佐々木翔 (サッカー選手)

日本のサッカー選手

佐々木 翔(ささき しょう、1989年10月2日 - )は、神奈川県座間市出身のプロサッカー選手Jリーグサンフレッチェ広島所属。ポジションはディフェンダー(DF)日本代表

佐々木 翔
名前
愛称 ササショー 
カタカナ ササキ ショウ
ラテン文字 SASAKI Sho
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1989-10-02) 1989年10月2日(34歳)
出身地 神奈川県座間市
身長 177cm
体重 70kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 サンフレッチェ広島
ポジション DF
背番号 19
利き足 右足
ユース
1996-1997 栗原FC(A.Cロッソ)(座間市立栗原小学校
1998-2001 横浜F・マリノスプライマリー(座間市立栗原小学校)
2002-2004 横浜F・マリノスジュニアユース新子安(座間市立南中学校
2005-2007 神奈川県立城山高等学校
2008-2011 神奈川大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2012-2014 ヴァンフォーレ甲府 102 (8)
2015- サンフレッチェ広島 221 (11)
代表歴2
2018- 日本の旗 日本 15 (2)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年1月5日現在。
2. 2022年7月27日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

来歴 編集

神奈川県座間市でイギリス人の父と日本人の母の間に生まれ、座間市立栗原小学校座間市立南中学校を卒業[1]。幼稚園時代からサッカーを始め[2]、1998年小学3年生から横浜F・マリノスアカデミーへ入団する[1]。横浜FMジュニアユース同期に水沼宏太金井貢史日高慶太武田大などがいる。

2005年、神奈川県立城山高等学校へ進学する[1]

ヴァンフォーレ甲府に在籍経験のあるサッカー部監督の木村哲昌にサイドバックとしてスカウトされ、2008年に神奈川大学へ入学[3]。同期に三原向平[3]。大学1年から左SBとして試合出場を重ね、2010年大学3年からはボランチ・サイドハーフ、関東大学選抜に選ばれた際にはセンターバックと幅広く起用された[3]関東大学サッカーリーグ戦において「4年間最多出場選手」として関東大学サッカー連盟表彰を受けている[1][3]。また2008年大学1年時には、牧内辰也率いるU-19日本代表に選出されている[4]

2012年、ヴァンフォーレ甲府に入団[1][3]3月11日の第2節東京V戦でJ初ゴールを挙げた。以降左サイドバックのレギュラーに定着し、甲府のJ2初優勝に貢献した。2013年はシーズン開幕直前にボランチのポジションに負傷者が続出したこともあり、開幕戦はボランチとして出場する。その後は前年務めたサイドバック、そしてチームのシステム変更に伴いシーズン中旬以降は3バックの一角でプレー。出場停止の1試合を除く33試合にフル出場しチームの残留に貢献した。2014年は副キャプテンに就任[5]。引き続き3バックの一角で起用されると第8節・名古屋グランパスエイト戦、第9節・大宮アルディージャ戦で2試合連続ゴールを挙げ、2連勝に貢献。また、リーグ戦、ナビスコカップ、天皇杯43試合すべての公式戦に出場した(うち42試合先発フルタイム出場)[6][7]。特に守備時の空中戦の勝率は高く、2013年・2014年のJ1において2年連続でトップ3入りしており、甲府の守備を支えた[8][9]

2015年、サンフレッチェ広島へ完全移籍した。移籍金4,500万円(推定)[7]。前年限りで退団し鹿島アントラーズに移籍したファン・ソッコの穴埋めとして期待された[10]。 当初は千葉和彦水本裕貴塩谷司が不動のレギュラーのため、バックアップとして終盤の守備固めとして出場することが多かったが、塩谷や水本が負傷離脱した際には、スタメン出場しその穴を埋めた。 チャンピオンシップ決勝の第1戦のガンバ大阪戦では1点ビハインドの場面で貴重な同点ゴールを挙げた。

2016年はリーグ開幕戦から左ストッパーのレギュラーを勝ち取り活躍を続けていたが、3月20日に行われた1stステージ第4節大宮アルディージャ戦の後半ロスタイムに負傷退場し、右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負った。

2018年シーズン、2年の時を経て戦列復帰。左SBのレギュラーとして活躍する。同年8月30日、広島加入時の監督である森保一が指揮をする日本代表に初選出され[11]、9月11日のキリンチャレンジカップコスタリカ戦で国際Aマッチ初出場を果たした。2018年J1リーグでのボール奪取トップの数字をマークする。シーズン終了後の同年12月にAFCアジアカップ2019に出場する日本代表に選出され[12][13]、準優勝に貢献した。

2019年シーズン、3-6-1の左CBで開幕スタメン。同年12月にはEAFF E-1サッカー選手権2019に出場する日本代表に選出された[14][15]

2021年6月15日、W杯アジア2次予選キルギス戦で代表初得点を決めた。

2022年はリーグ戦全34試合に出場。優秀選手賞に選ばれる。ルヴァンカップでは決勝戦で自身のパスミスから後のチームメイトとなる加藤陸次樹にボールを奪われ、失点。しかし、チームは後半アディショナルタイムに逆転し、カップ戦初タイトルを手にした。

2023年も上位を戦うチームで32試合に出場。安定したディフェンスとビルドアップで貢献。2年連続で優秀選手賞に選ばれる。

所属クラブ 編集

個人成績 編集

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2012 甲府 6 J2 35 2 - 0 0 35 2
2013 J1 33 3 4 0 4 0 41 3
2014 34 3 6 0 3 0 43 3
2015 広島 19 22 0 6 1 4 0 32 1
2016 4 0 0 0 0 0 4 0
2017 0 0 0 0 0 0 0 0
2018 34 3 0 0 2 0 36 3
2019 31 1 2 0 1 0 34 1
2020 32 1 1 0 - 33 1
2021 30 3 3 0 0 0 33 3
2022 34 3 11 0 6 1 51 4
2023 32 0 6 3 1 0 39 3
2024
通算 日本 J1 286 17 39 4 21 1 346 22
日本 J2 35 2 - 0 0 35 2
総通算 321 19 39 4 21 1 381 24

その他の公式戦

国際大会個人成績 FIFA
年度 クラブ 背番号 出場 得点 出場 得点
AFCACLクラブW杯
2015 広島 19 - 4 0
2016 1 0 -
2019 5 2 -
通算 AFC 6 2 4 0

その他の国際公式戦

タイトル 編集

クラブ 編集

サンフレッチェ広島

個人 編集

  • Jリーグ優秀選手賞(2022年)

選抜・代表歴 編集

出場大会 編集

試合数 編集

  • 国際Aマッチ 15試合 2得点(2018年 - )


日本代表国際Aマッチ
出場得点
2018 3 0
2019 6 0
2021 4 1
2022 2 1
通算 15 2

出場 編集

No. 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 大会
1. 2018年9月11日  大阪 パナソニックスタジアム吹田   コスタリカ ○3-0 キリンチャレンジカップ2018
2. 2018年10月12日  新潟 デンカビックスワンスタジアム   パナマ ○3-0
3. 2018年11月16日  大分 大分スポーツ公園総合競技場   ベネズエラ △1-1
4. 2019年1月17日  アル・アイン ハリファインターナショナルスタジアム   ウズベキスタン ○2-1 AFCアジアカップ2019
5. 2019年3月22日  横浜 日産スタジアム   コロンビア ●0-1 キリンチャレンジカップ2019
6. 2019年3月26日  神戸 ノエビアスタジアム神戸   ボリビア ○1-0
7. 2019年11月19日  大阪 パナソニックスタジアム吹田   ベネズエラ ●1-4
8. 2019年12月10日  釜山 釜山九徳スタジアム   中国 ○2-1 EAFF E-1サッカー選手権2019
9. 2019年12月18日  釜山 釜山アシアドメインスタジアム   韓国 ●0-1
10. 2021年3月25日  横浜 日産スタジアム   韓国 ○3-0 国際親善試合
11. 2021年6月7日  吹田 パナソニックスタジアム吹田   タジキスタン ○4-1 2022 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
12. 2021年6月15日  吹田 パナソニックスタジアム吹田   キルギス ○5-1
13. 2021年9月7日  ライヤーン ハリーファ国際スタジアム   中国 ○1-0 2022 FIFAワールドカップ・アジア3次予選
14. 2022年7月24日  豊田 豊田スタジアム   中国 △0-0 EAFF E-1サッカー選手権2022
15. 2022年7月27日   韓国 ○3-0

ゴール 編集

# 開催年月日 開催地 対戦国 勝敗 試合概要
1. 2021年6月15日  吹田   キルギス ○5-1 2022 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
2. 2022年7月27日  豊田   韓国 ○3-0 EAFF E-1サッカー選手権2022

タイトル 編集

代表 編集

クラブ 編集

サンフレッチェ広島

個人 編集

  • Jリーグ優秀選手賞(2018年)

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e 座間出身佐々木翔選手 ヴァンフォーレ甲府に入団”. タウンニュース (2012年1月20日). 2015年1月26日閲覧。
  2. ^ 関東大学サッカー注目選手リレーインタビュー”. ゲキサカ (2010年5月4日). 2015年1月26日閲覧。
  3. ^ a b c d e 佐々木翔、三原向平のJリーグ入団発表が行われました”. 神奈川大学サッカー部 (2012年1月11日). 2017年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月26日閲覧。
  4. ^ U-19日本代表、SBSカップメンバー発表!”. ゲキサカ (2008年8月12日). 2015年1月26日閲覧。
  5. ^ 2014シーズン キャプテン・副キャプテン 決定のお知らせ”. J's GOAL (2014年2月17日). 2015年1月26日閲覧。
  6. ^ “佐々木、今季初得点がV弾!連敗2で止めた”. スポーツ報知. (2014年4月20日). オリジナルの2014年4月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140420180921/http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20140419-OHT1T50292.html 2015年1月26日閲覧。 
  7. ^ a b “佐々木、広島へ完全移籍「本当に悩みました」”. スポーツ報知. (2015年1月11日). オリジナルの2015年1月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150113235457/http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150110-OHT1T50171.html 2015年1月26日閲覧。 
  8. ^ 176㎝ながら空中戦勝率J1・3位の佐々木翔が語る“ヘディング必勝法””. エルゴラ (2014年4月9日). 2015年1月26日閲覧。
  9. ^ 176cm甲府DF佐々木が空中戦最多勝」『日刊スポーツ』、2014年10月28日。2015年1月26日閲覧。
  10. ^ “広島が甲府からDF佐々木を獲得「チームに貢献したい」”. ゲキサカ. (2015年1月15日). https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?155314-155314-fl 2023年11月14日閲覧。 
  11. ^ 森保監督、愛弟子の28歳広島DF佐々木翔を初招集 日刊スポーツ(2018年8月30日)
  12. ^ 『AFCアジアカップ UAE 2019』日本代表メンバーに、青山敏弘選手と佐々木翔選手が選出!』(プレスリリース)サンフレッチェ広島F.C、2018年12月12日https://www.sanfrecce.co.jp/news/_release/12577.html2019年12月7日閲覧 
  13. ^ SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー・スケジュール AFCアジアカップUAE2019(1/5~2/1)』(プレスリリース)日本サッカー協会、2018年12月12日https://www.jfa.jp/samuraiblue/news/00019975/2019年12月7日閲覧 
  14. ^ 「EAFF E-1サッカー選手権2019」の日本代表メンバーに、佐々木翔選手、森島司選手、大迫敬介選手が選出!』(プレスリリース)サンフレッチェ広島F.C、2019年12月4日https://www.sanfrecce.co.jp/news/team/23512019年12月7日閲覧 
  15. ^ SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー・スケジュール ~EAFF E-1サッカー選手権2019(12/10~18@韓国)~』(プレスリリース)日本サッカー協会、2019年12月4日https://www.jfa.jp/samuraiblue/news/00023750/2019年12月7日閲覧 

参考資料 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集