ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年
『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』(ちびまるこちゃん イタリアからきたしょうねん)は、2015年12月23日に公開された日本のアニメーション映画。配給は東宝。ちびまる子ちゃんの映画化作品の第3作目。アニメ放送25周年を記念して制作され、前作『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』から23年ぶりの映画化となる[5]。
ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年 | |
---|---|
監督 | 高木淳 |
脚本 | さくらももこ |
原作 | さくらももこ |
出演者 |
TARAKO 水谷優子 屋良有作 一龍斎貞友 島田敏 佐々木優子 中川大志 劇団ひとり ローラ 渡辺直美 パパイヤ鈴木 大原櫻子 亀田誠治 トータス松本 |
音楽 | 中村暢之 |
主題歌 | ウルフルズ「おーい!!」 |
制作会社 | 日本アニメーション |
配給 | 東宝 |
公開 |
2015年12月23日 2016年8月5日 2016年8月11日 2016年9月23日[1] |
上映時間 | 95分[2][注 1] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 |
7億円[4] 2588万(RMB) |
前作 | ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌 |
概要
今作は、まる子の住む町にある日、5か国から子供たちが訪れるところから始まり、海外の子供たちとまる子たちの友情を軸に描かれる。また、初めて自分の住んでいる清水市を離れ、京都や大阪へ訪れる様子も描かれる[6]。
ぴあの調査による初日満足度ランキングで第1位となった[7]。
ゲスト声優
2015年10月19日には、5か国からやってくる子供たちの声を、俳優の中川大志、『永沢君』で主演を務めた劇団ひとり、タレントのローラ、お笑いタレントの渡辺直美、「ちびまる子ちゃん」のエンディングで使用されていた「アララの呪文」で振り付けを担当したパパイヤ鈴木の5人が起用されることが発表された[8]。またこのときに映画のタイトルが『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』であることも明らかとなる[9]。
2015年11月27日には、オープニングおよび挿入歌を歌う大原櫻子、エンディング曲「おーい!!」を歌うウルフルズのメンバーの1人のトータス松本、挿入歌「キミを忘れないよ」の作曲を担当した亀田誠治が出演することが発表された[10]。
2015年12月2日には、中田カウス・ボタン、笑福亭仁鶴、間寛平の3人が本人役、2006年のドラマ版においてまる子を演じた森迫永依がアンドレアの幼少期を演じることが発表された。また、2006年にまる子の両親を演じた高橋克実、清水ミチコが本作のキーパーソンを演じるほか、フジテレビアナウンサーの軽部真一、笠井信輔、永島優美が本作の随所に出演するという[11]。
なお、おじいちゃん役の島田が映画で初の出演[12]となる。また、まる子役のTARAKOとお姉ちゃん役の水谷が出演した最後の映画でもある。
スタッフ
監督はテレビシリーズの監督を務める[13]高木淳が[14]、脚本は過去2作同様、原作者のさくらももこが[15]それぞれ担当。
主題歌
あらすじ
花輪家に、世界中から6人の少年少女がやってきた。彼らは、日本の文化をもっと知りたいということで、まる子たちの家にホームステイすることになった。まる子の家には「アンドレア」という少年がホームステイする。初めは嫌々だったまる子や家族も、彼と充実した日々を送っていくが、そんな中、彼には会いたい人がいることを知る。
キャスト
- 3年4組
- ゲスト声優
- アンドレア(イタリアから来た男の子) - 中川大志[9]、森迫永依[18](幼少)
- シン(インドから来た男の子) - 劇団ひとり[9]
- ネプ(ハワイから来た男の子) - パパイヤ鈴木[9]
- ジュリア(ブラジルから来た女の子) - 渡辺直美[9]
- シンニー(香港から来た女の子) - ローラ[9]
- りょう(緑山良次) - 高橋克実
- チエ - 清水ミチコ
- アンドレアの父 - 亀田誠治[19]
- アンドレアの母 - 大原櫻子[20]
- 大阪のオッサン - トータス松本[19]
- なんば花月の芸人 - 中田カウス・ボタン、笑福亭仁鶴 (3代目)、間寛平(本人役)[18]
- 灯篭流しの係りの人 - 軽部真一
- 上野のお巡りさん - 笠井信輔
- スパゲッティ屋の店員 - 永島優美
スタッフ
- 製作:石原隆、石川和子、市川南、桜井徹哉、中田安則
- 制作管理:本橋寿一
- 原作・脚本:さくらももこ
- プロデューサー:土屋健、狩野雄太、井上孝史、田中伸明
- キャラクターデザイン:船越英之
- 美術監督:野村可南子
- 音響監督:本田保則
- 音楽:中村暢之
- 総作画監督:西山映一郎
- 作画監督:荒牧園美、あべじゅんこ
- 色彩設計:小森谷初
- 音響効果:松田昭彦、神保直史
- 録音:安藤徳哉
- 編集:貴村純美
- 演出:堂山卓見
- 作画監督補佐:中山智香
- 動画検査:矢地久子、大庭伸、江川陽司、西原沙紀
- 色指定・検査:小森谷初、大野嘉代子
- 美術監督補佐:須藤直美
- 撮影協力:薮田順二
- 3DCG:西山薫子
- 編集助手:宮崎満里奈
- スーパーバイザー:松崎容子
- アシスタントプロデューサー:山本秉碩
- 制作担当:熊谷那美
- 制作デスク:小林克規
- 制作進行:山下裕文、田中里咲、樋田順一、前田薫平
- 管理担当:田中真津美
- 制作協力:さくらプロダクション(多田弘子、井下薫)
- アニメーション制作:日本アニメーション
- 監督:高木淳
- 製作:フジテレビジョン、日本アニメーション、東宝、博報堂DYメディアパートナーズ、読売広告社、FNS27社
- 配給:東宝
主題歌
関連企画
映画公開記念スペシャル
フジテレビでは、2015年12月12日9:55 - 10:45に本作のゲスト声優が『ちびまる子ちゃん』ゆかりの地を訪問する番組『たびまる子ちゃん』を放送[22]。当初は関東ローカルであった[22]が、のちに全国でも放送されることが発表された[23]。同番組には、作者の小学校時代からの友人である山田佳代子(かよちゃんのモデルとなった女性)もゲストとして出演した[24]。
12月27日には『ちびまる子ちゃん〜ありがとう!アニメ25周年&映画公開記念さくらももこ原作1時間SP〜 』を放送。原作作品のうちの2話をリメイク放送したほか、本作に登場するキャラクターがゲスト出演した[25]。
漫画版
『りぼん』2015年10月号から2016年1月号まで、本作の描き下ろしとなる漫画版が短期集中連載された[26]。『りぼん』での連載は2014年5月号以来(MANTANWEBの記事[27]では2013年12月以来とされる)およそ1年半ぶりとなる[28]。なお、さくらももこが直接手掛けた『ちびまる子ちゃん』の漫画は、本作が最後となった[29](本作以後の不定期掲載分は、さくらのアシスタントが作画を担当[30])。
2015年12月25日、挿入歌の題名を付けた『ちびまる子ちゃん キミを忘れないよ』のタイトルで単行本として発売された[26]。
小説版
2015年12月4日、集英社みらい文庫から小説版が発売された[31]。
企業・CMとのコラボレーション
- はなまるうどん
- うどんチェーン店はなまるうどんでの応援フェア「ちびまる子ちゃん×はなまるうどん」が「まる」つながりで企画され、2015年11月15日より2か月間実施された[32]。テレビCMの放映や、ポスターなどに本作のキャラクターが登場するなど、様々な企画が行われる[33]。
- カフェコムサ
- 日本アニメーションとカフェコムサ渋谷店のタイアップにより、『ちびまる子ちゃん』のキャラクターをイメージしたタルトを販売[40]。
- フィギュアスケート
- 「第84回全日本フィギュアスケート選手権2015」とのコラボレーションにより、12月28日に放送予定の「オールジャパン メダリスト・オン・アイス2015」にまる子が登場[42]。
映像ソフト化
テレビ放送
回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | フジテレビ | 土曜プレミアム | 2018年9月15日 | 21:00 - 23:10 | 130分 | 8.8% | さくらももこの追悼特別番組として急遽ノーカットで地上波初放送[注 2] [44]。 本編が95分という短さもあり、本編終了後にテレビアニメのエピソード「みんなでフランス料理を食べに行くの巻」[注 3]を放送。 |
- 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
脚注
注釈
- ^ 94分とするサイトもある[3]。
- ^ 当初は「ジャックと天空の巨人」を放送予定であった。
- ^ 2014年5月11日放送分でBパートとして放送されたものを再放送。
出典
- ^ 《樱桃小丸子》定档9.23 "小丸子"首登中国银幕
- ^ “「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」”. 産経ニュース. (2015年12月18日) 2015年12月18日閲覧。
- ^ allcinema(外部リンク)
- ^ 『キネマ旬報 2017年3月下旬号』p.42
- ^ “「ちびまる子ちゃん」23年ぶり映画化!さくらももこ自ら脚本!”. シネマトゥデイ (2015年7月10日). 2015年10月20日閲覧。
- ^ “『映画ちびまる子ちゃん』ゲスト声優に中川大志、ローラら”. ORICON STYLE. (2015年10月20日) 2015年10月20日閲覧。
- ^ “親子で楽しめる『映画ちびまる子ちゃん』が満足度第1位!”. ぴあ映画生活. (2015年12月28日) 2015年12月28日閲覧。
- ^ “中川大志&ローラ&渡辺直美ら「映画ちびまる子ちゃん」に豪華ゲスト声優結集!”. 映画.com. (2015年10月19日)
- ^ a b c d e f “「映画ちびまる子ちゃん」中川大志、劇団ひとり、ローラらが外国の子供たち演じる”. 映画ナタリー. (2015年10月20日) 2015年10月20日閲覧。
- ^ “大原櫻子、『ちびまる子ちゃん』で声優初挑戦!「もっともっとやりたい」”. マイナビニュース. (2015年11月27日) 2015年12月12日閲覧。
- ^ “『映画 ちびまる子ちゃん』大阪なんば花月の芸人が本人役でゲスト出演”. ORICON STYLE. (2015年12月2日) 2015年12月12日閲覧。
- ^ 初代の富山敬は過去2作に出演しており、2代目の青野武が出演した映画はない。
- ^ KINENOTE(外部リンク)の解説
- ^ “ローラ、ちびまる子ちゃんアフレコで暴走!?…も「70点」と合格点!”. シネマトゥデイ (2015年11月8日). 2015年11月8日閲覧。
- ^ “「映画ちびまる子ちゃん」アフレコ、“インド背負った”劇団ひとりがアドリブ連発”. 映画ナタリー. (2015年11月8日) 2015年11月8日閲覧。
- ^ “「映画ちびまる子ちゃん」ウルフルズ&大原櫻子が参加、さくらももこがオファー”. コミックナタリー. (2015年9月28日) 2015年12月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “「まる子は私!」 声優のTARAKOさんが、まる子との出会いから、23年ぶりの劇場版『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』までを語る”. アニメイトTV. (2015年12月20日) 2015年12月23日閲覧。
- ^ a b “「映画ちびまる子ちゃん」に実写版まる子・森迫永依が参加、高橋克実や清水ミチコも”. 映画ナタリー. (2015年12月2日) 2015年12月2日閲覧。
- ^ a b “「映画ちびまる子ちゃん」に大原櫻子、トータス松本、亀田誠治がゲスト声優で参加”. 映画ナタリー. (2015年11月27日) 2015年11月28日閲覧。
- ^ “大原櫻子、声優初挑戦 『映画ちびまる子ちゃん』挿入歌も声の出演も”. ORICON STYLE. (2015年11月27日) 2015年11月27日閲覧。
- ^ a b c “ウルフルズ&大原櫻子、23年ぶり映画化『ちびまる子ちゃん』で歌う”. ORICON STYLE. (2015年9月28日) 2015年9月28日閲覧。
- ^ “『映画ちびまる子ちゃん』公開記念番組 たびまる子ちゃん放送決定!”. 『ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』公式サイト (2015年12月11日). 2016年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月17日閲覧。
- ^ “「たびまる子ちゃん」で中川大志が衝撃のコスプレ披露”. ザ・テレビジョン (2015年12月4日). 2021年4月30日閲覧。
- ^ “中川大志&ローラも特別出演!「ちびまる子ちゃん」1時間SP放送決定”. cinemacafe.net. (2015年11月26日) 2015年11月27日閲覧。
- ^ a b “「ちびまる子ちゃん」新作映画のコミカライズ、海外の子供とまる子らが交流”. コミックナタリー. (2015年12月25日) 2015年12月25日閲覧。
- ^ “ちびまる子ちゃん:2年ぶり「りぼん」に登場 映画原作を描き下ろし”. MANTANWEB. (2015年9月3日). オリジナルの2022年7月9日時点におけるアーカイブ。 2022年10月17日閲覧。
- ^ 『ちびまる子ちゃん』17巻奥付より。
- ^ ちびまる子ちゃん りぼん掲載リスト
- ^ “国民的漫画『ちびまる子ちゃん』の新作が「りぼん」11月号に掲載!”. ちびまる子ちゃんオフィシャルサイト (2019年9月3日). 2021年1月16日閲覧。
- ^ 映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年 - 集英社みらい文庫の商品ページ。2021年04月30日閲覧。
- ^ “はなまるうどん、"まる"つながりで『映画ちびまる子ちゃん』応援フェア開催”. マイナビニュース. (2015年11月5日) 2015年11月20日閲覧。
- ^ “はなまるうどん公式ホームページのニュース一覧”. 2015年11月20日閲覧。
- ^ “23年ぶりに映画公開の「ちびまる子ちゃん」と「ロッテリア」がコラボ! キッズセットや福袋など期間限定商品を発売”. アニメイトTV. (2015年11月19日) 2015年11月20日閲覧。
- ^ “『映画ちびまる子ちゃん』、「築地銀だこ」とのコラボで限定パックが登場”. マイナビニュース. (2015年11月25日) 2015年11月27日閲覧。
- ^ “東京靴流通センター×「映画ちびまる子ちゃん」タイアップ企画!”. 産経ニュース. (2015年12月8日) 2015年12月9日閲覧。
- ^ “「乗換案内」アプリで「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」 とのタイアップキャンペーンを開始!”. PRWire. (2015年12月16日) 2015年12月19日閲覧。
- ^ “「映画ちびまる子ちゃん」静岡みやげの「静岡ぽっぽ」が応援!!静岡県でコラボCM放送!”. CM JAPAN (2015年12月17日). 2015年12月17日閲覧。
- ^ “伊豆・村の駅、静岡限定「静岡ぽっぽ」×『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』コラボCMをWEB先行公開”. navicon. (2015年12月18日) 2015年12月19日閲覧。
- ^ “東京都・渋谷のカフェコムサに『ちびまる子ちゃん』タルトが登場”. マイナビニュース. (2015年12月18日) 2015年12月19日閲覧。
- ^ “「ちびまる子ちゃん」スイパラコラボスタート 見た目はラーメン、中身はスイーツ”. アニメ!アニメ!. (2015年12月18日) 2015年12月20日閲覧。
- ^ “ちびまる子がリンクを舞う 映画と全日本フィギュアスケート選手がコラボレーション”. アニメ!アニメ!. (2015年12月21日) 2015年12月22日閲覧。
- ^ “中川大志、ローラら豪華ゲスト出演「映画ちびまる子ちゃん」BD&DVD 8・17発売”. TVLIFE. (2016年5月4日) 2016年5月5日閲覧。
- ^ “15日、さくらももこさん追悼特別番組で「ちびまる子ちゃん」の映画を放送 フジテレビ”. 産経ニュース (2018年9月10日). 2018年9月10日閲覧。