本シーズンは125ccクラスに代わるMoto3クラスの開催初年度となった。最高峰のMotoGPクラスはケーシー・ストーナーとホンダがディフェンディングチャンピオンとしてシーズンが始まった[1]。 Moto2クラスのチャンピオン、ステファン・ブラドルはLCRホンダからMotoGPにステップアップ[2]、同じく125ccクラスチャンピオンのニコラス・テロルはチーム・アスパーからMoto2にステップアップした[3]。
MotoGPクラスのエンジンは、排気量は最大1,000 cc (61 cu in)に引き上げられ、シリンダーの最大径は81 mm (3.2 in)で、気筒数は4気筒以下と規定された[4]。この変更により5気筒以上のエンジンを搭載したマシンによる参戦は禁止された。
また、2ストローク125ccに代わって4ストローク250cc単気筒エンジンを搭載するMoto3クラスが開催されることとなった[5]。
2012年シーズンは低予算の独立チームによる参加を考慮したクレーミング・ルール・チーム (Claiming Rule Teams, CRT) が導入される。CRTはライダー1人当たり12台のエンジン、より多くの燃料(24リッター)と制限が緩和されるが、ファクトリー・チームがエンジンの買い取りまたは「クレーミング」を付けた場合、15,000ドルもしくは20,000ドルでトランスミッション込みの状態で販売しなければならない[6]。初年度は16の新チームによるCRT規定での参加申し込みがあった[7]。
2011年6月にFIMはMoto2クラスに参戦する新たな6チームを発表した。- インターウェッテン・パドック, フォワード・レーシング, マークVDS, キーファー・レーシング, スピードマスター, BQR-ブルセンス(後にアヴィンティア・レーシングに変更)[8] - エントリーは承認された[9]。その後2チームが追加された。 - ポール・バード・モータースポーツ[10], イオダ・レーシング[11] - しかしながら、インターウェッテン・パドック、マークVDS、キーファー・レーシングは2012年1月にFIMが発表した改訂リリースからは外れていた[12]。
2011年9月14日、全18戦からなる開催カレンダーがFIMより発表された[13]。3ヶ月後に発表された修正日程では、カタールGPが一週間前倒しとなった[14]。
- † = ナイトレース
- †† = 土曜日決勝
- ‡ = MotoGPクラスのみの開催[32]
上位15名のライダーにポイントが与えられる。ポイントの授与はレースを完走することが条件となる。
順位
|
1位
|
2位
|
3位
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4位
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5位
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6位
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7位
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8位
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9位
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10位
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11位
|
12位
|
13位
|
14位
|
15位
|
ポイント
|
25
|
20
|
16
|
13
|
11
|
10
|
9
|
8
|
7
|
6
|
5
|
4
|
3
|
2
|
1
|
- 背景が水色のライダーはルーキー・オブ・ザ・イヤーへの挑戦資格を持つ。フルシーズン出場を前提にチームと契約を結んだライダーのうち、同一クラスにおいて過去に1シーズンあたり8戦を超えて出場した経験がない者が対象となる。
- 背景が黄緑色のマシンはCRTルールとして参戦する。
- 背景が水色のラウンドではウェットレースが宣言された。
- 凡例
- ボールド体はポールポジション、イタリック体はファステストラップを記録。
- 凡例
- ボールド体はポールポジション、イタリック体はファステストラップを記録。
- アンソニー・ウエストは第4戦フランスGPにて7位でフィニッシュしたが、後にドーピング薬剤が検出されたことが判明したため、失格処分が言い渡された。
- 凡例
- ボールド体はポールポジション、イタリック体はファステストラップを記録。
- MotoGPクラスにフル参戦する21名のライダーのみエントリーされる、予選最速ライダーを決めるランキング。予選順位を決勝と同じポイント計算でポイントに加算していき全18戦を争う。総合1位の選手にはBMWよりM3クーペ・コンペティションエディションが与えられる。
- シーズン途中で負傷代役ライダーでポイントを獲得できるグリッドに並んだライダーもいるが、その選手に対してのポイント加算はなく、代わってフルエントリーしているライダーの順位が繰り上がりとなる。例としてエリソンはサンマリノGPでは16番グリッドと本来ならば圏外であるが、同GPで9番グリッドを獲得したレイ(ストーナーの代役参戦)へのポイントはなく、繰り上げで15番手扱いとなっているために、1ポイントが加算されている。
MotoGPクラス マニュファクチャラーズ・ランキング
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Moto2クラス マニュファクチャラーズ・ランキング
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Moto3クラス マニュファクチャラーズ・ランキング
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- 2012年1月13日、FIMはエントリーを発表した[12]。
|
凡例
|
レギュラーライダー
|
ワイルドカード参戦
|
代役参戦
|
|
- 2012年1月13日、FIMは暫定エントリーリストを発表した[69]。
チーム
|
コンストラクター
|
マシン
|
No.
|
ライダー
|
出場ラウンド
|
ケイム・イオダレーシング・プロジェクト[70]
|
FTR[71]
|
FTR Moto M212
|
3
|
シモーネ・コルシ[69]
|
1-9, 11-18
|
GP チーム・スウィッツランド[70]
|
カレックス[71]
|
Kalex Moto2
|
4
|
ランディ・クルメナッハ[69]
|
1-9, 11-13, 17-18
|
20
|
ジェスコ・ラフィン[72]
|
14-16
|
JiR Moto2[70]
|
モトビ
|
TSR TSR6
|
5
|
ヨハン・ザルコ[73]
|
1-9, 11-18
|
57
|
エリック・グラナド[73] 1
|
6-9, 11-12, 14-18
|
クレスト・ガイド MZ レーシング[70] MZ Racing
|
MZ FTR[71]
|
MZ Moto2
|
7
|
アレクサンダー・ルンド[69]
|
1
|
MZ-RE ホンダ[74]
|
2-7
|
21
|
マーカス・ライターバーガー[75]
|
8
|
63
|
マイク・ディ・メッリオ[76]
|
9, 11-12
|
フェデラル・オイル・グレシーニ Moto2[70] タイ・ホンダ・グレシーニ Moto2
|
モリワキ[69]
|
Moriwaki MD600
|
8
|
ジノ・レア[69]
|
1-3
|
14
|
ラタパー・ウィライロー[69]
|
1-3
|
スッター[77]
|
スッター・MMXII
|
8
|
ジノ・レア[69]
|
4-9, 11-18
|
14
|
ラタパー・ウィライロー[69]
|
4-9, 11-18
|
SAG Team[70] Desguaces La Torre SAG
|
FTR[78]
|
FTR Moto M212
|
10
|
マルコ・コランドレア[79]
|
1-9, 11-14, 16-17
|
28
|
ロマン・ラモス[80]
|
18
|
31
|
野左根航汰[81]
|
15
|
47
|
アンヘル・ロドリゲス[82]
|
1-3
|
ビモータ[77]
|
ビモータ・HB4
|
4-6
|
23
|
マルセル・シュロッター[83]
|
11-18
|
50
|
ダミアン・カドリン[84]
|
7-8
|
55
|
マッシモ・ロッコリ[76]
|
9
|
キーファー・レーシング[70]
|
IAMT
|
IAMT Moto2
|
11
|
ケビン・ウォファ[75]
|
8
|
カレックス[85]
|
Kalex Moto2
|
63
|
マイク・ディ・メッリオ[86]
|
13-18
|
76
|
マックス・ノイキルヒナー[85]
|
1-9, 11-12
|
インターウェッテン-パドック[69]
|
スッター[69]
|
スッター・MMXII
|
12
|
トーマス・ルティ[69]
|
1-9, 11-18
|
NGM モバイル・フォワード・レーシング[70]
|
スッター
|
スッター・MMXII
|
15
|
アレックス・デ・アンジェリス[87]
|
1-6
|
72
|
高橋裕紀[88]
|
1-6
|
FTR[84]
|
FTR Moto M212
|
15
|
アレックス・デ・アンジェリス[87]
|
7-9, 11-17
|
54
|
マッティア・パシーニ[80]
|
18
|
72
|
高橋裕紀[88]
|
7-9, 11-18
|
TSR Galicia School
|
カレックス
|
Kalex Moto2
|
17
|
ダニ・リバス[80]
|
18
|
マフレ・アスパー・チーム Moto2[70]
|
スッター[3]
|
スッター・MMXII
|
18
|
ニコラス・テロル[3]
|
1-9, 11-18
|
24
|
トニ・エリアス[3]
|
1-9
|
81
|
ジョルディ・トーレス[83]
|
11-18
|
テック3レーシング[70]
|
テック3
|
Tech 3 Mistral 610
|
19
|
ザビエル・シメオン[89]
|
1-4, 6-9, 11-18
|
38
|
ブラッドリー・スミス[89]
|
1-9, 11-18
|
81
|
ジョルディ・トーレス[90]
|
5
|
アンドレオッティ・レパルト・コルセ
|
FTR
|
FTR Moto M210
|
22
|
アレッサンドロ・アンドレオッツィ[91]
|
6
|
スピードマスター[70] S/Master Speed Up[70]
|
スピードアップ[71]
|
Speed Up S12
|
22
|
アレッサンドロ・アンドレオッツィ[75]
|
8-9, 11-18
|
29
|
アンドレア・イアンノーネ[66]
|
1-9, 11-18
|
63
|
マイク・ディ・メッリオ[69]
|
1-7
|
イタルトランス・レーシングチーム[70]
|
カレックス[92]
|
Kalex Moto2
|
24
|
トニ・エリアス[81]
|
15-18
|
30
|
中上貴晶[93]
|
1-9, 11-18
|
71
|
クラウディオ・コルティ[93]
|
1-9, 11-14
|
Marc VDS Racing Team[70]
|
カレックス[94]
|
Kalex Moto2
|
36
|
ミカ・カリオ[95]
|
1-9, 11-18
|
45
|
スコット・レディング[96]
|
1-9, 11-18
|
ポンス 40 HP ツエンティ[70] Tuenti Movil HP 40
|
カレックス[71]
|
Kalex Moto2
|
40
|
ポル・エスパルガロ[97]
|
1-9, 11-18
|
49
|
アクセル・ポンス[97]
|
1-9, 11-18
|
80
|
エステベ・ラバト[97]
|
1-9, 11-18
|
Technomag-CIP[70]
|
スッター[98]
|
スッター・MMXII
|
44
|
ロベルト・ロルフォ[98]
|
1-9, 11-12
|
75
|
小山知良[86]
|
13-18
|
77
|
ドミニク・エガーター[98]
|
1-9, 11-18
|
ブルセンス・アヴィンティア[8][70]
|
FTR[69]
|
FTR Moto M212
|
60
|
フリアン・シモン[8]
|
1
|
スッター[74]
|
スッター・MMXII
|
2-9, 11-18
|
QMMF Racing Team[70]
|
モリワキ[69]
|
Moriwaki MD600
|
82
|
エレナ・ロセール[69]
|
1-9, 11
|
95
|
アンソニー・ウエスト | | |