川口真
川口 真(かわぐち まこと、1937年11月5日[1] - )は、日本の作曲家、編曲家。兵庫県神戸市出身[1]。
川口 真 かわぐち まこと | |
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生誕 | 1937年11月5日(83歳) |
出身地 |
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ジャンル | ポップス、歌謡曲、ロック、グループ・サウンズ |
職業 |
作曲家 編曲家 |
来歴・人物編集
幼少期は岡山県倉敷市、岡山市育ち。岡山県立岡山操山高等学校を卒業後、東京芸術大学に進学した。
東京芸術大学音楽学部楽理科に2年在籍したのち、作曲科へ転科[1]。在学中から越路吹雪のバックバンド「クレール・ド・シャルム」のピアニストとして活動[1]。その傍らでいずみたくの事務所で編曲のアルバイトも行っており、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』で編曲家としてデビュー[1]。
1963年、ベンチャーズが作曲した「二人の銀座」(歌:和泉雅子・山内賢)のアレンジを担当[1]。川口は「北国の青い空」などベンチャーズ作曲作品のアレンジを担当している[2]。
1969年に「人形の家」(弘田三枝子)で本格的に作曲家としてデビューした[1]。テンプターズの「エメラルドの伝説」(作詞:なかにし礼、作曲:村井邦彦)、「おかあさん」の編曲も評判となる。1970年「手紙」(由紀さおり)をヒットさせ、「真夏のあらし」(西郷輝彦)で第12回日本レコード大賞作曲賞を受賞した[3]。70年代前半には尾崎紀世彦「さよならをもう1度」(1971年)、夏木マリ「絹の靴下」(1973)、金井克子「他人の関係」(1974)[4]、布施明「積木の部屋」(1974)[5]などの名曲、佳曲、ヒット曲を作曲、編曲した。
主な楽曲提供作品編集
作曲作品編集
(歌手名の五十音順)
- アグネス・チャン「午後の通り雨」
- 麻丘めぐみ「ねえ」
- 浅野ゆう子「とびだせ初恋」「恋はダン・ダン」「ひとりぽっちの季節」「彼」
- 麻生よう子「片隅のふたり」「人は旅人」「話相手」「雪どけ」
- 荒木由美子「愛しかないのに」
- アン・ルイス「白い週末」「明日になったら」「北国の雨にぬれて」「悲しみはふるさとの想い出」「おぼえてますか」
- 池上季実子「あなたなら」
- 石野真子「めまい」「彩りの季節(とき)」
- 石原詢子「三日月情話」
- 泉アキ「キッスだけでやめて」
- 伊藤美裕「六本木星屑」
- 伊東ゆかり「そのひとを愛せますか」
- 岩崎宏美「熱帯魚」
- 内田あかり「浮世絵の街」「ねどこ」
- 小川知子「若草の頃」
- 尾崎紀世彦「さよならをもう一度」「五月のバラ」「忘れかけた愛を」「テレーズ夫人」
- 柏原よしえ「毎日がバレンタイン」
- 金井克子「他人の関係」
- 河合奈保子「愛してます」
- 北原佐和子「土曜日のシンデレラ」
- キム・ヨンジャ「南十字星」
- ギャル「薔薇とピストル」「マグネット・ジョーに気をつけろ」
- 草刈正雄「センチメンタル・シティー」
- 西郷輝彦「真夏のあらし」
- 西城秀樹「愛に走れ」「青年」(「ブーツをぬいで朝食を」収録曲)「サンタマリアの祈り」
- 蔡咪咪(サイ ミーミー)「年頃なのね」(「ボーイ・フレンド」B面。作詞:橋本淳 1973年発売)
- しばたはつみ「サイレント・トーク」
- ジャンボ鶴田「ローリング・ドリーマー」
- 鈴江真里「海が見える場所」
- ちあきなおみ「円舞曲(わるつ)」「かなしみ模様」
- チェリッシュ「風になれ〜私と私たち」
- 塚田三喜夫「五月のバラ」
- トワ・エ・モワ「ともだちならば」「季節はずれの海」「遠い夏の日のウタ」
- 内藤やす子「弟よ」
- 中澤裕子「元気のない日の子守唄」
- 夏木マリ「絹の靴下」「お手やわらかに」
- 新沼謙治「おもいで岬」「嫁に来ないか」
- 弘田三枝子「人形の家」「ロダンの肖像」
- ピーター「オー・ラ・ラ」「悪の華」「ことづけ」「波止場エレジー」
- ピンク・レディー「世界英雄史」
- フォーリーブス「大人への階段」
- 布施明「積木の部屋」(編曲共)「旅愁〜斑鳩にて〜」
- 槇みちる「片想い」 (中尾ミエ、中森明菜がカバー)
- 黛ジュン「時は流れる」
- 南沙織「青春に恥じないように」
- 三田寛子「季節のファンタジー」
- 三橋美智也「いいじゃありませんか」(フジテレビ系アニメ「おじゃまんが山田くん」主題歌)「いいもんだな故郷は」(明治製菓「カール」CMソング)「あんたの背中」「南の風/哀愁湖畔」
- 森進一「東京物語」「林檎抄」
- 山口百恵「惜春通り」「ほゝえみのむこう側」
- 由紀さおり「手紙」「トーキョー・バビロン」
- 吉沢京子「幸せって何?」「そっとしといてネ!」
- ランナーズ「甲子園」(作詞:橋本淳 1978年発売)
- 和田アキ子「涙の誓い」「コーラス・ガール」「夢まであずけて」
- その他
編曲楽曲編集
(歌手名の五十音順)
- アグネス・チャン「草原の輝き2005」「しあわせの花」「そこには幸せがもう生まれているから」
- 梓みちよ「風来坊」
- 麻生よう子「アンタ」
- 安西マリア「涙の太陽」
- 岩崎宏美「銀河伝説」
- 石原裕次郎「港町涙町別れ町」
- 小川知子「初恋のひと」
- 欧陽菲菲「雨の御堂筋」
- 尾崎紀世彦「ドゥー・ユー・ノウ」「メリー・ジェーン」「酒とバラの日々」他
- 北川大介「おまえを連れて」
- 岸洋子「希望」
- 倉田まり子「グラジュエイション」「いつかあなたの歌が」
- 郷ひろみ「哀しみの黒い瞳」
- 小柳ルミ子「思い出にだかれて」
- 榊原郁恵「雨の鎮魂歌(レクイエム)」「恋人たち」
- 坂本冬美「恋は火の舞 剣の舞」
- ザ・テンプターズ「エメラルドの伝説」「おかあさん」「純愛」「涙のあとに微笑みを」「雨よふらないで」「帰らなかったケーン」「静かな嵐」「復活」「若者よ愛を忘れるな」「理由なき反抗」
- ザ・ドリフターズ「ドリフのズンドコ節」「ドリフのほんとにほんとにご苦労さん」「誰かさんと誰かさん」「ドリフのツーレロ節」「ドリフの真赤な封筒」「ドリフのピンポンパン」など多数
- 沢田富美子「哀愁のメキシコ」
- 鹿内孝「本牧メルヘン」
- ジャッキー吉川とブルー・コメッツ「虹と雪のバラード」「北国の駅から」
- テレサ・テン「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」
- デューク・エイセス「星の旅人たち」「人生を愛した君に・・・」
- 渚ゆう子「京都の恋」「京都慕情」
- ピンク・レディー「うたかた」
- フォーリーブス「大人への階段」
- 布施明「落葉が雪に」
- 保科有里「バス・ストップ2」
- 森山加代子「白い蝶のサンバ」「ふりむいてみても」
- 山口百恵「赤い絆 (レッド・センセーション)」「いい日旅立ち」「しなやかに歌って」
映像作品編集
脚注編集
- ^ a b c d e f g ガモウユウイチ「川口真」『昭和歌謡 職業作曲家ガイド』馬飼野元宏(監修/編集)・真鍋新一(編集)、シンコーミュージック・エンタテイメント、2018年4月15日、初版、124-125頁。ISBN 978-4-401-64371-4。
- ^ ベンチャーズが来日時に日本をイメージして作曲した主なヒット曲 団塊世代の想い出
- ^ 第12回日本レコード大賞 日本作曲家協会
- ^ http://music-calendar.jp/2016121601
- ^ http://music-calendar.jp/2017051901
- ^ 組織・委員・役員 日本作曲家協会
- ^ 一般社団法人 日本作編曲家協会(略称JCAA)インフォメーション 日本作編曲家協会