三軒茶屋駅
三軒茶屋駅(さんげんぢゃやえき)は、東京都世田谷区太子堂に所在する、東急電鉄の駅・停留場である[3]。駅名は「三軒茶屋」だが太子堂にあり、キャロットタワーに直結している。
三軒茶屋駅 | |
---|---|
駅舎(2024年4月) | |
さんげんぢゃや Sangen-jaya (昭和女子大学前[1]) | |
東京都世田谷区太子堂二丁目15(田園都市線) 東京都世田谷区太子堂4-1-1(世田谷線) | |
所属事業者 | 東急電鉄 |
駅構造 |
地下駅(田園都市線) 地上駅(停留場、世田谷線) |
ホーム |
2面2線(田園都市線) 2面1線(世田谷線) |
乗降人員 -統計年度- |
(田園都市線)[東急 1]131,986人/日 (世田谷線・全線)[東急 1]109,516人/日 -2023年- |
開業年月日 |
1977年(昭和52年)4月7日(田園都市線)[2] 1925年(大正14年)1月18日(世田谷線) 1907年(明治37年)3月6日(旧・玉川線) |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■田園都市線 |
駅番号 | DT03 |
キロ程 | 3.3 km(渋谷起点) |
◄DT02 池尻大橋 (1.4 km) (1.5 km) 駒沢大学 DT04► | |
所属路線 | ■世田谷線 |
駅番号 | SG01 |
キロ程 | 0.0 km(三軒茶屋起点) |
(0.3 km) 西太子堂 SG02► | |
田園都市線の駅カラーは「■レモン色」 |
概要
編集田園都市線と世田谷線が乗り入れているが、両路線は改札外連絡となっており、運賃も別立てとなる。世田谷線の停留場は関東の駅百選に選ばれている[4]。
- 東急電鉄
- 田園都市線 - 駅番号「DT 03」
- 世田谷線 - 駅番号「SG 01」
歴史
編集新玉川線計画段階から、首都高速道路3号渋谷線および国道246号陸橋基礎および地下道と一体構造で設計され建設されている。このうち、地下道部分は1971年(昭和46年)12月に完成し、鉄道開業に先行して使用開始された。
2005年(平成17年)10月上旬 - 2007年(平成19年)3月下旬まで、階段増設などの地下駅火災対策施設整備工事や二子玉川寄りの新改札口(現・西改札)新設およびエレベーター新設などの駅改良工事が施工された。新改札口予定地の場所に元々存在していたテコプラザは移転し、世田谷通り口進入方向がパティオ側からに制限された。
年表
編集- 1907年(明治37年)3月6日:玉川電気鉄道(後の東急玉川線)が開通。
- 1925年(大正14年)1月18日:現在の世田谷線が開通。
- 1969年(昭和44年)5月10日:玉川線廃止。
- 1977年(昭和52年)4月7日:新玉川線開通[2]。開業時から自動改札機を設置。
- 1992年(平成4年)11月11日:当駅周辺の再開発事業に伴い、世田谷線の駅を仮設駅(現在地より西太子堂寄り)に移転[5]。
- 1996年(平成8年)11月15日:世田谷線の駅を現在地へ移転[6]。
- 1998年(平成9年):「関東の駅百選」に選定される。選定理由は「煉瓦造りの高層ビルの中でヨーロッパ風の駅舎にレトロな路面電車が走る駅」。
- 2000年(平成12年)8月6日:新玉川線が田園都市線へ編入[7]。
- 2007年(平成19年)3月18日:ICカード「PASMO」が利用可能となる[8]。
- 2017年(平成29年)12月24日:田園都市線ホームでホームドア使用開始。
駅名の由来
編集駅構造
編集田園都市線
編集相対式ホーム2面2線を有する地下駅。駅カラーは「■レモン色」。
改札は中央改札と西改札の2か所である。西改札は2007年(平成19年)に新設されたものである。なお、自動券売機は地下1Fコンコースの中央改札寄りに設置されている。
トイレは地下1階中央改札内にある。2006年(平成18年)10月頃に改良された。多機能トイレは2007年(平成19年)3月に西改札内に新設された。
エスカレーターはホームと中央改札を、エレベーターはホームと西改札間を連絡している。
2013年に「昭和女子大学前」と言う施設案内看板がホーム駅名標に掲出された[1]。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 田園都市線 | 下り | 二子玉川・長津田・中央林間方面[9] |
2 | 上り | 渋谷・押上〈スカイツリー前〉・春日部方面[10] |
世田谷線
編集頭端式ホーム2面1線を有する地上駅。1線の線路両側に乗車ホーム・降車ホームがそれぞれ設置されている。降車ホーム側には改札がなく、通路としても利用されている。
玉川線廃止後、キャロットタワー建設などを含む当駅付近の再開発までは、三軒茶屋交差点手前(現・三茶パティオに至る連絡通路の位置)に頭端式ホーム2面1線を有していたが、再開発に伴い西太子堂寄りへ移転・新築され、キャロットタワー1F部分に設置されている。このような経緯から当駅には0キロポストがなく、0.2 km より始まっている。
降車ホーム西太子堂寄りに車椅子を利用する乗客のために、スロープが設置されている。
のりば
編集ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
南側 | 世田谷線 | 下り | 上町・下高井戸方面[11] |
北側 | 上り | (降車専用) |
利用状況
編集田園都市線の2022年度(令和4年度)の1日平均乗降人員は131,986人である[東急 1]。渋谷駅、溝の口駅に次ぐ第3位。
世田谷線に関しては、当駅単独の統計は公表されていない。世田谷線全線での乗車人員は東急世田谷線#利用状況を参照のこと。
田園都市線の開業以降の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[* 2] |
1日平均 乗車人員[* 3] |
出典 |
---|---|---|---|
[備考 1]1977年(昭和52年) | 54,758 | 27,265 | [東京都統計 1] |
1978年(昭和53年) | 58,998 | 30,799 | [東京都統計 2] |
1979年(昭和54年) | 64,161 | 33,205 | [東京都統計 3] |
1980年(昭和55年) | 66,511 | 34,466 | [東京都統計 4] |
1981年(昭和56年) | 68,492 | 35,624 | [東京都統計 5] |
1982年(昭和57年) | 71,020 | 36,942 | [東京都統計 6] |
1983年(昭和58年) | 74,695 | 39,733 | [東京都統計 7] |
1984年(昭和59年) | 81,168 | 42,626 | [東京都統計 8] |
1985年(昭和60年) | 87,645 | 45,311 | [東京都統計 9] |
1986年(昭和61年) | 91,207 | 47,747 | [東京都統計 10] |
1987年(昭和62年) | 94,924 | 49,035 | [東京都統計 11] |
1988年(昭和63年) | 98,145 | 50,544 | [東京都統計 12] |
1989年(平成元年) | 101,413 | 52,576 | [東京都統計 13] |
1990年(平成 | 2年)106,358 | 55,232 | [東京都統計 14] |
1991年(平成 | 3年)108,155 | 56,418 | [東京都統計 15] |
1992年(平成 | 4年)107,658 | 56,166 | [東京都統計 16] |
1993年(平成 | 5年)108,007 | 55,976 | [東京都統計 17] |
1994年(平成 | 6年)109,031 | 55,510 | [東京都統計 18] |
1995年(平成 | 7年)108,819 | 55,742 | [東京都統計 19] |
1996年(平成 | 8年)110,873 | 56,769 | [東京都統計 20] |
1997年(平成 | 9年)113,272 | 58,325 | [東京都統計 21] |
1998年(平成10年) | 111,805 | 57,849 | [東京都統計 22] |
1999年(平成11年) | 111,077 | 57,531 | [東京都統計 23] |
2000年(平成12年) | 109,817 | 56,954 | [東京都統計 24] |
2001年(平成13年) | 108,678 | 57,174 | [東京都統計 25] |
2002年(平成14年) | 107,921 | 56,568 | [東京都統計 26] |
2003年(平成15年) | 110,544 | 57,590 | [東京都統計 27] |
2004年(平成16年) | 112,870 | 58,159 | [東京都統計 28] |
2005年(平成17年) | 113,799 | 58,728 | [東京都統計 29] |
2006年(平成18年) | 116,715 | 60,046 | [東京都統計 30] |
2007年(平成19年) | 121,299 | 62,245 | [東京都統計 31] |
2008年(平成20年) | 123,477 | 62,851 | [東京都統計 32] |
2009年(平成21年) | 122,736 | 62,300 | [東京都統計 33] |
2010年(平成22年) | 122,782 | 62,208 | [東京都統計 34] |
2011年(平成23年) | 122,133 | 61,767 | [東京都統計 35] |
2012年(平成24年) | 124,713 | 63,027 | [東京都統計 36] |
2013年(平成25年) | 128,457 | 64,704 | [東京都統計 37] |
2014年(平成26年) | 128,407 | 64,610 | [東京都統計 38] |
2015年(平成27年) | 132,845 | 66,795 | [東京都統計 39] |
2016年(平成28年) | 136,149 | 68,370 | [東京都統計 40] |
2017年(平成29年) | 139,061 | 69,797 | [東京都統計 41] |
2018年(平成30年) | 141,133 | 70,792 | [東京都統計 42] |
2019年(令和元年) | [東急 2]142,028 | 71,191 | [東京都統計 43] |
2020年(令和 | 2年)[東急 3]94,477 | ||
2021年(令和 | 3年)[東急 4]110,173 | ||
2022年(令和 | 4年)[東急 5]124,990 | ||
2023年(令和 | 5年)[東急 1]131,986 |
- 備考
- ^ 1977年4月7日開業。
ギャラリー
編集-
三軒茶屋交差点。この下に田園都市線の駅がある
-
田園都市線ホーム(2018年6月2日撮影)
-
田園都市線中央改札口
-
世田谷線駅舎(2007年10月30日撮影)
-
世田谷線の駅(2007年10月31日撮影)
-
三茶パティオ。乗換ルートでもある。
駅周辺
編集駅の所在地は世田谷区太子堂だが、二子玉川寄りが三軒茶屋にかかっている。
ランドマーク
編集官公庁・公共施設
編集教育機関
編集- 昭和女子大学:2013年(平成25年)4月より、田園都市線駅名標下部に、施設案内看板が掲出されている。
- 日本大学三軒茶屋キャンパス(危機管理学部・スポーツ科学部)
- 世田谷学園中学校・高等学校
- 世田谷区立三軒茶屋小学校
郵便局・金融機関
編集史跡・自然
編集店舗
編集交通
編集- 国道246号(玉川通り)
- 東京都道3号世田谷町田線(世田谷通り)
バス路線
編集- 三軒茶屋駅
- 三軒茶屋
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 『「TOKYU OOH」の新商品として、 東急線各駅の駅名標付近に、地元ゆかりの法人・施設名の広告看板を掲出』(PDF)(プレスリリース)東京急行電鉄 / 東急エージェンシー、2013年4月22日。オリジナルの2021年5月8日時点におけるアーカイブ 。2021年5月15日閲覧。
- ^ a b 東急の駅、p.157。
- ^ “三軒茶屋駅(各駅情報)”. 東急電鉄. 2017年11月24日閲覧。
- ^ 関東の駅百選 東京都、関東運輸局HP、2012/04/29閲覧
- ^ 鉄道友の会『RAILFAN』No.486「1992年度東急総決算」(東急支部等東急部会)p.21。
- ^ 鉄道友の会『RAILFAN』No.537「1996年度東急総決算(後編)」(東急支部等東急部会)p.12。
- ^ 『目蒲線の運行系統変更による線名変更などを実施 平成12年8月6日(日)から』(PDF)(プレスリリース)東京急行電鉄、2000年3月28日。オリジナルの2019年10月29日時点におけるアーカイブ 。2020年5月3日閲覧。
- ^ 『PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会 . パスモ、2006年12月21日。オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブ 。2020年5月12日閲覧。
- ^ “田園都市線標準時刻表 三軒茶屋駅 中央林間方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
- ^ “田園都市線標準時刻表 三軒茶屋駅 渋谷方面”. 東急電鉄. 2023年3月18日閲覧。
- ^ “世田谷線標準時刻表 三軒茶屋駅 下高井戸方面”. 東急電鉄. 2021年3月13日閲覧。
- 東急電鉄の1日平均利用客数
- ^ a b c d 東急電鉄株式会社. “2023年度乗降人員 |東急電鉄”. 2024年6月8日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2019年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2020年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2021年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- ^ 東急電鉄株式会社. “2022年度乗降人員 |東急電鉄”. 2023年6月17日閲覧。
- 私鉄の統計データ
- 東京都統計年鑑
- ^ 昭和52年
- ^ 昭和53年
- ^ 昭和54年
- ^ 昭和55年
- ^ 昭和56年
- ^ 昭和57年
- ^ 昭和58年
- ^ 昭和59年
- ^ 昭和60年
- ^ 昭和61年
- ^ 昭和62年
- ^ 昭和63年
- ^ 平成元年
- ^ 平成2年
- ^ 平成3年
- ^ 平成4年
- ^ 平成5年
- ^ 平成6年
- ^ 平成7年
- ^ 平成8年
- ^ 平成9年
- ^ 平成10年 (PDF)
- ^ 平成11年 (PDF)
- ^ 平成12年
- ^ 平成13年
- ^ 平成14年
- ^ 平成15年
- ^ 平成16年
- ^ 平成17年
- ^ 平成18年
- ^ 平成19年
- ^ 平成20年
- ^ 平成21年
- ^ 平成22年
- ^ 平成23年
- ^ 平成24年
- ^ 平成25年
- ^ 平成26年
- ^ 平成27年
- ^ 平成28年
- ^ 平成29年
- ^ 平成30年
- ^ 平成31年・令和元年
参考文献
編集- 宮田道一『東急の駅 今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2008年9月1日。ISBN 9784533071669。