新見市

日本の岡山県の市

新見市(にいみし)は、岡山県の北西端部に位置するである。

にいみし ウィキデータを編集
新見市
満奇洞の入口
新見市旗 新見市章
新見市旗 新見市章
2005年6月30日制定
日本の旗 日本
地方 中国地方山陽地方
都道府県 岡山県
市町村コード 33210-1
法人番号 8000020332101 ウィキデータを編集
面積 793.29km2
総人口 25,996[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 32.8人/km2
隣接自治体 真庭市高梁市真庭郡新庄村
鳥取県日野郡日野町日南町
広島県庄原市
市の木 ヒノキ
市の花 ツツジ
市の鳥 ウグイス
新見市役所
市長 戎斉
所在地 718-8501
岡山県新見市新見310番地3
北緯34度58分37秒 東経133度28分13秒 / 北緯34.97703度 東経133.47028度 / 34.97703; 133.47028座標: 北緯34度58分37秒 東経133度28分13秒 / 北緯34.97703度 東経133.47028度 / 34.97703; 133.47028
地図
市庁舎位置

新見市役所
新見市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

新見市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

北部は中国山地、南部は吉備高原のそれぞれ一部を成す。北は鳥取県に、西は広島県に接し、3つの県が三国山で接している。

地理 編集

 
新見市中心部周辺の空中写真。
2018年7月16日撮影の12枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
 
城山公園から見た新見市街。

新見市は面積の85パーセント以上を山地が占める。例えば、花見山(1188 m)、雄山と雌山(1153 mと1067 m)、剣森山(1034 m)、大佐山(988 m)、天銀山(981 m)などのように、1000 m前後の山々が複数存在する。

新見市の中心地は、新見盆地の中央の狭い平地に位置する。なお、新見市役所の周辺だけですら、黒髪山(648 m)や水晶山(582 m)などが見られるといった状態である。つまり事実上、市内全域が山間部である。

市域の北側の中国山地を分水嶺にした高梁川の上流域に位置し、高梁川の支流の小坂部川や西川や熊谷川などが、市内における主要な河川である。これらの河川の中には、アユアマゴなどの渓流魚が棲息する場所もある。また、井倉峡、阿哲峡、御洞渓谷など、河川による侵食で形成されたV字谷が多数見られる。加えて、険しい地形であるため、所々に瀑布も存在する。

ただし、高梁川の上流部には千屋ダム、小坂部川には小坂部ダム、西川には河本ダムなどといった具合に、市内には複数のダムとダム湖も見られるように、河川には開発の手が及んでいる。さらには三室ダムのように、21世紀に入ってから建設されたダムまで存在する。なお、市域内には河川に沿うような道路も建設されてきた他に、市域内の伯備線芸備線姫新線も大部分の区間で河川に沿うような経路で建設された。

地質 編集

市内の大半がカルスト台地上に位置し、いわゆるカルスト地形が見られ、市の北部と南部の山地には、複数の鍾乳洞が見られる[1]。この地質を活かして、石灰岩の採掘も行われてきた。

また、岡山県北部の中国山地は温泉が湧出してきた場所として知られている[2]。新見市北端部の新見千屋温泉、西部の神郷温泉、東部の熊谷温泉と、市内に温泉が点在している。なお、熊谷温泉は「新見市高齢者センター」の温浴施設として利用されている。さらに、南東端部には草間の間歇冷泉と呼ばれる、低温の間欠泉も存在する。

気候 編集

冬期は気温が低く降雪が見られ、積雪も発生する。旧新見市、旧神郷町、旧大佐町は、岡山県内における豪雪地帯として知られる。この関係で、市域内には、千屋スキー場を始めとして、複数のスキー場が作られてきた。

新見(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 16.0
(60.8)
19.7
(67.5)
24.0
(75.2)
30.1
(86.2)
33.0
(91.4)
33.8
(92.8)
36.3
(97.3)
36.8
(98.2)
34.6
(94.3)
28.8
(83.8)
25.6
(78.1)
19.7
(67.5)
36.8
(98.2)
平均最高気温 °C°F 5.7
(42.3)
6.9
(44.4)
11.3
(52.3)
17.7
(63.9)
22.6
(72.7)
25.2
(77.4)
28.9
(84)
30.2
(86.4)
25.7
(78.3)
20.0
(68)
14.1
(57.4)
8.1
(46.6)
18.0
(64.4)
日平均気温 °C°F 1.1
(34)
1.7
(35.1)
5.2
(41.4)
10.9
(51.6)
15.9
(60.6)
19.7
(67.5)
23.7
(74.7)
24.5
(76.1)
20.2
(68.4)
14.1
(57.4)
8.3
(46.9)
3.2
(37.8)
12.4
(54.3)
平均最低気温 °C°F −2.8
(27)
−2.7
(27.1)
−0.2
(31.6)
4.4
(39.9)
9.7
(49.5)
15.1
(59.2)
19.9
(67.8)
20.5
(68.9)
16.2
(61.2)
9.4
(48.9)
3.6
(38.5)
−0.8
(30.6)
7.7
(45.9)
最低気温記録 °C°F −9.9
(14.2)
−11.4
(11.5)
−8.0
(17.6)
−4.5
(23.9)
−0.8
(30.6)
5.2
(41.4)
9.9
(49.8)
12.2
(54)
3.7
(38.7)
−0.3
(31.5)
−4.4
(24.1)
−7.1
(19.2)
−11.4
(11.5)
降水量 mm (inch) 50.9
(2.004)
56.9
(2.24)
100.9
(3.972)
104.3
(4.106)
135.6
(5.339)
178.1
(7.012)
235.0
(9.252)
116.8
(4.598)
176.6
(6.953)
95.0
(3.74)
61.6
(2.425)
54.8
(2.157)
1,361.1
(53.587)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 8.3 9.2 10.7 9.7 10.0 11.9 12.5 9.4 10.0 7.1 7.3 8.6 115.2
平均月間日照時間 111.8 122.3 159.8 183.7 200.5 143.0 149.0 177.5 144.8 155.8 128.7 112.9 1,790.5
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[3]
千屋(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 14.5
(58.1)
20.0
(68)
23.4
(74.1)
29.0
(84.2)
31.4
(88.5)
33.1
(91.6)
34.9
(94.8)
34.9
(94.8)
33.1
(91.6)
27.6
(81.7)
24.3
(75.7)
18.7
(65.7)
34.9
(94.8)
平均最高気温 °C°F 3.9
(39)
5.1
(41.2)
9.8
(49.6)
16.4
(61.5)
21.2
(70.2)
24.0
(75.2)
27.5
(81.5)
28.6
(83.5)
24.3
(75.7)
18.8
(65.8)
13.0
(55.4)
6.7
(44.1)
16.6
(61.9)
日平均気温 °C°F −0.2
(31.6)
0.3
(32.5)
3.7
(38.7)
9.4
(48.9)
14.5
(58.1)
18.4
(65.1)
22.4
(72.3)
23.1
(73.6)
18.9
(66)
12.7
(54.9)
7.1
(44.8)
2.0
(35.6)
11.0
(51.8)
平均最低気温 °C°F −3.8
(25.2)
−3.9
(25)
−1.6
(29.1)
2.6
(36.7)
7.8
(46)
13.3
(55.9)
18.3
(64.9)
18.8
(65.8)
14.4
(57.9)
7.4
(45.3)
1.9
(35.4)
−1.9
(28.6)
6.1
(43)
最低気温記録 °C°F −13.4
(7.9)
−14.9
(5.2)
−12.1
(10.2)
−6.4
(20.5)
−3.0
(26.6)
1.9
(35.4)
6.7
(44.1)
10.0
(50)
1.3
(34.3)
−2.6
(27.3)
−5.7
(21.7)
−10.8
(12.6)
−14.9
(5.2)
降水量 mm (inch) 106.1
(4.177)
102.2
(4.024)
137.5
(5.413)
131.8
(5.189)
149.5
(5.886)
193.1
(7.602)
264.5
(10.413)
162.1
(6.382)
218.0
(8.583)
123.8
(4.874)
91.0
(3.583)
113.9
(4.484)
1,783.5
(70.217)
降雪量 cm (inch) 136
(53.5)
124
(48.8)
39
(15.4)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0.4)
66
(26)
368
(144.9)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 17.0 14.9 14.7 11.4 11.0 12.4 13.7 10.9 11.7 9.1 11.8 16.0 154.4
平均月間日照時間 70.1 82.0 135.1 175.4 190.9 136.3 128.6 162.3 126.1 141.6 111.5 79.3 1,534.1
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[4]

植生 編集

かつてはたたら製鉄で、その後も各種開発によって植生は撹乱され続けてきた。

それでも、阿哲峡や三室峡は、紅葉の見られる場所として知られている。また、鯉ヶ窪湿性植物群落は、国の天然記念物に指定されている。

人口 編集

20世紀末の段階で、岡山県の人口は半分以上が岡山市と倉敷市に集中しており、特に県の中北部では過疎化などの問題が発生していた[2]。新見市の場合も、まだ日本の人口が増加していた20世紀後半に入った段階からすでに市域の人口は減少し続けてきた。

 
新見市と全国の年齢別人口分布(2005年) 新見市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 新見市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

新見市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


歴史・沿革 編集

 
生家跡地に残る「たまがきの碑」
 
東寺百合文書ゆ函84 たまかき書状 「京都府立京都学・歴彩館 東寺百合文書WEB から」
にいみし
新見市
   
新見市旗 新見市章
1954年12月25日制定
廃止日 2005年3月31日
廃止理由 新設合併
新見市(旧)、阿哲郡大佐町神郷町哲多町哲西町 → 新見市(新)
現在の自治体 新見市(新)
廃止時点のデータ
  日本
地方 中国地方山陽地方
都道府県 岡山県
隣接自治体 高梁市、阿哲郡大佐町、神郷町、哲多町、上房郡北房町
鳥取県日野郡日野町日南町
新見市役所
所在地 718-8501
岡山県新見市新見310番地3
 
旧市域
ウィキプロジェクト

行政 編集

新見市は日本国内の政令指定都市以外では、いち早くパスポートの発給を開始し、また市内で完結する県道16路線の管理を行うなど、岡山県からの事務・権限移譲を積極的に行ってきた[14]

歴代市長 編集

特記なき場合『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』などによる[15]

旧・新見市・市長
氏名 就任 退任 備考
1 土屋源市 1954年7月1日 1958年6月30日
2 林武一 1958年7月1日 1966年6月30日
3 赤木孜一 1966年7月1日 1982年6月30日
4 福田正彦 1982年7月1日 1994年6月30日
5 石垣正夫 1994年7月1日 2005年3月30日
新・新見市・市長
氏名 就任日 退任日 備考
初代 石垣正夫 2005年4月24日 2016年11月9日 旧・新見市長。任期中に死去。
2代 池田一二三 2016年12月25日 2020年12月7日 落選後、任期満了直前に辞職[16]
3代 戎斉 2020年12月8日 (現職)

有権者数 編集

2016年12月25日時点の有権者数(18歳以上の人口)は、2万6511人(男性:1万2501人、女性:1万4010人)であった[17]

庁舎 編集

 
旧大佐支局
名称 所在地 管轄地域 備考
本庁舎 新見310番地の3 市内の各支局・市民センターを総括
新見支局 (本庁舎と同じ) 旧新見市域 旧新見市役所
大佐支局 大佐小阪部1469番地1 大佐町 おおさ総合センター内[18]
神郷支局 神郷下神代3936番地 神郷町 旧神郷町役場
哲多支局 哲多町本郷246番地4 哲多町 旧哲多町役場
哲西支局 哲西町矢田3604番地 哲西町 旧哲西町役場(きらめき広場・哲西)

この他、新砥・井倉・上市・唐松・草間・熊谷・菅生・千屋・豊永・新郷・萬歳の各市民センターが置かれている[19]

消防 編集

県の機関 編集

国の機関 編集

  • 岡山地方検察庁・新見支部・新見区検察庁 - ただし無人であり、岡山市の岡山法務総合庁舎にて事務を行う。
  • 新見労働基準監督署
  • 高梁公共職業安定所・新見出張所
  • 新見税務署
  • 近畿中国森林管理局
    • 森林技術センター
    • 岡山森林管理署 新見・刑部・神代・新郷森林事務所

司法機関 編集

議会 編集

市議会 編集

  • 定数:16人(欠員1)
  • 任期:2021年4月24日 - 2025年4月23日
  • 議長:榎 日出男
  • 副議長:古川英明

姉妹都市・提携都市 編集

姉妹都市
友好都市

経済 編集

新見市の主要産業としては、鉱工業、農業、畜産業、観光業が挙げられる。

鉱工業 編集

明治期まではたたら製鉄が盛んに行われていた。その後も石灰石の採掘が行われている。なお、石灰石に関連した企業も新見市には目立ち、2017年現在の新見市における主要な企業として『新見市企業ガイド2017』に挙げられている34社中9社が石灰業である。

農業 編集

2014年現在も、岡山県は日本国内では比較的ブドウの栽培の盛んな県として知られており、そのような中で新見市も岡山県内におけるブドウの主産地の1つに数えられる[20]。岡山県内での栽培品種は多彩だが[20]、新見市内ではピオーネニューピオーネが栽培されている[注釈 3]

他に、日本国内全体で見れば岡山県での収穫量は知れているものの、岡山県内におけるクリリンゴニホンナシの主産地として、新見市の名前が挙げられる[21]

なお市内では、チャノキ桃太郎トマトなどの栽培も行われている。

畜産業 編集

「日本最古の蔓牛」と呼ばれる「竹の谷蔓牛(たけのたにつるうし)」が岡山県新見市神郷釜村にて平田五美氏がその希少性を尊び、50年に亘り、その特性を維持保全しながら現在まで繋いできた[22]

肉牛の飼育を行っており、千屋牛が知られる。

また、イノシシの狩りも行っており、新見ラーメンの具にはイノシシの肉を使用している。他にもボタン鍋、猪丼、猪カレーなどを提供する飲食店が見られる。

水産業 編集

ドジョウの養殖を行っている。またチョウザメの養殖を行い、キャビアを製造している[23]

観光業 編集

各種観光資源を活かした観光業が見られる。

金融 編集

指定金融機関:中国銀行(西暦奇数年10月~翌年9月)と備北信用金庫(西暦偶数年10月~翌年9月)による輪番制。

その他の産品 編集

 
新見市が発祥と言われる氷菓子「バクダンキャンディー」。

企業 編集

新見市に本社を置く企業 編集

その他の主要企業 編集

  • 銘菓創苑さつき屋 - 新見市はピオーネの栽培で知られており、それを使った菓子などを製造する。また、地元の石灰鉱石をモチーフにした菓子の「sekkai こいしクッキー」も製造している[24]
  • カツマル醤油醸造 - 昔ながらの醤油を醸造している。ギャラリーを併設。
  • 三光正宗 - 哲西町の酒類製造業者。清酒や味醂の醸造、焼酎の蒸留などを行っている。見学蔵「華の蔵」を併設。
  • 丸菱 - 大佐町の日本茶の生産工場。本社は大阪府。
  • 矢崎部品(新見工場) - 2017年現在『新見市企業ガイド2017』によれば、従業員数523名で掲載事業所としては最多人数。
  • 山佐 - かつては新見市に本社を置いてる。本社機能は岡山市内に移転した。エンドレス、オカセキ事業部などが新見市内でガソリンスタンド3店舗を展開し、また、事務機の販売、農機具の製造なども行っている[25]

地域 編集

平安時代に荘園が置かれた「新見荘(新見庄)」の地域がある。また、熊谷川を隔てて東側に元禄年間に 関長治新見藩を立藩して開かれた町があり、近年は「新見御殿町」の名で整備が進められている[1]新見も参照)。

教育 編集

小学校 編集

  • 新見市立思誠小学校
  • 新見市立高尾小学校
  • 新見市立新見南小学校
  • 新見市立草間台小学校
  • 新見市立塩城小学校
  • 新見市立上市小学校
  • 新見市立西方小学校
  • 新見市立千屋小学校
  • 新見市立刑部小学校
  • 新見市立神郷北小学校
  • 新見市立神代小学校
  • 新見市立本郷小学校
  • 新見市立新砥小学校
  • 新見市立矢神小学校
  • 新見市立野馳小学校

中学校 編集

高等学校 編集

公立
私立

その他の学校 編集

大学
特別支援学校
大学校
専修学校
  • JUAVACドローン・エキスパート・アカデミー - 2018年7月に開校した、ドローンのオペレーターの養成学校。

博物館・その他の教育関連施設 編集

 
新見美術館の外観。

交通 編集

 
冬の新見駅前の様子。

鉄道路線 編集

西日本旅客鉄道(JR西日本)

バス路線 編集

道路 編集

高速道路
  • E2A 中国自動車道 - 大佐SA新見IC神郷PA
なお大佐SAは、岡山県道32号からもアクセス可能である。いわゆる御当地ラーメンの「大佐ラーメン」なども販売している。
一般国道
都道府県道
道の駅
  • 道の駅鯉が窪 - 新見市の南西端部、国道182号沿いの以前は哲西町だった地域に有る。なお「鯉が窪池」からは離れている。

メディア 編集

新聞 編集

放送 編集

テレビジョン放送
局名 NHK岡山 RSK OHK RNC KSB TSC NHK-FM
岡山
FM岡山 出力 偏波面 中継局所在地
総合 教育
リモコン番号 1 2 6 8 4 5 7
新見デジタル 15ch 13ch 21ch 16ch 20ch 17ch 18ch - - 3 W 水平 鳶ヶ巣山
新見 1ch 4ch 6ch 32ch 28ch 26ch 30ch 86.0 MHz 80.4 MHz VFM 10 W
U 30 W
水平
唐松 57ch 55ch - - - - - - - 1 W 水平 向う山
新見熊谷 57ch 55ch - - - - - - - 1 W 水平 塩城山
哲西 1ch 4ch - - - - - - - 10 W 垂直 雨請山
- - 42ch - - - - 84.1 MHz - U 30 W
FM 1 W
水平
大佐 2ch 7ch 12ch - - - - - - 3 W 水平 安部山
哲多 54ch 50ch - - - - - - - 3 W 水平 倉木山
哲多新砥 49ch 51ch - - - - - - - 3 W 水平 荒戸山
AMラジオ放送
いずれも新見市内に中継局を置いているものの、NHKは出力が弱いため夜間の混信が激しい。また、哲西町・神郷町ではRCC中国放送(1458 kHz)の聴取が可能である。
FMラジオ放送

ラストワンマイル事業 編集

光ファイバー網を利用したブロードバンドの普及による情報格差解消と地上デジタル放送の開始による難視聴地域の対策、防災無線の置き換えを狙って、2005年度よりラストワンマイル事業を、ソフトバンクテレコムが事業者として実施している。それに伴いSoftBankによる携帯電話不感地帯解消のためのフェムトセル基地局の実証実験を2009年春より行うことが決定した[27]

通信 編集

電話 編集

市外局番は、0867(7x~9x) とである。ただし神郷高瀬の一部は、昭和時代は鳥取県上石見電話交換所管轄08598(3)であった[28]。これは地理的事情で鳥取県境に近く、鳥取県から電話線を引いた方が近いという理由だった。

郵便 編集

郵便番号は、以下の通りである。

  • 新見郵便局:718-00xx、718-85xx、718-86xx、718-87xx、718-03xx、719-36xx[注釈 4]
  • 千屋郵便局:718-01xx、718-02xx[注釈 5]
  • 井倉郵便局:719-25xx、719-26xx、719-27xx[注釈 6]
  • 新郷郵便局:719-28xx
  • 刑部郵便局:719-35xx
  • 矢神郵便局:719-37xx
  • 野馳郵便局:719-38xx

電気 編集

才賀藤吉1911年8月に事業許可を受け、同年9月に新見電気を設立した[29]。熊谷川に水力発電所(出力33 kW)を建設し、1914年3月に発電を開始した。電力供給区域は新見町内であった[30]。その後、さらに発電所の新設を行い、供給区域も阿哲郡19町村、真庭郡1村、吉備郡2村まで拡張した[31]

なお新見電気は、1927年4月中国合同電気と合併した[32][33]

名所・旧跡・祭事・催事 編集

 
かつての鍾乳洞が陥没し、天然のアーチを作り出した「羅生門」
 
井倉洞の鍾乳石。
 
満奇洞

名所・旧跡 編集

祭事・催事 編集

  • 新見ふるさと祭り(夏)
  • 船川八幡宮秋季大祭(10月15日) - 大祭の行事の1つとして御神幸武器行列(土下座まつり)が開催される[35]
  • かいごもり(皆籠)祭り(旧正月の亥の日) - 元弘2年(1332年)に後醍醐天皇が隠岐へ流される途中に唐松地区内で休息した際、地元の男性が警備のために神社に集まり、女性は家にこもって火気を止め慎んだ事が始まりとされる。早朝神主と供人はごりを取り、弥山に登り唐松地区の吉凶を占う。お祭りが行われている間中、地区民は雨戸を閉め、火を消して家にこもる。

文化 編集

 
高速道路の高架橋に描かれている「たまがき」
 
新見駅前広場にある「全国初 電子投票のまち 記念碑」

新見市を舞台とした作品 編集

小説
映画・テレビ

著名な出身者 編集

政治家・軍関係者 編集

芸術・文化・芸能 編集

スポーツ 編集

野球 編集

バレーボール 編集

プロレス 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ なお深津県は、1872年に県役所を移して小田県に改称。
  2. ^ 岡山県内では伊東香織倉敷市長に続いて2人目の女性市長であった。
  3. ^ ただ新見市は山間地ながら、2013年時点において岡山県内におけるヤマブドウの主産地としては挙げられていない。岡山県内におけるヤマブドウの主産地は、真庭市が挙げられる。
  4. ^ 「718-03xx」地域は元・本郷郵便局管轄、「719-36xx」地域は元・神代郵便局管轄。それぞれ、2006年に本郷郵便局、2015年に神代郵便局の無集配局化に伴って新見郵便局へ移管。
  5. ^ 「718-02xx」地域は元・菅生郵便局管轄。2006年に菅生郵便局の無集配局化に伴って千屋郵便局へ移管。
  6. ^ 「719-26xx」地域は元・草間郵便局管轄、「719-27xx」地域は元・豊永郵便局管轄。2006年に草間郵便局・豊永郵便局の無集配局化に伴って井倉郵便局へ移管。

出典 編集

  1. ^ a b 新見市史編纂委員会 (1993). 新見市史 通史編上巻. 新見市 
  2. ^ a b 朝日新聞東京本社地域報道部 『都道府県ランキング くらしデータブック』 p.172 朝日新聞社 2001年4月15日発行 ISBN 4-02-228295-9
  3. ^ 新見 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月21日閲覧。
  4. ^ 千屋 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月21日閲覧。
  5. ^ 御殿町センター鳳凰会『新見の歴史Ⅰ』御殿町センター鳳凰会、1999年5月20日、16頁。 
  6. ^ 東寺百合文書
  7. ^ 御殿町センター鳳凰会『新見の歴史Ⅰ』御殿町センター鳳凰会、1999年5月20日、20頁。 
  8. ^ 思誠教育百年史『思誠教育百年史編纂委員会』思誠教育百年史記念事業期成会、1973年2月28日、17頁。 
  9. ^ 備中国新見庄をめぐる「国人」” (PDF). 田中修實、吉永隆記. 2018年9月17日閲覧。
  10. ^ 『新見市史』新見市、1965年8月10日、195頁。 
  11. ^ 思誠教育百年史『思誠教育百年史編纂委員会』思誠教育百年史記念事業期成会、1973年2月28日、46頁。 
  12. ^ 竹の谷蔓牛活用推進協議会”. 竹の谷蔓牛活用推進協議会. 2024年2月20日閲覧。
  13. ^ a b 明治百年記念 新見市年表『長谷川明』新見市明治百年記念 新見市文化祭実行委員会、1968年11月3日。 
  14. ^ a b 市長室だより(市報にいみ 2009年8月・10ページ)
  15. ^ 歴代知事編纂会 1983, 77-79頁.
  16. ^ “新見市の池田市長が辞職願 選挙落選、任期満了待たず提出”. 山陽新聞. (2020年12月2日). https://www.sanyonews.jp/article/1077266?rct=nimishi 2020年12月4日閲覧。 
  17. ^ 新見市長選投票率 72.14% 前回を8.32ポイント下回る(2016年12月25日 19時09分 更新)山陽新聞
  18. ^ 3月24日(月)大佐支局が移転します(市報にいみ 2014年2月・9ページ)
  19. ^ 新見市市民センター条例
  20. ^ a b 井上 繁 『47都道府県・くだもの百科』 本文のp.218 丸善出版 2017年5月30日発行 ISBN 978-4-621-30167-8
  21. ^ 井上 繁 『47都道府県・くだもの百科』 本文のp.220、p,221 丸善出版 2017年5月30日発行 ISBN 978-4-621-30167-8
  22. ^ 竹の谷蔓牛活用推進協議会”. 竹の谷蔓牛活用推進協議会. 2024年2月20日閲覧。
  23. ^ 「高梁川の清流を活用した新しい特産品の開発を目指し新見漁業協同組合がチョウザメの飼育を始め、12年の試行錯誤を経てキャビアの生産に成功しました」蝶鮫屋について | MSファーム(エムエスファーム)
  24. ^ ●電子投票記念まんじゅう●お菓子所さつき屋
  25. ^ 事業部概要参照。
  26. ^ 岡山・新見市長選に新聞社社長の仲田芳人さん(66)が立候補表明 現職と新人合わせ3人目 | KSBニュース | KSB瀬戸内海放送
  27. ^ 備北民報 「フェムト」実用化へ 新見市内で実証実験 2月22日 14時3分
  28. ^ 1985年版ハローページ鳥取県
  29. ^ 『日本全国諸会社役員録. 第21回』国立国会図書館デジタルコレクション)
  30. ^ 『電気事業要覧. 第8回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  31. ^ 『電気事業要覧. 第19回 昭和3年3月』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  32. ^ 『電気事業要覧. 第20回 昭和4年3月』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  33. ^ 『中国地方電気事業史』中国電力、1974年、218頁
  34. ^ 公式公式ブログ朱印情報)、曹洞禅ナビ公式
  35. ^ 土下座まつり (新見市観光協会)

参考文献 編集

  • 歴代知事編纂会(編集)『日本の歴代市長 : 市制施行百年の歩み』 第3、歴代知事編纂会、1983年。 
  • 新見市産業部商工観光課. “新見市企業ガイド2017” (pdf). 新見市. 2021年7月11日閲覧。

外部リンク 編集