メインメニューを開く

ステルヴィオ: Stelvio[1])は、日本競走馬。主な勝ち鞍は2018年スプリングステークス(GII)・マイルチャンピオンシップ(GI)。ロードカナロアの初年度産駒の一頭[2]。馬名の由来は「イタリア北部にある国立公園の名。母、兄名からの連想」[3]

ステルヴィオ
ステルヴィオ 安田記念 2019 パドック.jpg
第69回安田記念パドック
(2019年6月2日、東京競馬場)
欧字表記 Stelvio[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2015年1月15日(4歳)
ロードカナロア
ラルケット
母の父 ファルブラヴ
生国 日本の旗 日本北海道安平町
生産 ノーザンファーム
馬主 サンデーレーシング
調教師 木村哲也美浦
競走成績
生涯成績 12戦4勝
獲得賞金 2億9384万4000円
(2019年6月2日現在)
 
勝ち鞍
GI マイルチャンピオンシップ 2018年
GII スプリングステークス 2018年
テンプレートを表示

戦績編集

デビュー前編集

2015年1月15日、北海道安平町ノーザンファームロードカナロア産駒第1号として誕生[4]一口馬主法人「サンデーサラブレッドクラブ」より総額4,000万円(1口100万円×40口)で募集され[3]、ノーザンファーム早来で育成された。当時から調教の動きは良く、関係者はマイル以上の距離でも活躍できる雰囲気を感じ取っていた。同牧場の伊藤隆行厩舎で育成された馬の中では一番の早さで美浦木村哲也厩舎に入厩した[2]

2歳(2017年)編集

6月4日の新馬戦でデビューし、1番人気に応えて1分34秒8の好時計[注 1]で快勝する。これがロードカナロア産駒のJRA初勝利となった[5]。2戦目は札幌競馬場に場を移してコスモス賞(OP)に出走。道悪に戸惑い、ゴール前では2着ミスマンマミーアに詰め寄られたが、クビ差凌いでデビュー2連勝を収めた。鞍上のクリストフ・ルメールは、「距離は長くても対応できるし、良馬場ならもっといい脚を使えるはずだよ」とコメントした[6]

3連勝での重賞制覇を狙い、サウジアラビアロイヤルカップ(GIII)に駒を進める。レースでは後方からメンバー中最速の上がり3F33秒5で追い込むも、先に抜け出したダノンプレミアムには1馬身3/4及ばず2着となった[7]。続く朝日杯フューチュリティステークス(GI)では主戦のルメールがタワーオブロンドンに騎乗のため、クリスチャン・デムーロとの初コンビで挑んだ。中団後方を追走して直線大外から追い込んだが、ダノンプレミアムには3馬身半という決定的な差を付けられての2着に終わった。鞍上のデムーロは「少し距離が短かったかな。これから距離を延ばしていけば、GIでもやれると思う」と振り返った[8]

3歳(2018年)編集

 
皐月賞の本馬場入場

3歳シーズンはスプリングステークス(GII)から始動し、1番人気に支持された。レースでは先行勢有利の流れの中、上がり3F34秒1の末脚を発揮し、2番手から抜け出して粘り込みを図るエポカドーロをゴール寸前でハナ差捉えて重賞初制覇を果たした[2]

皐月賞(GI)ではワグネリアンに次ぐ2番人気に推されたが、スタートから行き脚がつかず後方からの競馬を強いられる。ラスト3Fは最速タイの34秒8の脚で追い込むも、前との差を詰めきれずに4着に終わった[9]東京優駿(GI)でも皐月賞に続いて15番ゲートからの出走となり、6番人気と支持を落とした。これまでと同様後方で脚を溜めて直線に勝負をかけたが、前との差を十分詰められずに8着に敗れた[10]

 
第35回マイルチャンピオンシップ

秋は毎日王冠(GII)から始動。逃げ切ったアエロリットを筆頭に上位を先行馬が占める前残りの展開の中、一頭だけ後方から強烈な末脚で追い込んで2着に食い込んだ[11]。その後は天皇賞(秋)には向かわず、マイルチャンピオンシップに照準を定めた。同レースでは主戦のルメールがモズアスコットに騎乗するため、ウィリアム・ビュイックに乗り替わった。1番枠から好スタートを切ると、これまでよりも前の位置で流れに乗り、直線で抜け出すと前年の覇者ペルシアンナイトの追撃をアタマ差退けてGI4度目の挑戦で初制覇を果たした[12]

4歳 (2019年)編集

マイルチャンピオンシップ以後は休養に充て、4歳シーズン初戦には中山記念が選ばれた。またこれまで主戦の地位に就いていたルメール騎手がディアドラに騎乗することもあり、新たに丸山元気騎手が本番の大阪杯とのセットでコンビを組むこととなった[13]。丸山との初コンビで迎えた一戦ではルメール騎手騎乗のディアドラに次ぐ2番人気に支持され、直線鋭い末脚を披露したものの坂で他馬と脚色が同じになってしまいウインブライトラッキーライラックに続く3着に惜敗した[14]

次走は大阪杯を選択。GI馬が8頭も集まった為8番人気に評価を落とす。レースでは好位を追走したが直線で完全に脚色が衰え最下位14着に大敗した。鞍上の丸山は「いいポジションを取れましたが、ラストは“距離なのかな”という止まり方でした」と敗因に距離を挙げた[15]

続いて出走した安田記念では鞍上にダミアン・レーンを迎えた。同世代のアーモンドアイダノンプレミアムの2強対決が注目を集めた中本馬は単勝オッズ5番人気に落ち着く。レースではスタートでやや出負けし後方から進める形となり、直線では外から脚を伸ばすも8着に敗れた[16]

競走成績編集

以下の内容はnetkeiba.comの情報[17]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2017.06.04 東京 2歳新馬 芝1600m(良) 16 3 6 003.70(2人) 01着 R1:34.8(34.2) -0.3 0C.ルメール 54 (サトノオンリーワン) 462
0000.08.12 札幌 コスモス賞 OP 芝1800m(重) 11 6 6 001.30(1人) 01着 R1:51.3(35.8) -0.0 0C.ルメール 54 (ミスマンマミーア) 458
0000.10.07 東京 サウジアラビアRC GIII 芝1600m(良) 18 8 16 002.60(1人) 02着 R1:33.3(33.5) -0.3 0C.ルメール 55 ダノンプレミアム 456
0000.12.17 阪神 朝日杯FS GI 芝1600m(良) 16 5 10 005.30(3人) 02着 R1:33.9(33.8) -0.6 0C.デムーロ 55 ダノンプレミアム 460
2018.03.18 中山 スプリングS GII 芝1800m(良) 13 6 8 002.30(1人) 01着 R1:48.1(34.1) -0.0 0C.ルメール 56 エポカドーロ 466
0000.04.15 中山 皐月賞 GI 芝2000m(稍) 16 8 15 003.70(2人) 04着 R2:01.4(34.8) -0.6 0C.ルメール 57 エポカドーロ 460
0000.05.27 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 7 15 016.50(6人) 08着 R2:24.0(33.9) -0.4 0C.ルメール 57 ワグネリアン 462
0000.10.07 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 13 4 5 005.30(3人) 02着 R1:44.7(33.2) -0.2 0C.ルメール 55 アエロリット 468
0000.11.18 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 1 1 008.70(5人) 01着 R1:33.3(34.1) -0.0 0W.ビュイック 56 ペルシアンナイト 478
2019.02.24 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 11 6 7 004.60(2人) 03着 R1:45.5(33.5) -0.0 0丸山元気 57 ウインブライト 490
0000.03.31 阪神 大阪杯 GI 芝2000m(良) 14 7 12 012.20(6人) 14着 R2:02.5(36.7) -1.5 0丸山元気 57 アルアイン 478
0000.06.02 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 16 4 8 021.40(5人) 08着 R1:31.3(32.6) -0.4 0D.レーン 58 インディチャンプ 486
  • 競走成績は2019年6月2日現在

血統表編集

ステルヴィオ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系
[§ 2]

ロードカナロア
2008 鹿毛
父の父
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス
Manfath
*ラストタイクーン
Last Tycoon
Pilot Bird
父の母
レディブラッサム
1996 鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
*サラトガデュー
Saratoga Dew
Cormorant
Super Luna

ラルケット
2005 青鹿毛
*ファルブラヴ
Falbrav
1998 鹿毛
Fairy King Northern Dancer
Fairy Bridge
Gift of the Night Slewpy
Little Nana
母の母
アズサユミ
1995 黒鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ファーストクラス トウショウボーイ
スイートコンコルド
母系(F-No.) 11号族(FN:11-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5×4=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ ステルヴィオ 5代血統表 2018年4月30日閲覧
  2. ^ ステルヴィオ 5代血統表 2018年4月30日閲覧
  3. ^ ステルヴィオ 5代血統表 2018年4月30日閲覧
  4. ^ ステルヴィオ 5代血統表 2018年4月30日閲覧

脚注編集

注釈編集

  1. ^ 前日の古馬500万下(国分寺特別)とは僅かに0秒2差であった[5]

出典編集

  1. ^ a b ステルヴィオ JBISサーチ
  2. ^ a b c スプリングS G2 | 重賞ウイナーレポート 競走馬のふるさと案内所 2018年8月19日閲覧
  3. ^ a b Sunday Thoroughbred Club サンデーサラブレッドクラブ 2018年5月2日閲覧
  4. ^ オルフェに初子誕生!ロードカナロアも デイリースポーツ 2015年1月18日付 2018年5月2日閲覧
  5. ^ a b 【新馬勝ち2歳総点検】ロードカナロア産駒のステルヴィオ驚タイムで完勝 東京スポーツ 2017年6月6日付 2018年5月2日閲覧
  6. ^ 【コスモス賞】センス光るステルヴィオが2連勝 sanspo.com 2017年8月12日付 2018年5月2日閲覧
  7. ^ 【サウジアラビアRC】ステルヴィオ、追い込むも2着 sanspo.com 2017年10月8日付 2018年5月2日閲覧
  8. ^ 【朝日杯FS】ステルヴィオ2着、鞍上「距離が短い」 sanspo.com 2017年12月18日付
  9. ^ 【皐月賞】ステルヴィオ追い込むも4着…ルメール「スタートして行き脚つかず…」 sanspo.com 2018年4月15日付 2018年4月30日閲覧
  10. ^ 【ダービー】ステルヴィオは8着まで ルメール「直線では反応してくれたが…」. サンケイスポーツ(2018年5月27日付). 2018年6月3日閲覧
  11. ^ 【毎日王冠】ステルヴィオ 強烈な末脚を繰り出すも2着 ルメール「ちょっとテンションが高くて」. スポーツ報知(2018年10月7日付). 2018年10月7日閲覧
  12. ^ 【マイルCS】3歳馬ステルヴィオが悲願のG1初V! ペルシアンナイトは連覇ならず2着. 競馬ラボ(2018年11月18日付). 2018年11月24日閲覧)
  13. ^ 【中山記念】丸山騎手“妹弟子”の菜七子より目立つ!ステルヴィオで2週連続重賞V狙う!” (日本語). スポーツ報知 (2019年2月22日). 2019年2月26日閲覧。
  14. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【中山記念】ステルヴィオ上がり最速も3着まで 丸山「脚いろが一緒になった」” (日本語). サンスポZBAT!競馬. 2019年2月26日閲覧。
  15. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【大阪杯】ステルヴィオは最下位14着 丸山「距離なのかなという止まり方」” (日本語). サンスポZBAT!競馬. 2019年10月14日閲覧。
  16. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【安田記念】ステルヴィオ、スタート出遅れ8着 レーン「理想より少し後ろに」” (日本語). サンスポZBAT!競馬. 2019年10月14日閲覧。
  17. ^ ステルヴィオ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2018年5月2日閲覧。
  18. ^ ラルケット | 競走馬データ netkeiba.com 2018年5月2日閲覧
  19. ^ スイートコンコルド | 競走馬データ netkeiba.com 2018年5月2日閲覧
  20. ^ スイートコンコルド | 競走馬データ netkeiba.com 2018年11月18日閲覧

外部リンク編集