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ダイタクヤマトとは日本競走馬である。2000年スプリンターズステークスを出走馬中最低人気で優勝し、同年のJRA賞最優秀短距離馬および最優秀父内国産馬を受賞した。

ダイタクヤマト
欧字表記 Daitaku Yamato[1]
香港表記 大德大和[2]
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1994年3月13日
死没 2014年?
登録日 1996年6月20日
抹消日 2001年12月25日
ダイタクヘリオス
ダイタクブレインズ
生国 日本の旗 日本北海道平取町
生産 雅牧場
馬主 中村和子→太陽ファーム
調教師 橋口弘次郎栗東)→石坂正(栗東)
競走成績
生涯成績 39戦10勝
獲得賞金 4億3820万4000円
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馬齢は旧表記に統一する。

目次

戦績編集

3歳の9月にデビュー。ダートで惜しいレースが続いたが、初めての芝のレースで勝利し、2連勝を果たす。4歳春には重賞・オープン特別を走るも勝利を挙げられず、同年夏には900万下条件に降格。その後は1年に1-2勝というスローペースながらも着実にクラスを上げていき、1999年12月に再度オープン入りした。

翌2000年のスプリンターズステークスでは、7頭ものG1馬(含海外G1)が揃ったうえ、自身は函館スプリントステークスでの連対しか重賞実績がなく、前哨戦のセントウルステークスでも敗れていたため単勝オッズ257.5倍という出走16頭中最低人気となった。しかし第4コーナーで先頭に立ち、そのまま押し切って人気のアグネスワールドの追撃をしのぎ切りGI初制覇。鞍上の江田照男ともども大波乱を演じた。続くスワンステークスでも、前走をフロック視するファンが多かったせいか、単勝8番人気と低評価であった。しかし、道中3番手を追走し、シンボリインディ以下を抑えて2連勝を飾った。次走のマイルチャンピオンシップでも、先行馬総崩れの展開の中、直線に入りいったん先頭に立つなど4着に健闘する。これらの活躍により、この年のJRA賞最優秀短距離馬と最優秀父内国産馬に選ばれた。

2001年には阪急杯を勝つ。高松宮記念は8着に敗れるが、秋のセントウルステークスでは2着、スプリンターズステークスではレコード決着のトロットスターメジロダーリングから僅差の3着と健在を示した。同年12月の香港スプリントで12着に敗れたのを最後に(日本ラストランは同年10月のスワンステークス7着)、引退した。

奇しくも自身が勝ったスプリンターズステークス、スワンステークスは父が勝てなかった重賞であり、また父が勝ったクリスタルカップ高松宮杯(高松宮記念)、マイルチャンピオンシップでは勝つことができなかった。(クリスタルカップは出走取消)

転厩編集

1998年石坂正が調教師として橋口弘次郎厩舎から独立する際に橋口がご祝儀として所属馬であったダイタクヤマトかダイタクカミカゼ(ダイタクヘリオスの半弟)を石坂に譲るということになった。血統、成績からダイタクカミカゼを選ぶと橋口は思っていたが、石坂は「1歳若い分長く使える」という理由でヤマトを選んだ。石坂はのちに「橋口先生からいい馬(ヤマト)をもらったからGIを勝てた」と謙遜したが、橋口もまた「ヤマトがGIを勝てたのは石坂の手腕だ」と謙遜している。

エピソード編集

調教師の石坂はのちにセントウルステークスで凡走しながらもスプリンターズステークスへ挑戦したことに対し「近くの週に条件の合いそうなオープン特別があったが調教師としての経験が浅かったためにそんなレースがあることを知らなかった」と答えている。

引退後編集

2002年より種牡馬となり、数少ない初年度産駒からユキーナ、サンライズヤマト(現在、阪神競馬場の誘導馬を務める)の2頭が中央競馬で勝ち星をあげている。産駒たちには、初冬に開催された2歳限定戦、当時の400万下、500万下のさざんか賞、2002年よりオープンに昇格したさざんかステークスの4代制覇という記録がかかっていたが2008年をもって廃止されたため実現しなかった。2010年の種付けシーズン終了をもって種牡馬を引退。千葉県の佐倉ライディングクラブで乗馬として余生を過ごしていたがその後除籍される。GI競走を制しているにもかかわらず功労馬繋養展示事業の対象馬となっておらず、同乗馬クラブ除籍後の消息は不明である。

競走成績編集

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1996.09.08 阪神 3歳新馬 12 009.0 0(3人) 03着 高橋亮 50 ダ1200m(良) 1:15.0 (38.8) -0.5 ケンタシチー
0000.09.28 阪神 3歳新馬 10 002.1 0(1人) 02着 高橋亮 50 ダ1400m(稍) 1:29.0 (39.9) -1.8 ラプタス
0000.10.12 新潟 3歳未勝利 8 003.8 0(3人) 04着 大崎昭一 53 ダ1200m(良) 1:15.0 (39.0) -0.9 トーアライコウ
0000.11.02 京都 3歳未勝利 15 006.4 0(3人) 01着 藤田伸二 54 芝1200m(稍) 1:09.2 (34.4) -1.3 (エイシンピクシー)
0000.11.30 阪神 さざんか賞 500万 8 002.6 0(1人) 01着 藤田伸二 54 芝1400m(良) 1:21.7 (37.0) -0.6 (マコトライデン)
1997.01.15 京都 シンザン記念 GIII 12 007.2 0(3人) 08着 藤田伸二 55 芝1600m(良) 1:37.0 (38.9) -2.4 シーキングザパール
0000.02.23 阪神 アーリントンC GIII 8 010.1 0(5人) 04着 芹沢純一 55 芝1600m(良) 1:36.5 (36.9) -0.4 ブレーブテンダー
0000.03.30 中山 クリスタルC GIII 13 取消 蛯名正義 55 芝1200m(重) ワシントンカラー
0000.04.20 京都 マーガレットS OP 17 019.6 0(6人) 14着 村本善之 55 芝1600m(良) 1:35.3 (36.5) -1.5 パームシャドウ
0000.10.19 京都 鞍馬特別 900万 10 005.3 0(2人) 04着 高橋亮 55 芝1400m(良) 1:23.6 (36.0) -0.7 シャダヴァン
0000.11.06 京都 宝ケ池特別 900万 12 008.5 0(5人) 01着 高橋亮 55 芝1400m(良) 1:22.5 (36.3) -0.1 (スギノグッドラック)
0000.12.13 阪神 逆瀬川S 1600万 16 014.8 0(7人) 02着 塩村克己 54 芝1600m(良) 1:35.8 (35.4) -0.0 エーピーゴールド
1998.01.10 京都 新春S 1600万 16 004.5 0(1人) 03着 塩村克己 55 芝1200m(良) 1:09.9 (35.7) -0.6 ダイタクカミカゼ
0000.02.07 京都 山城S 1600万 16 004.5 0(2人) 05着 高橋亮 56 芝1200m(良) 1:09.9 (35.5) -0.5 スーパードレス
0000.02.22 東京 アメジストS 1600万 14 006.6 0(3人) 03着 高橋亮 55 芝1400m(良) 1:22.1 (34.8) -0.9 ケイワンバイキング
0000.03.29 中京 遠州灘S 1600万 17 004.2 0(2人) 04着 高橋亮 56 芝1200m(良) 1:09.5 (35.9) -0.6 ヤシマキャプテン
0000.07.19 阪神 城崎特別 900万 14 009.7 0(4人) 08着 高橋亮 57 芝1400m(良) 1:24.0 (37.5) -1.3 ゼンノモトーレ
0000.08.30 新潟 苗場特別 900万 10 004.3 0(2人) 04着 高橋亮 57 芝1200m(重) 1:10.3 (36.2) -0.9 エクボ
0000.09.20 中山 内房特別 900万 11 002.1 0(1人) 01着 中舘英二 57 芝1200m(良) 1:09.8 (35.0) -0.0 (クニノユメオー)
0000.10.11 福島 みちのくS 1600万 10 005.8 0(5人) 07着 芹沢純一 56 芝1200m(良) 1:10.4 (37.1) -1.6 サンゲツ
1999.05.09 東京 薫風S 1600万 14 052.0 (11人) 03着 江田照男 57 芝1400m(良) 1:21.7 (36.7) -0.7 エアスマップ
0000.07.17 小倉 北九州短距離S OP 12 048.0 (10人) 06着 熊沢重文 55 芝1200m(良) 1:07.9 (35.4) -1.4 アグネスワールド
0000.08.08 小倉 やまなみS 1600万 17 011.3 0(5人) 02着 高橋亮 55 芝1200m(良) 1:07.9 (35.2) -0.1 スピードスター
0000.09.11 阪神 仲秋S 1600万 13 002.4 0(1人) 01着 武豊 56 芝1200m(良) 1:08.3 (34.2) -0.4 メジロダーリング
0000.10.09 京都 京洛S 1600万 15 001.9 0(1人) 02着 武豊 57 芝1200m(良) 1:07.6 (34.0) -0.2 メジロダーリング
0000.11.21 京都 桂川S 1600万 15 001.6 0(1人) 06着 武豊 57.5 芝1200m(良) 1:09.9 (36.0) -0.7 ハイグローブ
0000.12.05 中山 仲冬S 1600万 16 003.1 0(2人) 01着 江田照男 57.5 芝1200m(良) 1:08.5 (35.7) -0.6 (グラスグラード)
2000.03.26 中京 高松宮記念 GI 17 232.6 (13人) 11着 高橋亮 57 芝1200m(良) 1:09.1 (35.6) -0.5 キングヘイロー
0000.04.23 福島 やまびこS OP 12 003.9 0(2人) 01着 中舘英二 55 芝1200m(良) 1:09.5 (35.5) -0.3 トロットスター
0000.06.10 中京 テレビ愛知OP OP 18 004.9 0(2人) 05着 中舘英二 56 芝1200m(良) 1:08.8 (36.0) -0.5 フェイマスケイ
0000.07.02 函館 函館スプリントS GIII 14 011.2 0(6人) 02着 芹沢純一 56 芝1200m(良) 1:08.9 (35.0) -0.2 タイキトレジャー
0000.09.10 阪神 セントウルS GIII 16 026.5 0(7人) 07着 吉田稔 57 芝1200m(良) 1:08.0 (34.4) -0.4 ビハインドザマスク
0000.10.01 中山 スプリンターズS GI 16 257.5 (16人) 01着 江田照男 57 芝1200m(稍) 1:08.6 (35.6) -0.2 アグネスワールド
0000.10.28 京都 スワンS GII 17 015.6 0(8人) 01着 江田照男 59 芝1400m(良) 1:20.4 (35.2) -0.1 シンボリインディ
0000.11.19 京都 マイルCS GI 18 010.7 0(6人) 04着 江田照男 57 芝1600m(良) 1:33.0 (35.5) -0.4 アグネスデジタル
2001.02.25 阪神 阪急杯 GIII 14 003.6 0(2人) 01着 M.デムーロ 58 芝1200m(良) 1:08.7 (34.7) -0.1 ブラックホーク
0000.03.25 中京 高松宮記念 GI 18 003.9 0(2人) 08着 江田照男 57 芝1200m(良) 1:09.2 (35.4) -0.8 トロットスター
0000.09.09 阪神 セントウルS GIII 13 003.4 0(2人) 02着 江田照男 59 芝1200m(良) 1:08.2 (34.3) -0.1 テネシーガール
0000.09.30 中山 スプリンターズS GI 12 002.9 0(2人) 03着 江田照男 57 芝1200m(良) 1:07.0 (34.3) -0.0 トロットスター
0000.10.27 京都 スワンS GII 13 002.6 0(1人) 07着 江田照男 59 芝1400m(良) 1:21.6 (35.1) -0.8 ビハインドザマスク
0000.12.16 香港 香港スプリント G2 14 0(7人) 12着 江田照男 57.1 芝1000m(良) 0:58.3 (00.0) -0.0 FALVELON

血統表編集

ダイタクヤマト血統Luthier系 / Nasrullah 5×4=9.38% (血統表の出典)[§ 1]
父系 リュティエ系
[§ 2]

ダイタクヘリオス
1987 黒鹿毛
父の父
ビゼンニシキ
1981 栗毛
*ダンディルート
Dandy Lute
Luthier
Dentrelic
ベニバナビゼン *ミンスキー
カツハゴロモ
父の母
ネヴアーイチバン
1971 黒鹿毛
*ネヴァービート
Never Beat
Never Say Die
Bride Elect
ミスナンバイチバン *ハロウェー
*スタイルパッチ

ダイタクブレインズ
1975 鹿毛
*テスコボーイ
Tesco Boy
1963 黒鹿毛
Princely Gift Nasrullah
Blue Gem
Suncourt Hyperion
Inquisition
母の母
クリスミレ
1956 栗毛
クリノハナ *プリメロ
オホヒカリ
ケンタツキー *ダイオライト
英月 F-No.1-b
母系(F-No.) 1号族(FN:1-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah4×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ ダイタクヤマト 5代血統表2017年8月30日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com ダイタクヤマト 5代血統表2017年8月30日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ ダイタクヤマト 5代血統表2017年8月30日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ ダイタクヤマト 5代血統表2017年8月30日閲覧。

ダイタクヘリオスについては同馬の項参照。母ダイタクブレインズは7戦未勝利。4代母英月(競走馬名テツバンザイ)は1941年阪神優駿牝馬優勝馬。3代母ケンタツキーは天皇賞兄妹制覇のクリペロクリヒデの母であり、同馬から伸びた牝系にはカツアールニシノライデンなど多くの重賞競走優勝馬がいる。

脚注編集

  1. ^ DAITAKU YAMATO (B623) - Racing Information” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。
  2. ^ 大德大和 (B623) - 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。

外部リンク編集