国道416号
福井県から石川県に至る一般国道
(島山梨子バイパスから転送)
国道416号(こくどう416ごう)は、福井県福井市から石川県小松市に至る一般国道である。
一般国道 | |
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国道416号 | |
地図 | |
総延長 | 90.1 km |
実延長 | 88.2 km |
現道 | 85.1 km |
制定年 | 1982年(昭和57年) |
起点 | 福井県福井市 柳原交差点(北緯36度8分46.98秒 東経136度5分55.45秒 / 北緯36.1463833度 東経136.0987361度) |
主な 経由都市 |
福井県吉田郡永平寺町、勝山市 |
終点 | 石川県小松市 東山町交差点(北緯36度22分30.35秒 東経136度28分35.41秒 / 北緯36.3750972度 東経136.4765028度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道305号 国道365号 国道8号 E8 北陸自動車道 E67 中部縦貫自動車道 国道364号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
編集起点の福井県福井市から、同県福井地区を東へ横断し、永平寺町や勝山市を経由する。その後は北へ進み、五百峠や牛ヶ首峠を経由し、終点である石川県小松市に至る路線である。
路線データ
編集一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:福井市[2](川尻町、柳原交差点 = 国道305号交点)
- 終点:小松市[3](東山町、東山町交差点 = 国道8号交点)
- 重要な経過地:福井県吉田郡松岡町[注釈 2]、同郡永平寺町、勝山市(荒土町)
- 総延長 : 90.1 km(石川県 32.5 km、福井県 57.6 km)重用延長を含む。[4][注釈 3]
- 重用延長 : 1.9 km(石川県 - km、福井県 1.9 km)[4][注釈 3]
- 未供用延長 : なし[4][注釈 3]
- 実延長 : 88.2 km(石川県 32.5 km、福井県 55.7 km)[4][注釈 3]
- 指定区間:中部縦貫自動車道(国道158号永平寺大野道路)と重複する区間(福井県吉田郡永平寺町)[5]
歴史
編集以前は主要地方道小松勝山線および福井勝山線として県道に指定されていた[6]。
年表
編集- 1968年(昭和43年) - 一般県道丸山小松線の全通運動が始まる。
- 1971年(昭和46年)6月26日 - 一般県道丸山小松線を主要地方道へ昇格し小松勝山線へ改称、翌1972年(昭和47年)から石川r27・福井r3となる。
- 1973年(昭和48年) - 国道昇格運動が始まる。
- 1981年(昭和56年)4月20日 - 建設大臣(当時)の諮問機関である道路審議会(現在の社会資本整備審議会の前身)において、国道昇格を決定[6][7]。
- 1982年(昭和57年)4月1日 - 一般国道416号として施行[8]。
- 1983年(昭和58年)2月1日 - 主要地方道福井勝山線(福井r6)を廃止。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 主要地方道福井棗(なつめ)線(福井r7)を編入し福井市柳原町へ延長。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 終点を小松市の北浅井交差点(国道305号)から東山町交差点(国道8号小松バイパス)に変更[3]。従前の区間は石川県道22号金沢小松線に変更[3]。
- 2018年(平成30年)9月9日 - 車両交通不能区間であった、勝山市野向町横倉 - 小松市新保町間(6.3 km)が供用開始[注釈 4][10][11][12][13]。
路線状況
編集福井県福井市川尻町[2]からを起点として石川県小松市東山町[3]に至る。
2018年に新規開通した福井県勝山市以北、福井・石川県境の大日峠越え6.3 km区間はセンターラインがない1.5車線の道路で[13]、つづら折りで標高を稼ぐ線形であるが、見通しよくするため道路内側は空き地が確保されていて交通量も少なく走りやすい[14]。安全施設として、大日峠から福井県側では谷側にガードレール、石川県側ではコンクリート製の駒止が設置されている[13][15]。また随所にすれ違いのための待避所が設けられ、大日峠付近にも駐車場が設けられている[15]。石川県側の牛ヶ首峠から小松市尾小屋町(旧尾小屋駅付近)までは在来からあるいわゆる「酷道」区間で、ガードレールの設置もなく、すれ違いが困難な1車線が続いている[13][16][17]。一方、小松市尾小屋町以北の市街地に向かう区間は完全2車線に整備されている。
別名
編集- 藤島通り(福井市:福井市堀ノ宮町 - 同市上中町)
- 勝山街道(福井市、永平寺町、勝山市:福井市 - 勝山市)
バイパス
編集- 白方 - 布施田バイパス(一部供用):福井市白方町(国道305号交点) - 同市布施田町(福井県道10号丸岡川西線交点)
- 福井市波寄町(福井県道156号佐野山岸線交点)以東は2017年供用開始。
- 島山梨子 - 里別所バイパス:福井市布施田町 - 同市里別所新町
- うち、同市剣大谷町・剣大谷町交差点以南は現道化。
冬期通行不能区間
編集- 勝山市野向町横倉 - 小松市尾小屋町
道路施設
編集トンネル
編集道の駅
編集- 福井県
- 禅の里(吉田郡永平寺町清水)
地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集現道
編集- 国道305号(国道365号重複)(福井市川尻町・柳原交差点、起点)
- 福井県道3号福井大森河野線(福井市佐野町・佐野交差点)
- 福井県道10号丸岡川西線(福井県道156号佐野山岸線重複)(同上)
- 福井県道155号八幡横越線(福井市浄土寺町・七瀬橋交差点)
- 本路線新道<島山梨子 - 里別所バイパス>(福井市剣大谷町・剣大谷町交差点)
- 福井県道103号福井三国線(福井市山室町・山室南交差点)
- 福井県道251号本郷福井線(福井市八ツ島町・堀ノ宮交差点)
- 福井県道・石川県道5号福井加賀線(福井市二の宮五丁目・大宮交差点)
- 福井県道30号福井丸岡線<現道>(福井市二の宮二丁目・幾久南交差点)
- 福井県道30号福井丸岡線<新道>(福井市二の宮二丁目・幾久南交差点 - <重複> - 同市開発五丁目・開発町西交差点)
- 福井県道268号福井森田丸岡線(福井県道30号福井丸岡線<新道>重複)(福井市開発五丁目・開発町西交差点)
- 国道8号(福井バイパス)(福井市新保北一丁目・新保交差点)
- 福井県道164号大畑松岡線(福井市藤島町・東藤島交差点)
- 本路線新道<吉野堺バイパス>(福井市重立町・重立北交差点)
- 福井県道111号舟橋松岡線(永平寺町松岡室・福井北I.C北交差点)
- 福井県道110号北野松岡線・福井県道113号稲津松岡線(永平寺町松岡春日一丁目・春日交差点)
- 国道364号<現道>(永平寺町東古市・東古市交差点)
- 国道364号<旧道>(永平寺町東古市・東古市交差点 - <重複> - 同町花谷)
- 福井県道232号竹田東古市停車場線(永平寺町東古市・東古市交差点 - <重複> - 同町東古市)
- E67 中部縦貫自動車道 上志比IC(永平寺町牧福島)
- 福井県道255号牧福島市荒川線(永平寺町牧福島・牧福島交差点)
- 福井県道255号牧福島市荒川線(永平寺町市荒川)
- 福井県道17号勝山丸岡線(勝山市北郷町坂東島・市荒川大橋北詰交差点 - <重複> - 同市荒土町伊波・伊波交差点)
- 福井県道168号藤巻下荒井線<小舟渡橋部>(勝山市北郷町東野・下森川交差点)
- 福井県道260号勝山インター線(勝山市荒土町新保・新保交差点)
- 福井県道261号滝波長山線(勝山市滝波町五丁目・滝波町交差点)
- 石川県道43号丸山加賀線(小松市丸山町)
- 石川県道44号小松鳥越鶴来線(小松市丸山町)
- 石川県道160号尾小屋尾小屋停車場線(小松市尾小屋町)
- 石川県道109号阿手尾小屋線(小松市尾小屋町)
- 石川県道167号布橋出合線(小松市布橋町)
- 石川県道165号金平寺井線(小松市金平町・金野町交差点)
- 石川県道161号大杉長谷線(小松市長谷町・長谷町交差点)
- 石川県道22号金沢小松線(小松市東山町・東山町交差点)
- 国道8号(小松バイパス)(小松市東山町・東山IC、終点)[3]
新道
編集- 白方 - 布施田バイパス
- 国道305号現道(福井市白方町、本バイパス側未供用)
- 福井県道156号佐野山岸線(福井市波寄町)
- 福井県道10号丸岡川西線・福井県道102号春江川西線(福井市布施田町・布施田交差点)
- 島山梨子 - 里別所バイパス
- 福井県道10号丸岡川西線・福井県道102号春江川西線(福井市布施田町・布施田交差点 - <重複> - 同市布施田町)
- 福井県道155号八幡横越線(福井市布施田町・川西橋西詰)
- 国道416号現道(福井市剣大谷町・剣大谷町交差点、同所以南の本バイパスが現道化したため新道としては終点)
- 吉野堺バイパス(本線)
- 国道416号現道(福井市重立町・重立北交差点)
- 本バイパスインターアクセス部 (永平寺町松岡吉野堺・福井北I.C.南交差点)
- 福井県道165号京善原目線(永平寺町松岡吉野堺)
- 福井県道113号稲津松岡線(永平寺町松岡吉野)
- E67 中部縦貫自動車道 松岡IC(永平寺町松岡吉野)
- 吉野堺バイパス(インターアクセス部)
バイパス本線の福井北I.C.南交差点部の道路幅扱いのため、新道の距離には含まれていない。
峠
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2020年9月19日閲覧。
- ^ a b “平成30年(第66回) 福井県統計年鑑 交通・通信” (PDF). 福井県地域戦略部調査統計課. p. 125 (2021年3月26日). 2022年9月18日閲覧。
- ^ a b c d e “広報こまつ 平成20年4月1日号” (PDF). 小松市役所広報課. p. 17 (2008年4月1日). 2022年9月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2022. 国土交通省道路局. 2023年6月30日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
- ^ a b “広報かつやま 新国道昇格特集号” (PDF). 勝山市企画課. p. 1 (1981年6月4日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ 『北國新聞に見るふるさと110年(下)』北國新聞社、2003年8月5日、232頁。
- ^ 1981年4月30日政令第153号
- ^ 鹿取茂雄 2018, p. 10.
- ^ a b 『一般国道416号 福井・石川県境道路の開通について』(pdf)(プレスリリース)石川県土木部道路建設課、2018年8月8日 。2018年9月16日閲覧。
- ^ “県政の主なあゆみ平成30年”. 石川県県民文化スポーツ部県民交流課広報広聴室 (2019年1月11日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ “未開通国道416号線県境つながる 石川・小松と福井・勝山、峠の交流復活”. 福井新聞ONLINE (2018年9月11日). 2020年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月11日閲覧。
- ^ a b c d “クネクネ蛇行する“激狭国道”を走ってみた 軽自動車でもギリギリ「6.4キロの酷道」はなぜ生まれた?”. 文春オンライン (2021年7月11日). 2022年9月12日閲覧。
- ^ 鹿取茂雄 2018, pp. 10–11.
- ^ a b 鹿取茂雄 2018, p. 12.
- ^ “国道416号開通、走ってみた 小松 - 勝山の最短ルート、難所も”. 福井新聞ONLINE (2018年9月15日). 2020年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月11日閲覧。
- ^ 鹿取茂雄 2018, pp. 12–13.
- ^ 鹿取茂雄 2018, p. 13.
- ^ “国道416号道路新設工事(大日峠道路) 国道416号(勝山市野向町横倉〜石川県境)”. 福井県. 2018年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月28日閲覧。
参考文献
編集- 鹿取茂雄(著)、磯部祥行(編)「国道416号“2018年、新規開通! いざ、最新の酷道へ! ”」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、10 - 14頁、ISBN 978-4-408-06392-8。
関連項目
編集外部リンク
編集- 福井県福井土木事務所 - 福井市および永平寺町区間を管轄
- 福井県奥越土木事務所 - 勝山市区間を管轄
- 石川県南加賀土木総合事務所 - 石川県区間を管轄
- 一般国道416号 福井・石川県境道路 開通式 - 石川県土木部道路建設課(インターネットアーカイブ)