虎ノ門ヒルズ駅
虎ノ門ヒルズ駅(とらのもんヒルズえき)は、東京都港区虎ノ門一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線の駅である[2]。駅番号はH 06[2]。
虎ノ門ヒルズ駅 | |
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改札外からホームを望む(2023年8月7日撮影) | |
とらのもんひるず Toranomon Hills | |
◄H 05 神谷町 (0.5 km) (0.8 km) 霞ケ関 H 07► | |
右上は乗換駅の虎ノ門駅 | |
所在地 | 東京都港区虎ノ門一丁目22-12 |
駅番号 | H06[2] |
所属事業者 | 東京地下鉄(東京メトロ) |
所属路線 | ●[1]日比谷線 |
キロ程 | 14.1 km(北千住起点) |
電報略号 | トヒ |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[メトロ 1]45,172人/日 -2023年- |
開業年月日 |
2020年(令和2年)6月6日(暫定開業[2]) 2023年(令和5年)7月15日(最終完成[3]) |
乗換 |
G07[1]虎ノ門駅 (東京メトロ銀座線)[2] |
歴史
編集- 2014年(平成26年)10月14日:都市再生機構と東京メトロが虎ノ門地区に「(仮称)虎ノ門新駅」の建設を発表[5]。
- 2016年(平成28年)2月8日:当駅の工事に着手[6]。
- 2018年(平成30年)12月5日:駅名を「虎ノ門ヒルズ駅」に決定[7]。
- 2020年(令和2年)6月6日:暫定開業[8][2][9]。東京メトロ銀座線虎ノ門駅との乗り換え業務を開始[2][10]。
- 2023年(令和5年)7月15日:「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」竣工に合わせて本開業[3][注 1]。改札を地下2階に移設し、従来の暫定改札およびA1・A2出入口を閉鎖、A1a・A1b・A2a・A2b出入口を新設[3]。
駅構造
編集長さ147 mの相対式ホーム2面2線(幅は1番線側が最大約8 m、2番線側が約4 m[11])を有する地下駅[2][12]。
ホームは地下1階、改札は地下2階にあり、出入口は「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と一体化しているほか[3]、改札外に銀座線虎ノ門駅や東京BRTのバスターミナル(「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」内)に通じる地下連絡通路(約440 m)が設置されている[2][9]。
2020年の暫定開業時は地下1階のみの供用で、ホームの中目黒寄りに上下線それぞれ地上直結の改札・出入口(A1・A2出入口)が暫定的に設けられていた[2][12]。また改札内での上下ホーム間の移動はできず、1番線ホームには虎ノ門駅への地下連絡通路に直結する改札があった一方で、2番線ホームと虎ノ門駅の往来は地上を経由する必要があった[2]。2023年の最終完成時に地下1階の改札・出入口は全て閉鎖され、地下2階の改札1か所に集約されるとともに、地下連絡通路も地下2階を介して接続する形となった[3]。
当駅の建設工事の事業主体は都市再生機構で、施工は土木工事と地下施設の建築工事を鹿島・大林組共同企業体が、地上施設の建築工事を大和リースとフジタが担当している(設計・工事は都市再生機構が東京地下鉄に委託)[11]。2020年東京オリンピック・パラリンピック前の開業に間に合わせるように効率的な施工が求められたため、地下1階では建築工事、地下2階では土木工事と別々の作業をする重層施工を採用している[13]。地下1階の建築工事は、土留め壁を設けて掘削を行う開削工法を採用した[11]。また、営業運転中の列車と乗客の安全を確保するため,工事は既設構造物への影響が少ないアンダーピニング工法を採用し、日比谷線の荷重を受けながら掘削を実施した[11][13][14]。総工費は約360億円を見込む[11]。
のりば
編集番線 | 路線 | 行先[15] |
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1 | 日比谷線 | 中目黒方面 |
2 | 北千住・南栗橋方面 |
(出典:東京メトロ:構内図)
-
開業時のA2出入口(2020年6月6日撮影、現在は閉鎖)
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開業2年後のA2出入口(2022年5月6日撮影、現在は閉鎖)
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虎ノ門三丁目方面改札口(2020年6月27日撮影、現在は閉鎖)
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ホーム(2020年6月27日撮影)
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B2出入口(2020年6月3日撮影)
発車メロディ
編集利用状況
編集2023年度の1日平均乗降人員は45,172人であり[メトロ 1]、東京メトロ全130駅中79位。
開業後の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通りである。
年度 | 1日平均 乗降人員[21] |
1日平均 乗車人員[22] |
出典 |
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2020年(令和 | 2年)[備考 1][メトロ 2]22,864 | ||
2021年(令和 | 3年)[メトロ 3]27,782 | ||
2022年(令和 | 4年)[メトロ 4]34,454 | ||
2023年(令和 | 5年)[メトロ 1]45,172 |
- 備考
- ^ 2020年6月6日開業。開業日から翌年3月31日までの定期:304日間・定期外:299日間を集計したデータ。
駅周辺
編集- 虎ノ門ヒルズ
- 虎ノ門駅(東京メトロ銀座線)
- 霞が関コモンゲート
- 中央合同庁舎第7号館
- 特許庁
- 気象庁・港区立教育センター合同庁舎
- 気象庁
- 気象科学館
- 港区立教育センター
- 港区立みなと科学館
- 駐日アメリカ合衆国大使館
- 駐日ナイジェリア大使館
- ホテルオークラ東京
- 虎の門病院
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 東京慈恵会医科大学(西新橋キャンパス)
- K.I.T.虎ノ門大学院
- 中小企業基盤整備機構
- 霞が関ビルディング
- 虎ノ門ツインビルディング
- 日本財団
- 笹川平和財団
- 虎ノ門琴平タワー
- 赤坂インターシティ
- 赤坂インターシティAIR
- 住友不動産虎ノ門タワー
- 商船三井本社
- 三会堂ビル
- 共同通信会館
- 愛宕神社
- 虎ノ門・金刀比羅宮
- NHK放送博物館
- 日本消防会館
- 大倉集古館
- 菊池寛実記念 智美術館
- 国道1号(桜田通り)[12]
- 環二通り[12]
バス路線
編集虎ノ門ヒルズビジネスタワー1階のバスターミナルと地下通路で直結している[23]。バスターミナルには東京BRT(ナンバリング:B11)[24]、羽田空港連絡のリムジンバスが発着している[25][23]。
隣の駅
編集
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 東京地下鉄 公式サイトから抽出(2019年11月11日閲覧)
- ^ a b c d e f g h i j k l 『日比谷線に虎ノ門ヒルズ駅が誕生します! 2020年6月6日(土)開業』(PDF)(プレスリリース)独立行政法人都市再生機構/東京地下鉄、2019年11月11日。オリジナルの2019年11月11日時点におけるアーカイブ 。2020年5月10日閲覧。
- ^ a b c d e 『2023年7月15日(土)から、広々とした地下鉄駅前広場と接続 虎ノ門ヒルズ駅の拡張工事完成 虎ノ門ヒルズ ステーションタワーとつながり、まちと一体となった新たな駅へ』(PDF)(プレスリリース)独立行政法人都市再生機構/東京地下鉄、2023年6月21日。オリジナルの2023年6月21日時点におけるアーカイブ 。2023年6月21日閲覧。
- ^ “高輪ゲートウェイ&虎ノ門ヒルズ駅、その知られざる“狙い”と“意義””. Business Journal (2019年3月27日). 2019年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月7日閲覧。
- ^ 『東京メトロ日比谷線霞ケ関駅〜神谷町駅間の新駅整備について』(PDF)(プレスリリース)独立行政法人都市再生機構/東京地下鉄、2014年10月14日。オリジナルの2019年6月10日時点におけるアーカイブ 。2020年3月7日閲覧。
- ^ a b 『東京メトロ日比谷線虎ノ門新駅(仮称)整備にかかる工事着手について』(PDF)(プレスリリース)独立行政法人都市再生機構/東京地下鉄、2016年2月8日。オリジナルの2019年5月26日時点におけるアーカイブ 。2020年4月5日閲覧。
- ^ 『日比谷線新駅の名称を「虎ノ門ヒルズ駅」に決定しました!』(PDF)(プレスリリース)東京地下鉄、2018年12月15日。オリジナルの2019年7月25日時点におけるアーカイブ 。2020年3月7日閲覧。
- ^ 『2020年6月6日(土)日比谷線虎ノ門ヒルズ駅 開業』(PDF)(プレスリリース)独立行政法人都市再生機構/東京地下鉄、2020年6月2日。オリジナルの2020年6月6日時点におけるアーカイブ 。2020年6月6日閲覧。
- ^ a b “東京メトロ虎ノ門ヒルズ駅が開業 日比谷線全線開業から56年で初の新駅”. 毎日新聞. (2020年6月6日). オリジナルの2020年6月6日時点におけるアーカイブ。 2020年6月6日閲覧。
- ^ 『東京メトロ線でのお乗換えがさらに便利になります! 新たな乗換駅の設定(虎ノ門駅⇔虎ノ門ヒルズ駅、銀座駅⇔銀座一丁目駅)改札外乗換時間を30分から60分に拡大』(PDF)(プレスリリース)東京地下鉄、2020年5月14日。オリジナルの2020年5月14日時点におけるアーカイブ 。2020年5月14日閲覧。
- ^ a b c d e “都市機構、東京メトロ/日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅公開/56年ぶり新駅、6月6日開業”. 日刊建設工業新聞. (2020年6月3日). オリジナルの2021年4月30日時点におけるアーカイブ。 2021年4月30日閲覧。
- ^ a b c d “日比谷線の「虎ノ門ヒルズ」駅舎が報道公開 64年の全線開業以来初の新駅”. 毎日新聞. (2020年6月2日). オリジナルの2020年6月2日時点におけるアーカイブ。 2020年6月2日閲覧。
- ^ a b “【開業以来初の新駅】東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」 五輪大会前開業へ向け総力集中”. 建設通信新聞. (2019年10月20日). オリジナルの2021年4月30日時点におけるアーカイブ。 2021年4月30日閲覧。
- ^ 辻貴大(東京地下鉄改良建設部設計課)「周辺のまちづくりと一体となった日比谷線虎ノ門新駅(仮称)の整備事業について」(PDF)『SUBWAY(日本地下鉄協会報)』第210号、日本地下鉄協会、2016年8月31日、21 - 25頁、ISSN 0289-5668、 オリジナルの2022年11月26日時点におけるアーカイブ。
- ^ “虎ノ門ヒルズ駅 時刻表”. 東京メトロ. 2024年4月22日閲覧。
- ^ 『2020年6月6日(土)日比谷線のダイヤを改正します 「THライナー」の運行開始及び平日の霞ケ関駅行列車を中目黒駅行に変更します』(PDF)(プレスリリース)東京地下鉄、2020年5月11日。オリジナルの2020年5月28日時点におけるアーカイブ 。2020年5月29日閲覧。
- ^ 『2020年6月6日(土)東武鉄道・東京メトロダイヤ改正 東武線・日比谷線相互直通列車に初の座席指定制列車「THライナー」が誕生!』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道/東京地下鉄、2019年12月19日。オリジナルの2019年12月19日時点におけるアーカイブ 。2020年5月29日閲覧。
- ^ “駅メロを探す > 虎ノ門ヒルズ”. 鉄道モバイル. スイッチ. 2020年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月26日閲覧。
- ^ “個人でのソーシャルメディアでの音源使用について 2022年6月”. スイッチオフィシャルサイト. スイッチ (2022年6月14日). 2023年5月20日閲覧。
- ^ 行政資料集 - 港区
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
- ^ a b c 『「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」 竣工 世界と都心部をつなぎ、日本独自のイノベーションを創出』(PDF)(プレスリリース)森ビル、2020年1月21日。オリジナルの2020年5月29日時点におけるアーカイブ 。2020年5月29日閲覧。
- ^ 『東京BRTのプレ運行開始について』(PDF)(プレスリリース)京成バス/東京BRT、2020年9月7日。オリジナルの2020年9月7日時点におけるアーカイブ 。2020年10月19日閲覧。
- ^ 『新たな東京の玄関口「虎ノ門ヒルズ」と「羽田空港」を結ぶ高速バス 虎ノ門ヒルズ〜羽田空港線の運行を開始します 12月16日(水)より運行開始 一日18便運行』(PDF)(プレスリリース)京成バス/東京空港交通、2020年12月1日。オリジナルの2020年12月1日時点におけるアーカイブ 。2020年12月1日閲覧。
- 東京地下鉄の1日平均利用客数
- ^ a b c “各駅の乗降人員ランキング”. 東京地下鉄. 2024年6月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員ランキング(2020年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員ランキング(2021年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
- ^ “各駅の乗降人員ランキング(2022年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。