救心製薬

日本の東京都杉並区にある製薬会社
救心から転送)

救心製薬株式会社(きゅうしんせいやく)は、東京都杉並区和田に本社を置く日本の製薬会社である。生薬だけで作られた強心剤救心」を中心に、生薬・漢方薬を中心にしたOTC医薬品を数多く手がけている。

救心製薬株式会社
Kyushin Pharmaceutical Co., Ltd.
救心製薬 旧本社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
166-8533[1]
東京都杉並区和田一丁目21番7号
設立 1947年3月31日
業種 医薬品
法人番号 2011301001873 ウィキデータを編集
事業内容 医薬品の製造・販売
代表者 堀厚(代表取締役社長兼COO)
資本金 2億2,000万円
純利益 5億3300万円
(2022年03月31日時点)[2]
総資産 190億3900万円
(2022年03月31日時点)[2]
外部リンク 公式サイト
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沿革 編集

  • 1913年(大正2年)2月11日 - 堀正由が東京市浅草区田島町(現:東京都台東区西浅草2丁目)に堀博愛薬房を創立。
  • 1923年(大正12年)9月 - 店舗を京橋区岡崎町(現:中央区八丁堀2丁目)に移転。
  • 1933年(昭和8年)7月 - 救心製薬所に社名変更。
  • 1938年(昭和13年)1月 - 製造設備拡張のため製造所を杉並区和田本町(現:和田1丁目)に移転。
  • 1947年(昭和22年)3月 - 販売部門を分社化し、堀商事株式会社を設立。代表取締役社長に堀正由が就任。
  • 1950年(昭和25年)1月 - 堀商事株式会社と救心製薬所が合併し、救心製薬株式会社に社名変更。
  • 1965年(昭和40年)8月 - 本社を現在地に移転。
  • 1966年(昭和41年)5月 - 代表取締役社長に堀泰助が就任。
  • 1967年(昭和42年)10月 - 販売部門を再分社化し、救心商事株式会社を設立。代表取締役社長に堀正巳(1989年の代表取締役社長とは別)が就任。
  • 1975年(昭和50年)1月 - 広告部門を分社化し、株式会社ホリ企画を設立。
  • 1989年(平成元年)5月 - 代表取締役社長に堀正巳(1967年の代表取締役社長とは別)が就任。
  • 2000年(平成12年)2月 - 代表取締役社長に堀正典が就任。
  • 2007年(平成19年)10月 - 株式会社ホリ企画を合併。
  • 2011年(平成23年)4月 - 救心商事株式会社を合併。
  • 2011年(平成23年)11月 - 山梨県韮崎市に山梨工場を建設。
  • 2013年(平成25年)2月 - 創業100周年。
  • 2019年(令和元年)6月 - 代表取締役社長兼COOに堀厚が就任。
  • 2023年(令和5年)2月 - 創業110周年。

事業所 編集

  • 本社
    • 〒166-8533 東京都杉並区和田1丁目21番7号[1]
  • 本社管理棟
    • 〒166-0012 東京都杉並区和田1丁目22番3号
  • 本社センター棟・東京研究所
    • 〒166-0012 東京都杉並区和田1丁目22番10号
  • 山梨工場
    • 〒407-8549 山梨県韮崎市上ノ山3180[1]

救心の歴史 編集

救心は、救心製薬の前身である堀博愛薬房が、心臓の働きにスムーズに作用されるように8つの生薬を用いて作った。堀博愛薬房の創業者は堀正由。「救心」の名は、消費者に印象に残るような名前を、ということで堀が付けた。救心には原点となった製品がある。創業者の堀の苗字をとって「ホリ六神丸」。現在は「虔脩(けんしゅう)ホリ六神丸R」の製品名で発売されているが、救心を主力にしているため、同製品はサブ的な扱いになっている。

2015年(平成27年)6月に、鹿茸(ロクジョウ)と沈香(ジンコウ)を新たに加えて配合生薬を9種類に増やし、牛黄(ゴオウ)を増量するリニューアルを行った。

救心歴代広告(テレビCM)キャラクター 編集

救心以外の取扱製品 編集

強心剤 編集

  • 救心錠剤【第2類医薬品】 - 2016年(平成28年)3月発売。「救心(2015年6月リニューアル品)」と同じ有効成分・分量でフィルムコート錠にしたもの。プラボトル入り。
  • 救心カプセルF【第2類医薬品】 - 8種類の生薬を配合したカプセルタイプ。PTP包装採用。
  • 救心内服液【第2類医薬品】 - 3種類の生薬(ゴオウ、ロクジョウ、センソ)に、タウリンチアミン塩化物塩酸塩(ビタミンB1塩酸塩)、プロキシフィリン、無水カフェインを配合したミニドリンクタイプ(製造販売元:中外医薬生産)。
  • 虔脩(けんしゅう)ホリ六神丸【第2類医薬品】 - 6種類の生薬を配合

生薬製剤 編集

  • ホスロールS【第2類医薬品】 - 5種類の生薬を配合した顆粒タイプ。体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがある方用。酸棗仁湯
  • ノイ・ホスロール【第2類医薬品】 - 4種類の生薬を配合した顆粒タイプ。体力中等度以下で、のぼせや動悸があり神経がたかぶる方用。苓桂甘棗湯

かぜ薬 編集

ほか

テレビ提供番組 編集

2023年現在、オンエアされるテレビCMは基本的に各番組とも「救心」「救心錠剤」各15秒ずつであるが、まれに「救心カプセルF」のCMも流れることがある(かつては「救心内服液」や「救心のかぜ薬」「ホスロール」などのCMが流れていたこともあった)。

テレビ朝日系列では、1970年代と1980年代に朝日放送製作番組が放送されていた火曜21:00枠 → 木曜20:00枠 → 金曜22:00枠(一時期『必殺シリーズ』を放送)に提供。その後、度重なる放送時間の変更を経て、現在は関東ローカルの『グッド!モーニング』に提供枠を移している。一時期『タイムショック21』(テレビ朝日)のスポンサーになっていたこともある。

唯一のテレビアニメ提供番組である『愛天使伝説ウェディングピーチ』では、1995年10月放送分より日本ケロッグとの交代で隔週スポンサーを担当し、1996年3月放送分まで担当した[11]

提供クレジットには長らく社名である「救心製薬」を用いていたが、2002年4月以降は看板商品となっている「救心」を用いている。

現在でも「救心」のCM(テレビ・ラジオ共通)の最後に流れている「♪キューシン、キューシン」の女性コーラスによるサウンドロゴ山本直純が作曲を担当している。変ロ長調のバージョンがよく知られているが、テレビCM「そんな時には」編では、ニ長調で若干声が高いバージョンとなっている。なお、2005年 - 2006年に西川浩幸・大森美紀子・根本りつ子が出演したCMでは、出演者自ら歌っていた。

現在 編集

過去 編集

ラジオ提供番組 編集

関連項目 編集

出典・脚注 編集

  1. ^ a b c 救心製薬の検索結果 - 日本郵便
  2. ^ a b 救心製薬株式会社 第75期決算公告
  3. ^ 愛天使伝説ウェディングピーチ』の花咲ももこ役を演じる声優。1995年頃に児玉清のテレビCMで、「♪キューシン、キューシン」と流れるサウンドロゴが放送された。なお、救心製薬は『ウェディングピーチ』でもサブスポンサーを担当した。
  4. ^ 2010年からはテレビCMで戸沢祐介と共演。
  5. ^ 2013年2月よりテレビCMで村井美樹と共演(創業100周年イメージキャラクターとして)
  6. ^ 救心カプセルFも継続起用
  7. ^ 未成年時点での飲酒疑惑が報じられ降板。
  8. ^ 同年3月発売の「救心錠剤」のイメージキャラクターとしてテレビCMに出演。
  9. ^ 救心”. 片岡鶴太郎オフィシャルブログ「鶴日和」. CyberAgent (2016年12月2日). 2017年9月10日閲覧。
  10. ^ CM情報|「救心」について|どうき・息切れ・気つけに - 救心製薬株式会社
  11. ^ 1995年9月放送分はPT扱いで対応。
  12. ^ CMストーリー 「そんな時には」篇”. 救心製薬. 2012年8月16日閲覧。このCMは同日に放送開始。

外部リンク 編集