1951年の映画

ウィキメディアの一覧記事

1951年の映画(1951ねんのえいが)では、1951年(昭和26年)の映画分野の動向についてまとめる。

1950年の映画 - 1951年の映画 - 1952年の映画

出来事 編集

世界 編集

日本 編集

日本の映画興行 編集

  • 入場料金(大人)
    • 80円 → 100円(東京の邦画封切館)[31][注 9]
    • 90円80銭(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[33] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[34]
  • 入場者数 7億3168万人[35]

各国ランキング 編集

日本配給収入ランキング 編集

1951年邦画配給収入トップ10
(対象期間:1951年4月 - 1952年3月)
順位 題名 配給 配給収入
1 源氏物語 大映 1億4105万円
2 大江戸五人男 松竹 1億2569万円
3 馬喰一代[36] 大映 0億9005万円9005万円
4 陽気な渡り鳥 松竹 0億8347万円8347万円
5 銭形平次・恋文道中[37] 大映 0億7999万円7999万円
6 麦秋 松竹 0億7597万円7597万円
7 呼子星[38] 大映 0億7400万円7400万円
8 続佐々木小次郎[39] 東宝 0億7200万円7200万円
9 完結 佐々木小次郎[40] 東宝 0億7053万円7053万円
10 本日休診 松竹 0億6978万円6978万円
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、88頁。ISBN 978-4873767550 
1951年洋画配給収入トップ10
(対象期間:1951年4月 - 1952年3月)
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1 白昼の決闘   東宝 8231万円
2 サムソンとデリラ   パラマウント映画 7401万円
3 キング・ソロモン   MGM 7217万円
4 駅馬車 (リバイバル)   6812万円
5 ダラス[41]   ワーナー・ブラザース 6712万円
6 リオグランデの砦   リパブリックNCC 6536万円
7 血と砂   20世紀フォックス 6092万円
8 黄色いリボン   セントラル 6006万円
9 三銃士[42]   MGM 5745万円
10 北西騎馬警官隊   パラマウント映画 5606万円
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、89頁。ISBN 978-4873767550 

日本公開作品 編集

受賞 編集

生誕 編集

死去 編集

日付 名前 出身国 年齢 職業
1月 11日 チャールズ・W・ゴダード   アメリカ合衆国 71 劇作家・脚本家
3月 6日 アイヴァー・ノヴェロ   イギリス 58 男優・歌手・作曲家
25日 オスカー・ミショー   アメリカ合衆国 67 作家・映画監督・プロデューサー
4月 4日 アル・クリスティー   カナダ 69 映画監督・プロデューサー
6月 6日 オリーヴ・テル   アメリカ合衆国 56 女優
9日 メイヨ・メソット   アメリカ合衆国 47 女優
7月 23日 ロバート・フラハティ   アメリカ合衆国 67 映画監督・ドキュメンタリー映画の父
8月 28日 ロバート・ウォーカー   アメリカ合衆国 67 男優
30日 Konstantin Märska   エストニア 55 撮影監督
9月 7日 マリア・モンテス   ドミニカ共和国 39 女優

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 〔引用者註〕『松竹九十年史』では「東宝、東映製作配給提携なる」となっているが[11]、当事者である『東宝五十年史』の「配給業務協定」を採用した。
  2. ^ この提携は、最終的に大劇場を有する東宝が東映の配給部門〔東京映画配給〕の一部を吸収し、東映〔東横映画・太泉映画〕が東宝の下請けプロダクションに成り下がることを意味していた[12]
  3. ^ 〔引用者註〕『松竹九十年史』では「2月 東和映画創立」となっているが、『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007』の「3月 東和商事合資会社が「東和映画(株)」と改称」を採用した。
  4. ^ コトバンク』の中でも『日本大百科全書(ニッポニカ)』と『20世紀日本人名事典』は死亡年月日を「6月28日」としている[19][20]
  5. ^ 『東宝五十年史』では CMPE解体は翌1952年1月1日になっている[23]
  6. ^ 『松竹九十年史』では「自由配給を開始」は10月になっている[11]
  7. ^ 洋画輸入規制には、国際収支の均衡と外貨準備金不足への対処、そして、国内映画産業を保護する目的があった[24]
  8. ^ 春日太一著『仁義なき日本沈没』によれば、両者が決裂したのは1952年1月となっている[25]
  9. ^ 『戦後値段史年表』によれば、80円となっている[32]

出典 編集

  1. ^ Berlinale Archive Yearbook 1951” (英語). ベルリン国際映画祭公式サイト. ベルリン国際映画祭. 2023年7月9日閲覧。
  2. ^ a b c d e 石原良太 1986, p. 88.
  3. ^ a b c d e f 筈見 1956, p. 97.
  4. ^ a b c d e f g h i 東宝 2010b, p. 206.
  5. ^ 山川 1987, p. 209.
  6. ^ a b c d e f g h 東宝 1982b, p. 59.
  7. ^ a b c d e f g h 谷川 1993, p. 118.
  8. ^ 青髯:映画作品情報・あらすじ・評価”. MOVIE WALKER PRESS. 2023年7月9日閲覧。
  9. ^ a b c 日活 2014, pp. 60, 65.
  10. ^ a b c d e f g h 東宝 1982b, p. 58.
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 松竹 1985, p. 678.
  12. ^ 春日 2012, pp. 52–54.
  13. ^ 松竹 1985, p. 147.
  14. ^ 白井松次郎(しらいまつじろう)とは”. コトバンク. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 朝日新聞社. 2020年1月13日閲覧。
  15. ^ a b c 沿革”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
  16. ^ a b c d e f 東映 1992, p. 12.
  17. ^ 松竹 1985, p. 262.
  18. ^ 日本映画俳優協会について”. 日本映画俳優協会ホームページ. 2023年7月11日閲覧。 “前身の社団法人創立から数えて70周年を迎える(中略)令和2年10月吉日”
  19. ^ 林芙美子(ハヤシフミコ)とは”. コトバンク. 小学館日本大百科全書(ニッポニカ)』. 朝日新聞社. 2020年1月14日閲覧。
  20. ^ 林 芙美子(ハヤシ フミコ)とは”. コトバンク. 日外アソシエーツ『20世紀日本人名事典』(2004年刊). 朝日新聞社. 2020年1月14日閲覧。
  21. ^ 東映 1992, pp. 12–13.
  22. ^ 民放のあゆみ”. 日本民間放送連盟. 2019年9月4日閲覧。 “(前略)その後、同年9月1日に中部日本放送(現CBCラジオ)と新日本放送(現毎日放送)がラジオ放送を開始し、(後略)。”
  23. ^ a b c d 東宝 1982b, p. 60.
  24. ^ 日活 2014, p. 65.
  25. ^ 春日 2012, p. 54.
  26. ^ 東映 1992, pp. 12, 14.
  27. ^ 作品紹介 江戸恋双六”. 日本映画製作者連盟公式サイト. 日本映画製作者連盟. 2023年3月15日閲覧。
  28. ^ a b c 東映 1992, p. 14.
  29. ^ 作品紹介 新選組 京洛風雲の巻”. 日本映画製作者連盟公式サイト. 日本映画製作者連盟. 2023年3月15日閲覧。
  30. ^ 作品紹介 遊民街の夜襲”. 日本映画製作者連盟公式サイト. 日本映画製作者連盟. 2023年3月15日閲覧。
  31. ^ 角川春樹藤岡和賀夫阿久悠『ザ・ブーム』角川書店、1982年1月25日、194頁。 
  32. ^ 週刊朝日 編『戦後値段史年表』朝日新聞出版〈朝日文庫〉、1995年、23頁。ISBN 4-02-261108-1 
  33. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  34. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  35. ^ 東映 1992, p. 13.
  36. ^ 馬喰一代(1951)”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
  37. ^ 銭形平次・恋文道中”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
  38. ^ 呼子星”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
  39. ^ 続佐々木小次郎”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
  40. ^ 完結 佐々木小次郎(1951)”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月18日閲覧。
  41. ^ ダラス”. allcinema. 2018年10月13日閲覧。
  42. ^ 三銃士(1948)”. KINENOTE(キネノート). 2018年10月13日閲覧。
  43. ^ 1951 Awards”. ニューヨーク映画批評家協会. 2012年5月10日閲覧。
  44. ^ ヴェネチア国際映画祭1951年・第12回”. allcinema. 2019年9月4日閲覧。

参考文献 編集

外部リンク 編集