田中一成

日本の男性声優 (1967-2016)

田中 一成(たなか かずなり、1967年4月8日[2] - 2016年10月10日[7])は、日本男性声優ナレーター[2]大阪府出身[2]青二プロダクションに所属していた[4]

たなか かずなり
田中 一成
プロフィール
本名 田中 一成[1]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本大阪府[1][2]
生年月日 (1967-04-08) 1967年4月8日
没年月日 (2016-10-10) 2016年10月10日(49歳没)
血液型 A型[3]
職業 声優ナレーター[2]
事務所 青二プロダクション(最終所属)[4]
配偶者 あり
公称サイズ(時期不明)[5]
身長 / 体重 171[3] cm / 71 kg
活動
活動期間 1990年 - 2016年
デビュー作ウィザードリィ』(ライフスティーラー4)[6]
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

概要 編集

生涯 編集

大阪芸術大学放送学科卒業[6]青二塾大阪校第2期卒業[3]

もともと洋画アニメを好み、吹き替えものに出演してみたいとの思いが声優を志すきっかけ。高校の頃「落ちてもともと」と青二塾のオーディションを受ける。当時柔道をやっていたため身体が大きく、面接官に「掛け声をやってください」と言われ実演。田中によると「それで受かったんじゃないかな(笑)」とのこと。1991年OVAウィザードリィ』のライフスティーラー4役でデビュー。1992年の『まぼろしまぼちゃん』の渡しブタ役が初レギュラーとなる[6]

アニメでは好青年やギャグキャラを多く演じていた。2003年にはアコースティックユニット・道頓堀ダイバーズを結成し、ヴォーカルギターを担当していた。

2016年10月10日、脳幹出血のため死去[7]。49歳没(享年50)[7]

人物・エピソード 編集

音域はF2 - F5[8]。方言は関西弁[8]

趣味はギター、中国武術、バイクでのツーリング[8]。特技は柔道初段[8]

資格・免許は普通自動車免許、大型自動二輪免許[8]

オートバイが好き。好きな言葉は「今度飲みに行きましょう」。既婚者で子供が2人いる。

学生時代、劇団の公演中、照明の電球を壊し「誰がやったんやろ?」と白を切るなど、本人曰く「罪深い人生を送ってきた」とのこと。その後インタビュー内で謝罪している[6]

中学時代、必修クラブでアメリカ民謡研究会に在籍していた。ギターを好み、毎日のように触っていたらしく、高校から大学に入る頃にバンドを組んでいたとのこと。声優になってからは「LIPPERS」というバンドを結成。同バンドのメンバーであり相棒の神奈延年とは、「目付きの悪いヤツだな」と思っていたがスタジオのロビーで意気投合し、「じゃあバンドをやろうか」という感じで結成したという[6]

ハイキュー!!』で田中が生前に収録した最後のセリフは、第3期第8話の「嫌な男」より、「下を向くんじゃねぇ!バレーは常に上を向くスポーツだ!」で、川渡瞬己役を演じた堀井茶渡がこのセリフを引用しつつ、感謝のコメントを贈っている[9]。このシーンは、原作単行本21巻第183話「欲しがった男」として収録されている。

後任 編集

田中の死後、持ち役を引き継いだ人物は以下の通り。

後任 役名 作品 後任の初出演
江川央生 烏養繋心 ハイキュー!! ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校』第9話[10]
服巻浩司 野口冨士男 ちびまる子ちゃん 2016年12月11日放送回
荒井聡太 BB ONE PIECE 第765話
間宮康弘 マンボシ 第777話
高塚正也 アバロ・ピサロ 第917話
檜山修之 玉城真一郎 コードギアス 反逆のルルーシュ コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道[11]
熱繰椎造[12] クレヨンしんちゃん 第1213話Cパート
藤本たかひろ 金城潤矢 ペルソナ5 PERSONA5 the Animation
半田裕典 海松万寿烏 忍たま乱太郎 第27期
福原かつみ 亀田幸一 ひぐらしのなく頃に ひぐらしのなく頃に業
最上嗣生 ゴリ丸 かいけつゾロリ もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ
阪口周平 ジドレ 機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者- 機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE

出演 編集

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ 編集

1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
  • ID-0(アイキャッチ ボイス)

劇場アニメ 編集

1992年
1993年
1996年
1997年
  • 劇場版 地獄先生ぬ〜べ〜 午前0時ぬ〜べ〜死す!(木村克也
  • 劇場版 地獄先生ぬ〜べ〜 恐怖の夏休み!! 妖し海の伝説!!(木村克也
  • 地球が動いた日(若者A)
2000年
2001年
2003年
2004年
2005年
2007年
2011年
2012年
2015年
2016年

OVA 編集

1991年
1992年
1994年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
  • 名探偵コナン 謎のすい星怪獣を追え!(三島匠)
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2011年
2015年
  • ハイキュー!!(烏養繋心)※コミックス第15巻アニメDVD付予約限定版

Webアニメ 編集

2001年
2015年

ゲーム 編集

1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2019年

ドラマCD 編集

ラジオドラマ 編集

吹き替え 編集

映画 編集

ドラマ 編集

アニメ 編集

特撮 編集

ラジオ 編集

パーソナリティ 編集

  • ネットでプラネテス!!(司会)
    • ほとんどの回、田中と番組プロデューサー3人の4人だけのメンバーで、細々と会議室などで録音されていた番組。それが好評だったため、「今回で終わり」と言いつつ事あるごとに収録され、アニメの放送終了から1年4カ月後の2005年8月まで続くことになった。現在[いつ?]でも視聴可能。全10回配信。
  • ネットでプラネテス!! リベンジ(司会)
    • 前番組(「裏でネットギアス」リターン)が同じく好評だったために、アニメのBlu-ray BOX発売を記念して復活。擬似オーディオコメンタリーを含めて全4回配信。
  • コードギアス 反逆のルルーシュ・メールマガジン特別企画「裏でネットギアス」(司会)
    • 『ネットでプラネテス!!』の好評により、『コードギアス』でも正規のネットラジオとは別にほぼ同メンバーで特別企画として実現した。6回配信。
  • コードギアス 反逆のルルーシュ・メールマガジン特別企画「裏でネットギアス」リターン(司会)
    • 同番組のBlu-ray&DVD発売を記念して計2回配信されたが、好評により月1回メールマガジンにあわせてレギュラー配信されることとなった。なお、この定期配信により通常会議室である収録場所が役員会議室(神棚付)とグレードが上がった。
  • 折笠愛と田中一成のI's Bar(2013年4月 - 2015年12月)
    • 大人のオトナによるおとなのための悪ふざけ番組。バーのオーナーに扮した折笠愛と共に雇われマスターとしてパーソナリティを務めている。隔週金曜日に番組HPで配信された。


ナレーション 編集

バラエティ 編集

その他 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ エンディングでは田中一茂と誤表記。

シリーズ一覧

  1. ^ 『WARS』(2009年)、『WORLD』『3D』(2011年)、『OVER WORLD』(2012年)
  2. ^ 『ドラゴンボールヒーローズ』、『ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッションX』、『スーパードラゴンボールヒーローズ

出典 編集

  1. ^ a b c 掛尾良夫 編「男性篇」『声優事典』(第二版)キネマ旬報社、1996年3月30日、177頁。ISBN 4-87376-160-3 
  2. ^ a b c d e 田中一成 - TOWER RECORDS ONLINE”. 2020年1月3日閲覧。
  3. ^ a b c 青二プロダクション 田中一成 - ウェイバックマシン(2015年7月9日アーカイブ分)
  4. ^ a b 訃報 - ウェイバックマシン(2016年10月29日アーカイブ分)
  5. ^ 田中一成” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2013年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月1日閲覧。
  6. ^ a b c d e 「今さら友だちのWA!!(田中一成→?)」『アニメV 1995年5月号』、学習研究社、1995年5月1日、41頁。 
  7. ^ a b c 声優の田中一成さんが脳幹出血で死去 49歳」『アニメ&ゲーム by ORICON NEWS』ORICON、2016年10月11日。2016年10月11日閲覧。
  8. ^ a b c d e 田中一成|株式会社青二プロダクション”. 2023年10月1日閲覧。
  9. ^ 堀井茶渡による2016年11月26日のツイート2022年11月17日閲覧。
  10. ^ 「烏養 繋心」新キャストに関するお知らせ”. アニメ「ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校」公式HP (2016年11月14日). 2016年11月14日閲覧。
  11. ^ STAFF&CAST”. コードギアス劇場3部作 公式サイト. サンライズ. 2022年11月17日閲覧。
  12. ^ “『クレヨンしんちゃん』17年ぶりに熱繰椎造(あつくるしいぞう)再登場 声は檜山修之が担当”. ORICON NEWS (オリコン). (2023年12月16日). https://www.oricon.co.jp/news/2306977/full/ 2023年12月16日閲覧。 
  13. ^ CAST&STAFF”. 地獄先生ぬ〜べ〜 東映アニメーション. 2023年1月15日閲覧。
  14. ^ -仙界伝- 封神演義”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2022年11月17日閲覧。
  15. ^ character”. ∀ガンダムWeb. サンライズ. 2022年4月9日閲覧。
  16. ^ 天使な小生意気”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2022年11月17日閲覧。
  17. ^ スタッフ&キャスト”. ポニーキャニオン. 2004年4月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月29日閲覧。
  18. ^ 星野八郎太”. プラネテスオフィシャルサイト. 2022年11月17日閲覧。
  19. ^ スタッフ&キャスト”. トランスフォーマー ギャラクシーフォース. テレビ愛知. 2023年4月9日閲覧。
  20. ^ ねぎぼうずのあさたろう”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2022年11月17日閲覧。
  21. ^ BRAVE10”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2022年11月17日閲覧。
  22. ^ STAFF&CAST”. アニメ『ハイキュー!!』. 2013年12月23日閲覧。
  23. ^ マジンボーン公式アカウントによる2014年3月24日のツイート2014年3月26日閲覧。
  24. ^ ドラえもん のび太とふしぎ風使い - ウェイバックマシン(2017年11月10日アーカイブ分) - メディア芸術データベース
  25. ^ FREEDOM”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2022年11月17日閲覧。
  26. ^ 『ジョジョ ASB』発売前夜イベントで展示された出演声優のサイン色紙86枚を総まとめ!”. ファミ通.com (2013年8月29日). 2013年12月5日閲覧。
  27. ^ 第4弾 塾生&講師陣 大集合!PV”. 魁!!男塾 〜日本よ、これが男である!〜. 2014年2月1日閲覧。[リンク切れ]
  28. ^ キャラクター”. ハイキュー!! 繋げ!頂の景色!!. バンダイナムコゲームス. 2014年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月29日閲覧。
  29. ^ キャラクター”. ひぐらしのなく頃に粋 オフィシャルサイト. 2014年12月15日閲覧。[リンク切れ]
  30. ^ 出演”. 龍が如く0 誓いの場所. 2014年10月24日閲覧。
  31. ^ キャラクター”. ハイキュー!! Cross team match!. バンダイナムコエンターテインメント. 2015年11月25日閲覧。[リンク切れ]
  32. ^ 商品一覧”. THREE ARROWS. 2013年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月23日閲覧。
  33. ^ 「こんなところに出ていたぞ! 声優さんを探せ!!」『声優グランプリ』Vol.1、オプトコミュニケーションズ、1995年1月10日、96頁。 
  34. ^ ダイドードリンコ. “自販機のご紹介 おしゃべり機能”. 2014年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月26日閲覧。

外部リンク 編集