日本レコード大賞 > 第18回日本レコード大賞

第18回日本レコード大賞は、1976年昭和51年)12月31日帝国劇場で行われた、18回目の『日本レコード大賞』である。

第18回日本レコード大賞
会場となった帝国劇場(部門賞の発表もここで行われた)
ジャンル 特別番組音楽番組
司会者 高橋圭三
森光子
押阪忍
玉置宏
出演者 都はるみ
ほか
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本の旗日本語
製作
制作 TBS
放送
放送チャンネルTBS系列
放送国・地域日本の旗 日本
第18回速報!日本レコード大賞
放送期間1976年11月19日
放送時間金曜19:00 - 20:55
放送枠日本レコード大賞
放送分115分
回数1回
本戦
放送期間1976年12月31日
放送時間金曜19:00 - 20:55
放送枠日本レコード大賞
放送分115分
回数1回
番組年表
前作第17回日本レコード大賞
次作第19回日本レコード大賞
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概要 編集

部門賞の発表は11月19日に「第18回速報!日本レコード大賞」のタイトルで帝劇で発表された。

第18回の大賞は、都はるみの「北の宿から」に決定した。都はるみは初の受賞。女性演歌歌手の受賞は第7回美空ひばり以来11年ぶり。大賞の発表は審査会場に居る吉田信審査委員長から発表した。

審査員の得票は、60人中「北の宿から」が45票と圧勝であった[1]

この年の大賞候補曲ベスト10(大賞・最優秀歌唱賞・歌唱賞の候補)は、発表順に研ナオコの「あばよ」、森進一の「さざんか」、西城秀樹の「若き獅子たち」、野口五郎の「針葉樹」、布施明の「落葉が雪に」、都はるみの「北の宿から」、八代亜紀の「もう一度逢いたい」、森昌子の「恋ひとつ雪景色」、山口百恵の「横須賀ストーリー」、梓みちよの「メランコリー」である[2]

作詩賞は、阿木燿子が28票、荒井由実が8票、中島みゆきが5票、阿久悠が4票、みなみらんぼうが2票を獲得し、唯一過半数を獲得した阿木に決定した[2]

作曲賞は、一次審査で宇崎竜童が20票、三木たかしが15票、小林亜星が8票、田山雅充が3票、佐瀬寿一が1票。決選投票では宇崎が26票、三木が21票で宇崎の受賞が決定した[2]

編曲賞は、一次審査で松任谷正隆が12票、萩田光雄が12票、竹村次郎が10票、服部克久が9票、瀬尾一三が4票。決選投票では萩田が24票、松任谷が23票で萩田の受賞が決定した[2]

企画賞は、「山田五十鈴を聴く」が30票、「我等のテナー:藤原義江全集」が26票、「およげ!たいやきくん」(子門真人)が24票、「G.S」(ダウン・タウン・ブギウギ・バンド)が8票、「佃囃子〜忘れかけていた下町の心〜」(十朱幸代)が5票、「父と娘」(ダーク・ダックス)が0票となり、上位の「山田五十鈴を聴く」と「我等のテナー」に決定[2]

特別賞は、満場一致で美空ひばりとダーク・ダックスに決定した[2]

新人賞(最優秀新人賞の候補)は、一次審査で内藤やす子の「想い出ぼろぼろ」が45票、ピンク・レディーの「ペッパー警部」が36票、芦川よしみの「雪ごもり」が31票、角川博の「嘘でもいいの」が31票、新沼謙治の「嫁に来ないか」が27票、吉田真梨が27票、朝田のぼるの「白いスカーフ」が15票、矢野顕子の「津軽ツアー」が8票を獲得。上位4組の内藤・ピンク・芦川・角川の受賞が決定した後5組目の選考投票が行われ、新沼が27票・吉田が20票となり新沼の受賞が決定した[2]

大衆賞は、郷ひろみキャンディーズ中村雅俊二葉百合子加山雄三の5組がノミネートされ、郷の受賞が決定した[2]

視聴率は1.1P下落の41.9%。

新御三家(郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎)が揃って受賞したのは初めて。

今回は「補佐役」が存在せず、また第14回1972年)以来女性、司会を務めた森光子は今回を以て降板、更に第11回1969年)に初担当して以来、単独で男性司会を務めた高橋圭三は、次回次々回では久米宏(当時TBSアナウンサー)とのコンビで男性司会を務める。

司会 編集

受賞作品・受賞者一覧 編集

日本レコード大賞 編集

最優秀歌唱賞 編集

最優秀新人賞 編集

歌唱賞 編集

大衆賞 編集

新人賞 編集

作曲賞 編集

編曲賞 編集

作詩賞 編集

特別賞 編集

企画賞 編集

審査委員会選奨 編集

中山晋平賞 西条八十賞 編集

TV中継スタッフ 編集

  • 運営プロデューサー:野中杉二、砂田実/政田一喜、中村寿雄、大友和夫
  • 構成:保富康午、松原史明
  • 音楽:長洲忠彦、半間厳一
  • 指揮:長洲忠彦
  • 演奏:森寿男とブルーコーツ、高橋達也と東京ユニオン、ベストアンサンブル
  • コーラス:日本合唱協会、フィーリング・フリー
  • 技術スタッフ
    • 技術:佐藤一郎
    • T・D:田中浩
    • 映像:大野健三
    • カラー調整:西沢正捷
  • 美術制作:和田一郎
  • 美術デザイン:宮澤利昭
  • 中継担当:
  • プロデューサー:小松敬、吉田恭爾
  • 演出:桂邦彦、平山賢一
  • 製作著作:TBS
  • 主催:社団法人 日本作曲家協会、日本レコード大賞制定委員会、日本レコード大賞実行委員会

脚注 編集

  1. ^ 有田芳生『歌屋 都はるみ』文藝春秋、1997年、161頁。ISBN 4-16-743802-X
  2. ^ a b c d e f g h タイムカプセル  1976輝く日本レコード大賞、ぶらりぶらり、2016年6月27日。(T&C ミュージック元社長・貫泰夫のブログ)。

関連項目 編集

外部リンク 編集