メインメニューを開く

砂田 毅樹(すなだ よしき、1995年7月20日 - )は、横浜DeNAベイスターズに所属する北海道札幌市出身のプロ野球選手投手)。左投左打。

砂田 毅樹
横浜DeNAベイスターズ #47
20150829 Yoshiki Sunada pitcher of the Yokohama DeNA BayStars,at Yokohama Stadium.JPG
2015年8月29日、横浜スタジアムにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道札幌市
生年月日 (1995-07-20) 1995年7月20日(23歳)
身長
体重
179 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 育成選手ドラフト1位
初出場 2015年6月14日
年俸 7,200万円(2019年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

目次

経歴編集

プロ入り前編集

高校球児であった父の影響で、小学校2年で野球を始める[2][3]札幌市立伏見中学校時代は札幌南シニアに所属した[2]

秋田市にある明桜高等学校への進学後は、1年生の春からベンチ登録。しかし、利き腕の左腕に死球を受けるアクシデントなどの影響で、在学中には春夏とも甲子園球場での全国大会に出場できなかった[4]。3年生の夏には、選手権秋田大会準々決勝で敗退。しかし、大会通算投球回数25イニングで自責点1、40奪三振という好成績を残したため、NPB球団のスカウトから一躍注目されるようになった[3]

2013年のプロ野球育成ドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから1巡目で指名。支度金300万円、年俸300万円(金額は推定)という条件で、育成選手として入団した。入団当初の背番号は111で、契約の際には、DeNA球団について「投手としての手本である三浦(大輔)さんがいるチーム」と述べた[5]プロ野球ドラフト会議NPBの球団に指名された秋田県在住の高校生は、2004年広島東洋カープからの1巡目指名で支配下登録選手として入団した佐藤剛士秋田商業高校投手)以来9年振りであった[5]

プロ入り後編集

2014年には、イースタン・リーグ公式戦7試合の登板で、2勝1敗、防御率2.79をマーク[2]。シーズン終盤からフェニックスリーグへ参加すると、クライマックスシリーズに向けて調整していた阪神タイガースとの対戦で、阪神の主力打線を5回2失点に抑えた[2]2015年6月7日に支配下選手登録へ移行するとともに、背番号を68へ変更[6]。同年6月14日に地元・札幌ドームでの対北海道日本ハムファイターズ戦に先発登板で公式戦デビュー、5回裏まで無失点に抑えた[7]が、チームの逆転負けによって公式戦での初黒星を喫した[7]7月8日の対広島東洋カープ戦(みよし運動公園野球場)の先発登板の際に適時打を放ったことによって、初安打・初打点を記録[8]。先発投手としても、5回無失点という好投で公式戦初勝利を挙げた[9][8]。この時点における砂田の年齢は19歳11ヶ月で、NPBの球団へ育成契約で入団した投手(育成出身投手)による公式戦の勝利では史上最年少記録。10代の育成出身投手による公式戦の勝利は史上初[9][8]で、DeNA球団の左腕先発投手による勝利としても、2013年9月19日エンジェルベルト・ソト以来657日振りであった[10]。さらに、9月5日読売ジャイアンツ戦(横浜スタジアム)でシーズン3勝目を挙げたことによって、セントラル・リーグの育成出身投手による公式戦デビュー年の勝利数記録を更新した[11]。公式戦全体では、14試合の登板で、3勝5敗、防御率3.20をマーク[12]。シーズン終了後の11月には、イースタン・リーグの優秀選手賞を受賞した[12]

2016年には、背番号を47に変更[13]すると、公式戦の開幕直後から先発ローテーションに定着。4試合目の登板であった5月5日の対東京ヤクルトスワローズ戦(横浜)でシーズン初勝利を記録した[14]が、以降に先発で登板した7試合では結果を残せず、一時は一軍と二軍の往復を余儀なくされた。9月中旬以降は、救援要員として一軍に定着。9月23日の対巨人戦(東京ドーム)では、6回裏二死満塁からの登板で1回1/3を無失点に抑えると、チームの逆転勝利によって一軍では自身初の救援勝利(シーズン2勝目)を挙げた[15]。公式戦全体では、17試合の登板で2勝2敗、防御率3.78をマーク。救援登板では通算9試合(10イニング)で1点も許さなかったことから、チームがレギュラーシーズン3位で初めて臨んだクライマックスシリーズ(CS)でも救援登板を経験した。

2017年には、前年に続いて開幕から中継ぎ投手として公式戦への登板を重ねた。レギュラーシーズンでは、4月中旬からセットアッパーの一角に定着[16]すると、一軍公式戦で右腕投手のスペンサー・パットンに並ぶチーム2位の62試合に登板。通算防御率は4.12で、1勝しか挙げられなかったものの、チーム3位(左腕投手ではチームトップ)の26ホールドポイント(1救援勝利と25ホールド)を記録した。チームのレギュラーシーズン3位で迎えたポストシーズンでは、アレックス・ラミレス監督による小刻みな継投策の下で、ワンポイント・リリーフやショート・リリーフに起用。CS全体で8試合中3試合、福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズで6試合中5試合に登板した。11月2日の第5戦(横浜)では、1点ビハインドの6回表に登板すると、三者凡退に抑えて交代。チームが交代後の6回裏に勝ち越すと、そのまま勝利へ至ったため、砂田もこのシリーズで自身唯一の白星を手にした。

選手としての特徴編集

最速147km/hの直球[2]スライダーカーブスクリューの3種類の変化球を持つ[17]。右打者の内外角に投げ分ける切れのある直球と、左打者の外に逃げるスライダーを軸に、球速100km/h台のカーブなどで緩急をつける[10][18]。2018年には新たにフォークボールを習得している[19]

人物編集

DeNA入団当初の先輩投手であった三浦大輔藤井秀悟を目標に挙げている。現に2人がDeNAに在籍していた時期には、技術・精神の両面で2人から直々に細かなアドバイスを受けている。砂田の印象について、三浦は「自分が20歳の時に比べると、かなりしっかりしている」、藤井は「(細かいことは除いて)もう完成に近かった。教えることないなって思った」と述べている。特に藤井は、砂田に自分のグラブをプレゼントするなど目をかけており、チームを離れた今でもその動向を気にしているという[20]

DeNA2年目の2015年12月5日には、秋田県出身(または県内の高校を卒業した他都道府県出身の)NPB選手8人とともに、同県大館市で開催のシンポジウム「夢の向こうにin秋田」(NPB、日本プロ野球選手会日本高野連主催)に参加。後藤光尊(当時は東北楽天ゴールデンイーグルス内野手)、木村優太(当時は千葉ロッテマリーンズ投手)、石山泰稚東京ヤクルトスワローズ投手)などとともに、シンポジウムに参加した県内32校・272名の高校球児を指導した[21][22]

DeNA3年目の2016年には、レギュラーシーズンの開幕直後に、先発投手としての起用をアレックス・ラミレス監督へ直訴。しかし実際には、救援投手への転向後に登板した公式戦9試合すべてを無失点で凌いだため、ラミレスから「先発とリリーフで2人の砂田を欲しい」との評価を受けるに至った。また、東京ドームで催された巨人とのクライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦(10月10日)では、同点に追い付かれた直後の6回裏一死から登板。最初に対戦した阿部慎之助を見逃し三振に仕留めたことを皮切りに、3者連続で三振を奪うなど、2イニングを無安打無失点に抑えた。さらに、チームも延長11回まで戦った末に勝利。ステージ通算成績2勝1敗で、球団史上初のファイナルステージ進出を決めた。砂田自身は、この試合について、シリーズ終了後の契約更改の際に「マウンドに上がる時とベンチへ戻る時の歓声が印象に残っている」と述懐。先発復帰への未練も残していた[23]が、前述したように、翌2017年には一軍のセットアッパーへ定着している。

詳細情報編集

年度別投手成績編集





















































W
H
I
P
2015 DeNA 14 14 0 0 0 3 5 0 0 .375 335 76.0 85 5 28 0 2 57 0 0 34 27 3.20 1.49
2016 17 8 0 0 0 2 2 0 0 .500 237 52.1 64 5 18 1 2 34 0 0 26 22 3.78 1.57
2017 62 0 0 0 0 1 2 0 25 .333 236 54.2 54 5 13 1 3 49 1 1 25 25 4.12 1.23
2018 70 0 0 0 0 0 2 0 24 .000 227 52.1 44 4 25 6 5 44 0 0 22 21 3.61 1.32
NPB:4年 163 22 0 0 0 6 11 0 49 .353 1035 235.1 247 19 84 8 12 184 1 1 107 95 3.63 1.41
  • 2018年度シーズン終了時

記録編集

投手記録
打者記録

背番号編集

  • 111 (2014年 - 2015年6月6日)
  • 68 (2015年6月7日 - 同年終了)
  • 47 (2016年 - )

登場曲編集

  • 「銀河鉄道999」 EXILE (2014)
  • 「とおくとおく」シクラメン(2015 マウンド時)
  • 「僕の宝物」 シクラメン (2015途 - 2015中 打席時)
  • 「Drear My Dream」大原櫻子(2016 マウンド時)
  • 「サンキュー」 大原櫻子(2016 打席時)
  • 「Identity」 Haru.Robinson (2017 - 2017途)
  • 「夢の行方」 Haru.Robinson (2017途 - 2018前半)
  • 「Clap your hands」 Haru.Robinson (2018後半 - )

脚注編集

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2018年12月9日閲覧。
  2. ^ a b c d e “DeNA砂田、支配下登録いけるぞ”. 日刊スポーツ. (2015年2月14日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/f-bb-tp0-20150214-1434362.html 2015年2月15日閲覧。 
  3. ^ a b 「横浜DeNA:未来を担うルーキー「8人」(6)砂田毅樹 育成1位・投手」神奈川新聞、2014年1月28日
  4. ^ 朝日新聞』、2015年7月9日朝刊スポーツ面
  5. ^ a b 「<プロ野球>ドラフト会議 DeNA育成1位の砂田(明桜高) 「日本代表する投手に」、秋田魁新報、2013年10月25日
  6. ^ “DeNA砂田が支配下登録「左のエース」目指す”. 日刊スポーツ. (2015年6月7日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1488844.html 2015年6月7日閲覧。 
  7. ^ a b “DeNA10連敗も“孝行息子”現る 砂田4回途中まで無安打投球”. スポーツニッポン. (2015年6月14日). http://news.livedoor.com/article/detail/10230053/ 2015年7月13日閲覧。 
  8. ^ a b c “砂田プロ初勝利!育成出身10代では史上初 DeNA3位浮上”. スポーツニッポン. (2015年7月8日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/07/09/kiji/K20150709010697670.html 2015年7月13日閲覧。 
  9. ^ a b “DeNA砂田「しっかり投げられた」育成最年少勝利”. 日刊スポーツ. (2015年7月8日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1503959.html 2015年7月13日閲覧。 
  10. ^ a b 毎日新聞、2015年7月9日
  11. ^ “【DeNA砂田がセ初!育成デビュー年に3目”. スポーツ報知. (2015年9月5日). http://news.livedoor.com/article/detail/10230053/ 2015年9月6日閲覧。 
  12. ^ a b “【DeNA】砂田、初イースタン優秀選手賞「来季は2ケタ勝って規定投球回を投げる」”. スポーツ報知. (2015年11月25日). http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20151125-OHT1T50094.html 2015年11月28日閲覧。 
  13. ^ 背番号変更のお知らせ 横浜DeNAベイスターズ公式サイト(2015年12月9日)
  14. ^ DeNA砂田粘って1勝「修正することができた」”. 日刊スポーツ新聞社 (2016年5月5日). 2016年9月25日閲覧。
  15. ^ DeNA砂田が2勝目 七回2死満塁で、阿部を三振 ラミレス監督「流れ変わった」”. デイリースポーツ (2016年9月23日). 2016年9月25日閲覧。
  16. ^ DeNA・砂田、成長の秘密と秘めたる思い” (2017年5月11日). 2017年5月22日閲覧。
  17. ^ “注目高校生40選手カタログ”. 週刊ベースボール. (2013年9月23日). http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=001-20130923-10 2015年6月7日閲覧。 
  18. ^ “2013年プロ野球ドラフト 砂田 毅樹”. スポーツニッポン. http://www.sponichi.co.jp/baseball/npb/2013/draft/profile/sunada-yoshiki.html 2015年9月27日閲覧。 
  19. ^ “横浜DeNA砂田毅樹、個人タイトルよりも「試合数」ファンからもらうラスカルグッズでパワーチャージ”. AbemaTIMES. (2018年6月4日). https://abematimes.com/posts/4320516 2018年7月28日閲覧。 
  20. ^ “ハマの未来を担う左腕 DeNA砂田毅樹が背中を追う2人の存在”. full-count. (2015年7月22日). http://full-count.jp/2015/07/22/post14504/ 2015年9月27日閲覧。 
  21. ^ (秋田)高校球児にプロが技伝授 「夢の向こうに」シンポ”. 朝日新聞社 (2015年12月6日). 2016年3月14日閲覧。
  22. ^ 「夢の向こうに」に楽天後藤ら9人「少しでも力に」”. 日刊スポーツ新聞社 (2015年12月5日). 2016年3月14日閲覧。
  23. ^ DeNA・砂田、CSの歓声忘れられない 先発直訴も中継ぎの“快感”に揺れる”. デイリースポーツ (2016年12月6日). 2017年5月22日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集