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ジャンダルム: Gendarme[1])は、アメリカ合衆国生産、日本調教の競走馬。主な勝ち鞍は2017年デイリー杯2歳ステークス(GII)。馬名の由来は「アルプス山脈の名峰『アイガー』の絶壁の名」[2]

ジャンダルム
Gendarme Satsuki Sho 2018.jpg
欧字表記 Gendarme[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2015年4月25日(4歳)
Kitten's Joy
ビリーヴ
母の父 サンデーサイレンス
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産 North Hills Co. Limited
馬主 前田幸治
調教師 池江泰寿栗東
競走成績
生涯成績 10戦2勝
獲得賞金 8776万8000円
(2019年7月21日現在)
 
勝ち鞍
GII デイリー杯2歳ステークス 2017年
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目次

戦績編集

デビュー前編集

現役時代にスプリンターズステークス(GI)と高松宮記念(GII)を制し、引退後はアメリカ合衆国で繁殖入りした名牝ビリーヴと、2013年の北米リーディングサイアーキトゥンズジョイとの間に生まれた。兄姉同様、1歳の秋に日本に輸入され、鳥取県の大山ヒルズで育成された。母の仔は安田記念(GI)3着のファリダットアイビスサマーダッシュ(GIII)2着のフィドゥーシアなど短距離馬が多かったが、父の産駒には芝中距離を得意とする馬が多く、育成時代から本馬には距離の融通性があると見られていた[3]

2歳(2017年)編集

栗東池江泰寿厩舎に入厩し、9月9日に阪神競馬場で行われた新馬戦(芝1600m)でデビュー。ミッキーアイルの全妹スターリーステージが単勝1.4倍と圧倒的人気を集め、本馬は単勝4.2倍の2番人気だったが、4コーナーで少し外に逃避する場面がありながらも3番手追走から楽々と抜け出し、初陣を飾った[4]。鞍上の武豊は「これまでのビリーヴの子とはイメージが違うね。スプリンターという感じじゃない。マイルから2000メートル。距離は持つと思う」とコメントし[5]、オーナーの前田幸治(ノースヒルズ代表)は「ダービーまでいってほしい」と期待をかけた[6]

2戦目のデイリー杯2歳ステークス(GII)では、武豊の負傷によりアンドレア・アッゼニが騎乗した。9頭立ての5番人気と評価は高くなかったが、直線で鋭く伸びてデビュー2連勝での重賞初制覇を飾った。アッゼニにとってはこれがJRAでの重賞初勝利となった[7]。次戦は朝日杯フューチュリティステークス(GI)ではなく、新設GIのホープフルステークスを選択。武豊が鞍上に復帰し、速い流れを中団の後ろで追走。直線で一旦は抜け出しかけたが、外から伸びてきたタイムフライヤーに交わされて2着となり、初代王者の座は逃した[8]

3歳(2018年)編集

弥生賞(GII)から始動。道中では4番手を追走したが、直線では先に抜けたダノンプレミアムを捉えられず、外から追い込んできたワグネリアンにも交わされてしまう。しかし、逃げ粘るサンリヴァルはハナ差交わして3着は確保した[9]皐月賞(GI)ではゲートをジャンプして出る形となり、稍重の馬場にも苦しんで9着と初の馬券外に沈んだ。レース後、鞍上の武豊は「スタートが痛恨でした」と悔やんだ[10]。皐月賞の翌日、オーナーの前田幸治から「ダービーで3着以内なら」という条件付きで凱旋門賞参戦に向けた一次登録を申請したことが発表された。同時に、米国のブリーダーズカップへの参戦プランも明かされた[11]。しかし、東京優駿(GI)では4コーナー手前で早くも一杯になり、ブービーの17着と大敗を喫した。武豊は「距離かな。適距離のマイルぐらいがいいね」と敗因を2400mの距離に求めた[12]

秋はブリーダーズカップ・マイル(GI)への挑戦が表明されていたが、レーティング不足により遠征を断念することが7月24日に発表された[13]

競走成績編集

以下の内容は、netkeiba.comの情報[14]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2017.09.09 阪神 2歳新馬 芝1600m(良) 11 6 6 004.20(2人) 01着 R1:37.3(33.7) -0.2 0武豊 54 (ロードラナキア) 480
0000.11.11 京都 デイリー杯2歳S GII 芝1600m(良) 9 3 3 007.30(5人) 01着 R1:36.3(33.5) -0.2 0A.アッゼニ 55 カツジ 484
0000.12.28 中山 ホープフルS GI 芝2000m(良) 17 8 15 006.20(4人) 02着 R2:01.6(36.2) -0.2 0武豊 55 タイムフライヤー 494
2018.03.04 中山 弥生賞 GII 芝2000m(良) 10 3 3 008.00(4人) 03着 R2:01.3(34.1) -0.3 0武豊 56 ダノンプレミアム 484
0000.04.15 中山 皐月賞 GI 芝2000m(稍) 16 2 3 009.60(4人) 09着 R2:01.8(35.4) -1.0 0武豊 57 エポカドーロ 492
0000.05.27 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 6 11 071.2(11人) 17着 R2:25.4(35.3) -1.8 0武豊 57 ワグネリアン 488
0000.10.20 東京 富士S GIII 芝1600m(良) 18 8 18 007.30(6人) 07着 R1:32.4(33.8) -0.7 0武豊 54 ロジクライ 500
0000.11.18 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 6 11 048.4(11人) 16着 R1:34.0(33.5) -0.6 0武豊 56 ステルヴィオ 504
2019.02.03 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 15 6 11 033.30(8人) 14着 R1:33.2(33.7) -1.3 0武豊 56 インディチャンプ 510
0000.07.21 中京 中京記念 GIII 芝1600m(稍) 16 2 4 049.1(11人) 06着 R1:34.1(35.2) -0.5 0藤井勘一郎 55 グルーヴィット 506
  • 競走成績は2019年7月21日現在

血統表編集

ジャンダルム血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

Kitten's Joy
2001 栗毛
父の父
El Prado
1989 芦毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Lady Capulet Sir Ivor
Cap and Bells
父の母
Kitten's First
1991 鹿毛
Lear Fan Roberto
Wac
That's My Hon L'Enjoleur
One Lane

ビリーヴ
1998 鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
*グレートクリスティーヌ
Great Christine
1987 鹿毛
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Great Lady M Icecapade
Sovereign Lady
母系(F-No.) 22号族(FN:22-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer4×4=12.50%、Nearctic5×5×5=9.38%、Hail to Reason5×4=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ ジャンダルム(USA) 5代血統表2018年5月3日閲覧
  2. ^ ジャンダルム(USA) 5代血統表2018年5月3日閲覧
  3. ^ ジャンダルム(USA) 5代血統表2018年5月3日閲覧
  4. ^ ジャンダルム(USA) 5代血統表2018年5月3日閲覧


出典編集

  1. ^ a b ジャンダルム(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)
  2. ^ 競走馬登録馬名簿・馬名意味. JRA. 2018年5月3日閲覧
  3. ^ デイリー杯2歳S G2 | 重賞ウイナーレポート. 競走馬のふるさと案内所. 2018年5月4日閲覧
  4. ^ 競馬 - デイリー杯2歳ステークス. スポーツナビ. 2018年5月3日閲覧
  5. ^ 【新馬勝ち2歳総点検】快勝ジャンダルムは重賞勝てるレベル 武豊「二千まで距離は持つ」. 東京スポーツ(2017年9月12日付). 2018年5月3日閲覧
  6. ^ 【阪神新馬戦】ビリーヴの息子ジャンダルムがデビューV 武豊が素質絶賛. スポーツ報知(2017年9月9日付). 2018年5月3日閲覧
  7. ^ 【デイリー杯2歳S】良血馬ジャンダルム、デビュー2連勝で重賞初制覇. スポーツ報知(2017年11月11日付). 2018年5月3日閲覧
  8. ^ 【ホープフルS】ジャンダルム2着 武豊「まだこれからの馬」. Sponichi Annex(2017年12月28日付). 2018年5月3日閲覧
  9. ^ 【弥生賞】ジャンダルム、意地見せた3着. sanspo.com(2018年3月5日付). 2018年5月3日閲覧
  10. ^ 【皐月賞】ジャンダルムは9着 武豊「次は巻き返したい」. sanspo.com(2018年4月15日付). 2018年5月3日閲覧
  11. ^ クリンチャー&ジャンダルム、凱旋門賞挑戦も!ノースヒルズ・前田幸治代表「世界の頂点を目指したい」. スポーツ報知(2018年4月17日付). 2018年5月3日閲覧
  12. ^ 【ダービー】レースを終えて…関係者談話. サンケイスポーツ(2018年5月28日付). 2018年6月3日閲覧
  13. ^ ジャンダルムがBCマイル挑戦見送り、国内専念. スポーツニッポン(2018年7月24日付). 2018年7月24日閲覧
  14. ^ ジャンダルム”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2018年5月3日閲覧。

外部リンク編集