辻堂駅

神奈川県藤沢市辻堂にある東日本旅客鉄道の駅

辻堂駅(つじどうえき)は、神奈川県藤沢市辻堂一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東海道本線である。駅番号JT 09

辻堂駅
南口(2013年9月)
つじどう
Tsujidō
JT 08 藤沢 (3.7 km)
(3.8 km) 茅ケ崎 JT 10
地図
所在地 神奈川県藤沢市辻堂一丁目1-1
北緯35度20分12.6秒 東経139度26分49.5秒 / 北緯35.336833度 東経139.447083度 / 35.336833; 139.447083座標: 北緯35度20分12.6秒 東経139度26分49.5秒 / 北緯35.336833度 東経139.447083度 / 35.336833; 139.447083
駅番号 JT09
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 東海道本線
キロ程 54.8 km(東京起点)
電報略号 ツト
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
55,388人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1916年大正5年)12月1日[1]
備考
  1. ^ 西改札に導入[3]
テンプレートを表示
東口(2022年8月)

東京駅発着系統と、新宿駅経由で高崎線に直通する湘南新宿ライン、東京駅・上野駅経由で宇都宮線・高崎線に直通する上野東京ラインが停車する。運行形態の詳細は「東海道線 (JR東日本)」を参照。駅のすぐ西には茅ヶ崎市との市境がある。

2021年3月13日ダイヤ改正より、全車指定席の特急「湘南」の一部列車が停車する[4]

歴史

編集
 
羽鳥踏切(1985年)

駅の構造

編集

複々線のうち、旅客線上のみに島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。駅舎はホーム中央にある東口(出入口名としては北口・南口)、ホームの茅ケ崎寄りにある西口の2か所に分かれる。

湘南・相模統括センター管内の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)[2]で、藤沢駅が当駅を管理する。みどりの窓口指定席券売機を設置している。なお、西改札にはお客さまサポートコールシステムが導入されており、朝時間帯を除いてインターホンによる対応となる[3]

駅構内にはNEWDAYSCOFFEE SHOPがある。

のりば

編集
番線 路線 方向 行先
1   東海道線 下り 小田原熱海伊東方面
2   東海道線 上り 横浜品川東京上野渋谷新宿方面
  上野東京ライン
  湘南新宿ライン

(出典:JR東日本:駅構内図

発車メロディ

編集

2016年12月1日より、作詞家の林古渓が幼い頃に辻堂東海岸を歩いた時の記憶を元にして作ったといわれる童謡の「浜辺の歌」が発車メロディとして使用されている。これは、地元の有志らで作られた「辻堂駅開設100周年事業実行委員会」による同駅の100周年記念事業の一環として行われたもので、2015年4月から始めた実現に向けた署名活動には、同年11月までに約2万7000人分もの署名が集まった。メロディの制作はスイッチで、編曲は塩塚博が手掛けた。[21]

1   浜辺の歌A
2   浜辺の歌B

以前の発車メロディ

編集

以前は五感工房制作のメロディが使用されていた。

1   JR-SH1-3
2   JR-SH1-1

利用状況

編集

2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員55,388人であり、JR東日本全体では王子駅に次いで第70位。特別快速の通過駅では利用者最多。接続路線のある国府津や小田原より利用者が多い。2013年(平成25年)には茅ケ崎駅を上回り、2022年(令和4年)には平塚駅をも上回っている。

1995年度(平成7年度)以降の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1995年(平成07年) 47,996 [統計 2]
1998年(平成10年) 46,873 [* 1]
1999年(平成11年) [JR 1]45,414 [* 2]
2000年(平成12年) [JR 2]44,957 [* 2]
2001年(平成13年) [JR 3]44,984 [* 3]
2002年(平成14年) [JR 4]45,042 [* 4]
2003年(平成15年) [JR 5]45,157 [* 5]
2004年(平成16年) [JR 6]44,867 [* 6]
2005年(平成17年) [JR 7]44,822 [* 7]
2006年(平成18年) [JR 8]45,030 [* 8]
2007年(平成19年) [JR 9]45,413 [* 9]
2008年(平成20年) [JR 10]45,666 [* 10]
2009年(平成21年) [JR 11]45,557 [* 11]
2010年(平成22年) [JR 12]45,837 [* 12]
2011年(平成23年) [JR 13]50,203 [* 13]
2012年(平成24年) [JR 14]54,422 [* 14]
2013年(平成25年) [JR 15]56,134 [* 15]
2014年(平成26年) [JR 16]55,725 [* 16]
2015年(平成27年) [JR 17]57,351 [* 17]
2016年(平成28年) [JR 18]57,910 [* 18]
2017年(平成29年) [JR 19]57,796
2018年(平成30年) [JR 20]59,425
2019年(令和元年) [JR 21]59,409
2020年(令和02年) [JR 22]44,189
2021年(令和03年) [JR 23]48,284
2022年(令和04年) [JR 24]52,573
2023年(令和05年) [JR 25]55,388

駅周辺

編集

北口

編集
テラスモール湘南
Luz湘南辻堂

ニュータウンである湘南ライフタウンの最寄り駅でもある(バスでアクセス)。


南口

編集

西口(北側)

編集

西口(南側)

編集
  • 茅ヶ崎市役所辻堂駅前出張所
  • 藤沢市辻堂市民図書館
  • 茅ヶ崎浜竹郵便局
  • 湘南信用金庫小和田支店
  • 浜竹通り - 湘南新道まで延びており、同道の終点・浜須賀交差点で国道134号に至る。
  • 神奈川県藤沢土木事務所・湘南なぎさギャラリー
  • 湘南汐見台公園
  • 松下政経塾

バス路線

編集

北口(辻堂駅北口)

編集
のりば 運行事業者 系統・行先 備考
1 神奈川中央交通 辻01茅ケ崎駅  
神奈川中央交通東
  • 「辻31」は1日1本のみ運行
  • 「藤09」は平日昼間は運休
  • 「藤10」は平日昼間のみ運行
2 神奈川中央交通
  • 「辻23(急行)」「辻35(急行)」は平日のみ運行。連節バス「ツインライナー」での運行
  • 「辻34」の慶応大学行は休日のみ、慶応中高降車場行は平日・土曜のみ運行
3
「辻33」は1日数本のみ運行
富士急ハイランド・河口湖線(藤沢・厚木線)河口湖駅 1日1往復のみ運行
4 成田空港交通 空港連絡バス(藤沢線)成田空港  
5 神奈川中央交通
 
6
「辻08」は夜間のみ運行

その他、東京駅および新宿駅からの深夜急行バス(神奈川中央交通西)も北口に到着する。

南口(辻堂駅南口・辻堂駅)

編集
のりば 運行事業者 系統・行先 備考
1 江ノ電バス
  • J3:鵠沼車庫前
  • F35:藤沢駅
「F35」は平日1本のみ運行
2 J4:鵠沼車庫前  
  • 江ノ電バス
  • 神奈川中央交通東
 
神奈川中央交通東 藤77:藤沢駅北口 季節運行
3 江ノ電バス J1:平和学園循環
神奈川中央交通
  • 辻02辻10:茅ケ崎駅南口
  • 辻05辻11:東海岸北五丁目
  • 「辻02」は平日のみ運行
  • 「辻10」は土曜・休日のみ運行
  • 「辻05」は平日夜間1本のみ運行
  • 「辻11」は土曜・休日夜間1本のみ運行
4 江ノ電バス J2:浜竹循環  
神奈川中央交通
  • 辻12辻13:茅ケ崎駅南口
  • 辻14:若松町
  • 辻15:東海岸北五丁目
「辻14」「辻15」は夜間のみ運行

西口(辻堂駅西口)

編集
のりば 方向 運行事業者 系統・行先 備考
北側 西方向 神奈川中央交通
  • 辻08:茅ヶ崎市立病院
  • 辻09藤21:茅ケ崎駅
「辻08」は夜間のみ運行
東方向
  • 辻09:高山車庫
  • 藤21:藤沢駅北口
 
南側 西方向 江ノ電バス J2:浜竹経由平和学園循環  
神奈川中央交通
  • 辻12辻13:茅ケ崎駅南口
  • 辻14:若松町
  • 辻15:東海岸北五丁目
  • えぼし号:茅ヶ崎市立病院 / 緑が浜方面
  「辻14」「辻15」は夜間のみ運行
東方向 江ノ電バス J2:辻堂駅  
神奈川中央交通 辻12辻13:辻堂駅南口  

その他

編集

1955年(昭和30年)10月より約3年間、当駅から茅ケ崎駅間で超特急運転に向けた「模範軌条(長尺レール)」を敷設し、高速運転の実験が行われた[23]。これは以下の有利な条件があったためである。

  • 当駅から茅ケ崎駅間に1 km余りの直線区間がある。
  • 当駅から茅ケ崎駅間に国鉄所有の側道が平行していた。
  • 踏切・橋の有無・下り貨物線利用の目処など諸条件が揃っていた。
  • 当駅に当時隣接していた関東特殊製鋼に25 mレールを製造委託できる。

「模範軌条」は直線区間1,065 mの区間に、従来の25mレールに代わって50 mと200 mのレールを敷設し、PC枕木を使用しゴムパッドも使用するなどしたものである。ここでの実験が後の新幹線建設にも活かされた。

隣の駅

編集
東日本旅客鉄道(JR東日本)
  東海道線
  • 特急「湘南」一部停車駅
特別快速(湘南新宿ライン経由)

通過

普通(東京方面発着)・快速(湘南新宿ライン経由、下り列車は戸塚駅から「普通」扱い)
藤沢駅 (JT 08) - 辻堂駅 (JT 09) - 茅ケ崎駅 (JT 10)

脚注

編集

記事本文

編集

注釈

編集
  1. ^ 南口交番横に現存。

出典

編集
  1. ^ a b “東海道線の辻堂駅、開業100周年で発車メロディ「浜辺の歌」に”. Response. (株式会社イード). (2016年11月13日). http://response.jp/article/2016/11/13/285325.html 2016年11月19日閲覧。 
  2. ^ a b 事業エリアマップ - JR東日本ステーションサービス.2021年9月14日閲覧
  3. ^ a b c 駅の情報(辻堂駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月18日閲覧。
  4. ^ a b c 2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道横浜支社、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201226195458/https://www.jreast.co.jp/press/2020/yokohama/20201218_y01.pdf2021年1月19日閲覧 
  5. ^ 1916年(大正5年)11月24日鉄道院告示第63号「東海道本線辻堂、蘆澤兩停車場設置一般運輸營業開始」
  6. ^ 開設当時の辻堂駅(絵葉書)archive.is、2012年9月7日) - http://www.mus.city.fujisawa.kanagawa.jp/chrono_detail/N0051.htm - みゆネットふじさわ(藤沢市教育委員会)
  7. ^ 辻堂駅新築落成祝賀会 新築落成せる辻堂停車場(絵葉書)”. みゆネットふじさわ(藤沢市). 2018年7月9日閲覧。
  8. ^ 1924年(大正13年)12月19日逓信省告示第1745号「辻堂電信取扱所設置」
  9. ^ 朝日新聞 1945年12月19日、3面
  10. ^ 昭和21年建設省告示第1207号
  11. ^ 藤沢今昔(8)辻堂駅周辺の移り変わり”. えのしま・ふじさわポータルサイト. 2018年7月9日閲覧。
  12. ^ 辻堂駅南口(西をのぞむ)archive.is、2012年9月5日) - http://www.mus.city.fujisawa.kanagawa.jp/docs/fujisawapict/history/list/koudo/043.html - みゆネットふじさわ(藤沢市教育委員会)
  13. ^ 昭和45年4月日本国有鉄道公示第199号 停車場の営業範囲の改正
  14. ^ 昭和46年9月日本国有鉄道公示第349号 停車場の営業範囲の改正
  15. ^ 昭和47年3月日本国有鉄道公示第628号 停車場の営業範囲の改正
  16. ^ 辻堂駅100周年記念誌(辻堂駅開設100周年事業実行委員会) p.25
  17. ^ 昭和49年9月日本国有鉄道公示第208号 駅の営業範囲の改正
  18. ^ 昭和56年8月日本国有鉄道公示第71号 駅の営業範囲の改正
  19. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '96年版』ジェー・アール・アール、1996年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-117-1 
  20. ^ 辻堂駅100周年記念誌(辻堂駅開設100周年事業実行委員会) p.5
  21. ^ 株式会社スイッチ. “株式会社スイッチオフィシャルサイト”. 株式会社スイッチオフィシャルサイト. 2019年7月20日閲覧。
  22. ^ a b “計約280店の「都市型多核モール、湘南C‐X商業施設の計画概要発表”. 神奈川新聞(神奈川新聞社). (2010年1月19日)
  23. ^ 辻堂駅100周年記念誌(辻堂駅開設100周年事業実行委員会)p.25-27

利用状況

編集
JR東日本の統計データ
JR東日本の1999年度以降の乗車人員
神奈川県県勢要覧
  1. ^ 平成12年 - 220ページ
  2. ^ a b 平成13年 (PDF) - 222ページ
  3. ^ 平成14年 (PDF) - 220ページ
  4. ^ 平成15年 (PDF) - 220ページ
  5. ^ 平成16年 (PDF) - 220ページ
  6. ^ 平成17年 (PDF) - 222ページ
  7. ^ 平成18年 (PDF) - 222ページ
  8. ^ 平成19年 (PDF) - 224ページ
  9. ^ 平成20年 (PDF) - 228ページ
  10. ^ 平成21年 (PDF) - 238ページ
  11. ^ 平成22年 (PDF) - 236ページ
  12. ^ 平成23年 (PDF) - 236ページ
  13. ^ 平成24年 (PDF) - 232ページ
  14. ^ 平成25年 (PDF) - 234ページ
  15. ^ 平成26年 (PDF) - 236ページ
  16. ^ 平成27年 (PDF) - 236ページ
  17. ^ 平成28年 (PDF) - 244ページ
  18. ^ 平成29年 (PDF) - 236ページ

関連項目

編集

外部リンク

編集