ケネス・ブラナー

イギリスの俳優

ケネス・ブラナー、CBE(Sir Kenneth Branagh, 1960年12月10日 - )は、イギリス俳優映画監督脚本家プロデューサー。「ローレンス・オリヴィエ[1]の再来」と呼ばれ、シェイクスピア俳優として有名。

サー・ケネス・ブラナー
Sir Kenneth Branagh
Sir Kenneth Branagh
2011年
本名 Kenneth Charles Branagh
生年月日 (1960-12-10) 1960年12月10日(61歳)
出生地 北アイルランドの旗 北アイルランドベルファスト
国籍 イギリスの旗 イギリス
身長 177 cm
職業 俳優映画監督脚本家プロデューサー
ジャンル 舞台映画テレビドラマ
活動期間 1981年 -
配偶者 エマ・トンプソン(1989年 - 1995年)
リンゼイ・ブラノック(2003年 - )
主な作品
出演
ハリー・ポッターと秘密の部屋
刑事ヴァランダー
マリリン 7日間の恋
ダンケルク
TENET テネット
監督兼出演
ヘンリー五世
ハムレット
オリエント急行殺人事件
ナイル殺人事件
監督
フランケンシュタイン
マイティ・ソー
シンデレラ
ベルファスト
脚本
『ヘンリー五世』
『ハムレット』
 
受賞
アカデミー賞
脚本賞
2021年ベルファスト
ヴェネツィア国際映画祭
金オゼッラ賞(監督賞)
1995年世にも憂鬱なハムレットたち
ヨーロッパ映画賞
新人作品賞
1990年ヘンリー五世
男優賞
1990年『ヘンリー五世』
ニューヨーク映画批評家協会賞
新人監督賞
1989年『ヘンリー五世』
放送映画批評家協会賞
オリジナル脚本賞
2021年『ベルファスト』
英国アカデミー賞
監督賞
1989年『ヘンリー五世』
英国作品賞
2021年『ベルファスト』
生涯功労賞
1992年
エミー賞
男優賞(ミニシリーズ/テレビ映画部門)
2001年謀議
ゴールデングローブ賞
脚本賞
2021年『ベルファスト』
ローレンス・オリヴィエ賞
最優秀新人賞
1982年アナザー・カントリー
特別賞
2017年
その他の賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
監督賞

1989年『ヘンリー五世』
備考
大英帝国勲章、コマンダー (Commander of the Order of the British Empire)
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生い立ち編集

北アイルランドベルファスト出身。弟と妹がいる。9歳の時に家族と共にイングランドレディングに移住[2][3]

キャリア編集

RADA(王立演劇学校)を首席で卒業した後、23歳の時にロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)に参加し、数多くの舞台に立つ。現在でも時々舞台に立っている。しかし既存の劇団の限界を感じ、自身で「ルネサンス・シアター・カンパニー」(RTC)を仲間と共に設立。『十二夜』、『お気に召すまま』、『リア王』、『夏の夜の夢』などを上演した。

1989年公開の『ヘンリー五世』で、映画監督デビュー並びに初主演を務める。本作では大胆な脚色や、ローレンス・オリヴィエ版のような舞台的演出を排したリアリティーある作風で高い評価を獲得し、29歳にしてアカデミー監督賞主演男優賞にダブルノミネートされると、1992年には老いた舞台俳優の苦悩を描いたチェーホフ原作の短編映画『Swan Song』でアカデミー短編映画賞にノミネートされる。その後も、エマ・トンプソンデンゼル・ワシントンマイケル・キートンといった豪華キャストが顔を揃えた『から騒ぎ』(1993年)や、シェイクスピア俳優の苦悩を描いた『世にも憂鬱なハムレットたち』(1995年)、4時間を超える超大作となった『ハムレット』(1996年)など、シェイクスピア作品の映画化で高い評価を獲得し、『ハムレット』ではアカデミー脚色賞にノミネートされた。

2001年放送のテレビ映画『謀議』でエミー賞主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)を受賞。その翌年に公開された『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、魔法学校の教師であるギルデロイ・ロックハート役をコミカルに演じ、話題となる。

2008年マーベル・スタジオから『マイティ・ソー』の監督として雇われる。3年の年月を費やした本作は、2011年に公開されると大ヒットを記録。同年に公開された『マリリン 7日間の恋』では、自身が敬愛する俳優ローレンス・オリヴィエを演じ、アカデミー助演男優賞にノミネートされる。

2012年7月27日のロンドンオリンピック開会式では、イザムバード・キングダム・ブルネル[4]を演じた。

2015年公開の監督作『シンデレラ』では、オープニング時の興行収入が自身の監督作品としては過去最高となり、実写版のディズニー映画としては珍しいことに批評家からも激賞された。翌年に公開された『ダンケルク』では、クリストファー・ノーラン監督作品に初参加する。2018年公開の自身が監督と主演を務めた『オリエント急行殺人事件』では、豪華キャストと原作の話題性から日本で大ヒットを記録。2021年には再びノーラン作品『TENET テネット』に出演し、再び話題となる。

2021年には自身の幼少期を描いた半自伝的映画『ベルファスト』を発表し、トロント国際映画祭の観客賞を受賞。第94回アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネート、脚本賞で受賞を果たす。これまで個人としてアカデミー賞史上最多となる通算7部門ノミネート(本作では作品賞・監督賞・脚本賞のノミネート)を経験しながら受賞に至っていなかったブラナーにとって初めての受賞となった。

私生活編集

女優のエマ・トンプソンと1989年に結婚するが、1995年に離婚。その後ヘレナ・ボナム=カーターと同棲している時期もあった。2003年にアート・ディレクターのリンゼイ・ブラノックと再婚した[5]

1990年に自身の舞台のために来日している。

自身が主宰する劇団のパトロンがチャールズ皇太子であり、その縁からチャールズ皇太子が2005年に再婚した時に結婚式に招待されていた。

トッテナム・ホットスパーFCのサポーターである[6]

栄典、叙勲等編集

主な作品編集

映画編集

公開年 邦題
原題
役名 備考 日本語吹き替え
1981年 炎のランナー
Chariots of Fire
1987年 ハイシーズン
High Season
ひと月の夏
A Month in the Country
戦火燃ゆる時
Fortunes of War
テレビ映画
1988年 ヘンリー五世
Henry V
ヘンリー5世 兼監督・脚本
1991年 愛と死の間で
Dead Again
マイク・チャーチ/ローマン・ストラウス 兼監督 菅生隆之
1992年 ピーターズ・フレンズ
Peter's Friends
兼監督・製作
1993年 スウィング・キッズ
Swing Kids
クノップ クレジットなし 堀勝之祐
から騒ぎ
Much Ado About Nothing
ベネディック 兼監督・製作・脚本 安原義人
1994年 フランケンシュタイン
Frankenstein
ヴィクター・フランケンシュタイン 兼監督・製作 菅生隆之(ソフト版)
鈴置洋孝テレビ朝日版)
1995年 世にも憂鬱なハムレットたち
In the Bleak Midwinter
N/A 監督・脚本のみ
オセロ
Othello
イアーゴ 菅生隆之
1996年 ハムレット
Hamlet
ハムレット 監督・脚本のみ
リチャードを探して
Looking for Richard
TBA
1998年 相続人
The Gingerbread Man
リック・マグルーダー 森田順平(ソフト版)
佐々木梅治(フジテレビ版)
セレブリティ
Celebrity
リー・サイモン 牛山茂
ヴァージン・フライト
The Theory of Flight
リチャード 谷口節
ボストン/愛の炎
The Proposition
1999年 ワイルド・ワイルド・ウエスト
Wild Wild West
アーリス・ラブレス 佐古正人(ソフト版)
広川太一郎日本テレビ版)
2000年 恋の骨折り損
Love's Labour's Lost
ビローン 兼監督・製作・脚本
舞台よりすてきな生活
How to Kill Your Neighbor's Dog
ピーター
2001年 謀議
Conspiracy
ラインハルト・ハイドリヒ テレビ映画 楠大典
2000年 エル・ドラド/黄金の都
The Road to El Dorado
ミゲール 声の出演 中尾隆聖
2002年 裸足の1500マイル
Rabbit-Proof Fence
ネヴィル 家弓家正
ハリー・ポッターと秘密の部屋
Harry Potter and the Chamber of Secrets
ギルデロイ・ロックハート 内田直哉
シャクルトン 南極海からの脱出
Shackleton
サー・アーネスト・シャクルトン テレビ映画 TBA
2004年 ジム・ヘンソンの不思議の国の物語
Five Children and It
アルバートおじさん 池水通洋
2006年 お気に召すまま
As You Like It
兼監督・製作・脚本
魔笛
The Magic Flute
N/A 監督のみ
2007年 スルース
Sleuth
N/A 監督・製作のみ
2008年 ワルキューレ
Valkyrie
ヘニング・フォン・トレスコウ 内田直哉
2009年 パイレーツ・ロック
The Boat That Rocked
ドルマンディ
2011年 マイティ・ソー
Thor
N/A 監督のみ N/A
マリリン 7日間の恋
My Week with Marilyn
ローレンス・オリヴィエ 金尾哲夫
2014年 エージェント:ライアン
Jack Ryan: Shadow Recruit
ヴィクトル・チェレヴィン 兼監督 高瀬右光
2015年 シンデレラ
Cinderella
N/A 監督のみ N/A
2017年 ダンケルク
Dunkirk
ボルトン海軍中佐 谷昌樹[7]
2018年 オリエント急行殺人事件
Murder on the Orient Express
エルキュール・ポアロ 兼監督・製作 草刈正雄[8]
シェイクスピアの庭
All Is True
ウィリアム・シェイクスピア 菅生隆之
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
Avengers: Infinity War
ステイツマンの救難信号 カメオ出演、クレジットなし[9] 各務立基
2019年 アルテミスと妖精の身代金
Artemis Fowl
N/A 監督・製作のみ N/A
2020年 TENET テネット
Tenet
アンドレイ・セイター 内田直哉[10]
2021年 ベルファスト
Belfast
N/A 監督・脚本・製作のみ N/A
2022年 ナイル殺人事件
Death on the Nile
エルキュール・ポアロ 兼監督・製作 広瀬彰勇[11]

テレビシリーズ編集

著作編集

脚注編集

外部リンク編集