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ファンファーレは、競馬の競走の発走前に流れる音楽のことである。

アメリカ軍信号ラッパ曲 "First Call" (ケンタッキーダービーのファンファーレ "Call to Post" と同じ曲)

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アメリカ軍の信号ラッパ曲 "Fire Call"
ばんえい競馬中央競馬などでファンファーレとして使用されていた曲)

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アメリカ軍の信号ラッパ曲 "Drill Call"

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目次

概要編集

 
JRAのスターター

日本の競馬のファンファーレは各競走の発走に先立って流れ[1]、大半の競走では、あらかじめ録音(収録)されているのが流される。中央競馬では主なGI競走、夏競馬では各競馬場の主要重賞などが生演奏されることがある。GI競走など観客が多く集まる時にはファンファーレ演奏時に手拍子や合いの手のコールが起きることが風物詩となっている。地方競馬では各競馬場にもよるが生演奏されることがある[注 1]

ファンファーレはスターター台に立つスターターが旗を振ると流れる。なお、ファンファーレが流れた後に放馬や馬体検査などがある場合はスターターは台を降り、要件が済むとスターターが台に上がり、再びファンファーレが流れる。生演奏だった場合は、再度生演奏されるか録音されていたものが流れることがある。

日本の競馬では定着しているファンファーレだが、他国の競馬においては馴染みが薄い。アメリカのケンタッキーダービーでは"Call to Post"がファンファーレとして使用されているものの、他国ではファンファーレがないところが多い。

中央競馬編集

La Garde Montante (in A)

 
ビゼーカルメン第2組曲』より『衛兵の交代』冒頭[2]
(中央競馬などでファンファーレとして使用された曲)

中央競馬でのファンファーレの発祥は、日本短波放送(現・ラジオNIKKEI)が中央競馬実況中継の放送にてレース発走のタイミングが場内の音声のみでは分かりづらい事から、1959年エドゥアルト・シュトラウス1世テープは切られた」をファンファーレとして流し始めたのが始まり。これを日本中央競馬会が気に入り、数ヶ月後に競馬場内でも流されるようになった。なお、京都競馬場のみジョルジュ・ビゼーカルメン組曲」より「衛兵の交替」を使用していた[3]

1987年に日本中央競馬会の略称がNCKからJRAに変更になり、同年12月からまずは東京・中山・京都・阪神の4大場と呼ばれる競馬場でのファンファーレが変更された[注 2]。残りの6競馬場については翌1988年の春開催時には旧来のファンファーレが引き続き使用されていたが、同年6月の夏競馬開幕時に現行のものに変更した。

GI競走では陸上自衛隊海上自衛隊航空自衛隊の音楽隊、地元の交響楽団大学吹奏楽部などがファンファーレを生演奏をすることがある。ローカル開催(主に夏季)の重賞でも地元の音楽隊、交響楽団が生演奏することがある。

ファンファーレ一覧編集

2016年時点で、各競馬場ごとに一般競走用[1]、特別競走用[1]、重賞(GI除く)競走用[1]の3曲ずつが使用されており、関東(東京・中山)と関西(京都・阪神・中京)別に平地GI競走用が2曲[1]、障害競走用が2曲[1]、専用ファンファーレが2曲の合計21曲が使用されている。

過去に使用されたファンファーレ編集

Provision Call (in B♭)

 
アメリカ海軍の信号ラッパ曲 "Provision Call"[5]
(中央競馬などでファンファーレとして使用された曲)

Leichte Kavallerie

 
スッペ軽騎兵』より序曲冒頭[6]
(中央競馬などでファンファーレとして使用された曲)
  • 現在のファンファーレに変更される前に使用されていたファンファーレ
    • 東京・新潟一般競走
    • 中山・中京一般競走
    • 函館・福島一般競走 - アメリカ海軍の信号ラッパ曲 "Provision Call"[5]
    • 東京重賞競走
    • 東京GIファンファーレ - アメリカ軍の信号ラッパ曲 "Fire Call"、2013年の復刻ダービースタリオンズステークスでも使用された。
    • 京都全競走ファンファーレ - 曲名「衛兵の交代」(『カルメン』第2組曲[2]より)
    • 阪神全競走・中山重賞競走ファンファーレ
    • 宝塚記念ファンファーレ - 1990年まで使われていた。
    • 日本ダービー・ジャパンカップファンファーレ
    • 1987年オークスファンファーレ
    • 1986年・1987年天皇賞(秋)ファンファーレ
  • 名馬メモリアル競走(2004年
  • スプリングステークス2010年) - 作曲は林田健司。社杯であるフジテレビの『うまプロ!』とのコラボレーションにより、演奏された。2010年1回限りの使用である。
  • マイルチャンピオンシップ南部杯2011年) - この年の南部杯は東京競馬場で行われたが、ファンファーレは盛岡競馬場で使用されている曲を使用した。
  • 宝塚市制60周年記念(阪神、2014年) - 手塚治虫原作『鉄腕アトム』の主題歌「鉄腕アトム」をアレンジしたファンファーレ。
  • 北辰特別、大倉山特別(札幌、2014年) - 「札幌オリンピック・ファンファーレ」をアレンジしたファンファーレ。
  • 花のみちステークス(阪神、2014 - 2015年) - 2014年に「宝塚歌劇100周年記念 花のみち特別」として施行。2015年から「花のみちステークス」として施行され、いずれもオリジナルファンファーレが演奏された。宝塚歌劇団の「すみれの花咲く頃」をアレンジしたファンファーレが演奏された。2016年は通常の特別競走のファンファーレに戻された。
  • リボン賞(阪神、2015年) - 以前から実施されていた競走で、2015年は兵庫県宝塚市出身の手塚治虫原作『リボンの騎士』の主題歌「リボンの騎士」をアレンジしたファンファーレが演奏された。2016年は通常の特別競走のファンファーレに戻された。

CD編集

1998年4月1日に中央競馬のファンファーレを収録したCDが、ポリグラムから『中央競馬のファンファーレ「KING OF TURF」』の名で発売された。企画・監修は、すぎやまこういち。演奏は「津堅直弘ブラス・アンサンブル」。また2001年9月27日に『KING OF TURF〜中央競馬のファンファーレ 2001年完全盤〜』が発売され、宝塚記念と障害競走のファンファーレが追加された。2005年4月20日にレーベルを「アニプレックス・SUGIレーベル」に変え、さらに2009年8月5日にも移籍先のキングレコードから再発売された。

地方競馬編集

地方競馬でも、中央競馬と同様に各競馬場にファンファーレがある。曲名があるファンファーレや、一般から選ばれたファンファーレなどがある。

ファンファーレ一覧編集

ダービーグランプリでも使用されていたが、同競走はJpnI格付ではなくなったため、前者の競走のみの使用になった。
2007・2008年は、ファンファーレが変更された(現在のJpnIII競走のファンファーレ)。
ブラスバンドH.B.B.[注 9]が演奏する。
  • 高知競馬場 - ホームページで廃止になったアラブ系重賞を含む、ファンファーレを聴くことができる。ただし、2015年8月22日に導入された、特別競走と準重賞はまだ聞けない[19]
    • 一般競走
    • 特別競走
    • 交流競走
    • 準重賞競走
    • 重賞競走
  • 佐賀競馬場(廃止された荒尾競馬場も同様)
    • 一般競走
    • 特別競走
    • 重賞競走
  • ダービーシリーズ[注 10] - 東京ダービーでは、前述の「東京トゥインクルファンファーレ」により、生演奏される。

過去に使用されたファンファーレ編集

No.17 - Scène - La Sortie des Invités et la Valse (in E♭)

 
チャイコフスキー白鳥の湖』より
第3幕第17曲『招待客の入場とワルツ』冒頭[20]
(ばんえい競馬などでファンファーレとして使用された曲)
  • ばんえい競馬(帯広競馬場) - 2007年3月以前に使用されていたファンファーレ。
  • 岩手県競馬 - 2007年まで使用されていたファンファーレ。
    • 盛岡競馬場
      • - 一般競走、特別競走、重賞競走
      • ダート - 一般競走、特別競走、重賞競走
    • 水沢競馬場
      • 一般競走、特別競走、重賞競走
      • それ以前に使用されていた重賞競走ファンファーレ
    • 2007・2008年のみ使用されたJpnIII競走ファンファーレ
  • 上山競馬場(廃止)
  • 宇都宮競馬場(廃止)
  • 高崎競馬場(廃止)
  • 大井競馬場 - 2003年12月から2011年7月まで使用されていたファンファーレ[24]
    • 一般・特別競走 - 曲名「勝利への序幕」
    • 重賞競走 - 曲名「駿馬、翔ぶ」
    • SI競走[注 11] - 曲名「優駿の名のもとに」
    • GI競走[注 12] - 曲名「喝采の風舞台」
    • 2003年12月以前に使用された一般・特別競走ファンファーレ - 曲名「英雄への蹄史」
    • 2003年12月以前に使用された重賞競走ファンファーレ - 曲名「TWILIGHT CHALLENGE たそがれの挑戦」
    • 2003年12月以前に使用されたGIファンファーレ - 曲名「神聖なる優者達へ」
    • 第1回JBCスプリント専用ファンファーレ - 2001年
  • 川崎競馬場
    • 重賞競走 - 以前は、重賞競走(南関東グレード)、ダートグレード競走共通で使用されていた。
  • 笠松競馬場
    • 重賞競走 - 「衛兵の交代」(『カルメン』組曲より)を2回繰り返した曲。
  • 名古屋競馬場 - 2015年5月5日以前に、使用されていたファンファーレ。
    • 一般・特別競走 - 曲名「衛兵の交代」(『カルメン』組曲より)
    • オープン特別競走 - 曲名「Call to Post」
  • 福山競馬場(廃止)
    • 一般競走 - 曲名「Call to Post」
    • 特別競走
    • 重賞競走
    • その以前に使われていた特別競走ファンファーレ
  • 高知競馬場
    • アラブ系重賞競走
  • ダービーWeek - 前代の曲。2006年から2009年まで使用。曲名「夢の序幕(プロローグ)」。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 例として大井競馬場での「東京トゥインクルファンファーレ」による演奏(後述)や、園田競馬場での重賞競走開催日(一部)における「ブラスバンドH.B.B」による演奏(後述)などが挙げられる。
  2. ^ ただし、1986年には中山競馬場用に現在のファンファーレを試験的に製作していた。現在の東日本地区のGI競走用ファンファーレが初めて流れたのは、同年の有馬記念(優勝馬:ダイナガリバー)である[3]
  3. ^ 20022014年に新潟競馬場で行われたスプリンターズステークスの時は、新潟が東日本地区に属するため、東日本地区のGI競走用ファンファーレが生演奏された。
  4. ^ 生演奏はNHK交響楽団によって行われるのが恒例[4]だが、公演等の都合によりテープ演奏となる年がある。
  5. ^ 2011年は、東日本大震災が発生したことで生演奏が自粛された影響で、慣例で毎年、生演奏となっている皐月賞や東京優駿でもテープ演奏となった。
  6. ^ 生演奏の場合は、最終小節がアレンジされたバージョンになることがある。かつては桜花賞以外の阪神競馬場のGIレースでもこのアレンジバージョンを使用していた。
  7. ^ 2015年以降。同年は船橋市消防音楽隊[11]、2016年以降は市立船橋高校吹奏楽部[12][13][14]が担当。
  8. ^ a b 笠松・名古屋の格付け「スーパープレステージ」。
  9. ^ 設立時は「阪急百貨店ブラスバンド」の名称。Brass band H.B.B.も参照。
  10. ^ 曲名「凜として」。現在のファンファーレは、2010年に変更されたもの。2006年からの5年間は、別の専用ファンファーレが使用されていた。その当時の曲名は「夢への序幕(プロローグ)」。
  11. ^ SI、SII、SIIIは南関東独自の格付け。2007年3月以前の南関東独自の格付けはG1、G2、G3であった。
  12. ^ ダートグレードのGI(JpnI)であり、2007年3月以前、南関東独自の格付けでの「G1」とは異なる。

出典編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 競馬用語辞典 ファンファーレ”. JRA公式ホームページ. 2014年8月23日閲覧。
  2. ^ a b Georges Bizet (comp.), Ernest Guiraud (arr.) (circa 1887). “La garde montante”. Carmen. Opéra en 4 actes. 2ème suite, pour orchestre. Choudens Fils. p. 55.  (Online version at IMSLP, retrieved on 2018-07-27)
  3. ^ a b ファンファーレ今昔物語 - ラジオNIKKEI
  4. ^ NHKマイルカップでファンファーレ”. NHK交響楽団活動報告. 2014年5月30日閲覧。
  5. ^ a b “Chapter 6: The Calls”. Manual for Buglers, U.S. Navy. U.S. Navy. (1953).  (Online version at Naval History and Heritage Command, retrieved on 2018-07-27)
  6. ^ Franz von Suppé (comp.), Clemens Schultze-Biesantz (arr.) (circa 1920s). Leichte Cavallerie (Arranged for Piano Solo). H. Litolff's Verlag.  (Online version at IMSLP, retrieved on 2018-07-30)
  7. ^ 重賞競走のファンファーレが変わります!”. ホッカイドウ競馬 (2014年4月15日). 2014年10月29日閲覧。
  8. ^ デジタルコンテンツ | 【公式】ばんえい十勝(画面上部「ファンファーレ集」を選択)
  9. ^ 【船橋競馬】公募の新ファンファーレが決定!”. Sponichi Annex 競馬 (2010年3月27日). 2015年12月30日閲覧。
  10. ^ 船橋競馬イベント情報”. 2010年 JBC特設サイト. 地方競馬全国協会. 2015年12月30日閲覧。
  11. ^ 船橋ケイバ5/4(祝月)-8(金)イベントリリース”. 船橋ケイバ (2015年4月29日). 2018年5月3日閲覧。
  12. ^ GWはかしわ記念と東京湾カップ!6日はナイター!第2回船橋ケイバ(5/2-6)イベント・プレゼント”. 船橋ケイバ (2016年4月27日). 2018年5月3日閲覧。
  13. ^ ゴールデンウィークはイベントたくさん!全日程入場無料!第2回船橋ケイバ(5/1-5)イベント・プレゼント”. 船橋ケイバ (2017年4月28日). 2018年5月3日閲覧。
  14. ^ 船橋ケイバ 第2回開催〔4月30日(振月)〜5月4日(祝金)〕イベント情報”. 船橋ケイバ (2018年4月26日). 2018年5月3日閲覧。
  15. ^ TCKニュース 〜トゥインクルバースデイ記念〜 TCK25 総選挙 あなたの一票でベストレースとファンファーレを決定!!
  16. ^ 開設60周年記念「新重賞用ファンファーレ」の作成について”. 川崎競馬 (2010年1月19日). 2018年4月26日閲覧。
  17. ^ 名古屋けいばオフィシャルサイト 名古屋けいばガイド ファンファーレ
  18. ^ 名古屋競馬場グレード競走 新ファンファーレ完成! JBC競走で発表!”. 名古屋競馬場公式サイト. 2006年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月10日閲覧。
  19. ^ 高知けいばオフィシャルサイト その他 ファンファーレ
  20. ^ Pyotr Tchaikovsky (1895). “No.17 - Scène - La Sortie des Invités et la Valse”. Le Lac des cygnes. P. Jurgenson. pp. 379-380.  (Online version at IMSLP, retrieved on 2018-07-30)
  21. ^ [1]
  22. ^ [2]
  23. ^ [3]
  24. ^ TCKオフィシャルサイト・モバイル版の着メロダウンロードが全曲リニューアル!

関連項目編集

外部リンク編集