愛川町

日本の神奈川県愛甲郡の町

愛川町(あいかわまち)は、神奈川県の北部に位置し、愛甲郡に属する

あいかわまち ウィキデータを編集
愛川町
愛川町旗 愛川町章
愛川町旗 愛川町章
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 神奈川県
愛甲郡
市町村コード 14401-1
法人番号 6000020144011 ウィキデータを編集
面積 34.28km2
総人口 39,243[編集]
推計人口、2024年2月1日)
人口密度 1,145人/km2
隣接自治体 厚木市相模原市愛甲郡清川村
町の木 カエデ
町の花 ツツジ
町の鳥 カワセミ
愛川町役場
町長 小野澤豊
所在地 243-0392
神奈川県愛甲郡愛川町角田251番地1
北緯35度31分44秒 東経139度19分18秒 / 北緯35.52881度 東経139.32164度 / 35.52881; 139.32164座標: 北緯35度31分44秒 東経139度19分18秒 / 北緯35.52881度 東経139.32164度 / 35.52881; 139.32164
外部リンク 公式ウェブサイト

愛川町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

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宮ヶ瀬ダム
西部には丹沢前衛の山々が連なる

人口は約3.9万人。

地理 編集

町の中央を中津川が流れ、西部は丹沢山地となっている。直下には伊勢原断層が所在している。

隣接している自治体・行政区 編集

地勢 編集

戦前には段丘面上に広がる平地に陸軍の相模飛行場が置かれていた。相模原町軍需工場座間町士官学校綾瀬村大和村厚木海軍飛行場横浜市旭区瀬谷区海軍倉庫施設などと隣接して軍都神奈川構想の一翼を担っていた。1966年には、この跡地に内陸工業団地が建設され、多くの工場や事業所が進出した。

県内厚木市相模原市などへの通勤圏であり、県央・県北地域のベッドタウンとして経済的な結びつきが強い。

当地には相模ナンバーを統括する関東運輸局神奈川運輸支局相模自動車検査登録事務所がある。

歴史 編集

愛名・愛甲・鮎川・愛川といった地名を一連のものと考えると大化の改新以前の記録がある相模国最古の地名のひとつである。戦国時代最初期、長尾景春の乱では、反乱軍の景春・豊島氏方の有力拠点であった小沢城(こさわ)が太田道灌によって攻略されている。武田信玄が小田原侵攻に関連して北条氏康と戦った三増峠の戦い(みませ)は、愛川町の三増周辺だったと考えられており、史跡三増合戦場跡が存在する。

西部の半原盆地を中心として、元来の生産に向かない地形から養蚕、製糸・撚糸などの軽工業、宮大工などの出稼ぎ職人の本貫として知られていた。半原宮大工は江戸城修復にかかわるなど、飛騨の大工と並び、その腕を称えられていた。撚糸業では群馬県富岡の機械を模倣して水力を補助動力とした軽工業が盛んだった。内陸工業団地の完成により機械工業、住宅地域、流通拠点へと姿を変えて現在に至る。

南米などから来ている工場労働者が多いことから、義務教育においての先進的な取組みやサッカーなどの地域スポーツが盛んなことでも知られている。

  • 1889年4月1日 - 町村制が施行。半原村、田代村が合併して愛川村が発足。
  • 1940年4月1日 - 町制を施行し愛川町(1次)となる。
  • 1955年1月15日 - 愛甲郡愛川町(1次)と高峰村が合併。愛川町(2次)が発足。
  • 1956年9月30日 - 愛甲郡中津村を編入、現在に至る。
  • 1966年 - 内陸工業団地ができる。
  • 1970年6月16日 - 集中豪雨により県道の半原真名倉地内で法面崩壊、通行止となる。また、崩壊した土砂約130立方メートルの一部は県道を越えて住宅や工場などを襲い3棟が全半壊[1]

人口 編集

 
愛川町と全国の年齢別人口分布(2005年) 愛川町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 愛川町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

愛川町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


友好都市 編集

行政 編集

経済 編集

産業 編集

地域 編集

東西にひょうたん形になっており、住宅、工業、商業は東部の中津地区に集中している。行政等の施設は中央の高峰地区にあり、観光資源は西部の半原地区、および北部三増地区に広がっている。

学校教育 編集

高等学校 編集

中学校 編集


小学校 編集


社会教育 編集

公園・運動施設 編集

  • 第1号公園体育館
  • 中津工業団地第1号公園
  • 田代運動公園(愛川町田代球場
  • 三増公園

交通 編集

鉄道 編集

町内に鉄道路線はない。町のすぐ東側にJR東日本相模線が走っており、同線の原当麻駅下溝駅(いずれも相模原市南区に所在)が当町付近にある。しかし相模川によって隔てられているので相模線沿線から同町への利便性がいいというわけではない。そのため本厚木駅が実質的な最寄り駅になっている。 路線バスも本厚木駅行きの本数が多いため、一般には本厚木駅を利用することが多い。

なお、同町を通る道路は混雑してバス運行での速達性や定時性に支障が生じており、鉄道の延伸が公共交通網の飛躍的な向上をもたらすとして、神奈川県と愛川町を含む県内全市町村、および経済団体などが参加する「神奈川県鉄道輸送力増強促進会議」は2007年から小田急電鉄に対し、唐木田駅 - 上溝駅間の延長に向けた協議が進められている小田急多摩線をさらに愛川町や厚木市(北部)方面に延伸するよう検討を求めている。しかし小田急は、建設費や採算性の問題から新線建設は非常に困難と回答している[2]

バス路線 編集

道路 編集

名所・旧跡・観光スポット 編集

ゴルフ場
  • 大相模カントリークラブ
  • 東名厚木カントリー倶楽部

祭事・催事 編集

  • 三増の獅子舞 - 1976年10月19日に神奈川県の無形民俗文化財に指定された。
  • 愛川町一周駅伝(1月)
  • 八菅神社春大祭(3月28日)
  • 半僧坊春大祭(4月17日)
  • 農林まつり(5月)
  • あゆ釣り解禁(6月1日)
  • 三増諏訪神社夏祭(7月20日)
  • 半原神社夏祭(7月)
  • 中津八坂神社夏祭(8月1日)
  • 灯篭流し(8月15日)
  • 愛川町勤労祭(8月)
  • 愛ふれあいフェスタ(10月)
  • 愛川町ふるさとまつり(10月)
  • 秋のマス釣り大会(11月3日)
  • 三増合戦まつり(11月5日)

市民活動 編集

著名な出身者 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 本厚木・海老名両駅までの所要時間は愛川町役場から、上溝・淵野辺両駅までは町役場に近い箕輪辻バス停から[3]

出典 編集

  1. ^ 三むね全半壊 神奈川でも土砂くずれ『朝日新聞』昭和45年(1970年)6月16日夕刊、3版、9面
  2. ^ 神奈川県鉄道輸送力増強促進会議「平成23年度の要望及び鉄道事業者からの回答」
  3. ^ 愛川町公式サイト「位置・地図・交通」

外部リンク 編集