ANNアナウンサー賞(エーエヌエヌアナウンサーしょう)とは、テレビ朝日を始めとするANN系列各局のアナウンサーの中で毎年優秀なアナウンサーに対し与えられる賞である。2002年にスタートしたため、他局の同様の賞に比べると歴史が浅い。

概要 編集

前年10月1日から当年9月30日までに放送された番組を対象として審査が行われる。当初は毎年11月に表彰式が行われていたが、近年はやや時期が遅くなっており、2022年度は年明けの2023年1月にずれ込んでいる。その模様はテレビ朝日アナウンス部ホームページや広報番組「はい!テレビ朝日です」で紹介される。

部門 編集

2002年~2010年 編集

発足当初は「原稿のあるもの部門」(ニュース・ナレーション等)、「原稿のないもの部門」(フリートーク・リポート・司会等)、「高校野球実況部門」の3部門からなり、各部門について優秀賞1名と奨励賞若干名が決められていた。

2011年~2015年 編集

2011年よりシステムが変更になり、「スポーツ実況部門」「ナレーション部門」「番組部門」の3部門に対してそれぞれ「新人賞(アナウンサー歴4年以下が対象)」「優秀賞(同5年目以上が対象)」を1名ずつ選出し、その中から「最優秀新人賞」「大賞」を各1名ずつ選出する形となった。なお大賞の候補者には各部門の新人賞受賞者も含まれる[1]。また選考委員会の判断により特別賞も授与できるようになった。

2016年~ 編集

2016年に2度目のシステム変更が行われ、従来「優秀賞」に経験年数の上限が無かったものを「アナウンサー経験5年以上15年以内」と区切り、アナウンサー経験15年を超える者が作品を出品する場合は「特別賞」の対象として取り扱うことになった[2]。その為、受賞当時はアナウンサー歴22年の朝日放送(現:朝日放送テレビ…ABC)の浦川泰幸が新しい規約における特別賞適用第1号となった[2]。ただし経験15年以下のアナウンサーにも特別賞の受賞資格は残っており、同年には熊本朝日放送(KAB)の土屋孝博(受賞当時はアナウンサー歴14年)も特別賞を同時受賞している[3]。また特別賞は個人という制約が外れ団体でも受賞可能になり、2017年は九州朝日放送(KBC)が団体として初の受賞者となっている。

過去の受賞者 編集

  • 個人の所属社名(局名)は当時のもの。
回数 優秀賞
原稿のあるもの部門 原稿のないもの部門 高校野球実況部門
第1回(2002年 荒谷知穂
広島ホームテレビ
岸本哲也
長崎文化放送
三橋泰介
岩手朝日テレビ
第2回(2003年 宮本啓丞
九州朝日放送
原田裕見子
静岡朝日テレビ
谷口直樹
北海道テレビ放送
第3回(2004年 森さやか
(北海道テレビ放送)
浜田しのぶ
(九州朝日放送)
井川弘宜
山口朝日放送
第4回(2005年 三河かおり
新潟テレビ21
松尾由美子
(テレビ朝日)
該当者なし
第5回(2006年 神取恭子
名古屋テレビ
倉橋友和
(名古屋テレビ)
佐藤優
山形テレビ
第6回(2007年 深津麻弓
(名古屋テレビ)
吉川圭一
福井放送
古川興二
(静岡朝日テレビ)
第7回(2008年 小坂深和
(山形テレビ)
内山知子
(新潟テレビ21)
橋本和芳
北陸朝日放送
第8回(2009年 橋詰優子
朝日放送
畑山綾乃
(岩手朝日テレビ)
沖繁義
(九州朝日放送)
第9回(2010年 佐藤千晶
東日本放送
依田英将
(北海道テレビ放送)
高橋正和
秋田朝日放送
回数 優秀賞 新人賞 特別賞
ナレーション部門 番組部門 スポーツ実況部門 ナレーション部門 番組部門 スポーツ実況部門
第10回
2011年
佐分千恵
(テレビ朝日)
山田理
(岩手朝日テレビ)
岩本計介
(朝日放送)
東海佳奈子
(福井放送)
塩尻奈都子
(名古屋テレビ)
櫻井譲士
鹿児島放送
松原大祐
熊本朝日放送
第11回
2012年
村上健太郎
愛媛朝日テレビ
安藤桂子
福島放送
堂野浩久
(名古屋テレビ)
阿部美里
(東日本放送)
石井栞
(九州朝日放送)
片山真人
(福島放送)
第12回
2013年
猪俣理恵
(福島放送)
細谷めぐみ
(九州朝日放送)
該当者なし 古川昌希
(朝日放送)
菅原知弘
(テレビ朝日)
冨田和
(山口朝日放送)
第13回
2014年
髙﨑恵理
(熊本朝日放送)
該当者なし 寺川俊平
(テレビ朝日)
西野志海
(北海道テレビ放送)
北條瑛祐
(朝日放送)
西田隆人
(福井放送)
第14回
2015年
椎木麻衣
大分朝日放送
高橋大作
(朝日放送)
片山真人
(福島放送)
佐藤綾子
(長崎文化放送)
速水里彩
(愛媛朝日テレビ)
寺田健人
(大分朝日放送)
小縣裕介
(朝日放送)
第15回
2016年
喜多ゆかり
(朝日放送)
木邨将太
(青森朝日放送)
村田智啓
(静岡朝日テレビ)
山崎彩紗
(山口朝日放送)
福田太郎
(北海道テレビ放送)
五十幡裕介
(北海道テレビ放送)
浦川泰幸
(朝日放送)
土屋孝博
(熊本朝日放送)
第16回
2017年
細谷めぐみ
(九州朝日放送)
田嶌万友香
瀬戸内海放送
三澤澄也
(九州朝日放送)
平岩康佑
(朝日放送)
矢端名結
(愛媛朝日テレビ)
桝田沙也香
(テレビ朝日)
寺田健人
(大分朝日放送)
山崎弘喜
(テレビ朝日)
九州朝日放送
2017年7月九州豪雨報道」
第17回
2018年
冨田奈央子
(広島ホームテレビ)
武田華奈
テレビ宮崎
岡拓哉
(新潟テレビ21)
山城咲貴
琉球朝日放送
津田理帆
(朝日放送テレビ)
坪北奈津美
(東日本放送)
寺田健人
(大分朝日放送)
第18回
2019年
乾麻梨子
(朝日放送テレビ)
古川昌希
(朝日放送テレビ)
南雲穂波
(名古屋テレビ)
森重有里彩
(北陸朝日放送)
藤原祐輝
(青森朝日放送)
小西陸斗
(朝日放送テレビ)
北海道テレビ放送
onちゃんおはなし隊」
第19回
2020年
塚本麻里衣
(朝日放送テレビ)
阿部美里
(東日本放送)
楠原由祐子
長野朝日放送
北條瑛祐
(朝日放送テレビ)
新岡智昭
(秋田朝日放送)
澤田愛美
(青森朝日放送)
伊藤大悟
(東日本放送)
青森朝日放送
アナウンサーチーム
第20回
2021年
東海佳奈子
(福井放送)
長岡大雅
(九州朝日放送)
横山太一
(朝日放送テレビ)
居内陽平
(九州朝日放送)
渡辺瑠海
(テレビ朝日)
中村かさね
(青森朝日放送)
林輝彦
(静岡朝日テレビ)
青木隆太
(秋田朝日放送)
北海道テレビ放送
「『今、わたしたちにできること』
10年にわたる防災・減災の呼びかけ」
第21回
2022年
柴田理美
(熊本朝日放送)
依田英将
(北海道テレビ放送)
山本雪乃
(テレビ朝日)
五十幡裕介
(北海道テレビ放送)
鈴木奏斗
(東日本放送)
澤田愛美
(青森朝日放送)
宮崎愛子
(テレビ宮崎)
和田侑也
(九州朝日放送)
下田武史
(北陸朝日放送)
「難病を克服してもう一度野球を」
第22回
2023年
松田佳恵
(福井放送)
藤原祐輝
(青森朝日放送)
八谷英樹
(山口朝日放送)
中村萌音
(山口朝日放送)
城戸今日子
(岩手朝日テレビ)
宮原睦実
(山口朝日放送)
溝江翔平
(福島放送)
上坂嵩
(名古屋テレビ)
「上坂アナのSDGs出前教室」

※第10回以降、大賞・最優秀新人賞受賞者は氏名が太字。

脚注 編集

  1. ^ 第10回ANNアナウンサー賞が決定! - テレビ朝日アナウンス部ニュース
  2. ^ a b 「第15回ANNアナウンサー賞」を浦川アナウンサー、喜多アナウンサーが受賞 - ABC朝日放送
  3. ^ 今年の受賞者は?『ANNアナウンサー賞』 - テレビ朝日アナウンスチャンネル・2016年11月30日

関連項目 編集