亀田製菓
日本の新潟県新潟市にある菓子メーカー
亀田製菓株式会社(かめだせいか 英: KAMEDA SEIKA CO.,LTD.[4])は、新潟県新潟市江南区に本社を置き、主にせんべい、あられなどの米菓、菓子を製造する日本の企業。日本最大の米菓メーカーである。
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![]() 本社入口 | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
本社所在地 |
![]() 〒950-0198 新潟県新潟市江南区亀田工業団地3-1-1 |
設立 |
1957年8月26日 (創業:1946年(昭和21年)9月) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 4110001006378 |
事業内容 | 菓子類および食料品ならびにそれら原材料の製造、販売 |
代表者 |
ジュネジャ レカ ラジュ(代表取締役会長 CEO) 髙木 政紀(代表取締役社長 COO) |
資本金 | 19億4,613万円 |
発行済株式総数 | 2231万8650株 |
売上高 |
連結:1,038億800万円 単体:771億9,400万円 |
営業利益 |
連結:58億1,300万円 単体:41億8,300万円 |
経常利益 |
連結:69億900万円 単体:42億8,300万円 |
純利益 |
連結:44億6,300万円 単体:25億1,000万円 |
純資産 |
連結:539億200万円 単体:370億8,800万円 |
総資産 |
連結:828億2,500万円 単体:649億1,900万円 |
従業員数 |
連結:3,379名 単体:1,474名 |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
株式会社エイケイ 9.96% KAMEDA共栄会 9.35% 株式会社日本マスタートラスト信託銀行 4.64% |
主要子会社 |
新潟輸送(株) (株)エヌ・エイ・エス[注釈 1] (株)日新製菓 亀田トランスポート(株) アジカル(株) とよす(株) SMTC Co.,LTD TH FOODS.INC. KAMEDA USA.INC. 青島亀田製菓有限公司 天津亀田製菓有限公司 |
関係する人物 |
古泉栄治(創業者) 古泉智浩(漫画家。創業者の古泉栄治の孫) |
外部リンク | 亀田製菓株式会社 |
特記事項:財務データは第63期(2020年3月期)有価証券報告書[2]および2020年3月期決算短信[3]より。 |
概要 編集
1946年に、中蒲原郡亀田町の農民が共同で出資し亀田郷農民組合を結成し、元町地内(現元町工場および関連各社所在地)に委託加工所を開き、水飴の製造を開始した。組合は1950年に法人組織に改組され、亀田町農産加工農業協同組合に改称、製造品目も水飴から米菓に転換した。1961年に、あられ「サラダホープ」を発売すると記録的な売り上げを達成し、大手メーカーとしての礎を築く。1970年代に大規模な設備投資を行い製造体制を強化。1975年度は総売上165億1,900万円を記録し、米菓売上額日本一となった。2012年に海外への販路拡大のため韓国の食品メーカー「農心」と業務提携[5]したが、農心は異物混入などの衛生問題をたびたび起こしていたことから、広報ブログが炎上する騒動も発生した[6]。現在に至るまで米菓・スナック菓子を主力商品としているが、今後国内の少子化によって米菓需要が頭打ちになることを想定し、商品群の多角化や海外展開にも重点を置いており、菓子以外にも米飯や乳製品、健康食品の製造も手掛けている。
沿革 編集
- 1946年(昭和21年) - 亀田郷農民組合が結成され水飴の製造を開始。
- 1950年(昭和25年) - 亀田郷農民組合が法人化され、亀田町農産加工農業協同組合を設立。製造品目を米菓に転換。
- 1957年(昭和32年) - 亀田町農産加工農業協同組合を母体として亀田製菓株式会社が設立され、本格的な米菓メーカーとしてスタートを切る。
- 1961年(昭和36年) - あられ「サラダホープ」の製造を開始。
- 1965年(昭和40年)
- 量産化に対応すべく運行式乾燥機を導入。
- パッケージイメージの統一を目指して「亀田製菓」のロゴを赤い六角形で囲った亀甲マークが制定。
- 1966年(昭和41年) - 「ピーナッツ入り柿の種」発売。
- 1967年(昭和42年) - 「サラダうす焼」発売。
- 1969年(昭和44年) - 広告・宣伝がスタート。「亀田のあられ・おせんべい」のキャッチフレーズを採用。
- 1971年(昭和46年)
- 1972年(昭和47年) - 元町の本社が新築され、オンラインシステムを他社に先駆けて整備した。
- 1976年(昭和51年)
- 1977年(昭和52年) - 「梅の香巻」発売。
- 1984年(昭和59年) - 新潟県内の米菓メーカーとしてはじめて新潟証券取引所に株式を上場。
- 1986年(昭和61年) - 年間売上額が500億円に到達。
- 1987年(昭和62年)
- 会社設立30周年。
- 老朽化し手狭となった本社工場に代わり、亀田町大字早通地内で造成が進められていた亀田工業団地内に亀田工場を開設。
- 1990年(平成2年) - 本社機能を亀田工場内に移す。
- 2000年(平成12年) - 新潟証券取引所が東京証券取引所と合併したのに伴い、東証第二部に上場。
- 2008年(平成20年) - 春に対米輸出の強化を図るためアメリカ・カリフォルニア州に現地法人「KAMEDA USA」を発足。
- 2012年(平成24年)
- 4月6日 - 東証第一部に指定替え。
- 韓国の食品メーカー「農心」と業務提携。
- 2013年(平成25年) - アルファ米等を製造する尾西食品株式会社を子会社とする[7][8]。
- 2017年(平成29年)
- タイの連結子会社であるTHAI KAMEDA CO., LTD.で棚卸資産を過大計上したとして、不適切会計を開示[9]。
- 会社設立60周年
- インド・Daawat KAMEDA (India) Private Limitedを設立
- 2022年(令和4年)
- 6月、インド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ副社長が会長CEOに就任[10]。
主力商品 編集
現在販売中の商品数は、200種類以上であるが、主力の8商品で売り上げの約50%を占める[11]。
2020年ごろより、各商品のパッケージには英語表記が追加されている。
主力8商品 編集
その他の商品 編集
広報活動 編集
オフィシャルスポンサー 編集
CM 編集
- ※人名は出演者。丸括弧( )内の年月日表記は、CMもしくはキャンペーンの展開されている期間。
現在 編集
過去 編集
- 6代目市川染五郎→9代目松本幸四郎(現在の2代目松本白鸚) - ソフトサラダ、梅の香巻、ハイチーズ。市川染五郎時代から松本幸四郎時代にかけて長く出演した。
- なべおさみ - こつぶっこ
- なべやかん - こつぶっこ。1982年、少年期になべおさみと親子出演。
- 武田鉄矢 - スーパーフレッシュ柿の種(いわゆる柿ピー)
- 有森也実 - コメスタ
- 石川紗彩 - スーパーフレッシュ柿の種(いわゆる柿ピー)
- 小林聡美 - 海苔ピーパック
- 工藤静香 - スーパーフレッシュ柿の種(いわゆる柿ピー)
- 海老一染之助・染太郎 - 荒挽きスナック
- 田中律子 - 荒挽きスナック(1991年)
- 酒井法子 - 海苔ピーパック(1996年)
- もたいまさこ - 海苔ピーパック
- YOU
- 内藤剛志
- 斎藤晴彦
- 安田成美 - スーパーフレッシュ柿の種(いわゆる柿ピー)(2011年 - ? )
- 多部未華子 - ハッピーターン(2012年10月18日 - 2013年10月31日 - ? )。cf.
- テゴマス - ハッピーターン(2014年9月15日 - 11月16日)。cf.
提供番組 編集
現在は無し。ライバル企業である越後製菓などとの共同提供も今は行われていない。
過去 編集
- 午後は○○おもいッきりテレビ(日本テレビ系列、隔日・1990年代)
- ダウンタウンDX(よみうりテレビ・日本テレビ系)
- アッコにおまかせ!(TBS系列)
- すてきな出逢い いい朝8時(毎日放送制作・TBS系列、放送開始から1993年頃まで)
- 妻そして女シリーズ(毎日放送制作・TBS系列、隔日・末期(1991年))
- フジテレビ水曜8時枠の連続ドラマ(フジテレビ系列)
- クイズ!年の差なんて(フジテレビ系列)
- フジテレビ水曜夜8時枠時代劇(フジテレビ系列)
- 火曜ワイドスペシャル→黄金ボキャブラ天国→家族そろってボキャブラ天国(フジテレビ系列)
- ひらけ!ポンキッキ(フジテレビ系列、ヒッチハイク)
- 東海テレビ制作昼の帯ドラマ(東海テレビ制作・フジテレビ系列、隔日・1988年頃)
- クイズ$ミリオネア(フジテレビ系列)
- FNNスピーク(フジテレビ系列)
- シルシルミシルさんデー(テレビ朝日系列)
- アフタヌーンショー(テレビ朝日系列)
- クイズタイムショック(テレビ朝日系列、末期(1985年))
- 開運!なんでも鑑定団(テレビ東京)
- アーノルド坊やは人気者(新潟テレビ21・1990年前後)
ほか
基本的にスポットCM中心である。
脚注 編集
注釈 編集
- ^ 中古車ディーラー。旧ユーノスロード新潟。
- ^ キャンペーンの背景については「柿の種#亀田の配合比率」が詳しい。
出典 編集
- ^ 役員一覧 - 亀田製菓株式会社
- ^ 第63期有価証券報告書 (PDF) (亀田製菓株式会社)2020年7月2日閲覧。
- ^ 2020年3月期決算短信 (PDF) (亀田製菓株式会社)2020年7月2日閲覧。
- ^ 亀田製菓株式会社 定款 第1章第1条
- ^ 亀田製菓、韓国食品大手と提携 商品開発や技術供与 - 日本経済新聞、2012年4月26日
- ^ 亀田製菓の柿の種 Amazonのレビューに酷評殺到の理由とは? NEWSポストセブン 2012.05.12 07:00 [1]
- ^ “会社概要”. 尾西食品. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “沿革”. 亀田製菓. 2023年11月11日閲覧。
- ^ [2] (PDF) 独立調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ (亀田製菓株式会社)2020年11月10日閲覧。
- ^ 週刊エコノミスト 2023, p. 18.
- ^ TBS系『がっちりマンデー!!』2010年11月7日放送分
- ^ a b “けなげ組”. 公式ウェブサイト. 亀田製菓. 2019年10月3日閲覧。
- ^ 「亀田製菓/「あまちゃん」若き日の春子演じた有村架純を「柿の種」イメージキャラクターに」『流通ニュース』株式会社流通ニュース、2013年9月27日。2019年10月3日閲覧。
- ^ 「有村架純がぴっちぴっちのスーツ姿の部長に! 柿の種 新味決定プロジェクト」『週刊アスキー』、角川アスキー総合研究所、2014年9月29日、2019年10月3日閲覧。
- ^ a b 井上咲太「有村架純開発“本”部長 昇進記念! 「亀田の柿の種 ソースマヨ味」期間限定で販売」『東京ウォーカー(全国版)』KADOKAWA、2017年11月13日。2019年10月3日閲覧。
- ^ a b 亀田製菓 (2019年9月2日). “「ハッピーターン」が4年ぶりにリニューアル! 繊細過ぎる味の変化を、TVCMにてマツコデラックスさんがジャッジ!”. 公式ウェブサイト. 株式会社 PR TIMES. 2019年10月3日閲覧。
- ^ a b c 亀田製菓 (2019年9月26日). “亀田の柿の種の「柿の種」と「ピーナッツ」6:4の比率に物申す!? 私、亀田を変えたいの。キャンペーン「当たり前を疑え! 国民投票」開始のお知らせ”. 公式ウェブサイト. 株式会社 PR TIMES. 2019年10月3日閲覧。
- ^ “亀田の柿の種 私、亀田を変えたいの。キャンペーン 当たり前を疑え! 国民投票”. 公式ウェブサイト. 亀田製菓 (2019年10月1日). 2019年10月3日閲覧。
- ^ “ハッピーターン リニューアル! 変わってないわよ 私は変わってないと思うんだけど、亀田が変わったって言うのよ。”. 公式ウェブサイト. 亀田製菓 (2019年9月2日). 2019年10月3日閲覧。
- ^ 「亀田製菓、柿の種とピーナツ 比率を「国民投票」」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2019年9月30日。2019年10月3日閲覧。
- ^ 「「亀田の柿の種」 消費者の投票結果で配合比率見直しへ」『毎日新聞』毎日新聞社、2019年10月1日。2019年10月3日閲覧。
参考文献 編集
- 「インタビュー「コメの力で80億人の食作る」ジュネジャ・レカ・ラジュ亀田製菓会長CEO」『週刊エコノミスト 2023年11月7日号』第101巻、第38号、毎日新聞出版、2023年11月7日 。