名寄駅

日本の北海道名寄市にある北海道旅客鉄道の駅

名寄駅(なよろえき)は、北海道名寄市東1条南6丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)宗谷本線である。駅番号W48事務管コードは▲121818[4]

名寄駅
JR Soya-Main-Line Nayoro Station building (20190429).jpg
駅舎(2019年4月)
なよろ
Nayoro
W47 名寄高校 (2.1 km)
(4.0 km) 日進 W49
所在地 北海道名寄市東1条南6丁目1番1号
北緯44度20分58秒 東経142度27分55秒 / 北緯44.34944度 東経142.46528度 / 44.34944; 142.46528
駅番号 W48
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
日本貨物鉄道(JR貨物)*
所属路線 宗谷本線
キロ程 76.2 km(旭川起点)
電報略号 ナロ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
353人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1903年明治36年)9月3日[1]
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
*貨物列車の発着はなし。オフレールステーションを併設。
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名寄駅
なよろ
Nayoro
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
開業年月日 1919年大正8年)10月20日[2]
廃止年月日 1995年(平成7年)9月4日[3]
乗入路線
所属路線 名寄本線
キロ程 0.0 km(名寄起点)
(5.8 km) 中名寄
所属路線 深名線
キロ程 121.8 km(深川起点)
西名寄 (4.0 km)
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概要編集

名寄市の中心駅であり、普通列車に加え特急「宗谷」「サロベツ」快速なよろ」が停車する宗谷本線の主要駅である。普通列車の運転系統も当駅で同じように分かれるが、当駅を跨いで直通する列車も存在し、当駅で列車番号が変わる。

1903年明治36年)9月に旭川方面から伸びる天塩線(宗谷本線の前身)の終着駅として開業し[1]、8年後の1911年(明治44年)11月に路線が恩根内駅まで延伸し、途中駅となった。1919年(大正8年)10月には下川方面へ向かう名寄線(後の名寄本線)が開業し[2]1937年(昭和12年)11月には名雨線(後の深名線)が開業して各線との乗換駅となった[3]

1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化により、名寄駅は北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)に継承された[1]。名寄本線・深名線もJR北海道が継承したが、名寄本線は1989年平成元年)5月に[2]、深名線は1995年(平成7年)9月に廃止され[3]、現在は宗谷本線のみの途中駅となっている。

歴史編集

 
1977年の名寄駅と周囲約1.8km範囲の状況。上が稚内方面。下中央が宗谷本線、下左が深名線、下右が名寄本線。深名線と並行して南の天塩川製紙工場(現王子マテリア名寄工場)へ専用線が分岐している。駅の構内には多くの副本線と共に、転車台を持つ大きな機関区が残されている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来編集

市名より。天塩川名寄川が合流することから「ナイオㇿプトゥ(nay-or-putu)」(川・の所・の口)が由来とされる[10]

駅構造編集

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅駅舎(改札口)は西側1箇所にあり、日本最北のLED発車標導入駅である[注釈 1]。以前は駅舎脇直結の島式ホームがあり2面4線であったが、0番のりばが廃止された後、単式ホームになった[注釈 2]。1 - 3番のりばはいずれも折り返しが可能。ホーム間の移動は跨線橋を使う。

留置線が敷設され、夜間滞泊の運用もある。このうち1本は音威子府駅発着で、当駅まで回送して滞泊している。

終日社員配置駅。駅構内にはみどりの窓口自動券売機指定席券売機クレジットカード専用)[11]がある。

のりば編集

番線 路線 方向 行先
1 - 3 宗谷本線 下り 音威子府稚内方面
上り 旭川札幌方面
  • 特急列車は1番線

貨物駅(名寄オフレールステーション)編集

JR貨物の名寄駅は、コンテナ貨物(JR規格12フィートコンテナのみ)の取扱駅となっている。コンテナ集配基地の名寄オフレールステーション(略称:名寄ORS)が駅舎北側に併設されており、貨物列車の代行のトラック便北旭川駅との間に1日5往復運行されている[注釈 3]。JR貨物の施設としては最北端に位置している。

かつては1面2線のコンテナホームがあったが、貨物列車の発着が廃止された1996年平成8年)9月以降、荷役線は使用されずホームのみコンテナ基地として使用されている。貨物列車の発着がない自動車代行駅となった後、2006年(平成18年)4月の貨物駅の名称整理の際に、名寄オフレールステーションとなっている。

また1993年(平成5年)ごろまでは岩谷産業名寄LPGセンターへの専用線があり、本輪西駅発送の液化石油ガス (LPG) 輸送用のタキ25000形貨車が到着していた。また、それより前には王子マテリア名寄工場への専用線もあり、同工場向けの石油輸送用タンク車も到着していた。

利用状況編集

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみ判明している年については、1/2した値を括弧書きで示す。「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1955年(昭和30年) 1,005,534 (2,747.4) [12]
1956年(昭和31年) 1,112,633 (3,048.3)
1957年(昭和32年) 1,191,578 (3,264.6)
1958年(昭和33年) 1,208,888 (3,312.0)
1959年(昭和34年) 1,219,198 (3,331.1)
1960年(昭和35年) 1,219,100 (3,340.0)
1961年(昭和36年) 1,153,822 (3,161.2)
1962年(昭和37年) 1,166,533 (3,196.0)
1963年(昭和38年) 1,133,010 (3,095.7)
1964年(昭和39年) 1,086,408 (2,976.5)
1965年(昭和40年) 1,132,321 (3,102.2)
1966年(昭和41年) 1,085,414 (2,973.7)
1967年(昭和42年) 1,004,553 (2,744.7)
1968年(昭和43年) 1,018,386 (2,790.1)
2003年(平成15年) 577 [13]
2004年(平成16年) 541
2005年(平成17年) 526
2006年(平成18年) 500
2007年(平成19年) 468
2008年(平成20年) 447 [14]
2009年(平成21年) 434
2010年(平成22年) 421
2011年(平成23年) 434
2012年(平成24年) 442 [15]
2013年(平成25年) 441
2014年(平成26年) 441
2015年(平成27年) 442 10名以上 [15][JR北 3]
2016年(平成28年) 445 442.6 [16][JR北 4]
2017年(平成29年) 401 448.2 [16][JR北 5]
2018年(平成30年) 371 426.0 [16][JR北 6]
2019年(令和元年) 353 377.8 [16][JR北 7]
2020年(令和02年) 334.8 [JR北 8]
2021年(令和03年) 294.0 [JR北 9]

かつて販売されていた駅弁編集

  • 角舘商会
    • 蝦夷っ子ちらし寿し(1050円) - 特急「スーパー宗谷」へ積み込み
    • 牡蠣帆立弁当(940円)
    • 北の味きのこごはん(940円)
    • ニシンカズノコ弁当(840円) - 特急「スーパー宗谷」へ積み込み
    • みそ豚丼(750円)
    • たこ寿し(730円)

駅売店のほか、ワゴン販売のある特急「スーパー宗谷」の車内でも販売されていた。なお、角舘商会は2009年(平成21年)6月30日限りで廃業した[新聞 3]

駅周辺編集

 
SLキマロキ編成(2004年6月)

バス路線編集

2013年(平成25年)4月1日に「駅前交流プラザ『よろーな』」がオープンし、同日より併設されたバス乗り場に発着する[17][18]

名士バス
名寄市内路線、下川町興部町方面(JR北海道名寄本線廃止代替)、および美深町方面などを運行。路線詳細はバス事業者記事を参照。
ジェイ・アール北海道バス
幌加内町方面(JR北海道深名線廃止代替)へ運行。路線詳細は深名線 (ジェイ・アール北海道バス)を参照。
道北バス(案内所を設置)
士別市旭川市方面への郊外路線、札幌市方面(北海道中央バス共同運行)、および音威子府村枝幸町猿払村方面(宗谷バス共同または宗谷バス単独運行)への都市間バスを運行。路線詳細はバス事業者記事を参照。

隣の駅編集

北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線
快速「なよろ
名寄高校駅 (W47) - 名寄駅 (W48)
*:音威子府駅始発列車は、音威子府駅 - 当駅間普通列車
普通
名寄高校駅 (W47) - 名寄駅 (W48) - 日進駅 (W49)

かつて存在した路線編集

北海道旅客鉄道(JR北海道)
名寄本線
名寄駅 - 中名寄駅
深名線
西名寄駅 - 名寄駅

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ かつては、駅自動放送も最北端であったが、2012年(平成24年)2月に稚内駅に駅自動放送が導入されたため、現在は最北端ではない。
  2. ^ 0番のりば廃止後は、深名線廃止まで宗谷本線と共用で3番のりばを使用していた。
  3. ^ 2000年頃は1日10往復運行されていた。便数は最大36便まであったが、そのうち2便連名とした複合便が8往復となっている。これは北海道内のJR貨物の駅の中ではトラック便の本数が最も多かった。

出典編集

  1. ^ a b c d e f g h i 石野 1998, p. 899.
  2. ^ a b c d e 石野 1998, p. 908.
  3. ^ a b c d e 石野 1998, p. 848.
  4. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  5. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17頁。 
  6. ^ 新名寄市史 第1巻。
  7. ^ a b c 『新名寄市史』(2) (2000), p. 432.
  8. ^ a b c 『新名寄市史』(2) (2000), pp. 430–448.
  9. ^ a b c d 『新名寄市史』(2) (2000), p. 434.
  10. ^ アイヌ語地名リスト トヨト~ノブシ P91-100”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月17日閲覧。
  11. ^ 指定席券売機/話せる券売機|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2021年1月26日閲覧。
  12. ^ 『名寄市史』 (1971), pp. 865–868.
  13. ^ 10 通信・運輸 (PDF)”. 名寄市の統計 平成19年度版. 名寄市. p. 56. 2017年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月16日閲覧。
  14. ^ 10 通信・運輸 (PDF)”. 名寄市の統計 平成24年度版. 名寄市. p. 58. 2017年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月16日閲覧。
  15. ^ a b 10 通信・運輸 (PDF)”. 名寄市の統計 平成28年度版. 名寄市. p. 58. 2017年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月16日閲覧。
  16. ^ a b c d 10 通信・運輸 (PDF)”. 名寄市の統計 令和2年度版. 名寄市. p. 55. 2021年5月1日閲覧。
  17. ^ 駅前交流プラザ「よろーな」利用案内” (日本語). 名寄市. 2014年3月23日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
  18. ^ 高速なよろ号がますます便利に快適に変わります! (PDF)” (日本語). 道北バス. 2013年6月21日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。

JR北海道編集

  1. ^ “駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 北海道旅客鉄道, (2007年9月12日), オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf 2007年9月30日閲覧。 
  2. ^ 名寄駅・稚内駅 営業時間の変更について (PDF)”. 北海道旅客鉄道株式会社. 2017年5月16日閲覧。
  3. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在) (PDF)”. 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  4. ^ 宗谷線(名寄・稚内間) (PDF)” (日本語). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区). 北海道旅客鉄道 (2017年12月8日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月30日閲覧。
  5. ^ 宗谷線(名寄・稚内間) (PDF)” (日本語). 北海道旅客鉄道 (2017年7月2日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月13日閲覧。
  6. ^ 宗谷線(名寄・稚内間) (PDF)”. 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  7. ^ 宗谷線(名寄・稚内間) (PDF)”. 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。

新聞記事編集

  1. ^ a b 成川謙 (2016年12月14日). “日本最北・名寄駅キヨスクが20日閉店 宗谷線、見直し加速” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(道北) (北海道新聞社). オリジナルの2016年12月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161215162129/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0348112.html 2016年12月15日閲覧。 
  2. ^ a b 横田信行 (2016年12月19日). “キヨスク:日本最北の店が閉店 売上高減で 宗谷線名寄駅” (日本語). 毎日新聞. 毎日新聞 (毎日新聞社). オリジナルの2016年12月19日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161219044813/http://mainichi.jp/articles/20161219/k00/00e/040/107000c 2016年12月19日閲覧。 
  3. ^ a b ““最北の駅弁屋”廃業へ JR名寄駅、創業99年” (日本語). 産経新聞. MSN産経ニュース(トレンド・話題) (産業経済新聞社). (2009年6月27日). オリジナルの2009年6月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090628091101/http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090627/trd0906270858002-n1.htm 2009年6月28日閲覧。 
  4. ^ “JR北海道 ツインクルプラザ6支店の営業3月末で終了” (日本語). 交通新聞 (交通新聞社). (2016年2月24日) 
  5. ^ “最北のキヨスクが閉店 JR名寄駅で61年” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(暮らし・話題) (北海道新聞社). (2016年12月21日). オリジナルの2016年12月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161221094116/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0350699.html 2016年12月21日閲覧。 
  6. ^ 西野一弥 (2016年10月23日). “おやすみ「キマロキ」 SL排雪列車に冬囲い 名寄” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(道北) (北海道新聞社). オリジナルの2016年10月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161023191141/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0329917.html 2016年10月23日閲覧。 

参考文献編集

  • 名寄市役所 編(日本語) 『名寄市史』名寄市、1971年12月1日、865-868頁。doi:10.11501/9490573https://doi.org/10.11501/94905732022年9月11日閲覧 
  • 名寄市史編さん委員会 編 『新名寄市史』 2巻、名寄市、2000‐11。 
  • 本久公洋 『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社2008年
  • 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目編集

外部リンク編集