向田邦子賞(むこうだ くにこ しょう)は、優れたテレビドラマ脚本作家に与えられる賞。主催は『週刊TVガイド』の東京ニュース通信社

1981年8月22日に亡くなった脚本家で直木賞作家の向田邦子(代表作に『寺内貫太郎一家』『阿修羅のごとく』など)の業績を称え、1982年に制定された。

4月1日から翌年3月31日までに放送されたテレビドラマ作品(基本的にオリジナル脚本)をノミネートし、翌年4月中旬に選考委員会を開き、その年度の年間賞となる作品を選考する。

対象となる作品の脚本が優れているかが選考基準ではあるが、賞の授与対象はあくまでもその脚本を著した作家である。

受賞作品 編集

選考委員 編集

※過去を含む。

原作付きの受賞作 編集

先述の通り原則としてオリジナル脚本がノミネート対象となるが、原作付きの受賞作が皆無というわけではない。原作付きの受賞作としては、第5回の『イキのいい奴』(師岡幸夫のエッセイ『神田鶴八鮨ばなし』が原作)、第9回の『去っていく男』(内海隆一郎の同名短編小説が原作)、第14回の『小石川の家』(青木玉の同名随筆が原作で、幸田文の随筆『父』『みそっかす』のエピソードも混ぜている)、第19回の『トトの世界』(さそうあきらの同名漫画が原作)、第36回の『架空OL日記』(受賞者のバカリズム本人が執筆した同名書籍が原作)がある。また、第14回の『響子』及び第16回の『終わりのない童話』は、向田邦子の小説が原案となっている。

出典 編集

  1. ^ “バカリズムが向田邦子賞受賞 「架空OL日記」脚本で”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2018年4月3日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/04/03/kiji/20180403s00041000249000c.html 2018年4月4日閲覧。 
  2. ^ 野木亜紀子氏が第37回(2018年度)向田邦子賞に決定!』(プレスリリース)東京ニュース通信社、2019年4月2日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000696.000006568.html2019年4月3日閲覧 
  3. ^ 金子茂樹氏が第38回(2019年度)向田邦子賞に決定!』(プレスリリース)株式会社東京ニュース通信社、2020年4月7日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001004.000006568.html2021年4月6日閲覧 
  4. ^ 橋部敦子氏が第39回(2020年度)向田邦子賞に決定!』(プレスリリース)株式会社東京ニュース通信社、2021年4月6日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001336.000006568.html2021年4月6日閲覧 
  5. ^ 第40回向田邦子賞”. 東京ニュース通信社. 2022年4月5日閲覧。
  6. ^ 第41回向田邦子賞”. 東京ニュース通信社. 2023年4月4日閲覧。
  7. ^ 第42回向田邦子賞”. 東京ニュース通信社. 2024年4月25日閲覧。

外部リンク 編集