サッカーニュージーランド代表
サッカーニュージーランド代表(サッカーニュージーランドだいひょう、New Zealand national soccer team)は、ニュージーランドフットボール(NZF)によって構成される、ニュージーランドのサッカーのナショナルチームである。ホームスタジアムは、首都・ウェリントンにあるウェリントン・リージョナル・スタジアム。
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国または地域 |
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協会 | ニュージーランドフットボール | |||
FIFAコード | NZL | |||
愛称 | All Whites | |||
監督 |
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最多出場選手 | イヴァン・ヴィセリッチ(88試合) | |||
最多得点選手 | クリス・ウッド(33得点) | |||
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初の国際試合 |
1922年6月17日、![]() 3-1 | |||
最大差勝利試合 |
1981年8月16日、![]() 13-0 | |||
最大差敗戦試合 |
1936年7月11日、![]() 0-10 | |||
FIFAワールドカップ | ||||
出場回数 | 2回(初出場は1982) | |||
最高成績 | グループリーグ敗退 (1982, 2010) | |||
OFCネイションズカップ | ||||
出場回数 | 10回 | |||
最高成績 | 優勝 (1973, 1998, 2002, 2008, 2016) | |||
概要編集
上下白のユニフォームのカラーから、オールホワイツ(All Whites)というニックネームで知られている。これは、1982 FIFAワールドカップに出場した際に公募で付けられたもので、「オールホワイツ」という名はラグビーニュージーランド代表の愛称・オールブラックス(All Blacks)に因んだものである。なお、大会ではスコットランド、ソビエト連邦、ブラジルに3連敗を喫し、グループ最下位で敗退している。近年では、長年に亘り大きな壁だったオーストラリアがオセアニアサッカー連盟(OFC)を脱退した事で、オセアニア地区では強豪国としての地位にある。
歴史編集
オーストラリアのアジアサッカー連盟(AFC)加盟後は、2010 FIFAワールドカップ以降は毎回大陸間プレーオフ進出を果たしており、2010 FIFAワールドカップ予選の大陸間プレーオフにおいてバーレーンに勝利し、28年ぶり2度目となる本大会出場を決めた。本大会ではグループF組の3位で決勝トーナメントには進出できなかったものの、同組のイタリア・スロバキア・パラグアイを相手に3試合を全て引き分け、出場32ヶ国中唯一の無敗という前評判を上回る成績を残した[1]。
2014 FIFAワールドカップ・大陸間プレーオフはメキシコ[2]、2018 FIFAワールドカップ・大陸間プレーオフはペルーに敗れ[3]、2大会連続で本大会出場を逃している。
2022 FIFAワールドカップ・大陸間プレーオフはコスタリカと対戦し、勝利すれば第2戦で日本とワールドカップ本大会で初対戦が実現していた。しかし、試合が始まってわずか3分でスローインの流れからジョエル・キャンベルに先制点を許してしまう。先制された直後は武器である高さとフィジカルの強さを活かし、シンプルなクロスボールを中心にチャンスを作りながら、幾度もフィニッシュのシーンを作り出していくと、39分にはクリス・ウッドが相手のクリアミスを突いてコスタリカの守護神ケイロル・ナバスが守るゴールをこじ開けるが、突破の局面での接触プレーがVARとオン・フィールド・レビューで確認した結果、ガーベットが相手DFともつれた場面がファウルと判定されノーゴールに。1点ビハインドのまま迎えた後半はボールを保持しながらコスタリカゴールに迫っていくが、67分にコスタ・バルバルセスが相手DFに対して後方からタックルを仕掛けると、これが一度はイエローカードの判定となったが、VARで確認した結果、足裏で相手の足首にタックルしていることがわかり、イエローカードがレッドカードに変更されて退場。バルバルセスは61分に投入されてからわずか6分での退場となった。数的不利の状況に陥ってもウッドを起点に最後まで諦めない姿勢を見せたが、最後まで1点が遠いまま0-1で敗れた。結局ニュージーランド代表は3大会連続で本大会出場を逃すと共に、日本とのW杯初対戦も叶わなかった[4]。
成績編集
FIFAワールドカップ編集
開催国 / 年 | 成績 | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 |
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1930 | 不参加 | ||||||
1934 | |||||||
1938 | |||||||
1950 | |||||||
1954 | |||||||
1958 | |||||||
1962 | |||||||
1966 | |||||||
1970 | 予選敗退 | ||||||
1974 | |||||||
1978 | |||||||
1982 | 1次リーグ敗退 | 3 | 0 | 0 | 3 | 2 | 12 |
1986 | 予選敗退 | ||||||
1990 | |||||||
1994 | |||||||
1998 | |||||||
2002 | |||||||
2006 | |||||||
2010 | グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 3 | 0 | 2 | 2 |
2014 | 予選敗退 | ||||||
2018 | |||||||
2022 | |||||||
合計 | 出場2回 | 6 | 0 | 3 | 3 | 4 | 14 |
FIFAコンフェデレーションズカップ編集
OFCネイションズカップ編集
開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
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1973 | 優勝 | 5 | 4 | 1 | 0 | 13 | 4 |
1980 | グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 0 | 2 | 7 | 8 |
1996 | 3位 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 |
1998 | 優勝 | 4 | 4 | 0 | 0 | 11 | 1 |
2000 | 準優勝 | 4 | 3 | 0 | 1 | 7 | 3 |
2002 | 優勝 | 5 | 5 | 0 | 0 | 23 | 2 |
2004 | 3位 | 5 | 3 | 0 | 2 | 17 | 5 |
2008 | 優勝 | 6 | 5 | 0 | 1 | 14 | 5 |
2012 | 3位 | 5 | 3 | 1 | 1 | 8 | 7 |
2016 | 優勝 | 5 | 4 | 1 | 0 | 10 | 1 |
合計 | 10/10 | 44 | 33 | 3 | 8 | 110 | 39 |
歴代監督編集
- リッキー・ハーバート 2005-2013
- ダニー・ヘイ 2019-
歴代選手編集
GK編集
- マーク・パストン 1997-2013
- グレン・モス 2006-2017
- ステファン・マリノヴィッチ 2015-
- マイケル・ウート 2018-
DF編集
- イヴァン・ヴィセリッチ 1995-2013
- ライアン・ネルセン 1999-2012
- ウィンストン・リード 2010-
- マイケル・ボクソール 2011-
- トム・ドイル 2014-
- リベラト・カカーチェ 2018-
- ナンド・パイナケル 2019-
MF編集
FW編集
- ウィントン・ルーファー 1980-1997
- クリス・キレン 2000-2013
- シェーン・スメルツ 2003-2017
- コスタ・バルバルセス 2008-
- クリス・ウッド 2009-
- ライアン・デ・フリース 2015-
脚注編集
- ^ 同大会で優勝したスペインはグループH組の初戦でスイスに敗れている。
- ^ “メキシコがニュージーランド退け本大会出場、W杯大陸間プレーオフ”. AFPBB News (2013年11月20日). 2017年11月16日閲覧。
- ^ “ペルーが36年ぶり5度目のW杯出場! NZとのプレーオフ制す”. AFPBB News (2017年11月16日). 2017年11月16日閲覧。
- ^ “開始早々に先制したコスタリカが3大会連続のW杯出場!退場者出したニュージーランドを退ける”. GOAL (2022年6月14日). 2022年6月14日閲覧。