大田広域市

韓国の広域市
大田邑から転送)

大田広域市(テジョンこういきし、たいでんこういきし、朝鮮語: 대전광역시)は、大韓民国の都市。韓国で5番目の大都市である。5区と79行政洞よりなる。現在は広域市に位置づけられ、には属さないが、1988年までは忠清南道に属していた。

大田広域市
略称: Daejeon;대전;テジョン
Daejeon montage.png
上から:エキスポ科学公園から見下ろす市街地、エキスポ科学公園のハンビッ塔、政府大田庁舎、甲川にかかるエキスポ
位置
大田広域市の位置
地図
大田広域市の地図
各種表記
ハングル: 대전광역시
漢字: 大田廣域市
日本語読み仮名: たいでんこういきし
片仮名転写: テジョン=グァンヨクシ
ローマ字転写 (RR): Daejeon-Gwangyeoksi
統計(2015年
面積: 540.1 km2
総人口: 1,535,191[1][2]
男子人口: 772,243 人
女子人口: 766,151 人
人口密度: 2,847 人/km2
世帯数: 588,395 世帯
行政
国: 大韓民国の旗 大韓民国
下位行政区画: 5区
ISO 3166-2: KR-30
行政区域分類コード: 25
大田広域市の木: マツ
大田広域市の花: モクレン
大田広域市の鳥: カササギ
自治体公式サイト: 大田広域市
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大田市街風景

西には名山・聖山として知られた鶏龍山がそびえる。古来より近郊の儒城温泉が知られていたが大きな町はなく、公州所属の農村地帯に過ぎなかった。ゆえにこの地域を「大きな」を意味する固有語でハンバッ(한밭、Hanbat)と曖昧に指し示していた。日本統治下の自治体統廃合の際に「大田」と漢字が当てられ、さらに京釜線湖南線などが開通して交通の要衝となり急速に発展、大きな都市となった。

大田国際博覧会1993年に開催されたほか、市内の儒城区にハイテク団地「大徳研究団地」を有するなど科学技術都市として知られる。1973年に研究学園団地として指定された大徳研究団地は、韓国科学技術院(KAIST)や韓国電子通信研究院(ETRI)など政府・民間の研究所100以上が集中しており、原子力宇宙開発生命工学などの研究を行っている。また特許庁統計庁など首都機能の一部が大田に分散されており、韓国水資源公社 (K-WATER) の本社と韓国鉄道公社(KORAIL)の本社も置かれている。

行政編集

歴代市長については大田広域市長を参照。
第5期大田市議会党派別議席数
合計 内訳
共に
民主党
自由韓国党
合計 22 21 1
内訳 地域区 19 19 0
比例代表 3 2 1
出典:“大田広域市議会ホームページ”を参照(2018年10月21日閲覧)。

読みは大韓民国の地方行政区画参照

歴史編集

  • 古代 - 百済の雨述郡・真県・奴斯只県・所比浦県
  • 統一新羅時代 - 比豊郡・鎮嶺県・儒城県・赤鳥県
  • 高麗時代 - 公州牧の懐徳県・鎮岑県・儒城県・徳津県
  • 李氏朝鮮時代 - 忠清道懐徳郡・鎮岑郡
  • 1914年
  • 1926年3月1日 - 外南面の一部(外川里・蘇堤里の各一部および大洞里・新大里・連孝里)を編入。
  • 1928年6月20日 - 大田駅新築落成式
  • 1931年4月1日 - 大田面が大田邑に昇格。[4]
  • 1934年 - 上水道供給
  • 1935年10月1日 - 大田郡大田邑が大田府に昇格。大田郡は大徳郡に改称。
  • 1939年 - 大田 - ソウル間の複線列車運行開始
  • 1940年11月1日 - 大徳郡外南面・柳川面の各一部を編入。
  • 1949年 - 大田府が大田市に改称。
  • 1963年1月1日 - 大徳郡柳川面および懐徳面・山内面の各一部を編入。
  • 1977年 - 東区中区を設置。(2区)
  • 1983年2月15日 (2区)
    • 大徳郡儒城邑および九則面・炭洞面・杞城面・鎮岑面の各一部が中区に編入。
    • 大徳郡懐徳面が東区に編入。
  • 1987年 - 大徳郡鎮岑面の一部が東区に編入。(2区)
  • 1988年1月1日 - 中区の一部が西区として分離。(3区)
  • 1989年1月1日 - 忠清南道大田市が大田直轄市に昇格。(5区)
    • 忠清南道大徳郡東面および山内面の一部が東区に編入。
    • 忠清南道大徳郡山内面の一部が中区に編入。
    • 忠清南道大徳郡杞城面が西区に編入。
    • 西区の一部と大徳郡九則面・炭洞面および鎮岑面の一部をもって儒城区を設置。
    • 東区の一部を大徳郡新灘津邑をもって大徳区を設置。
  • 1993年 - 大田国際博覧会を開催。
  • 1995年 - 大田直轄市が大田広域市に改称。(5区)
  • 2004年 - KTX(韓国高速鉄道)開業。

軍事編集

儒城区の紫雲台には教育司令部や陸海空各軍の大学があるほか、周囲に国防科学研究所、軍需司令部が集中する。鶏竜台(陸海空三軍統合本部)のある鶏龍市は儒城区に隣接する。

交通編集

 
エキスポ科学公園と甲川(カプチョン)にかかる橋
 
政府庁舎。特許庁・統計庁など首都機能の一部が移転している

空港編集

市内に空港はないが、清州国際空港忠清北道清州市(旧清原郡)にあり、韓国の時刻表では「清州/大田」と表記されている。

鉄道編集

大田駅にはKTXSRTが乗り入れる。京釜高速鉄道でソウル駅からの所要時間は最速50分、水西駅から43分、釜山駅から1時間29分。湖南高速鉄道の列車は西大田経由のKTXのみ西大田駅に停車し、湖南高速線公州駅経由の列車は大田市内に入らない。

在来線の一般列車は、ソウル駅から東大邱駅・釜山駅方面のITX-セマウルムグンファ号が大田駅に、龍山駅から湖南線全羅線方面へのITX-セマウル・ムグンファ号が西大田駅に停車する。 忠北線清州駅方面の列車の多くも大田駅を始発駅としている。 大田線は2015年4月1日をもって旅客列車の運行が廃止された。

バス編集

高速道路編集

国道編集

気候編集

ケッペンの気候区分では温帯夏雨気候に属する。内陸である為、寒暖の差が激しい大陸性気候となる。夏は暑く、冬は緯度の割りに寒さが厳しい。最高気温極値は37.7℃(1994年7月24日)、最低気温極値は-19.0℃(1969年2月6日)、過去最深積雪は49.0cm(2004年3月5日)である。

大田 (1981−2010)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 4.0
(39.2)
7.0
(44.6)
12.6
(54.7)
19.2
(66.6)
24.1
(75.4)
27.5
(81.5)
29.0
(84.2)
29.8
(85.6)
26.4
(79.5)
20.9
(69.6)
13.3
(55.9)
6.4
(43.5)
18.4
(65.1)
日平均気温 °C (°F) −1
(30)
1.5
(34.7)
6.5
(43.7)
13.0
(55.4)
18.2
(64.8)
22.4
(72.3)
25.0
(77)
25.6
(78.1)
21.3
(70.3)
14.7
(58.5)
7.5
(45.5)
1.2
(34.2)
13.0
(55.4)
平均最低気温 °C (°F) −5.4
(22.3)
−3.5
(25.7)
1.0
(33.8)
7.0
(44.6)
12.6
(54.7)
17.9
(64.2)
21.8
(71.2)
22.2
(72)
17.1
(62.8)
9.4
(48.9)
2.5
(36.5)
−3.4
(25.9)
8.3
(46.9)
降水量 mm (inch) 29.6
(1.165)
34.2
(1.346)
55.6
(2.189)
81.7
(3.217)
103.7
(4.083)
206.3
(8.122)
333.9
(13.146)
329.5
(12.972)
169.7
(6.681)
47.4
(1.866)
41.1
(1.618)
25.9
(1.02)
1,458.7
(57.429)
平均降水日数 (≥ 0.1 mm) 8.5 6.7 8.4 7.7 8.7 10.5 17.1 16.0 9.8 5.8 7.9 8.8 115.9
湿度 64.8 59.5 56.5 55.3 62.1 68.7 77.7 77.5 74.4 70.4 66.9 66.4 66.7
平均月間日照時間 163.4 172.2 200.3 212.3 223.9 180.6 139.8 157.8 168.2 195.9 161.6 162.6 2,138.7
出典: Korea Meteorological Administration [5]

教育編集

大学編集

 
大田文化芸術の殿堂
国立
私立

高等学校編集

研究施設編集

  • KSTAR - 核融合研究施設

観光編集

スポーツ編集

種目 チーム名 創立年度 ホーム競技場
プロ野球 ハンファ・イーグルス 1985年 大田ハンバッ運動場野球場
Kリーグ 大田シチズン 1997年 大田ワールドカップ競技場
WKリーグ 大田スポーツTOTO 2011年 大田ハンバッ運動場補助競技場
Vリーグ男子 大田三星火災ブルーファングス 1995年 忠武体育館
Vリーグ女子 大田KGC人参公社 1988年 忠武体育館

メディア編集

姉妹都市編集

 
鶏足山(423m)から見た大田市街地

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 大韓民国国家統計ポータル > 人口・世帯 > 人口総調査> 人口部門 > 総調査人口(2015) > 全数部門 > 人口、世帯と住宅 - 邑面洞 2015年~2015年, 2016年9月11日閲覧
  2. ^ 2015년 4분기 주민등록인구통계(외국인 포함)
  3. ^ 朝鮮総督府令第111号(1913年12月29日)
  4. ^ 朝鮮総督府令第103号(1930年12月29日)
  5. ^ 평년값자료(1981−2010) 대전(133)”. Korea Meteorological Administration. 2011年5月31日閲覧。
  6. ^ Taejon, Korea Climate Normals 1961-1990”. World Climate Home. 2013年4月1日閲覧。
  7. ^ 国立中央科学館”. 韓国観光公社. 2020年6月15日閲覧。
  8. ^ 国立中央科学館(大田)リニアモーターカー”. 2427junction.com. 2020年6月15日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集

公式
その他

座標: 北緯36度21分04秒 東経127度23分06秒 / 北緯36.351度 東経127.385度 / 36.351; 127.385