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概要編集

フジテレビの開局30周年(1989年)を機に当時の鹿内宏明会長が深夜報道番組の大幅刷新を断行し、『FNN DATE LINE』に変わってスタートしたのがこの番組である[1]。前番組の流れから木村太郎がメインキャスター(アンカーマン)を務めた。しかし視聴率は振るわず、幾度も修正が加えられデザインや内容が目まぐるしく変わった。

30分程度のニュース番組ながらビジュアルやサウンドが非常に洗練されており、演出面の個性的なパッケージが注目された。スタジオセットはジョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザインが、テーマ音楽は関口敏行である(1991年以降はそのアレンジ版が使われた)。英字タイトル、FM放送を思わせるような効果音、モダンジャズに洋楽、洗練されたイメージのスタジオ等、都会的で欧米志向・スタイリッシュ・アップテンポといった、この時代に好まれたキーワードが反映された。

できる限りコンパクトでシンプルにというコンセプトで特集コーナー等は基本的に排除し、当初は天気予報すらなかった。放送開始時からエンディングの木村の駄洒落が話題を呼んだ。

1993年に放送時間は延長し、それに伴い天気予報が新設。翌年の1994年1月からダジャレは廃止となり、裏番組であったTBSの『筑紫哲也 NEWS23』内の「多事争論」に対抗する「太郎のCOらM」がスタートした。

番組は、1994年3月31日で終了し、翌日の同年4月1日の放送から『プロ野球ニュース』を吸収した『ニュースJAPAN』がスタートした(週末は『スポーツWAVE』)。

放送時間の変遷編集

『FNN NEWSCOM』放送時間の変遷
期間 放送時間(JST
月 - 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
1990.4.9 1990.10.14 23:00 - 23:25
(25分)
翌0:00 - 0:15
(15分)
23:30 - 23:45
(15分)
1990.10.15 1993.3.31 23:00 - 23:25
(25分)
23:45 - 翌0:10
(25分)
1993.4.1 1994.3.31 23:00 - 23:30
(30分)
23:45 - 翌0:15
(30分) 

主な内容編集

番組内容が安定していた中期 - 後期を基準に記す。

平日編集

トップニュース
タイトル表示の後、オープニングテーマに乗ってサブキャスターのどちらかが最初の項目を伝えた。他のニュース番組でよく見られるヘッドラインニュース形式ではなく、1項目だけであった。映像の衝撃度が高い海外ニュースが選ばれることが多かった。続いてスポンサーが表示された。
タイトルコールは当初は男性コーラス、その後男女混声コーラスで「FNN NEWーSCOM!!」とハモるものだった。番組開始当時は専用のタイトルを使ったが、その後はその日のトップ項目の映像をバックにタイトル画となっていた。(エンディングも同じ)
オープニング→ストレートニュース
木村が先にコメントをした後、サブキャスター2人がニュースを伝えた。木村は当時、「他のキャスターはニュースの後にコメントすることが多いが、自分は前にコメントする主義」と語っていた。しかし、本番組終了後は番組構成上、そのポリシーは貫かれていない。
COMPACK
サブキャスター2人のナレーションで、世界の三面記事的なニュースをフラッシュニュース形式で伝えた。青嶋が出演しない金曜日はミニ特集に変更され、本コーナーの放送がないことが多かった。
世界のニュース
キャスターテーブル前の世界地図から、ヨーロッパ、アメリカ、日本それぞれのニュース10項目のボードが立ち上がり、木村が横に立って主要項目のみ解説した。項目は木村が自ら選んでいた。オセアニアのボードもあったが、番組終了まで一度も立ち上がることはなかった。木村の不在時にはミニ特集に変更された。
ミニ特集
基本的に特集は放送しないポリシーであったが、まれに「COMPACK」「世界のニュース」に代わって放送されることがあった。テーマは海外ニュースのみであった。ただし、番組内容が迷走していた時期に一度だけ青嶋の進行で「ゴミ特集」が放送されたことがあり、世界地図上が視聴者からのFAXで埋め尽くされ、ゴミ袋が黒から半透明に代わったことについて、青嶋がゲストの東京都の担当者を問いつめるという中途半端な内容であった。
ローカルニュース
フジテレビ版はサブキャスター2人がストレートニュースと同じ形式の演出で伝えた。
太郎のCOらM(1994年1月以降)
筑紫哲也の「多事争論」に似ていたが、テーマはフリップではなく字幕で表示していた。
天気予報(1993年以降)
専用のBGMに乗って長谷部が全国の天気を伝えた。
エンディング
1993年12月までは、エンディングテーマに乗って木村が海外の新聞・雑誌から選んだ三面記事的なニュースを1つ選んで伝え、最後にダジャレ(オチのギャグかまし)で締めた。それに対する青嶋の微妙な表情も笑いを誘った。1994年1月以降はコラム、天気予報と続き木村の「また明日(来週)、お目にかかりましょう」と挨拶のみで終わり、ニュース&ダジャレは廃止された。
その後はスタジオの引きの映像からニュース映像に変わり、提供クレジットと番組タイトルが表示されて終了となる。その後CMを挟んで、プロ野球ニュースへのクロスプログラム(生放送)を行った。

週末編集

オープニング
タイトルとスポンサー表示(日曜日は日付表示)のみで、すぐにCMに入った。当初は「タイトルCG→スポンサー表示(日曜日は日付表示)+スタジオの引きの映像」、のちに「タイトル表示+トップニュース映像→スポンサー表示(日曜日は日付表示)+スタジオの引きの映像」という流れだったが、末期は引きの映像を撮るカメラが廃止され、トップニュース映像のみとなった。また、日曜日の日付表示は末期には廃止された。[2]
全国ニュース
CMの後、土曜日は「こんばんは、日付は日曜日に変わっていますが、○月○日土曜日のニュースをお伝えします」[3]、日曜日は「こんばんは、日曜日の夜のNEWSCOM、○○○○(アナウンサー名)です」の挨拶でスタート(特別編成により日付をまたいだ場合は土曜と同様)。平日のようなBGMは一切なく、アナウンサーが淡々とニュースを読むだけで、通常アナウンサーの顔の下に表示される項目名のテロップすらなかった(当時の週末の最終ニュースでは普通だった)。
ローカルニュース
全国ニュースの最終項目の後に飛び降りポイントがあり、続いてローカルニュースを2項目ほど伝えた。ジングルなしでCMに入った。
天気予報
FNNニュース工場』時代から引き続き、エンディングテーマに乗って、観光地の美しい映像をバックに天気を伝えた。天気図等は一切なく、映像に字幕を表示するだけのシンプルなものだった。平日に天気予報がなかった時代から放送されていた。
エンディング
土曜日は天気予報の映像にスポンサーが表示された後、タイトルCGが表示されてそのまま終了。日曜日はアナウンサーが「今晩はこの辺で失礼します」と挨拶し、スタジオの引きの画像の後、タイトルCGが表示されて終了[4]。末期はタイトルCGが字幕に変わったほか、引きの画像を撮るカメラが廃止されたため、日曜日も天気予報の映像にタイトルが表示され、そのまま終了する形式に変わった。

出演者編集

「FNN NEWSCOM」歴代のキャスター一覧
期間 平日版 休日版
メイン 女性サブ 男性サブ1 メイン1・2
月 - 水 月 - 水
1990.4.9 1990.9.30 木村太郎3・4 山口美江 島森路子 青嶋達也 川端健嗣 山中秀樹3
1990.10.1 1991.3.31 山口美江 八木亜希子 青嶋達也 川端健嗣
1991.4.1 1991.12.29 長谷部真理子 向坂樹興 増田明男
1992.1.6 1992.3.31 近藤サト5 (シフト勤務)5
1992.4.1 1992.6.26 軽部真一
1992.6.29 1993.6.27 長谷部真理子4 横井克裕 牧原俊幸
1993.6.28 1993.9.30 野島卓
1993.10.1 1994.3.31 牧原俊幸

キャスターに関する補足編集

  • 木村、山口、島森、長谷部以外は、出演当時の者を含めて全員フジテレビアナウンサー
  • 木村はフジテレビ専属コメンテーター
  • 島森は「広告批評」編集長。
  • 1992年1月6日 - 6月26日(長谷部産休時)の女性キャスターについては、月 - 木曜にかけては近藤が、金曜は八木、益田由美阿部知代松尾紀子田代尚子佐藤里佳大坪千夏の各女性アナウンサーが輪番制の形で代理を務めるという変則的な人事編成となっていた。
  • 青嶋は、休日にスポーツ実況を担当していたため平日を帯で担当できなかったが、金曜サブキャスターの休暇時のみ金曜日も出演した。
  • 逆に、青嶋の休暇時は金曜サブキャスターが代役を務めた。長谷部の代役は近藤が務めた。
  • 週末キャスターは休まずに出演した。本番組に限らず、週末最終ニュース枠のキャスターは休まないのが伝統になっている。牧原が金曜と休日を兼務した時期は、青嶋の代役も含めて10日間連続で出演したこともあった。

歴代のエンディングテーマ曲編集

エンディングテーマは、主に洋楽が選曲された。

など

ネット状況編集

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ 同時に『FNN朝駆け第一報!』が『FNNモーニングコール』に代わって放送開始した。
  2. ^ 日曜日の日付表示はネット局によっては当初からスポンサーが入っていた関係などから表示されていなかった。
  3. ^ 1989年度の『FNN DATELINE』から土曜最終版は日付をまたぎ日曜日未明の放送となっているためで、1994年度の『スポーツWAVE』内包の「ニュースJAPAN」でも続けられた。しかし1995年度の『FNNニュース最終版』(第3期)以後はこのようなコメントはしていない。
  4. ^ ただし、関西テレビとテレビ新広島では自社送出のエンドカードに差し替えていた
  5. ^ テレビ朝日系列へのネットチェンジに伴い放送終了。ただし、近隣のフジテレビ系列局(新潟総合テレビ・仙台放送・秋田テレビ・福島テレビ)をケーブルテレビなどで受信できた場合は1993年4月以降も引き続き視聴できた。
  6. ^ ローカルセールス扱いであった日曜日のみ、エンドタイトルをブルーバックに差し替えていた(画面上部にエンドタイトルを、下部にスポンサーを表示。)。
  7. ^ ローカルセールス扱いであった日曜日のみ、オープニングでは提供ベースが空欄だったにもかかわらず提供ベースが強制的にブルーバックに差し替えられて音声も途切れていた他、関西テレビと同様にエンドタイトルもブルーバックに差し替えられていた(画面上部にスポンサーを、下部にエンドタイトルを活字で表示)。
  8. ^ NNNとFNNのクロスネット局だった1990年9月までの半年間は、日本テレビの『NNNきょうの出来事』をネットしていた。
フジテレビおよびFNN系列 平日最終版のFNNニュース
前番組 番組名 次番組
DATE LINE
(『ニュース最終版』に内包)
(※4月2日 - 4月6日までは『FNNニュース』を放送)
FNN NEWSCOM
フジテレビおよびFNN系列 週末最終版のFNNニュース
DATE LINE
(『ニュース最終版』に内包))
(※4月1日・7・8日は『FNNニュース』を放送)
FNN NEWSCOM
ニュースJAPAN
(『スポーツWAVE』に内包)
フジテレビ系列 月曜 - 木曜 23:00 - 23:25枠
前番組 番組名 次番組
スポーツワイド プロ野球ニュース
※23:00 - 23:45
【放送時間を繰り下げて継続】
FNN NEWSCOM
(1990.4.9 - 1994.3.31)
ニュースJAPAN
※23:00 - 翌0:20
フジテレビ系列 月曜 - 木曜 23:25 - 23:30枠
スポーツワイド プロ野球ニュース
※23:25 - 翌0:30
【5分繰り下げて継続】
FNN NEWSCOM
(1993.4 - 1994.3)
ニュースJAPAN
※23:00 - 翌0:20
フジテレビ系列 金曜 23:00 - 23:25枠
スポーツワイド プロ野球ニュース
※23:00 - 23:45
【放送時間を繰り下げて継続】
FNN NEWSCOM
フジテレビ系列 金曜 23:45 - 翌0:10枠
スポーツワイド プロ野球ニュース
※23:25 - 翌0:30
【45分繰り下げて継続】
FNN NEWSCOM
(1990.10 - 1994.3)
ニュースJAPAN
※23:45 - 翌1:05
フジテレビ系列 土曜 0:10 - 0:15(金曜深夜)枠
スポーツワイド プロ野球ニュース
※0:10 - 1:15
【5分繰り下げて継続】
FNN NEWSCOM
(1993.4 - 1994.3)
ニュースJAPAN
※前日23:45 - 1:05
フジテレビ系列 日曜 0:00 - 0:15(土曜深夜)枠
DATELINE
FNN NEWSCOM
(1990.4 - 1994.3)
スポーツWAVE
※0:00 - 1:30
フジテレビ系列 日曜 23:30 - 23:45枠
DATELINE
FNN NEWSCOM
(1990.4 - 1994.3)
スポーツWAVE
※23:30 - 翌1:00