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新前橋駅

日本の群馬県前橋市にある東日本旅客鉄道の駅

新前橋駅(しんまえばしえき)は、群馬県前橋市古市町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

新前橋駅
駅舎(2006年11月19日)
駅舎(2006年11月19日)
しんまえばし
Shim-Maebashi
所在地 群馬県前橋市古市町471
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 シマ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
6,237人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1921年大正10年)7月1日
乗入路線 3 路線
所属路線 上越線
吾妻線直通含む)
キロ程 7.3km(高崎起点)
東京から尾久経由で112.5km
井野 (3.3km)
(4.8km) 群馬総社
所属路線 両毛線
キロ程 84.4km(小山起点)
東京から尾久・高崎経由で112.5km
*(井野) (-km)
(2.5km) 前橋
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
* 全列車が高崎駅まで乗り入れていたが、2017年3月4日のダイヤ改正より日中の上越、吾妻線から列車の約半分が当駅止まりとなった
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ホーム・橋上駅舎と西口への自由通路
ホーム・橋上駅舎と西口への自由通路
高崎車両センター(旧 新前橋電車区)
高崎車両センター(旧 新前橋電車区)
新前橋周辺の路線概略図。赤線が当初計画ルート。
新前橋周辺の路線概略図。赤線が当初計画ルート。

乗り入れ路線編集

上越線所属線としており、両毛線を含めた2路線が乗り入れている。当駅は線路名称上の両毛線の終点であるが、両毛線の列車はすべて上越線を通じて高崎駅まで乗り入れている。加えて、上越線の渋川駅で分岐する吾妻線の列車もすべて当駅または高崎駅まで乗り入れている。そのため、実用上は3路線4方向の列車が利用できる。2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正より日中の上越、吾妻線から列車の約半分が当駅止まりとなった。また、高崎方面への列車の中には一部高崎線へ直通するものもある。

歴史編集

当駅付近は1884年(明治17年)8月20日に日本鉄道が鉄道路線を開業(高崎 - 前橋)させたが、この間に途中駅は設置されていなかった。前橋の市街地は利根川東岸であったが、利根川への架橋が困難だったため前橋駅は利根川西岸の内藤分村(現在の前橋市石倉町、当駅より 1km ほど東方)に置かれ、「内藤分ステーション」と通称されていた。1889年(明治22年)12月に利根川架橋が完成し、両毛鉄道が開業させていた現在の前橋駅に日本鉄道が乗り入れるとこの駅は廃止される。これらの路線は後に買収・国有化され両毛線となった。

1916年(大正5年)には帝国議会へ上越線の敷設計画が提案されるが、これは既に開業していた東武高崎線1953年(昭和28年)廃止)と同様に、高崎からまっすぐ北上し、金古町(現在の高崎市北部、金古町付近)経由で渋川駅に向かうものであった。このルート案は、県庁を前橋市に取られた高崎市の逆恨みによる報復であったとも言われている[1]。これを受けた前橋市は議会に対して経路変更の運動を展開した。利根川を2回渡る必要があるため市の中心部を経由させることは断念したが、前橋市域を経由するルートへの変更を実現した[1]。このとき両毛線との分岐駅として設置が決定したのが当駅であり、1921年(大正10年)、上越南線(後の上越線)開通とともに両毛線の駅として開業した。

新前橋駅開業当時の様子は、詩人萩原朔太郎の作品『純情小曲集』中の『郷土望景詩』の一編『新前橋駅』にて描写されている。また『郷土望景詩の後に』では、「朝、東京を出でて渋川に行く人は、昼の十二時頃、新前橋の駅を過ぐべし。畠の中に建ちて、そのシグナルも風に吹かれ、荒寥たる田舎の小駅なり。」と表現され、畑の中にぽつんとできた駅であったことがうかがえる。なお開業時は旅客駅であったが、間もなく貨物営業も開始されている。

年表編集

駅構造編集

島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。ホームは南西から北東へと延び、東口と西口を持つ。改札口は東口寄りの設置で、西口へはホーム上の自由通路が連絡する。東口にバスターミナルが設置されているほか、西口にもバス乗り場とタクシー乗り場が整備されている。

社員配置駅管理駅)で、群馬総社駅を管理下に置く。また当駅は上越線の運転取扱駅であり、高崎車両センターのも含め信号制御は信号扱所で行われる。

みどりの窓口(営業時間6:00-20:00)・自動改札機自動券売機指定席券売機・ICカードチャージ専用機・ICカード専用グリーン券売機が設置されている。また、改札口と各ホームには発車標が設置されており、指定席券売機の上や改札内に設置されているモニター画面にも発車案内がなされている。自動改札機の一部はSuicaなどのICカード専用である。2015年3月には、列車の運行情報を伝えるモニターが改札内・外に設置された。

エレベーターが東口および西口と改札口の間、改札口と各ホームの間に設置されている。また、各ホームと改札口の間に上下エスカレーターが、東口と改札口の間には上りエスカレーターが設置されている。トイレは改札内と東口にあり、それぞれ多機能トイレも設置されている。

改札外にNEWDAYSが、東口には駅レンタカーが立地しているほか、東口の1階には飲食店が入居している。

のりば編集

のりばの番号は東側から順に付番されている。両ホームとも待合室が設置されている。なお、当駅で表示されているラインカラーは一部を除いて他の駅と異なり、LED電照式への交換時に本来のカラーのものに改められた箇所もある(上越線が紺色、吾妻線が水色、両毛線がマゼンタで表示されている箇所がある)。

番線 路線 方向 行先
1・2 上越線
吾妻線・両毛線含む)
上り 高崎熊谷東京新宿横浜方面
湘南新宿ライン)(上野東京ライン
3 両毛線 下り 前橋伊勢崎桐生小山方面
4 上越線 下り 渋川水上方面
吾妻線 中之条長野原草津口方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 実際の上り(1・2番線))の案内標ではラインカラーの区別や路線別に分けた表記はせず、水色を用いて方向別に一括して表記している。
  • 上りホームについて、基本的に1番線は両毛線からの列車、2番線は上越線からの列車が発着する。
    • 当駅始発の列車は高崎車両センターより出庫し、1・2番線どちらからも発車する。
    • 通常ダイヤでの渋川方面から(上越線水上発・吾妻線)の当駅止まりの列車は2番線に到着し、客を降ろした後に引き上げ線へ入る。なお、大幅にダイヤが乱れた場合、両毛線も含めた各線上り列車が当駅で運転を打ち切り、そのまま下り方面へ折り返すこともある。
  • 下りホームについて、表のとおり基本的に3番線は両毛線、4番線は上越線への列車が発着する。
    • ダイヤが乱れた場合や一部の臨時列車は3番線から上越線へ発車することもある。構内の配線上、3番線から上越線下り方面へ出発は可能だが、4番線から両毛線への出発は不可である。
    • 高崎線系統の当駅止まりの列車は3・4番線に到着し、高崎車両センターへ入庫する。当駅で高崎方面へ折り返す運用は通常ダイヤでは存在しない。
    • 2017年(平成29年)3月4日の改正で、渋川方面(上越線水上方面・吾妻線)の列車の一部は当駅始発となった。引き上げ線から4番線に進入する。

駅弁編集

2008年(平成20年)現在、市販の時刻表には掲載されていないが、以下の駅弁高崎弁当により販売されている。

  • だるま弁当
  • 鳥めし

列車運行形態編集

主に高崎駅をターミナルとした上越線・吾妻線・両毛線の普通列車が運行されるほか、高崎方面からの直通列車および特急列車が乗り入れている。構内に高崎車両センター(旧・新前橋電車区)があるため、少数ながら当駅始発・終着の営業列車も設定されている。かつては併結運転されていた特急「草津」「水上」の分割・併合や、普通列車の一部が当駅で増解結を実施していた。なお、日本国有鉄道(国鉄)時代には長らく一般駅であり、車扱貨物を取り扱っていたが、民営化以降は旅客駅となっている。

現在、上越線の普通列車は高崎・新前橋- 水上間の運転が中心で、これに吾妻線直通列車が加わる。両毛線は当駅を終点としているが、普通列車はすべて高崎駅発着または高崎線直通である。列車本数は概ね起点の小山へ向かうにつれ減少する形態となっている。一部の列車は小山から宇都宮線を経由し、宇都宮まで運行する列車もある。なお、上越線下り方への列車より両毛線へ直通する列車の方が運行頻度は高い。横浜東京上野方面からの高崎線上野東京ライン)、横浜渋谷新宿方面からの湘南新宿ラインは一部列車が前橋まで乗り入れるほか、当駅始終着の列車も存在する。湘南新宿ラインの列車は最長で東海道本線小田原駅まで、上野東京ラインの列車は熱海駅まで運行している。

以前は上記の各線列車が高崎駅まで運行され、当駅から高崎駅までの本数は日中でも1時間に5往復前後運行されていた。しかし、2017年3月4日のダイヤ改正で上越線(吾妻線直通列車も含む)の一部列車が当駅発着となった上、両毛線も減便したため、主に日中の同区間の本数が減少した。

特急列車は、上野・新宿 - 前橋の「あかぎ」「スワローあかぎ」、上野 - 長野原草津口の「草津」、上野 - 水上の「水上」(臨時列車)が運行している。どの列車も全区間それぞれ7両編成で運転されている。以前は当駅始発の「あかぎ」が設定されていたが、2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正で廃止された。

利用状況編集

JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は6,237人である[利用客数 1]。これは、群馬県内のJR駅では、高崎駅前橋駅に次いで第3位である。

近年の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 6,045 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 6,036 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 6,032 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 5,940 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 5,858 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 5,788 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 5,801 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 5,797 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 5,940 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 5,928 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 5,899 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 5,789 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 5,877 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 6,029 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 5,845 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 5,970 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 6,055 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 6,155 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 6,237 [利用客数 1]

駅周辺編集

前橋市の中心部とは利根川を隔てている。群馬県庁等、市の中心部へは両毛線前橋駅が最寄りだが、当駅から路線バスで行くこともできる。

駅周囲は主に住宅地となっていて、特に東口側は専門学校が、西口側は工場も多い。西口は東口と比べて裏口のような造りになっているが、通行客は少ないわけではなく、交通センター(運転免許試験場)や国道17号は西口側にある。

東口編集

新前橋駅前交差点から東の区間に、県内初の自転車専用レーンが整備されている。

名勝・観光
公共施設など
  • 群馬県社会福祉総合センター
  • 前橋警察署 新前橋交番(東口広場内)
主な商業施設など
文教施設
  • 前橋育英高等学校
  • 育英メディカル専門学校
  • 前橋東洋医学専門学校
  • 中央カレッジグループ
    • 本部
    • 中央情報経理専門学校 前橋キャンパス
    • 中央高等専門学院
    • 中央法科ビジネス専門学校
    • 中央工科デザイン専門学校
主な企業
その他
  • 前橋石倉郵便局
  • わかば病院

西口編集

 
西口は自由通路(横断歩道橋状)の階段となっている。最近エレベーターが設置された。写真左奧(階段の北側)にバスの停留所がある
名勝・観光
公共施設など
主な商業施設など
文教施設
  • 群馬社会福祉専門学校
  • 群馬動物専門学校
主な企業
その他

路線バス編集

一般路線バス編集

東口1番のりば

東口2番のりば

このほか、競輪開催時に前橋競輪場(グリーンドーム前橋)までの無料シャトルバスが運行されている。

西口バスのりば

高速バス編集

全て東口2番のりばで発着する(全便が日本中央バスによる運行)。

隣の駅編集

※特急の隣の停車駅は、各列車記事を参照。

東日本旅客鉄道(JR東日本)
上越線・吾妻線(吾妻線は高崎駅 - 渋川駅間上越線)
普通
井野駅 - 新前橋駅 - 群馬総社駅
両毛線(高崎駅 - 当駅間は上越線)
通勤快速[2]快速(「アーバン」を含む)・普通
井野駅 - 新前橋駅 - 前橋駅

脚注編集

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記事本文編集

  1. ^ a b JR東日本の小冊子「旅もよう 新前橋駅」の記述による。
  2. ^ 当駅始発の上り列車を含む。

利用状況編集

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月5日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年3月23日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月5日閲覧。

参考文献編集

  • 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年
  • 『JR時刻表 2008年3月号』交通新聞社

関連項目編集

外部リンク編集