代替番組
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代替番組(だいたいばんぐみ)は、本来予定していた番組が何らかの理由により放送できない場合に、代わりに放送される番組のことである[1]。Bプロ[1]、差し替えやつなぎ番組とも呼ばれる[誰によって?]。なおスポーツ中継が中止のために放送される番組については「雨傘番組」と呼ばれる[2]。
代替番組が放送されるケース
編集基本的に雨傘番組・国会中継ができない場合・報道特別番組を除いて、何らかの事情により予定していた日時での放送が困難となった場合は、別の放送回に予定していた企画に差し替えたり、総集編などで補う場合がほとんどの為、番組そのものを差し替える事例は稀である。
- 事件・事故・災害の発生による、被災者・遺族への配慮
- 出演者やスポンサーの降板・不祥事
- レギュラー出演者や一社提供のスポンサー企業の事情による事例。出演者が原因の場合、代替番組ではなく当該出演者が映っていない部分のみが抜粋されて放送されることが多いが、島田紳助の芸能界引退はカット部分が多くなってしまう影響から、番組そのものが休止する事態になった。
- 大河ドラマ『麒麟がくる』では作品放送前に数話分の放送ストックが準備されていたのにもかかわらず、物語の根幹に関わる主要人物を演じる沢尻エリカが諸事情から降板となり、出演シーンの放送やカットによる対応が不可能と判断されたため、川口春奈の代役により撮り直しが行われたが初回放送や以降の放送までに編集が間に合わず、急遽、同作の主人公明智光秀が歴代の大河ドラマではどのように描かれ、演じられてきたかを振り返る特別番組に差し替えられた例がある。
- 番組自体に重大な問題が見つかった場合(やらせ・捏造・ポケモンショックなど)
- 影響力の大きい著名な人が亡くなった
- NHKの国会中継において野党の審議拒否などで会議が流会、休憩に入った場合。
- 番組表には雨傘番組と同様に「【中継できないとき】」と表示される。
- 海外向けテレビ番組配信・在外邦人向けテレビ国際放送のNHKワールド・プレミアムで定時に放送されている番組でも放送権利上の制約によりその回の放送が不可能な場合(放送権の都合で近代オリンピックなどの日本国内でしか放送できない映像が多い放送回)。
- 地域の事情による差し替え
- 遅れネットの地域での調整
- 制作局が何らかの理由で放送を休止したために、本来遅れネットで放送を行っている地域で先行した場合、調整のために穴埋め番組を放送する場合がある。
- 番組撮影の中断・中止に伴う差し替え
- ドラマなどで見られる。何らかの理由により当初予定していた撮影スケジュールの遂行が不可能となり、放送予定日までに完パケを準備できない場合、当初予定されていた放送時間を穴埋めするために番組の差し替えが行われる。例として世界的な新型コロナウイルス感染症の大流行(パンデミック)では撮影関係者に感染が確認された人物が現れるなどし、さらなる感染拡大を予防する目的で撮影スタジオの一時的な閉鎖や屋外ロケであっても撮影行為そのものを中断・延期する判断が取られている。ドラマ以外でも多数の出演者が長時間スタジオに拘束される状況で進行するバラエティー番組などで、同様にさらなる感染拡大の予防を目的として撮影中止を判断し、差し替えが行われる。
- 出演者の裏被り回避
- 返上された放送回のお詫び
主な事例
編集- お荷物小荷物・カムイ編(ABCテレビ)
- アップダウンクイズ(毎日放送)
- 日本航空123便墜落事故により、事故からしばらくの間プロ野球中継に差し替えられたことがある。最終的には打ち切り。
- ポケットモンスター(テレビ東京)
- 新潟県中越地震直後は当時放送されていたアニメの多くで、地震やパニック映像などの類シーンがある回の放送を見送るケースが多発した。
- 例として、前述の「ポケットモンスター」の続編である「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション」では、第101話として制作された「ゆれる島の戦い!ドジョッチVSナマズン!!」にて地震を引き起こす場面があったため、放送日である同年11月4日はその次の話(「海の男!四天王ゲンジ登場!!」)を前倒しで放送した[3]。
- ライアーゲーム(フジテレビ)
- 2007年6月23日に放送された第1期(土曜ドラマ)最終回は、土曜プレミアムの番組扱いも兼ねて21時からの3時間スペシャルとして放送されていた。レギュラー放送非ネット局のうち、テレビ山口(系列外・遅れネット)とテレビ大分(日本テレビ系列とのクロスネット局・当時土曜プレミアムは同時ネット)は最終回3時間スペシャルのみの放送のため、内容はそれらの局に対するストーリーの調整も兼ねて所々に挿入されたこれまでの総集編が殆どを占めていた。フジテレビ系列局であってもNNNとANNのトリプルクロスネット局であるテレビ宮崎[注 4]は最終回スペシャルが通常、同時ネット対象局である土曜プレミアムの番組で唯一ネットされなかったため、洋画『星の王子 ニューヨークへ行く』に差し替えられ、レギュラー放送非ネット局であっても対応が分かれていた。同局でもシーズン2の同時ネット放送に合わせ、DVD版向けに製作されたものを流用された最終回を再編集(総集編パートは簡略化され、オリジナルシーンはノーカットだった)され、前後編に分割された再放送版が本放送としての扱いだった。ストーリーの調整も兼ねていた。
- そのとき、みんなテレビを見ていた!(NHK)
- 総合テレビで放送された地デジ完全移行記念番組であるが、完全移行が延期された岩手県・宮城県・福島県では東北地方のNHK局が制作したドラマに差し替えられた。その後3県でのアナログ放送最終日に改めて「東北3県 さようならアナログ!もっとデジタル!」が放送された。
- リバース〜警視庁捜査一課チームZ〜(日本テレビ)
- 当初は2013年1月25日に放送される予定だったが、作品の内容上、アルジェリア人質事件を想起させる可能性があるとして「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」に差し替えられた。4月5日に延期され、加藤清史郎の出演シーンはカットされた[注 5]。
- 侠飯(テレビ東京)
- 判事失格!?弁護士夏目連太郎の逆転捜査(フジテレビ)
- 人生最高レストラン(TBSテレビ)
- 「加害者が自分の趣味を悪用した事件」等によって、テレビアニメの放送が打ち切られたことがある。
- 例えば、京田辺警察官殺害事件の影響で、『ひぐらしのなく頃に解』や『School Days』の放送が一部(後者はすべて)の地上波のテレビ局で打ち切られたことが挙げられる。
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脚注
編集注釈
編集- ^ ゴールデンタイムのネットワークセールス枠に編成する場合、差し替えカードでも全国ネットのカードと同じスポンサーで提供されている。
- ^ 全国ネットでは巨人の試合がベースだが、関西広域圏では阪神タイガース、在広局では広島東洋カープの試合に差し替える傾向が特に多い。
- ^ 特にTBS系列局は全局が『まんが日本昔ばなし』の再放送だった。
- ^ フジテレビ版土曜ドラマは『SP 警視庁警備部警護課第四係』から遅れネットを開始した。
- ^ 当初の放送予定日ではこの番組が編成される枠である『金曜ロードSHOW!』の前枠出演者であり、延期日には既に降板済みだったため。
- ^ 2016年8月に放送を開始したテレビユー山形、仙台放送、奈良テレビ、テレビ和歌山、びわ湖放送は編集処理を行った第6話から放送再開したが、IBC岩手放送は第1話・2話・4話(第3話・5話は欠番扱いとなった)の再編集素材の完成が間に合わず、「初森ベマーズ」の再放送に差し替えとなった。
- ^ 12月7日放送回は島崎が諸事情により欠席したため、番組準レギュラーの江口のりこが代演。
出典
編集- ^ a b “テレビ営業用語集”. 日テレ 広告ガイド. 日本テレビ放送網. 2016年4月17日閲覧。
- ^ 雨傘番組がきっかけや - 朝日新聞デジタル,2012年3月15日
- ^ “被災者に配慮、「ポケモン」など放送予定変更” (2004年10月29日). 2004年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月3日閲覧。