日鉄日新製鋼呉製鉄所
(日新製鋼呉製鉄所から転送)
概要編集
呉製鉄所は呉海軍工廠の跡地に1951年(昭和26年)に建設された日鉄日新製鋼で唯一高炉、熱間圧延設備を備えた製鉄所であり、同社の素材供給拠点。高炉を2基有する。また、スラブ(鋼の半製品)の熱間圧延処理については、呉製鉄所製造分のほか周南製鋼所の製造分についても呉製鉄所に搬入して施工されている。冷間圧延設備・表面処理設備はなく、呉製鉄所で生産された熱延材は更に他の事業所に運ばれて加工されている。
高炉の燃料・還元剤として重油を多く使用しているのが特徴。日鉄日新製鋼では、コークスについて自社の製造設備を保有しておらず全量を外部から購入しているが、コークス価格高騰の影響を強く受けることから、対策として極力石炭系以外の燃料・還元剤を使用し、コークス購入量を削減することとしたものである。高炉を改修して重油吹き込み設備を設置し、他社に先駆けて2004年(平成16年)から重油の使用を開始した[1]。
- 所在地 : 広島県呉市昭和町11-1
- 敷地面積 : 149万m2 (2007年3月31日現在)
- 従業員数 : 960 人(2019年3月31日時点)[2]。
- 年間粗鋼生産量 : 338万トン (2006年度実績)
主要生産品目編集
- 普通鋼熱延帯鋼・鋼鈑
- 特殊鋼熱延帯鋼・鋼鈑
- ステンレス熱延帯鋼・鋼鈑
主要生産設備編集
- 高炉
- 第1高炉 : 2,650 m3
- 第2高炉 : 2,080 m3
- 熱間圧延設備
- 第2熱間圧延設備 : 粗圧延機×2基,仕上圧延機×7基
沿革編集
脚注編集
- ^ 2004年4月3日付日本経済新聞
- ^ a b “製鉄所組織の統合・再編成について”. 日本製鉄. (2019年11月1日) 2019年11月1日閲覧。
- ^ 商号変更予定のグループ会社