全米女子オープン

毎年アメリカで開催される女子ゴルフのメジャー選手権のひとつ

全米女子オープン選手権(ぜんべいじょしオープンせんしゅけん、: U.S. Women's Open Championship)は、アメリカ合衆国で開催される女子ゴルフメジャー選手権の一つ。

Golf pictogram.svg全米女子オープン
U.S. Women's Open
Nuvola apps kolf.svg トーナメント情報
創設 1946年
開催地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
開催コース 持ち回り
主催 USGA(1953年から)
ツアー LPGA
競技方法 ストロークプレー
賞金総額 550万ドル
開催月 5–6月
Nuvola apps kolf.svg 最高記録
最少打数 272 アニカ・ソレンスタム (1996年)
272 ジュリ・インクスター (1999年)
通算スコア –16 ジュリ・インクスター (1999年)
Nuvola apps kolf.svg 最新優勝者
大韓民国の旗 キム・アリム
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概要編集

全米ゴルフ協会(USGA)が主催で、毎年6月第1日曜日を最終日に設定している。開催する地区は毎年変わる。1946年に第1回大会が行われて以来、現存する最古の女子メジャーでもある。賞金総額は550万ドルであり[1]、世界最高額の女子ゴルフトーナメント。男子の全米オープンに相当する。しかし男子の全米オープンと違い、世界的に統一されたメジャー選手権ではなく、欧州ツアー日本ツアーに組み込まれていない。

当初は女子プロゴルフ協会(WPGA)が主催し、1950年の全米女子プロゴルフ協会(LPGA)設立以降はLPGA公認大会となり、1953年からはUSGA主催の選手権となった。

72ホールで決着がつかない場合、プレーオフは2ホールで行われる。かつては翌日に18ホールや3ホールのプレーオフで行っていた。

本大会の優勝者には金メダルとハートン・S・センプル・トロフィーが授与される。

本選出場資格編集

アマチュアでの出場資格は開催初日時点でアマチュアであること[2]

歴代優勝者編集

開催年 優勝者 出身国 開催コース 優勝スコア パー 総額
($)
優勝賞金 ($)
1946 パティー・バーグ   アメリカ合衆国 スポーケンカントリークラブ 5&4 19,700 5,600
1947 ベティ・ジェームソン   アメリカ合衆国 スターマウントフォレストカントリークラブ 295 –9 7,500 2,000
1948 ベーブ・ザハリアス   アメリカ合衆国 アトランティックシティカントリークラブ 300 E 7,500 2,000
1949 ルイーズ・サグス   アメリカ合衆国 プリンスジョージゴルフ&カントリークラブ 291 –9 7,500 2,000
1950 ベーブ・ザハリアス   アメリカ合衆国 ローリングヒルズカントリークラブ 291 -9 5,000 1,000
1951 ベッツィー・ロールズ   アメリカ合衆国 ドルイドヒルズゴルフクラブ 293 +5 7,500 2,000
1952 ルイーズ・サグス   アメリカ合衆国 バラゴルフクラブ 284 +8 7,500 2,000
1953 ベッツィー・ロールズ   アメリカ合衆国 カントリークラブオブロチェスター 230 +10 PO 7,500 2,000
1954 ベーブ・ザハリアス   アメリカ合衆国 セイラムカントリークラブ 291 +3 7,500 2,000
1955 フェイ・クロッカー   ウルグアイ ウィチタカントリークラブ 299 +11 7,500 2,000
1956 キャシー・コーネリアス   アメリカ合衆国 ノースランドカントリークラブ 302 +11 PO 6,000 1,500
1957 ベッツィー・ロールズ   アメリカ合衆国 ウィングドフットゴルフクラブ(イースト) 299 +7 7,200 1,800
1958 ミッキー・ライト   アメリカ合衆国 フォレストレイクカントリークラブ 290 -2 7,200 1,710
1959 ミッキー・ライト   アメリカ合衆国 チャーチルバレーカントリークラブ 287 -1 7,200 1,710
1960 ベッツィー・ロールズ   アメリカ合衆国 ウォーセスターカントリークラブ 292 +4 7,200 1,710
1961 ミッキー・ライト   アメリカ合衆国 バルタスロールゴルフクラブ 293 +5 8,000 1,710
1962 ミュール・リンドストローム   アメリカ合衆国 ダンゴルフアンドビーチクラブ 301 +13 8,000 1,710
1963 メアリー・ミルズ   アメリカ合衆国 ケンウッドカントリークラブ 289 -3 9,000 1,900
1964 ミッキー・ライト   アメリカ合衆国 サンディエゴカントリークラブ 290 -3 PO 9,900 2,090
1965 キャロル・マン   アメリカ合衆国 アトランティックシティカントリークラブ 290 +2 17,780 3,800
1966 サンドラ・スプジッチ   アメリカ合衆国 ヘーゼルティンナショナルゴルフクラブ 297 +9 20,000 4,000
1967 カトリーヌ・ラコスト (a)   フランス バージニアホットスプリングス 294 +6 25,000 0
1968 スージー・バーニング   アメリカ合衆国 モスレムスプリングスゴルフクラブ 289 +5 25,000 5,000
1969 ドナ・カポニ   アメリカ合衆国 セニックヒルズカントリークラブ 294 +6 31,040 5,000
1970 ドナ・カポニ   アメリカ合衆国 マスコギーカントリークラブ 287 -1 30,000 5,000
1971 ジョアン・カーナー   アメリカ合衆国 カーカクラブ 288 E 31,000 5,000
1972 スージー・バーニング   アメリカ合衆国 ウィングドフットゴルフクラブ(イースト) 299 +11 40,000 6,000
1973 スージー・バーニング   アメリカ合衆国 カントリークラブオブロチェスター 290 +2 40,000 6,000
1974 サンドラ・ヘイニー   アメリカ合衆国 ラ・グランデカントリークラブ 295 +7 40,000 6,073
1975 サンドラ・ヘイニー   アメリカ合衆国 アトランティックシティカントリークラブ 295 +7 55,000 8,044
1976 ジョアン・カーナー   アメリカ合衆国 ローリンググリーンゴルフクラブ 292 +8 PO 60,000 9,054
1977 ホリス・ステーシー   アメリカ合衆国 ヘーゼルティンナショナルゴルフクラブ 292 +4 75,000 11,040
1978 ホリス・ステーシー   アメリカ合衆国 カントリークラブオブインディアナポリス 289 +5 100,000 15,000
1979 ジェルリン・ブリッツ   アメリカ合衆国 ブルックローンカントリークラブ 284 E 125,000 19,000
1980 エイミー・オルコット   アメリカ合衆国 リッチランドカントリークラブ 280 -4 140,000 20,047
1981 パット・ブラッドリー   アメリカ合衆国 ラ・グランデカントリークラブ 279 -9 150,000 22,000
1982 ジャネット・アンダーソン   アメリカ合衆国 デル・パソカントリークラブ 283 -5 175,000 27,315
1983 ジャン・スティーブンソン   オーストラリア シーダリッジカントリークラブ 290 +6 200,000 32,780
1984 ホリス・ステーシー   アメリカ合衆国 セイラムカントリークラブ 290 +2 225,000 36,000
1985 キャシー・グァダニーノ   アメリカ合衆国 バルスタロールゴルフクラブ 280 -8 250,000 41,975
1986 ジェーン・ゲディーズ   アメリカ合衆国 NCRカントリークラブ 287 -1 PO 300,000 50,000
1987 ローラ・デービース   イングランド プレーンフィールドカントリークラブ 285 -3 PO 325,000 55,000
1988 リサロッテ・ノイマン   スウェーデン ボルチモアカントリークラブ 277 -7 400,000 70,000
1989 ベッツィ・キング   アメリカ合衆国 インディアンウッドゴルフアンドカントリークラブ 278 -2 450,000 80,000
1990 ベッツィ・キング   アメリカ合衆国 アトランタアスレチッククラブ 284 -4 500,000 85,000
1991 メグ・マローン   アメリカ合衆国 コロニアルカントリークラブ 283 -1 600,000 110,000
1992 パティ・シーハン   アメリカ合衆国 オークモントカントリークラブ 280 E PO 700,000 130,000
1993 ローリー・マーテン   アメリカ合衆国 クルックドスティックゴルフクラブ 280 -4 800,000 144,000
1994 パティ・シーハン   アメリカ合衆国 インディアンウッドゴルフ&カントリークラブ 277 -7 850,000 155,000
1995 アニカ・ソレンスタム   スウェーデン ブロードモアゴルフクラブ・イーストコース 278 -2 1,000,000 175,000
1996 アニカ・ソレンスタム   スウェーデン パインニードルズロッジ&ゴルフクラブ 272 -8 1,200,000 212,500
1997 アリソン・ニコラス   イングランド パンプキンリッジゴルフクラブ 274 -10 1,300,000 232,500
1998 朴セリ   韓国 ブラックウルフラン・コンポジットコース 290 +6 PO 1,500,000 267,500
1999 ジュリ・インクスター   アメリカ合衆国 オールドウェバリーゴルフクラブ 272 -16 1,750,000 315,000
2000 カリー・ウェブ   オーストラリア メリットクラブ 282 -6 2,750,000 500,000
2001 カリー・ウェブ   オーストラリア パインニードルズロッジ&ゴルフクラブ 273 -7 2,900,000 520,000
2002 ジュリ・インクスター   アメリカ合衆国 プレイリーデューンズゴルフクラブ 276 -4 3,000,000 535,000
2003 ヒラリー・ランキ   アメリカ合衆国 パンプキンリッジゴルフクラブ 283 -1 PO 3,100,000 560,000
2004 メグ・マローン   アメリカ合衆国 オーチャーズゴルフクラブ 274 -10 3,100,000 560,000
2005 バーディ・キム   韓国 チェリーヒルズカントリークラブ 287 +3 3,100,000 560,000
2006 アニカ・ソレンスタム   スウェーデン ニューポートカントリークラブ 284 E PO 3,100,000 560,000
2007 クリスティ・カー   アメリカ合衆国 パインニードルズロッジ&ゴルフクラブ 279 -5 3,100,000 560,000
2008 朴仁妃   韓国 インターラケンカントリークラブ 283 -9 3,250,000 585,000
2009 ジ・ウンヒ   韓国 ソーコンバレーカントリークラブ 284 E 3,250,000 585,000
2010 ポーラ・クリーマー   アメリカ合衆国 オークモントカントリークラブ 281 -3 3,250,000 585,000
2011 柳簫然   韓国 ブロードモアゴルフクラブ・イーストコース 281 -3 PO 3,250,000 585,000
2012 チェ・ナヨン   韓国 ブラックウルフラン・コンポジットコース 281 -7 3,250,000 585,000
2013 朴仁妃   韓国 セボナックゴルフクラブ 280 -8 3,250,000 585,000
2014 ミシェル・ウィー   アメリカ合衆国 パインハーストNO.2 278 -2 4,000,000 720,000
2015 田仁智[3]   韓国 ランカスターCC 272 -8 4,500,000 810,000
2016 ブリタニー・ラング英語版   アメリカ合衆国 コードベールゴルフクラブ 282 -6 PO 4,500,000 810,000
2017 パク・ソンヒョン   韓国 トランプ・ナショナルGC 277 -11 5,000,000 900,000
2018 アリヤ・ジュタヌガーン   タイ ショールクリーククラブ 277 -11PO 5,000,000 900,000
2019 イ・ジョンウン6[4]   韓国 CCオブチャールストン 278 -6 5,500,000 1,000,000
2020 キム・アリム朝鮮語版   韓国 チャンピオンズGC 281 –3 5,500,000 1,000,000
(a)はアマチュア
†第1回はマッチプレー方式で行われ、5&4でベティ・ジェームソンを下した。

今後の開催予定地編集

コース 開催地 日程
2021 オリンピック・クラブレイクC カリフォルニア州サンフランシスコ 6月3日–6日
2022 パインニードルズ・ロッジ&GC ノースカロライナ州サザンパインズ 6月2日–5日
2023 ペブルビーチ・ゴルフリンクス カリフォルニア州ペブルビーチ 6月1日–4日
2024 ランカスター・カントリークラブ Lancaster, Pennsylvania 5月30日–6月2日
2025 エリンヒルズ Erin, Wisconsin 5月29日–6月1日

Source:[5][6]

TV放送編集

アメリカ編集

アメリカ国内では2020年以降はNBCスポーツが放映権を所有している。初日・2日目はゴルフ・チャンネル、3日目と最終日はNBCで放送。かつてはABCESPN)やFoxで放送されていた。

日本編集

日本では2017年までは、全米オープン同様、テレビ朝日系列で放送されていた。過去には、大会4日間を早朝5:00から8:00まで各日3時間、『ANNニュース』を挟む編成とした。最終日、8:00以降も競技が続いている場合は『羽鳥慎一モーニングショー』 (この場合は8:00 - 9:55) を内包して、最終組ホールアウトまで放送していた。このため、テレビ中継時に限り『グッド!モーニング』(『おはよう朝日です』〈朝日放送<現:朝日放送テレビ>〉等地域ローカル情報番組も含む)は日本時間で金曜(初日)・月曜(最終日)の放送分、また、土曜の『週刊ニュースリーダー』(『おはよう朝日土曜日です』〈朝日放送<現:朝日放送テレビ>〉等地域ローカル情報番組を含む)、日曜の『TOKYO応援宣言』、メ〜テレ制作アニメ枠スーパー戦隊シリーズも休止となった。

2003年までは「全米オープンゴルフ」とほぼ同じスポンサーだった。2004年・2005年はネットワークセールスを縮小したが、2006年は全編ネットワークセールスに変更された。

2006年7月1日の大会2日目は早朝3:40から『2006 FIFAワールドカップ・ベスト16』編成のため、6:10に編成。またその後の『朝だ!生です旅サラダ』は8:30の短縮版・イレギュラー編成として放送された。またスポンサー枠は全米オープンは全編22分に対して、全米女子オープンは土曜日の2日目は19分・他の大会期間日は23分に構成された。

2011年の第66回大会では、7月8日の大会第1日が 7:00 - 9:55、7月9日の大会2日目が 6:30 - 9:55、7月10日の大会3日目が 4:00 - 7:00に放送された。荒天による中断・サスペンテッドにより、日程が遅れ遅れとなり、7月11日の大会第4日は当初予定を変更し、3:00 - 7:00(4:00までは関東ローカル)での放送に加え、前枠の『GET SPORTS』(1:05 - 3:00、1:30以降は関東他一部地域のみの放送)・『情報満載ライブショー モーニングバード!』(8:00 - 9:55、日本テレビ系列3局でも放送)の各枠内の一部時間帯でも放送された。4日間で大会が終了できなかったため、大会最終日(5日目)を7月12日に行い、これが4:55 - 6:30に放送された。なお、大会3日目以降は「ANNニュース」を内包して放送した。

2014年の2日目(21日)は早朝6:45から『2014 FIFAワールドカップ・「ホンジュラス×エクアドル」』編成のため、20日深夜3:30から放送。

しかし全米オープン同様、USGAが管轄するため、2016年以降の放映権を巡り、テレビ朝日とUSGAとの契約が難航されており、テレビ朝日の放映ができない場合は、TBSやNHKで放送の可能性があることもあったが[7]、同年5月24日、テレビ朝日は予定通り放送が決定された。しかし同時期にUEFA EURO 2016があり、テレビ朝日では最終日の10日に決勝が放送されるため、決勝試合終了まではBS朝日で放送。その後は競技終了まで地上波で放送された。

2017年以降は、WOWOWでも放送されている[8]。なお、同年はテレビ朝日系列でも従来通り放送されたが、同年7月15日の大会2日目は早朝4:00から九州朝日放送では、『走れ!山笠』編成のため、ネット返上となった。

2018年からはテレビ東京系列で放送されている[9]。このため、テレビ中継時に限り、『ニュースモーニングサテライト』『おはスタ』『きんだーてれび』は日本時間で金曜(初日)・月曜(最終日)の放送分が休止となる。また、土曜朝7時台のアニメ枠日曜朝7時台のアニメ枠も休止となる事がある(なお、2018年は「ディズニー・サンデー」は同日16:00 - 16:30に繰り下げて放送した)。2020年に関しては新型コロナウイルス(COVID-19)の影響から同年12月11日から13日・15日に放送された。なお、同月15日に関しては雨天に伴う順延によるものであり[10]、同日は0:12 - 5:45に当初予定していた番組を休止もしくは後日振替とした上で中継を放送した[11]

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ エビアン選手権は2013年からのメジャー大会昇格後が対象

出典編集

  1. ^ 全米女子OPの優勝賞金、過去最高100万ドルに【LPGAツアー 米国女子】”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2019年5月29日). 2019年5月30日閲覧。
  2. ^ 2014 U.S. Women's Open Entry Form”. USGA. 2014年3月25日閲覧。
  3. ^ チョン・インジが逆転でメジャーを制す 大山志保は5位 - ゴルフダイジェスト・オンライン、2015年7月13日
  4. ^ 比嘉真美子は5位タイで終了 イ・ジョンウン6がメジャーで米ツアー初優勝 ALBA 2019年06月03日
  5. ^ Lancaster Country Club to Host 2024 US Womens Open Championship”. LPGA. 2018年11月27日閲覧。
  6. ^ Pine, Julia (2019年4月16日). “Erin Hills to Host 2025 Women’s Open, 2022 Mid-Amateur”. USGA. 2020年9月26日閲覧。
  7. ^ “松山の快挙見られない?「全米オープン中継」消滅危機”. 東京スポーツ. (2016年4月13日). https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/golf/529621/ 2020年9月26日閲覧。 
  8. ^ 世界最高峰LPGA女子ゴルフツアー「メジャー第3戦!全米女子オープン」WOWOWで初放送決定!”. WOWOW (2017年5月18日). 2017年6月5日閲覧。
  9. ^ 第73回全米女子オープンゴルフ”. テレビ東京. 2018年5月20日閲覧。
  10. ^ 渋野3時間半待機も…最終日悪天候影響で明日に延期”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2020年12月14日). 2020年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月15日閲覧。
  11. ^ 緊急生放送!全米女子オープンゴルフ最終日【渋野日向子1打差単独トップ!】”. テレビ東京 (2020年12月15日). 2020年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月15日閲覧。

外部リンク編集