BLOOD THE LAST VAMPIRE

Production I.Gのメディアミックス作品

BLOOD THE LAST VAMPIRE』(ブラッド ザ ラスト ヴァンパイア)は、2000年から展開されたProduction I.GおよびI.Gプラス共同制作のメディアミックス作品群。少女と怪物が繰り広げる戦いを描いたホラーアクション作品である。

概要編集

少女、怪物、日本刀を中心要素として、アニメーション映画コンピュータゲーム小説漫画で作品が制作されたが、それぞれの間でストーリーの繋がりは無い。

作品展開の始まった2000年当時、それほど目立ったヒットは見せなかったが、2005年より世界観を共有する作品『BLOOD+』が同じくメディアミックス作品として展開したため、その前史として注目を集めることとなった。

映画監督のクエンティン・タランティーノは本作のファンであり、代表作の1つ『キル・ビル Vol.1』ではアニメパートの制作をProduction I.Gに依頼している。

アニメーション映画版編集

2000年11月18日劇場公開されたアクションホラー作品。上映時間は48分。

本作品は、経済産業省情報処理振興事業協会IPA)を通じ、マルチメディアコンテンツ振興協会(MMCA)に委託した「先導的コンテンツ市場環境整備事業」で採択された事業の一つとして制作されており、製作費の一部を国が負担している[1]

また、世界初のHD24Pによる劇場用フル・デジタルアニメーションと謳われており[2]、Production I.Gの長編作品では本作品が初のデジタル作品となった[3]

製作の経緯編集

同作品は、1996年にProduction I.Gに押井塾が結成された事に端を発する[4]。押井塾は、人を育てた事が無い押井守が、暇つぶしと恩返しを兼ねて結成したとaniplex社のインタビューにて神山健治が答えている。同塾には、押井作品に携わった製作チームとProduction I.Gの将来有望な若手が集った精鋭部隊と化した。毎回提示されるテーマにそって企画の提出が課題とされ、第八回の8月22日に提示された課題は「吸血鬼」であり、神山が提出した企画が「LAST VAMPIRE Desmodus rotundus」であった。同塾の藤咲淳一はBLOOD THE LAST VAMPIREの世界観や設定は、神山が提出した企画に既に詰まっていたと証言している[5]。さらに、前出の藤咲淳一が第七回の課題に提出した月光鬼譚を元に物語り主人公の小夜が作られた。なお、この際に小夜の誕生日設定は、押井守の誕生日と同日に設定してあるという[6]。9月11日Production I.G押井塾の第二回合宿の際に、神山が提出した当初企画と、藤咲が提出した月光鬼譚、さらに別途に神山が徹夜して書き上げたLAST VAMPIREらを元に、合宿に参加していた押井守と北久保弘之らで激論が交わされ構想が練られていった。この激論はほとんど徹夜であり合宿に参加していた藤咲は「あの場にいたら、押井さんと北久保さんに圧倒される」、神山は「喋りで、その隙間に入るのが、難しい」と証言するほど激しいものであった[7]。当初、神山や藤咲およびその他大勢の押井塾若手らによって通常業務の合間を縫って製作される内部向け作品だったが、途中試作レビューにおいて極めて高く評価され、後に3年の年月と複数人の参加・協力を経て公開作品化される事となる。

解説編集

物語の舞台は1966年日本ベトナム戦争最中の横田基地内のアメリカンスクールに転校してきた小夜という名の少女が、謎の男たちの監視のもと、怪物を倒すべく探索するという内容。

舞台がベトナム戦争中の横田基地であることから登場キャラクターの多くがアメリカ人であり、台詞が英語で日本語字幕のつく場面が多い。

声の出演編集

スタッフ編集

関連商品編集

  • 映画公開時:メイキングDVD
    • Making of BLOOD THE LAST VAMPIRE
  • 2000年11月:サウンドトラックCD
  • 2001年4月:DVD-BOX、DVD通常版、VHS
    • DVD-BOXは、通常版Disk、デジタルリマスター版Disk、特典Diskの3枚セット
  • 2001年11月:デジタルリマスター版DVD
  • 2009年5月Blu-ray Discアニプレックスより発売)

実写映画版編集

ラスト・ブラッド
Blood: The Last Vampire
監督 クリス・ナオン
コーリー・ユン(アクション監督)
脚本 神山健治/ロニー・ユー
製作 ビル・コン/エイベル・ナーミアス
出演者 チョン・ジヒョン
小雪
アリソン・ミラー
リアム・カニンガム
JJ・フィールド
倉田保昭
音楽 クリント・マンセル
主題歌 I am xxx
GLAY
撮影 プーン・ハンサン、HKSC
編集 マルコ・キャベ
配給   アスミック・エース
公開   2009年5月29日
上映時間 91分
製作国   香港
  フランス
  中国
言語 英語
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香港・フランス共同制作映画として製作され、日本では『ラスト・ブラッド』の題名で2009年5月29日に公開された。当初は2008年春に公開予定とされていた。

1960年代の日本のシーンでは、撮影当時に営団地下鉄(現:東京メトロ)で走っていた営団500形電車が売却先のアルゼンチンブエノスアイレスの地下鉄で走っていたため、ロケが行われている。

キャスト(実写)編集

役名 - 俳優(ソフト版吹き替え)

スタッフ(実写)編集


コンピュータゲーム版編集

BLOOD THE LAST VAMPIRE
ジャンル アドベンチャー
ホラー
対応機種 PlayStation 2(PS2)
PlayStation Portable(PSP)
開発元 Production I.G
ソニー・コンピュータエンタテインメント
ウィル(PSP)
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
プロデューサー 石川光久
山元哲治
ディレクター 藤咲淳一
デザイナー 東郷光宏
シナリオ やまざきかずお
東郷光宏
音楽 梶浦由記
美術 寺田克也
シリーズ やるドラ
人数 1人
メディア DVD-ROM(PS2)
UMD(PSP)
発売日 2000年12月21日(PS2上巻)
2000年12月21日(PS2下巻)
2006年1月26日(PSP)
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
コンテンツ
アイコン
暴力[8]
アスペクト比 4:3(PS2)
16:9(PSP)
その他 ファミ通クロスレビュー:33点(ゴールド殿堂)[9][10]
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2000年12月21日ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたPlayStation 2アドベンチャーゲーム

やるドラ』シリーズの第6作目。

PlayStation 2版
  • BLOOD THE LAST VAMPIRE 上巻:2000年12月21日発売
  • BLOOD THE LAST VAMPIRE 下巻:2000年12月21日発売
PlayStation Portable版
  • BLOOD THE LAST VAMPIRE:2006年1月26日発売(PS2版の上下巻を収録)

登場人物(ゲーム版)編集

主題歌(ゲーム版)編集

エンディングテーマ「明日の場所」
作詞:吉田あこ / 作曲・編曲:中崎英也 / 歌:工藤夕貴 / プロデュース:中崎英也

スタッフ(ゲーム版)編集

関連商品(ゲーム版)編集

  • BLOOD THE LAST VAMPIRE 公式ビジュアルブック、2000年12月21日、角川書店ISBN 4-04-707058-0設定資料集[11]
  • やるドラDVD BLOOD THE LAST VAMPIRE 攻略&VISUAL BOOK、2000年12月27日、メディアワークスISBN 4-8402-1663-0攻略本[12]
  • 「BLOOD THE LAST VAMPIRE」ゲーム・サウンドトラック、2001年1月11日、SMEビジュアルワークスアルバムCD[13]

小説版編集

押井守藤咲淳一が小説版を書いている。

著:押井守
著:藤咲淳一
  • 『闇を誘う血―BLOOD THE LAST VAMPIRE』:2001年1月に富士見書房より発売。
  • 『上海哀儚―BLOOD THE LAST VAMPIRE』:2001年7月に富士見書房より発売。
  • 2005年12月に角川書店より『上海哀儚』の文庫版が発売。

漫画版編集

2001年4月に『BLOOD THE LAST VAMPIRE 2000』というタイトルで角川書店より発売。作者は玉置勉強。全1巻。

関連項目編集

  • BLOOD+ - 本作を基にした、本作とは設定を異にする別の物語。
  • BLOOD-C - 2011年に放送されたアニメーション作品。本作・『BLOOD+』とも異なる別の物語。

脚注編集

  1. ^ 中村均 (2001年1月18日). “中央省庁再編はアニメやCGなどコンテンツ産業に吉と出るか”. 日経 xTECH. 日経BP. 2019年8月1日閲覧。
  2. ^ 会社案内”. アニプレックス. 2019年8月1日閲覧。
  3. ^ 『劇場版BLOOD-C The Last Dark』公開記念『BLOOD THE LAST VAMPIRE』同時上映レポート”. Production I.G. 2019年8月1日閲覧。
  4. ^ BLOOD THE LAST VAMPIRE Team Oshii 01”. アニプレックス. 2019年8月1日閲覧。
  5. ^ BLOOD THE LAST VAMPIRE Team Oshii lt”. アニプレックス. 2019年8月1日閲覧。
  6. ^ BLOOD THE LAST VAMPIRE Team Oshii 04”. アニプレックス. 2019年8月1日閲覧。
  7. ^ BLOOD THE LAST VAMPIRE Team Oshii 06”. アニプレックス. 2019年8月1日閲覧。
  8. ^ CERO タイトル検索”. コンピュータエンターテインメントレーティング機構. 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ BLOOD THE LAST VAMPIRE 上巻 まとめ (PS2)”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage. 2019年12月14日閲覧。
  10. ^ BLOOD THE LAST VAMPIRE 下巻 まとめ (PS2)”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage. 2019年12月14日閲覧。
  11. ^ BLOOD THE LAST VAMPIRE 公式ビジュアルブック”. KADOKAWA. 2019年7月18日閲覧。
  12. ^ BLOOD THE LAST VAMPIRE 攻略&VISUAL BOOK 電撃攻略王 やるドラDVD”. KADOKAWA. 2019年7月18日閲覧。
  13. ^ 「BLOOD THE LAST VAMPIRE」ゲーム・サウンドトラック”. アニプレックス. 2019年7月18日閲覧。

外部リンク編集