小正裕佳子

日本の疫学者

小正 裕佳子(こまさ ゆかこ、1983年5月17日[5] - )は、日本疫学者(修士(保健学))[6]獨協医科大学特任講師[7][8]。元ニュースキャスター、元NHKアナウンサー。かつてセント・フォースと業務提携していた。

こまさ ゆかこ
小正 裕佳子
プロフィール
出身地 日本の旗 日本 兵庫県宝塚市
生年月日 (1983-05-17) 1983年5月17日(40歳)
血液型 A型[1]
最終学歴 東京大学大学院医学系研究科修士課程修了[1]
職歴 NHK アナウンサー
新潟 2009年5月 - 2012年7月[2]
獨協医科大学 教員
助教 2014年4月[3] - 2016年3月
特任講師 2016年4月 -
活動期間 2004年4月[4] - 2012年7月、2016年3月28日 - (放送メディアでの活動)
出演番組・活動
出演経歴 本文参照
その他 身長:163cm[5]
備考
にいがた観光特使

人物 編集

兵庫県出身。宝塚市立宝塚第一小学校神戸女学院中学部・高等学部、一浪の末[9]東京大学医学部健康科学・看護学科卒業、同大学院医学系研究科修士課程修了後、2009年NHKに入局。

神戸女学院中等部時代から大学2年までバスケットボールを続け[10]、大学でサークルはバスケットボール部と弁論部に所属した[11]。大学1年時、女子大生向けサイト運営会社にスカウトされてモデルとして活動[12]講談社の雑誌『KING』創刊号で読者モデルとなり[13]、学部生時代よりテレビ・ラジオへも出演した(出演番組参照)。モットーは「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。」[14]

2003年度のミス東大に選ばれ[15]、同年、首都圏の大学のミスキャンパスの中からさらに「ミス」を選ぶ「ミスオブミスキャンパスクイーンコンテスト」でグランプリを受賞した(準グランプリは2003年ミスソフィア杉浦友紀(現NHKアナウンサー):受賞者一覧参照)。2005年家庭教師のトライ主催、インターネット女子大生家庭教師ナンバーワンを決めるコンテスト第1回「T-1グランプリ」でグランプリ受賞(準グランプリは2004年ミス東大[15]八田亜矢子[16]

2009年5月にNHK新潟放送局配属[2]以降、地上デジタル放送推進大使を務め[17]、2012年7月にNHK退職の際、新潟県から『にいがた観光特使』に委嘱された[18][19]

NHK退職後は、東大大学院医学系研究科博士課程に籍を置く一方で[20]福島県郡山市に居住し二本松市を拠点に[21]、医療従事者として東日本大震災による福島第一原発事故の健康への影響について被災地域で調査や研究を行ない、健康面での避難者相談の支援活動にもあたった[19][22]

福島県での放射線被ばく実態調査(研究業績参照)や被災地支援の現場経験にもとづく防災への提言を、同県のみならず、大規模な震災(1964年/2004年/2007年)、水害(2004年)、火山災害(1974年)を経験し、原発では世界最大出力(福島第一原発の1.75倍)の柏崎刈羽原発がある新潟県でもメディアをはじめ行政や民間主催の場で発表している[23]

大学教員であるが、キャスター業のマネジメントについては、2016年に芸能事務所セント・フォース業務提携した(2018年10月まで)[24]。両者が経営上の独立性を保ち協力できる分野では協力する業務提携という形は、セント・フォースでは他に草野満代尾崎朋美の2名が採っている[25]。2018年10月にセント・フォースとの業務提携を解消した[26]

主な経歴 編集

過去の出演番組 編集

学生時代 編集

7つのクイズコーナーを順にクイズに答えて行く形式で、4つ目のクイズコーナーが「ゆかこの実験室」。「ゆかこ」と4人の子供が科学実験を行い、実験結果を子供たち各自が当てる体験型科学実験クイズ(静電気・磁力等々毎週テーマは異なる)。
  • トリビアの泉フジテレビ) - 「No.884 家庭教師のトライで行なわれている女性教師の実力ナンバー1を決めるコンテストの上位はなぜか美人が多い」(2006年2月1日)[16]
  • くにまるワイド ごぜんさま〜文化放送 ラジオ番組 月曜日-金曜日) - 金曜日「クイズ だいぶショック!〜」のアシスタントで「コマサユカコ」として出演(2007年4月6日 - 2008年9月26日)[33]

リスナーと邦丸がクイズで対決し、リスナーが賞金を獲得する形式。クイズ内容は、芸能・スポーツ・歴史・地理・英語・科学・グルメ・政治など幅広い。詳細は「くにまるワイド ごぜんさま〜」番組コーナー >「邦丸隊長! 応答せよ!」>(金)「クイズ! だいぶショック!?」参照。

NHK入局後 編集

その他多数

NHK退職後 編集

トリオ THE 日テレの報道を支える女小栗泉陣内貴美子、小正裕佳子、木原実そらジロー
報道番組のキャスターってどんな生活をしているの?藤井貴彦陣内貴美子小山慶一郎news every.)、小正裕佳子・ラルフ鈴木岩本乃蒼NEWS ZERO
  • NEWS ZERO(日本テレビ、2016年3月28日 - 2018年9月27日)サブキャスター
    • 2016年3月28日~2017年3月31日、月 - 金曜日出演
    • 2017年4月3日~2018年9月27日、月 - 木曜日出演

研究業績 編集

論文 編集

(参考:論文タイトル中の「被ばく」は漢字では「被曝[注釈 1]

講演 編集

司会 編集

メディア 編集

  • 新潟日報 2014年4月-11月 『防災・減災キャンペーン2014 新潟日報モア(全6回)』 1964年(昭和39年)の新潟地震から50年を機に、新潟県のこれまでの震災・水害・火山災害の被災地レポート、福島県での調査研究にもとづく提言等。
  • 新潟日報 オピニオンコラム『風の案内人』[31]、2013年6月29日「福島に暮らして」、7月20日「将来像描く政治に」、9月28日「積み重ねが次への糸口」、2016年3月26日「生身の経験から出発して」

関連人物 編集

NHK時代の同期女性アナウンサー 編集

NHK在職時代、小正アナ含め池田アナと牛田アナと佐々木アナが地デジ大使に就任した(3人とも前任者(契約アナ等)退局により就任)。合原アナもその後地デジ大使に就任。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 被曝」と「被爆」、読みはどちらも「ひばく」だが、「被曝」は放射線を浴びること、「被爆」は爆撃によって被害を受けること[34]

出典 編集

  1. ^ a b c 小正裕佳子プロフィール NEWS ZERO日本テレビ)公式サイトより
  2. ^ a b c d NHKサイト「小正裕佳子アナウンサー」 インターネットアーカイブより。元サイトは写真入り
  3. ^ a b 2014年4月27日 新潟日報 P26「防災・減災キャンペーン2014」第一回、レポータープロフィールより。
  4. ^ 頭脳バトルBRAIN-XBS日テレ)「ゆかこの科学室」ナビゲーター(2004年4月3日~2005年3月26日)、詳細は「過去の出演番組」学生時代を参照。
  5. ^ a b 東大ミスコンインタビュー「理Ⅱ 1年 小正裕佳子」、および、小正裕佳子プロフィール NEWS ZERO日本テレビ)公式サイト
  6. ^ 獨協医科大学の国際疫学研究室の疫学研究者、獨協医科大学 各教員が保有する学位 「 国際協力支援センター > 国際疫学研究室 > 助教 小正裕佳子 修士(保健学)」 平成27年5月1日時点。なお、平成28年4月より、国際疫学研究室特任講師となった。
  7. ^ a b 獨協医科大学 国際疫学研究室 概要 活動および研究内容
  8. ^ 「本学の小正裕佳子先生 ニュースキャスターとして本格始動」 獨協医科大学サイト
  9. ^ 美人すぎるNHKアナ 小正裕佳子早くも注目:J-CASTニュース(2009年3月29日)”. 2021年8月27日閲覧。
  10. ^ 大学時代のブログ「小正裕佳子のミスキャン日記」より
  11. ^ a b 東大ミスコンインタビュー 「理Ⅱ 1年 小正裕佳子」
  12. ^ a b 株式会社ナレッジパーク運営の女子大生向けサイト「キャンパスパーク」に所属した。子会社・株式会社TCCが所属モデルのマネージメントを行った。(参考)当時のマネージャ談 - J-CASTニュース
  13. ^ 『KING』創刊号「Girls Talk」で、4人の女子大生の一人としてと掲載された(他3人は上智大学3年・法政大学1年・青山学院大学3年)。大学時代のブログ「小正裕佳子のミスキャン日記」より
  14. ^ 新約聖書ローマの信徒への手紙」12章12節 新共同訳、NHK時代のアナウンサー・パーソナルページより
  15. ^ a b c 歴代東大ミスコンインタビュー
  16. ^ a b c 家庭教師のトライ主催『T-1グランプリ』は、2005年と2006年の2回開催された。同社業務の一つ、インターネット家庭教師サービス「トライ@HOME」で、ナンバーワン女子大生家庭教師を決めるコンテスト。「トライ@HOME」受講生が投票権を持ち、株式会社ナレッジパークの女子大生向けサイト「キャンパスパーク」の協力を得て、女子大生家庭教師51名がエントリーした。
    2005年の初開催では、同点でグランプリが2人選ばれた。慶応義塾大学文学部の学生と小正裕佳子。2位は八田亜矢子。(出典)公式サイトのインターネットアーカイブ、「T-1グランプリは、同点で酒井真弓先生、小正裕佳子先生が受賞となりました。おめでとうございます!」 T-1グランプリ - きみが選ぶインターネット家庭教師
  17. ^ a b 関東・甲信越地区地デジ推進大使(NHK:新潟 小正裕佳子)。NHK新潟放送局の女性大使は荒木美和以来。
  18. ^ 新潟県 観光大使・観光特使 一覧ふるさと大使 にいがた観光特使
  19. ^ a b c 「小正裕佳子 元アナウンサーから退職のあいさつ」NHK新潟放送局 アナウンサー・キャスターブログ 2012年8月1日付。インターネットアーカイブより
  20. ^ a b 2013年9月15日講演の講師紹介より。『日本弁護士連合会人権擁護大会プレシンポジウム 放射能汚染の健康への影響』
  21. ^ 新潟日報 2013年6月29日 コラム「風の案内人」(月1回掲載)各寄稿者の紹介より。「NHK新潟放送局の元アナウンサーで、現在は東日本大震災の被災地で支援を行う小正裕佳子さん(福島県郡山市)」
    なお、活動拠点は二本松市。上記コラムの冒頭より。『福島に暮らして』小正裕佳子、「私は昨年7月に新潟県を離れ、福島県で暮らしています。大学の研究者を中心とする調査チームに入り、二本松市を拠点に、自治体、地域のNPOなどと連携し、福島第一原発事故の影響について現地調査と支援活動を日々行っています。」
    (参考)二本松市の「獨協医科大学国際疫学研究室」福島分室(活動および研究内容参照)で、スタッフとして活動した(名簿参照)。
  22. ^ a b 東日本大震災・福島原発事故に関する「ニュース」と「お知らせ」, 桑野協立病院(2013年1月24日), 2013年6月30日閲覧
  23. ^ 【メディア】 新潟日報 2014年4月-11月 『防災・減災キャンペーン2014 新潟日報モア(全6回)』 [1]1964年(昭和39年)の新潟地震から50年を機に、新潟県のこれまでの震災・水害・火山災害の被災地レポート、福島県での調査研究にもとづく提言等。(参考:防災・減災 新潟プロジェクト2014 新潟県・国土交通省北陸地方整備局)。 新潟日報 2013年6月29日 『福島に暮らして』 福島県の震災被災地域の放射線の実態、除染進捗状況、新潟県への提言等。
    【書籍】 災害メモリアルイヤーの記録 『あしたのためにできること』 新潟日報社/編(2015年3月)、被災各地の今と未来を伝える「あした青空教室」他。
    【講演】2013年9月15日 新潟市 『日本弁護士連合会人権擁護大会プレシンポジウム 放射能汚染の健康への影響』、副題「チェルノブイリと福島を比較して」、主催:新潟県弁護士会、共催:新潟大学法科大学院・法学部、日本弁護士連合会、関東弁護士連合会。 2014年8月9日 新潟市 『福島の今を聞かせて』 主催:新潟県の省エネ団体、福島県での放射線研究とチェルノブイリ現地調査発表。 2014年8月10日 新潟市 『未来に何を伝えるか 〜現場からのメーセージ〜』 主催:公益財団法人新潟教育会、福島県の震災後の健康被害実体報告や復興への取り組みを新潟県の防災にどう活かすか。
    【司会】 2014年10月20日-23日 新潟市 「国際危機管理学会2014年次大会『防災・減災のための危機管理フォーラム 2014・にいがた』」[2]、フォーラムのパネルディスカッション司会
  24. ^ セント・フォースサイト、小正裕佳子[リンク切れ]
  25. ^ セント・フォースサイト、草野満代尾崎朋美
  26. ^ a b 業務提携先のセント・フォースによるプロフィールから消滅
  27. ^ 美人すぎるNHKアナ 小正裕佳子早くも注目:J-CASTニュース(2009年3月29日)”. 2021年8月27日閲覧。
  28. ^ 学内サークルの広告研究会が主催する。「東京大学広告研究会では、、、11月の「駒場祭」で「ミス&ミスター東大コンテスト」の企画・運営を行っています」 東大のミスコンを運営する東京大学広告研究会の活動を紹介! - マイナビ 学生の窓口
  29. ^ 東京大学弁論部第一高等学校・東京大学弁論部)
  30. ^ 二本松市ウクライナ視察報告集 (PDF) 福島県二本松市
  31. ^ a b 原則、毎月最終土曜日朝刊掲載のコラム。4名の寄稿文が掲載され寄稿者は定期的に入れ替わる。
  32. ^ 『NEWS ZERO』新キャスターにミス東大&元NHKアナ・小正裕佳子が起用 ORICON STYLE 2016年2月8日閲覧
  33. ^ (参考)公式ブログ「くにまるワイド ごぜんさま~: クイズだいぶショック~!」2008年5月16日[3]、2008年6月13日[4]、2008年7月4日[5]、2008年7月25日[6][7]、2008年9月19日[8]
  34. ^ 被曝と被爆”. 日本原子力文化財団 (2022年5月16日). 2022年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月16日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集