2006年バレーボール男子世界選手権

2006年バレーボール男子世界選手権英語: 2006 FIVB VOLLEYBALL WORLD CHAMPIONSHIPS JAPAN)は2006年日本で開催された第16回目のバレーボール男子世界選手権である。

2006年バレーボール男子世界選手権
開催国  日本の旗 日本
期間  11月17日 - 12月3日
チーム数  24
優勝   ブラジル (2回目)
MVP  ブラジルの旗 ジルベルト・ゴドイフィリョ
前回
次回

日本サポーターの応援(巨大日本旗)

2006年11月17日から12月3日まで開催された。

予選 編集

2005年1月12日から2005年8月28日にかけて予選が行われた。開催国である日本と前回優勝国であるブラジル(男子)、イタリア(女子)の3ヶ国・4チームは予選が免除された。男女併せて174カ国が参加した。

試合形式 編集

1st Round(STAGE 1) 編集

  • まずは24チームが6チームずつ4グループ(プールA、B、C、D)に分かれて1回戦総当たり戦を行う。
  • 次のラウンドに進めるのは各組から4ヶ国の16カ国。

2nd Round(STAGE 2) 編集

  • 16ヵ国を2つのグループに分けて此処でも1回戦総当たり戦を実施。
    • 組み分けはプールEがAとDの組の上位4カ国、プールFはBとCの組の上位4カ国。
    • 但し1次予選で戦った国の3試合の成績はそのまま持ち越し(成績共有。2次予選では戦わない)となるため、実際に試合をするのは4試合。
  • 次のラウンドに進めるのは各組から6ヶ国の12カ国。

Final Round(STAGE 3) 編集

  • 12ヶ国がその順位によって3つのトーナメントグループに分かれて順位を決定。
    • 大きく1-4位決定戦(2次リーグの上位2カ国ずつ)、5-8位決定戦(同3・4位の2カ国ずつ)、9-12位決定戦(同5・6位の2カ国ずつ)と分けられ、それぞれ準決勝=予備戦と決勝=順位決定戦が行われる。
  • 1~4位決定戦の決勝で勝った国が世界一。

出場国 編集

1st Round 編集

Pool A(さいたま) 編集

順位 チーム             勝ち点
1   ポーランド 3-0 3-0 3-0 3-0 3-0 10 5 0
2   日本 0-3 3-1 3-1 2-3 3-2 8 3 2
3   アルゼンチン 0-3 1-3 2-3 3-2 3-1 7 2 3
4   プエルトリコ 0-3 1-3 3-2 3-1 2-3 7 2 3
5   中国 0-3 3-2 2-3 1-3 3-2 7 2 3
6   エジプト 0-3 2-3 1-3 3-2 2-3 6 1 4

11月17日

11月18日

  ポーランド 3 - 0   中国
  プエルトリコ 3 - 2   アルゼンチン
  エジプト 2 - 3   日本
  アルゼンチン 0 - 3   ポーランド
  エジプト 3 - 2   プエルトリコ
  日本 2 - 3   中国

11月19日

11月21日

  中国 2 - 3   アルゼンチン
  ポーランド 3 - 0   エジプト
  プエルトリコ 1 - 3   日本
  エジプト 2 - 3   中国
  プエルトリコ 0 - 3   ポーランド
  日本 3 - 1   アルゼンチン

11月22日

  中国 1 - 3   プエルトリコ
  アルゼンチン 3 - 1   エジプト
  ポーランド 3 - 0   日本

Pool B(福岡) 編集

順位 チーム             勝ち点
1   ブラジル
1-3

3-0

3-1

3-0

3-0
9 4 1
2   フランス
3-1

1-3

3-1

3-1

3-1
9 4 1
3   ドイツ
0-3

3-1

3-0

3-0

3-1
9 4 1
4   キューバ
1-3

1-3

0-3

3-2

3-0
7 2 3
5   ギリシャ
0-3

1-3

0-3

2-3

3-1
6 1 4
6   オーストラリア
0-3

1-3

1-3

0-3

1-3
5 0 5

11月17日

11月18日

  キューバ 1 - 3   ブラジル
  ギリシャ 1 - 3   フランス
  ドイツ 3 - 1   オーストラリア
  ブラジル 3 - 0   ギリシャ
  オーストラリア 1 - 3   フランス
  ドイツ 3 - 0   キューバ

11月19日

11月21日

  キューバ 3 - 0   オーストラリア
  ギリシャ 0 - 3   ドイツ
  フランス 3 - 1   ブラジル
  キューバ 3 - 2   ギリシャ
  オーストラリア 0 - 3   ブラジル
  ドイツ 3 - 1   フランス

11月22日

  ブラジル 3 - 0   ドイツ
  フランス 3 - 1   キューバ
  ギリシャ 3 - 1   オーストラリア

Pool C(長野) 編集

順位 チーム             勝ち点
1   ブルガリア
3-2

3-1

3-0

3-1

3-0
10 5 0
2   イタリア
2-3

3-0

3-1

3-1

3-1
9 4 1
3   チェコ
1-3

0-3

1-3

3-0

3-0
7 2 3
4   アメリカ合衆国
0-3

1-3

3-1

1-3

3-0
7 2 3
5   ベネズエラ
1-3

1-3

0-3

3-1

3-1
7 2 3
6   イラン
0-3

1-3

0-3

0-3

1-3
5 0 5

11月17日

11月18日

  アメリカ合衆国 1 - 3   ベネズエラ
  チェコ 3 - 0   イラン
  イタリア 2 - 3   ブルガリア
  イラン 1 - 3   ベネズエラ
  チェコ 0 - 3   イタリア
  ブルガリア 3 - 0   アメリカ合衆国

11月19日

11月21日

  アメリカ合衆国 3 - 1   チェコ
  ベネズエラ 1 - 3   ブルガリア
  イタリア 3 - 1   イラン
  イラン 0 - 3   ブルガリア
  チェコ 3 - 0   ベネズエラ
  イタリア 3 - 1   アメリカ合衆国

11月22日

  ブルガリア 3 - 1   チェコ
  アメリカ合衆国 3 - 0   イラン
  ベネズエラ 1 - 3   イタリア

Pool D(仙台) 編集

順位 チーム             勝ち点
1   セルビア・モンテネグロ
3-0

3-0

3-0

3-1

3-1
10 5 0
2   ロシア
0-3

3-0

3-0

3-0

3-0
9 4 1
3   カナダ
0-3

0-3

3-2

3-1

3-0
8 3 2
4   チュニジア
0-3

0-3

2-3

3-2

3-0
7 2 3
5   韓国
1-3

0-3

1-3

2-3

3-1
6 1 4
6   カザフスタン
1-3

0-3

0-3

0-3

1-3
5 0 5

11月17日

11月18日

  カナダ 3 - 0   カザフスタン
  ロシア 0 - 3   セルビア・モンテネグロ
  チュニジア 3 - 2   韓国
  ロシア 3 - 0   チュニジア
  セルビア・モンテネグロ 3 - 1   カザフスタン
  韓国 1 - 3   カナダ

11月19日

11月21日

  カザフスタン 1 - 3   韓国
  チュニジア 0 - 3   セルビア・モンテネグロ
  カナダ 0 - 3   ロシア
  チュニジア 2 - 3   カナダ
  セルビア・モンテネグロ 3 - 1   韓国
  ロシア 3 - 0   カザフスタン

11月22日

  カザフスタン 0 - 3   チュニジア
  カナダ 0 - 3   セルビア・モンテネグロ
  韓国 0 - 3   ロシア

2nd Round 編集

Pool E(仙台) 編集

チーム 勝点 得点 失点
  ポーランド 14 7 0 556 479 1.161
  セルビア・モンテネグロ 13 6 1 561 479 1.171
  ロシア 12 5 2 545 461 1.182
  日本 11 4 3 600 607 0.988
  プエルトリコ 9 2 5 625 654 0.956
  カナダ 9 2 5 527 605 0.871
  アルゼンチン 8 1 6 621 674 0.921
  チュニジア 8 1 6 612 688 0.890

11月25日

11月26日

  アルゼンチン 0 - 3   ロシア
  プエルトリコ 1 - 3   セルビア・モンテネグロ
  ポーランド 3 - 0   チュニジア
  日本 3 - 1   カナダ
  アルゼンチン 1 - 3   セルビア・モンテネグロ
  ポーランド 3 - 0   カナダ
  プエルトリコ 0 - 3   ロシア
  日本 3 - 2   チュニジア

11月28日

11月29日

  プエルトリコ 3 - 0   カナダ
  アルゼンチン 3 - 2   チュニジア
  ポーランド 3 - 2   ロシア
  日本 0 - 3   セルビア・モンテネグロ
  アルゼンチン 2 - 3   カナダ
  プエルトリコ 2 - 3   チュニジア
  ポーランド 3 - 0   セルビア・モンテネグロ
  日本 0 - 3   ロシア

Pool F(広島) 編集

チーム 勝点 得点 失点
  ブラジル 13 6 1 589 510 1.155
  ブルガリア 13 6 1 645 601 1.073
  フランス 12 5 2 679 640 1.061
  イタリア 11 4 3 606 564 1.074
  アメリカ合衆国 10 3 4 579 619 0.935
  ドイツ 9 2 5 577 609 0.947
  チェコ 8 1 6 565 602 0.939
  キューバ 8 1 6 523 618 0.846

11月25日

11月26日

  キューバ 0 - 3   ブルガリア
  ブラジル 3 - 0   アメリカ合衆国
  フランス 3 - 0   チェコ
  ドイツ 0 - 3   イタリア
  フランス 3 - 2   アメリカ合衆国
  ブラジル 3 - 0   チェコ
  ドイツ 1 - 3   ブルガリア
  キューバ 1 - 3   イタリア

11月28日

11月29日

  フランス 2 - 3   ブルガリア
  ドイツ 2 - 3   アメリカ合衆国
  ブラジル 3 - 0   イタリア
  キューバ 3 - 1   チェコ
  キューバ 0 - 3   アメリカ合衆国
  ブラジル 3 - 1   ブルガリア
  ドイツ 1 - 3   チェコ
  フランス 3 - 2   イタリア

決勝ラウンド(代々木&東京体育館) 編集

準決勝 決勝
           
12月2日 – 代々木    
   ブラジル 3
   セルビア・モンテネグロ 1  
  12月3日 – 代々木
   ブラジル 3
     ポーランド 0
 
3位決定戦
12月2日 – 代々木 12月3日 – 代々木
   ポーランド 3    セルビア・モンテネグロ 1
   ブルガリア 1      ブルガリア 3
5-8位決定予備戦 5位決定戦
           
12月2日 - 代々木    
   ロシア 0
   イタリア 3  
 

12月3日 - 代々木

   イタリア 3
     フランス 0
 
7位決定戦
12月2日 - 代々木

12月3日 - 代々木

   フランス 3    ロシア 3
   日本 1      日本 1
9-12位決定予備戦 9位決定戦
           
12月2日 - 東京体育館    
   プエルトリコ 1
   ドイツ 3  
 

12月3日 - 東京体育館

   ドイツ 3
     アメリカ合衆国 2
 
11位決定戦
12月2日 - 東京体育館

12月3日 - 東京体育館

   アメリカ合衆国 3    プエルトリコ 1
   カナダ 2      カナダ 3

最終結果 編集

 2006年男子世界選手権優勝 
 
ブラジル
2大会連続2度目
順位
2   ポーランド
3   ブルガリア
4   セルビア・モンテネグロ
5   イタリア
6   フランス
7   ロシア
8   日本
9   ドイツ
10   アメリカ合衆国
11   カナダ
12   プエルトリコ
13   アルゼンチン
  チェコ
15   キューバ
  チュニジア
17   中国
  ギリシャ
  韓国
  ベネズエラ
21   オーストラリア
  エジプト
  イラン
  カザフスタン
選手
最優秀殊勲選手(MVP) ジルベルト・ゴドイフィリョ   ブラジル
ベスト・スコアラー エクトル・ソト   プエルトリコ
ベスト・スパイカー ダンテ・アマラウ   ブラジル
ベスト・ブロッカー アレクセイ・クレショフ   ロシア
ベスト・サーバー マテイ・カジースキ   ブルガリア
ベスト・セッター パベウ・ザグムニ   ポーランド
ベスト・リベロ アレクセイ・ベルボフ   ロシア

会場一覧 編集

大会協賛 編集

1998年本大会に続き2度目

オフィシャルサポーター 編集

ハロー!プロジェクトの方が観戦・応援を行っていた。ただし、モーニング娘。は女子開幕戦と男子1次・2次ラウンド、Berryz工房は週末の男子ラウンド日本戦(関東地区内で行われる試合のみ)、DEF.DIVAはWaTと共に男子ファイナルラウンドのみ参加した。

TV放送 編集

地上波 編集

  • 大会の模様はTBS系列で日本戦と世界一決定戦の決勝戦を独占放送。ゴールデンタイムを中心に40時間に渡って放送。また夏に同系列で放送される世界バスケと共にこの年の『2大スポーツ・世界大会/独占中継』として注目を集めた。
  • この大会を盛り上げるための番組、「世界バレーTV Val!」が、TBSで2006年4月13日(木曜深夜、その後金曜深夜に移動)から12月1日まで放送された。
  • 試合は11月15日(この日はサッカー日本代表の親善試合があったため)を除いて夜7時台~9時に放送した。基本的に試合進行中ながら生放送ではなく撮って出しで行われた。
  • 当日のハイライトは「筑紫哲也NEWS23」(平日)「チューボーですよ!」(土曜日)「世界遺産」(日曜日)の後に10分間放送された。
  • 試合翌日が平日のときは「みのもんたの朝ズバッ!」内において7:30前後(11月16日以降7:15前後)に「朝ズバッ!2006世界バレー」として前日のハイライトとこの日、日本と対戦する国の試合展望を放送した。
  • 開催地の系列局では、日本戦以外の注目カードの中継も行われた。
  • 朝日新聞は、過剰演出や、日本戦での特別扱いに関しての批判記事を掲載した。この種の批判は同様の手法でバレーボール大会中継を行っているフジテレビに対してもなされている[1]

その他 編集

脚注 編集

外部リンク 編集