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田辺市(たなべし)は、近畿地方の南部、和歌山県の中南部に位置する。和歌山県第二の都市で、南部の経済・産業の中心地である。

たなべし
田辺市
Kumano Kodo Kumano Hongu Taisha World heritage 熊野本宮大社18.JPG
武蔵坊弁慶/田辺市 - panoramio.jpg
Flag of Tanabe, Wakayama.svg Symbol of Tanabe, Wakayama.svg
田辺市旗 田辺市章
2005年10月1日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 和歌山県
団体コード 30206-6
法人番号 4000020302066
面積 1,026.91km2
総人口 71,563[編集]
推計人口、2018年10月1日)
人口密度 69.7人/km2
隣接自治体 新宮市日高郡みなべ町印南町日高川町西牟婁郡白浜町上富田町有田郡有田川町東牟婁郡古座川町
奈良県吉野郡十津川村野迫川村
市の木 ウバメガシ
市の花 ウメ
市の鳥 メジロ
田辺市役所
市長 真砂充敏
所在地 646-8545
和歌山県田辺市新屋敷町1番地
北緯33度43分40.7秒東経135度22分39.8秒座標: 北緯33度43分40.7秒 東経135度22分39.8秒
Tanabe city hall.jpg
外部リンク 公式ウェブサイト

田辺市位置図

― 市 / ― 町・村

特記事項 ここでのデータは新制の物。旧制のデータは本文中を参照。
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和歌山県南部の中心都市である。熊野古道の中辺路ルート、大辺路ルートの分岐点で、「口熊野」と称される。

近畿の市の中では面積は最大で、唯一1000 km2を超えている(全国順位は20位)。

目次

地理編集

 
龍神温泉
 
湯の峰温泉つぼ湯

気候は黒潮の影響があり、比較的温暖であるが、内陸は山が迫り、山地的な気候の影響がある。一方、市の北部は紀伊山地に面する。熊野本宮大社をはじめ、熊野参詣道熊野九十九王子社跡などは、ユネスコ世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる物件である。

海岸線は入り組んで田辺湾を形成する。湾の北の端には天神崎があり、南側は白浜に接する。湾内には神島など小さな島があり、亜熱帯性の生物が記録されている。

人口編集

和歌山県内では和歌山市に次いで第2位の人口である。 平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、4.11%減の79,107人であり、増減率は県内30市町村中9位。

 
田辺市と全国の年齢別人口分布(2005年) 田辺市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 田辺市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
田辺市(に相当する地域)の人口の推移
 
総務省統計局 国勢調査より


歴史編集

源義経の片腕である武蔵坊弁慶のふるさととされる、この田辺は熊野水軍の根拠地でもあった。江戸時代には口熊野(くちくまの)の中心地として重視され、紀伊徳川家の一族や重臣が田辺に封ぜられた。明治維新の際には田辺藩が成立した。

沿革編集

行政編集

新田辺市編集

旧田辺市編集

田辺市
田辺市旗田辺市章
1921年大正10年)制定
廃止日 2005年5月1日
廃止理由 新設合併
田辺市(旧)、龍神村中辺路町大塔村
本宮町→田辺市(新)
現在の自治体 田辺市(新)
廃止時点のデータ
  日本
地方 近畿地方
都道府県 和歌山県
団体コード 30206-6
面積 136.43km2
総人口 70,652
(2004年10月31日)
隣接自治体 日高郡 みなべ町西牟婁郡 白浜町
上富田町大塔村中辺路町
市の木 マツ
市の花 ウメ
市の鳥 メジロ
田辺市役所
所在地 646-8545
和歌山県田辺市新屋敷町1番地
外部リンク 田辺市ホームページ
特記事項 旧田辺市の市役所本庁は、新田辺市の市役所本庁となっている。
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歴代市長(戦後)
  • 小森嘉一(1947年4月5日 - 1955年4月8日)
  • 那須孫次郎(1955年4月30日 - 1958年4月2日)
  • 野見千吉(1958年4月27日 - 1974年4月26日)
  • 水野忠晴(1974年4月27日 - 1986年4月26日)
  • 生駒啓三(1986年4月27日 - 1994年1月3日)
  • 脇中孝(1994年2月20日 - 2005年4月30日)

姉妹都市・提携都市編集

国内編集

海外編集

主な学校編集

幼稚園編集

  • 田辺市立新庄幼稚園
  • 田辺市立三栖幼稚園
  • 田辺市立上秋津幼稚園
  • 田辺市立中芳養幼稚園
  • 私立うえのやま幼稚園
  • めぐみ学園紀南幼稚園
  • 私立立正幼稚園

小学校編集

  • 田辺市立田辺第一小学校
  • 田辺市立田辺第二小学校
  • 田辺市立田辺第三小学校
  • 田辺市立芳養小学校
  • 田辺市立大坊小学校
  • 田辺市立稲成小学校
  • 田辺市立近野小学校
  • 田辺市立富里小学校
  • 田辺市立三里小学校
  • 田辺市立会津小学校
  • 田辺市立田辺東部小学校
  • 田辺市立新庄小学校
  • 田辺市立新庄第二小学校
  • 田辺市立中芳養小学校
  • 田辺市立上芳養小学校
  • 田辺市立中山路小学校
  • 田辺市立上山路小学校
  • 田辺市立栗栖川小学校
  • 田辺市立鮎川小学校
  • 田辺市立本宮小学校
  • 田辺市立上秋津小学校
  • 田辺市立秋津川小学校
  • 田辺市立三栖小学校
  • 田辺市立長野小学校
  • 田辺市立伏菟野小学校
  • 田辺市立馬我野小学校(休校中)
  • 田辺市立咲楽小学校
  • 田辺市立龍神小学校
  • 田辺市立二川小学校


中学校編集

  • 和歌山県立田辺中学校(中高一貫教育、田辺高校に併設)
  • 田辺市立明洋中学校
  • 田辺市立高雄中学校
  • 田辺市立東陽中学校
  • 田辺市立新庄中学校
  • 田辺市立衣笠中学校
  • 田辺市立中芳養中学校
  • 田辺市立上芳養中学校
  • 田辺市立上秋津中学校
  • 田辺市立近野中学校
  • 田辺市立三里中学校
  • 田辺市立龍神中学校
  • 田辺市立大塔中学校
  • 田辺市立秋津川中学校
  • 田辺市立中辺路中学校
  • 田辺市立本宮中学校


高等学校編集

その他編集

交通編集

鉄道路線編集

 
紀伊田辺駅
紀伊田辺駅には特急くろしおを含め、すべての列車が停車するが、芳養駅と紀伊新庄駅には普通列車しか停車しない。芳養駅には1時間に1本、紀伊新庄駅には3時間に1本ほどの割合で列車が停車する。

路線バス編集

コミュニティバス

道路編集

高速自動車国道
国道
主要地方道


一般県道


最寄空港編集

田辺市内中心部からは車で約25分である。空港自体は隣接する西牟婁郡白浜町内にある。日本航空の定期便が毎日3往復、東京国際空港(羽田)との間を約1時間で結んでいる。2,000m滑走路をもつ。また、JR紀伊田辺駅前などから空港リムジンバスではないものの、明光バスが運行する路線バスが飛行機に接続するかたちで、走っている。

産業編集

  • 商業

田辺市は県では和歌山市に次ぐ商業地であり、紀南の中心地として商業施設が集中する。

  • 農業

旧田辺市域ではみなべ町と並ぶ梅の一大産地となっており、山間部の上芳養、中芳養地区一帯に集中する。また、大坊地区はミカンの産地となっており、紀南みかん、大坊みかんと呼ばれるブランドみかん産地。スモモ栽培も盛んで、新庄地区などが主産地。山間部の旧中辺路町、旧大塔村一帯では稲作の転作作物としてシシトウ栽培が推奨され、県内随一の産地となっている。旧龍神村では椎茸やユズの栽培が行われている。本宮地区では茶が特産され、音無茶として販売される。

  • 畜産業

田辺市 - 旧中辺路町一帯は養鶏場が多い。梅干し工場の副産物であった梅酢を餌に含ませ、食味を改良した「紀州うめどり」や「紀州うめたまご」の知名度が上がり、そのうめどりを利用した「たなべえサンド」などの特産品も生まれている。旧本宮町域では熊野牛の産地となっている。

  • 漁業

カツオ、イサキ、サンマなどが獲れる。イサキは『紀州いさぎ』としてブランド化。

  • 林業

龍神地区や本宮地区、大塔地区では林業が盛んで、龍神スギ、熊野スギとしてブランド化された銘木の産地。それゆえ林業によって成立した集落がいくつも見られたが、国産木材の価格低迷や高齢化などにより多くの集落が姿を消している。

観光地編集

太字下線世界文化遺産紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されているもの。

有形文化財編集

自然景勝地編集

熊野信仰編集

寺院・神社編集

文化施設編集

 
南方熊楠顕彰館と熊楠旧邸

温泉編集

その他編集

祭事編集

 
田辺祭
 
田辺祭


田辺市がロケ地として使われた作品編集

著名な出身者編集

地元では、植芝盛平武蔵坊弁慶南方熊楠を加えて田辺の三奇人と呼んでいる。このうち南方熊楠は和歌山市出身だが後半生を田辺で過ごしており、生誕150年となる2017年にその功績をたたえて田辺市名誉市民の称号が贈られることとなった[2]

新庁舎建設計画編集

移転の経緯編集

田辺市の行政機能は田辺市本庁舎(4庁舎、延床面積約10,000 m2)と市民総合センター(延床面積約8,000 m2)の5庁舎に別れており、各庁舎とも築48年を超え現在の耐震基準を満たしておらず、また近年中の発生が予想される南海トラフ巨大地震においては、津波による庁舎の浸水(3 m - 5 m)が予想されている。これらの事から、2016年(平成28年)9月に田辺市は「津波・洪水の想定浸水域外で、かつ、中心市街地から近い場所に、両庁舎の機能を統合した新庁舎を、早期に整備する」と、市役所庁舎の移転および統合の方針を決定した。

移転先として愛宕山、宝来、オーシティ田辺敷地の3か所が提案され、主に交通アクセスと周辺交通の安全性確保の観点から、2017年(平成29年)3月に東山(オークワ田辺敷地)が最適地であるとの調査結果を公表し、2018年(平成30年)8月に市役所庁舎を東山1丁目(オーシティ田辺敷地)に移転させると決定した。総工費は約120億円。2024年(平成36年)中に開庁する予定。

移転先の詳細編集

移転先の用地(約23,000 m2)を株式会社オークワから約10億5,000万円(解体費別)で取得すると発表され、オーシティは2020年(令和2年)3月をもって閉店することが両者で合意された。

庁舎移転計画内容編集

新庁舎建設用地を南から順にAゾーン、市道を挟んでBゾーン・Cゾーンに分け、計画をしている。

Aゾーン
新庁舎、平面駐車場、駐輪場
Bゾーン
立体駐車場、店舗
地元住民からの要望により、テナントとして株式会社オークワが庁舎敷地内にスーパーを出店することになっている。
Cゾーン
駐車場等

なお、県道31号線に掛かっている跨道橋は現在の耐震基準を満たしていないだけでなく、道路幅員、道路曲線、縦断勾配が道路構造令基準を満たしていないため、撤去されることが決まっている。

課題編集

  • 新庁舎建設予定地は、市道あけぼの東山2号線で分断されていることから、歩行者や通行車両が安全にかつ滞りなく通行できるような動線を考える必要がある。
  • 敷地北側と南側には9 mもの高低差があり、現在の建物がその擁壁になっていることから、既存建物の解体には多くの時間と費用が発生するものと考えられる。
  • 予定地周辺道路は通勤ラッシュ時に渋滞が発生し、周辺に学校も多いため自転車が多く、市役所が移転すればより渋滞が激しくなり、危険なのではないかとの声もある。

その他編集

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集