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四国横断自動車道

四国横断自動車道(しこくおうだんじどうしゃどう)は、四国地方を横断する国土開発幹線自動車道(国幹道)の路線名である。さらに、阿南市から四万十市に至る阿南四万十線愛南町から大洲市に至る愛南大洲線の2路線の高速自動車国道の路線から成る。略称は四国横断道(しこくおうだんどう)。

四国縦貫自動車道とも結び四国8の字ネットワークの一部を構成するとされているものの、阿南四万十線と愛南大洲線は直接接続していない。

目次

概要編集

国土開発幹線自動車道建設法では、以下のとおりとされている。

起点 主たる経過地 終点
阿南市 徳島市 高松市 川之江市付近 高知市付近 須崎市 中村市付近 宇和島市付近 大洲市

高速自動車国道の路線を指定する政令では、以下のとおりとされている。

路線名 起点 重要な経過地 終点
阿南四万十線 阿南市 小松島市 徳島市 鳴門市 東かがわ市 さぬき市 高松市 坂出市 丸亀市 善通寺市 三豊市 観音寺市 四国中央市 高知県長岡郡大豊町 香美市 南国市 高知市 土佐市 須崎市 同県高岡郡四万十町 黒潮町 四万十市
愛南大洲線 愛媛県南宇和郡愛南町 宇和島市 西予市 大洲市

これらについて、営業中・事業中路線の道路名に区分すると以下のようになる。※は高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路

路線名 路線番号 道路名 区間 備考
阿南四万十線 E55 四国横断自動車道 阿南IC - 徳島JCT
E11 徳島自動車道 徳島JCT - 鳴門JCT
高松自動車道 鳴門IC - 鳴門JCT - 川之江JCT
E32 高知自動車道 川之江JCT - 高知IC
E56 高知IC - 須崎東IC
須崎東IC - 須崎西IC 須崎道路
須崎西IC - 四万十町中央IC
四万十町中央IC - 黒潮佐賀IC 窪川佐賀道路(未供用)
黒潮佐賀IC - 黒潮大方IC 佐賀大方道路(未供用)
基本計画区間 黒潮大方IC - 四万十IC
- E56 中村宿毛道路 四万十IC - 宿毛IC 一部未供用
予定路線区間 宿毛IC - 内海IC
愛南大洲線 E56 津島道路 内海IC - 津島岩松IC 未供用
宇和島道路 津島岩松IC - 宇和島北IC
松山自動車道 宇和島北IC - 大洲北只IC
大洲北只IC - 大洲IC 大洲道路

「四国横断自動車道」以外の名称で事業化された道路の状況およびインターチェンジなどについては各道路の項目を参照。

沿革編集

阿南 - 徳島編集

 
建設時の小松島インターチェンジから阿南インターチェンジの区間
2014年4月4日に小松島市立江町字沢田で撮影
 
建設時の徳島東インターチェンジから鳴門ジャンクションの区間
2014年4月4日に徳島市川内町字加賀須野で撮影

四国横断自動車道 阿南 - 徳島は、徳島県の阿南市から小松島市を経由して徳島市へ至る高速自動車国道である。阿南市で阿南安芸自動車道に、徳島市で徳島自動車道に接続される。阿南IC - 徳島東IC間は新直轄方式で事業中。

都市計画道路名では徳島東部都市計画道路阿南鳴門線であり、阿南 - 徳島はもともと阿南 - 鳴門であった。しかし、徳島市 - 鳴門市間は徳島自動車道として2015年(平成27年)3月14日に開通した[3][4]

高速道路ナンバリングでは、阿南安芸自動車道高知東部自動車道と併せて「E55」が割り振られている。

概要編集

徳島県東部の人口密集地を縦断することから神戸淡路鳴門自動車道と並んで、徳島県内の最重要区間として位置付けられている。徳島県南部は元より、徳島道・神戸淡路鳴門道経由で本州との往来が盛んな愛媛・高知の両県からも注目を集める。

すでに施行命令は出ているが、2002年頃から道路公団民営化の議論や吉野川河口近くを通るため長大橋梁を必要とするなどから着工の見通しが立たない状況が長く続いていた。一方で徳島市内を南北に貫く最も重要な区間である上に、並行する国道11号国道55号渋滞が特に酷い区間でもある。このため、採算性や建設費だけで建設するか否かを決めてよいのかという意見が他の建設予定区間以上に重要視されていた。そして、2005年(平成17年)6月19日に、起工式が徳島県松茂町で行われ、同町長岸地区の約1キロメートルの区間から建設工事が始まった。

徳島東以南は新直轄方式で無料となる。このため徳島市 - 小松島市では相当数の車両が高速道へルートを切替え、並行する国道55号の激しい渋滞が緩和するとされる(2006年2月4日日経新聞四国版)。飯泉嘉門徳島県知事は長年の悲願の事業が進み出した事を「絵に描いた餅」から「食べられる餅」に、さらに無料となった事を「おいしく食べていただける餅」になったと表現している(2007年2月6日記者会見)[信頼性要検証]

道路の位置関係編集

四国横断自動車道
阿南 - 徳島 - 徳島自動車道 - 高松自動車道 - 高知自動車道 - ※須崎道路 - 高知自動車道 - ※窪川佐賀道路 - ※佐賀大方道路 - (基本計画区間) - ※中村宿毛道路 -(予定区間)- ※津島道路 - ※宇和島道路 - 松山自動車道 - ※大洲道路

※は高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路。

通過する自治体編集

  • 徳島県
    • 阿南市 - 小松島市 - 徳島市

インターチェンジなど編集

 
建設中の新那賀川橋(仮称)
2011年5月27日撮影
IC番号 施設名 接続路線名 阿南から
(km)
BS 備考 所在地
E55 桑野道路 桑野方面
阿南IC 徳島県道22号阿南勝浦線 0.0 事業中 徳島県 阿南市
小松島IC 国道55号徳島南バイパス 10.0[5] 事業中 小松島市
津田IC 徳島県道129号津田インター線 14.9[6][7] 鳴門方面出入口
2020年度開通予定[8]
徳島市
徳島東IC 徳島県道204号徳島東インター線 17.7[5] 2019年度開通予定[9]
徳島JCT E11 / E32 徳島自動車道 22.0[10] 2019年度開通予定[9]

歴史編集

  • 1989年平成元年)2月27日 : 徳島東IC - 鳴門JCTが基本計画の決定
  • 1991年(平成3年)12月20日 : 阿南IC - 徳島東ICが基本計画の決定
  • 1996年(平成8年)12月27日 : 小松島IC - 鳴門JCTが整備計画の決定
  • 1998年(平成10年)12月25日 : 小松島IC - 鳴門JCTの施行命令。阿南IC - 小松島ICが整備計画の決定
  • 2000年(平成12年)1月 : 徳島IC - 鳴門JCTで測量開始
  • 2002年(平成14年)2月 : 徳島IC - 鳴門JCTの沿線全19地区の設計協議開始
  • 2003年(平成15年)
    • 11月26日 : 徳島IC - 鳴門JCTで初の設計協議調印式
    • 12月25日 : 阿南IC - 小松島ICが新直轄方式に変更
  • 2005年(平成17年)
    • 6月19日 : 徳島IC - 鳴門JCT起工式
    • 7月26日 : 徳島IC - 鳴門JCTで最後の設計協議調印式
  • 2006年(平成18年)2月7日 : 小松島IC - 徳島東ICが新直轄方式に変更
  • 2007年(平成19年)2月3日 : 阿南IC - 小松島ICの設計協議開始(全7地区)
  • 2008年(平成20年)
    • 2月17日 : 阿南IC - 小松島ICで初の設計協議調印式。県内の新直轄方式高速道路で初。
    • 12月13日 : 新那賀川橋に着工。阿南IC - 小松島ICで初の本線工事に。
  • 2009年(平成21年)7月 : 松茂PAを安全上の問題や需要拡大のため建設し、スマートインターチェンジを併設することが決定する。
  • 2012年(平成22年)4月 : 松茂PAの建設が国土交通省から認可される。
  • 2015年(平成27年)
    • 3月14日 : 徳島IC - 鳴門JCTが開通
    • 8月5日 : 地域活性化ICとして津田ICの設置が国土交通省から許可される[6]

主な橋・トンネル編集

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  • 阿南IC - 小松島IC
    • 新那賀川橋(339 m・那賀川) - 着工済
  • 徳島東IC - 徳島JCT
    • 名称未定(吉野川・川幅は約1,250 m)

トンネル編集

  • 阿南IC - 小松島IC
    • 羽ノ浦トンネル (753 m)
    • 立江トンネル (954 m) - 着工済
    • 田野トンネル (630 m)
    • 恩山寺第1トンネル (385 m)
    • 新居見トンネル (1,375 m)

開通予定年度編集

  • 2019年度(平成31年度) : 徳島JCT - 徳島東IC
  • 2020年度(平成32年度) : 徳島東IC - 津田IC
  • 開通時期未定 : 津田IC - 阿南IC

佐賀 - 四万十編集

佐賀 - 四万十は高知県幡多郡黒潮町から同県四万十市に至る区間である。前後の区間である窪川佐賀道路、中村宿毛道路同様、高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路として完成2車線での建設が計画されている。2013年度に計画段階調査に着手し、2015年(平成27年)3月に全線自動車専用道路とする案が採択され、同年8月より事業化に向けて環境影響評価手続が開始された[11]

2017年(平成29年)1月27日には当区間の都市計画決定が行われ[12]、このうち黒潮町佐賀から同町入野に至る14.0 kmの区間が同年4月に佐賀大方道路として事業着手された[13]

高速道路ナンバリングでは、高知自動車道高知IC - 須崎東IC須崎西IC - 四万十町中央IC)・松山自動車道松山IC - 大洲IC大洲北只IC - 宇和島北IC)・須崎道路窪川佐賀道路中村宿毛道路津島道路宇和島道路大洲道路と併せて「E56」が割り振られている。

歴史編集

インターチェンジなど編集

  • 名称は黒潮佐賀IC、黒潮上川口IC、黒潮大方ICを除いて仮称。
施設名 接続路線名 備考 所在地
E56 窪川佐賀道路(事業中)
黒潮佐賀IC[16] 国道56号 E56 佐賀大方道路 高知県 黒潮町
黒潮上川口IC[16]
黒潮大方IC[16]
四万十市古津賀地区周辺 国道56号 佐賀IC方面のみ 四万十市
四万十IC 国道56号
E56 中村宿毛道路

脚注編集

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  1. ^ 道路交通法第百十条第一項の規定に基づき自動車専用道路を指定する件の一部を改正する件(国家公安委六五)-官報第7147号 頁2(2017年11月20日)
  2. ^ 高速自動車国道に関する件(国土交通一一〇四)-官報第7147号 頁2(2017年11月20日)
  3. ^ 道路:開通情報(四国) (PDF)”. 国土交通省 (2014年10月16日). 2014年11月2日閲覧。
  4. ^ “NEXCO西日本管内の建設中区間の進捗状況” (プレスリリース), 西日本高速道路, (2014年10月29日), http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/h26/1029a/ 2014年11月2日閲覧。 
  5. ^ a b 四国横断自動車道 阿南〜徳島東”. 国土交通省四国地方整備局 徳島河川国道事務所. 2013年5月23日閲覧。
  6. ^ a b “スマートインターチェンジの追加設置について” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省道路局, (2015年8月5日), http://www.mlit.go.jp/common/001099429.pdf 2015年8月8日閲覧。 
  7. ^ “徳島県 四横断津田ICの連結許可受ける”. 建通新聞 (建通新聞社). (2015年8月7日). http://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/150806200087.html 2015年8月8日閲覧。 
  8. ^ “徳島東IC-津田IC20年度に開通 四国横断道”. 徳島新聞 (徳島新聞社). (2016年11月19日). http://www.topics.or.jp/localNews/news/2016/11/2016_14795190257602.html 
  9. ^ a b E55 四国横断自動車道阿南四万十線 徳島東IC〜徳島JCT”. 建設進捗・開通予定情報. 西日本高速道路. 2017年4月5日閲覧。
  10. ^ 料金の額及びその徴収期間 (PDF)”. 日本高速道路保有・債務返済機構. 2013年5月23日閲覧。
  11. ^ “四国横断自動車道(佐賀〜四万十)の都市計画決定に向けた環境影響評価の手続きが始まります。” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省四国地方整備局 中村河川国道事務所, (2015年8月26日), http://www.skr.mlit.go.jp/nakamura/press/2015/20150826.pdf 2015年9月4日閲覧。 
  12. ^ a b 四国横断自動車道(佐賀〜四万十)の都市計画決定のお知らせ”. 高知県土木部都市計画課 (2017年1月27日). 2018年7月31日閲覧。
  13. ^ a b 新規事業採択時評価結果(平成29年度新規事業化箇所) 一般国道56号(四国横断自動車道) 佐賀大方道路 (PDF)”. 国土交通省道路局. 2018年7月31日閲覧。
  14. ^ 四国横断自動車道 佐賀〜四万十 第1回 説明資料 (PDF)”. 国土交通省四国地方整備局 (2013年12月11日). 2015年8月15日閲覧。
  15. ^ 四国横断自動車道 佐賀〜四万十 第3回 説明資料 (PDF)”. 国土交通省四国地方整備局 (2013年12月11日). 2015年8月15日閲覧。
  16. ^ a b c “黒潮町内のインターチェンジ(IC)名称等が決定しました!” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省四国地方整備局 中村河川国道事務所, (2018年3月26日), http://www.skr.mlit.go.jp/nakamura/press/2017/20180326.pdf 2018年3月26日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集