茨城都民

茨城県に居住し、東京都区部に通勤・通学する人の俗語

茨城都民(いばらきとみん)とは、茨城県に居住し、東京都区部通勤通学する者のことを指す俗語。新聞の茨城面などでは一般的に見られる用語[1]である。

概要 編集

主に首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線関東鉄道常総線沿線に居住しており、広義では守谷市取手市龍ケ崎市牛久市つくばみらい市常総市利根町等に住んでいる都区部通勤者を指して使われる。また、都心回帰と通勤圏縮小、鉄道利便性の関係で、東京都心から40km圏の守谷市と取手市、守谷市と一体化した市街地(絹の台)を持つつくばみらい市を指して使われることもある。つくば市も一定数の都区部通勤者がいるが、ベッドタウンとは一線を画した筑波研究学園都市という独立した都市であることから、あまり茨城都民という言葉は使われない。また、県西地区の古河市からも東京都区部に通勤する者が龍ケ崎・牛久と同程度いるが、埼玉と栃木に挟まれた立地から広義にも「茨城都民」という言葉は使われない傾向が強い。

背景 編集

常磐線及びそれに接続する関東鉄道常総線の沿線である茨城県南地区及び県西地区の一部が東京のベッドタウンとして開発され、茨城県から東京都区部に通勤する者が増えたことに端を発する。

関連年表 編集

地域の特徴 編集

茨城都民が多く居住する地域では、県庁所在地である水戸市に行くよりも東京都区部の方が近い。また、東京方面への方が交通至便であることからも水戸方面への関心が薄い傾向がある。2005年平成17年)の首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの開通により、沿線では住宅や高層マンションの建設が進んでおり、これまで茨城県南部と都心方面とを連絡する唯一の鉄道路線であった常磐線沿線に代わって、開発の余地が大きいつくばエクスプレス、関東鉄道常総線沿線で「茨城都民」が増える傾向にある。

ニュータウン・学園都市 編集

統計 編集

東京都へ通勤・通学する15歳以上就業者・通学者の割合(2015年)
市町村 割合 市町村 割合
守谷市 23.3% 取手市 21.2%
利根町 14.4% つくばみらい市 13.8%
牛久市 13.3% 龍ケ崎市 12.5%
五霞町 8.0% つくば市 7.0%
古河市 6.6% 土浦市 5.8%
阿見町 5.8%

脚注 編集

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集