読売・吉野作造賞

読売論壇賞から転送)

読売・吉野作造賞(よみうり・よしのさくぞうしょう)は、読売新聞社中央公論新社が、2000年に創設した学術賞である。賞金は300万円。1999年に中央公論社が、読売新聞社の傘下となり中央公論新社となったため、中公の「吉野作造賞」と読売の「読売論壇賞」を一本化し発足した。

現在(2019年度)の選考委員は、猪木武徳山内昌之北岡伸一白石隆吉川洋老川祥一松田陽三(中央公論新社社長)

受賞作編集

回(年) 受賞者 職業・肩書き 受賞作 出身 専門分野
第1回(2000年 白石隆 京都大学教授 『海の帝国』 愛媛県 インドネシア政治
吉川洋 東京大学教授 『転換期の日本経済』 東京都 マクロ経済学
第2回(2001年 田中明彦 東京大学教授 『ワード・ポリティクス』 埼玉県 国際政治学
第3回(2002年 猪木武徳 国際日本文化研究センター
教授
『自由と秩序―競争社会の二つの顔』 滋賀県 労働経済学
経済思想
経済史
第4回(2003年 竹森俊平 慶応義塾大学教授 『経済論戦は甦る』 東京都 国際経済学
中西寛 京都大学教授 『国際政治とは何か』 大阪府 国際政治学
第5回(2004年 古田博司 筑波大学教授 『東アジア・イデオロギーを超えて』 神奈川県 政治思想
第6回(2005年 阿川尚之 慶応義塾大学教授 『憲法で読むアメリカ史(上・下巻)』 東京都 米国憲法史
日米関係史
第7回(2006年 長谷川毅 UCSB教授 『暗闘 スターリン、トルーマンと日本降伏』 東京都 ロシア史
第8回(2007年 山本吉宣 青山学院大学教授 『「帝国」の国際政治学』 神奈川県 国際政治学
第9回(2008年 飯尾潤 政策研究大学院大学教授 『日本の統治構造』 兵庫県 現代日本政治論
第10回(2009年 小池和男 法政大学名誉教授 『日本産業社会の「神話」』 新潟県 労働経済学
第11回(2010年 細谷雄一 慶応義塾大学准教授 『倫理的な戦争』 千葉県 イギリス外交史
第12回(2011年 上山隆大 上智大学教授 『アカデミック・キャピタリズムを超えて』 大阪府 経済史
第13回(2012年 竹内洋 関西大学東京センター長 『革新幻想の戦後史』 東京都 教育社会学
第14回(2013年 秋田茂 大阪大学教授 『イギリス帝国の歴史』 広島県 イギリス帝国史
第15回(2014年 遠藤乾 北海道大学教授 『統合の終焉 EUの実像と論理』 東京都 国際政治学
第16回(2015年 福永文夫 獨協大学教授 『日本占領史 1945―1952 東京・ワシントン・沖縄』 兵庫県 日本政治外交史
木村幹 神戸大学教授 『日韓歴史認識問題とは何か 歴史教科書・『慰安婦』・ポピュリズム』 大阪府 比較政治学
第17回(2016年 受賞作なし
第18回(2017年 篠田英朗 東京外国語大学教授 『集団的自衛権の思想史 憲法九条と日米安保』 神奈川県 国際政治学
第19回(2018年 深井智朗 東洋英和女学院院長 『プロテスタンティズム』 埼玉県 ドイツ思想史
第20回(2019年 牧野邦昭 摂南大学准教授 『経済学者たちの日米開戦』 東京都 近代日本経済思想史
第21回(2020年 小峰隆夫 大正大学教授 『平成の経済』 埼玉県 日本経済論

深井の受賞は当人の別の著書での捏造・盗用問題により2019年5月取り消しが決定した[1]

読売論壇賞(1991-99年)編集

  • 第1回(1991年) 佐藤隆三『菊と鷲』
  • 第2回(1992年) 北岡伸一『日米関係のリアリズム』
  • 第3回(1993年) 村上泰亮『反古典の政治経済学』、竹内靖雄「アダム・スミスは生きている」、のち『迷信の見えざる手』
  • 第4回(1994年) 吉田和男『日本型経営システムの功罪』
  • 第5回(1995年) 野田宣雄「文明衝突時代の指導者」、のち『文明衝突時代の政治と宗教』
  • 第6回(1996年) 坂本多加雄『象徴天皇制度と日本の来歴』
  • 第7回(1997年) 佐伯啓思『現代日本のリベラリズム』
  • 第8回(1998年) 川勝平太『文明の海洋史観』
  • 第9回(1999年) 佐々木毅『プラトンの呪縛』

選考委員編集

読売・吉野作造賞選考委員
座長 委員
2000年 宮崎勇 猪木武徳 三浦朱門 山崎正和 山内昌之 北岡伸一 老川祥一 浅海保
2011年 猪木武徳 宮崎勇
2012年 白石隆 小林敬和
2013年 山内昌之 猪木武徳
2014年
2015年 猪木武徳 小林敬和 老川祥一 山内昌之 白石隆 北岡伸一 山崎正和 宮崎勇
2016年 吉川洋
2017年 大橋善光
2018年
2019年 松田陽三

脚注編集

外部リンク編集