小美玉市
小美玉市(おみたまし)は、茨城県中南部の県央地域にある人口約5万人の市。2006年3月27日に茨城県東茨城郡小川町、東茨城郡美野里町、新治郡玉里村の2町1村が合併して成立した。市内の東部に航空自衛隊百里飛行場があり、民間施設として茨城空港が併設されている。
おみたまし ![]() 小美玉市 | |||||
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国 |
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地方 | 関東地方 | ||||
都道府県 | 茨城県 | ||||
市町村コード | 08236-8 | ||||
法人番号 | 6000020082368 | ||||
面積 |
144.74km2 | ||||
総人口 |
47,406人 [編集] (推計人口、2023年5月1日) | ||||
人口密度 | 328人/km2 | ||||
隣接自治体 | 石岡市、行方市、鉾田市、笠間市、東茨城郡茨城町 | ||||
市の木 | ケヤキ | ||||
市の花 | コスモス | ||||
市の鳥 | シラサギ | ||||
小美玉市役所 | |||||
市長 | 島田幸三 | ||||
所在地 |
〒319-0192 茨城県小美玉市堅倉835番地 北緯36度14分21秒 東経140度21分09秒 / 北緯36.23928度 東経140.35256度座標: 北緯36度14分21秒 東経140度21分09秒 / 北緯36.23928度 東経140.35256度 ![]() | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
市名編集
「小川町」「美野里町」「玉里村」の頭1文字をとって「小美玉市」と命名された。これらのうち「小川」と「玉里」は歴史ある(少なくとも町村制以前にまでさかのぼれる)地名だが、「美野里」は1956年の美野里村成立に際し名づけられた新しい地名である。
「小川の流れや美しい自然とともに、玉のように輝き飛躍する市」「小さな美しい宝物、あるいは小さな美しい心を持つふるさとになるように」「小さな玉が美しく磨かれていく、そんな夢の持てる市になるように」「小さな美しい玉のような町」など、さまざまな思いが込められている。小美玉は、市名決定前から、広域消防の名称として使用されていた。ちなみに住民公募では「百里市」が1位であった。
地理編集
地形編集
- 河川:園部川、巴川
- 湖沼:霞ヶ浦
隣接している自治体編集
県内の区分編集
合併前、茨城県庁の分類で、小川町・美野里町は県央地域、玉里村は県南地域であったが、合併後は全域が県央地域となり、県の出先機関の管轄も変更された。陸運事務所も、車のナンバーを、小川町・美野里町は「水戸ナンバー」、玉里村は「土浦ナンバー」と定めていたが、同じ理由で、合併後は「水戸ナンバー」となった。
町・字編集
旧小川町
旧美野里町
- 江戸(えど)
- 大笹(おおざさ)
- 大谷(おおや)
- 小曽納(おそのう)
- 堅倉(かたくら)
- 上馬場(かみばば)
- 小岩戸(こいわと)
- 西郷地(さいごうち)
- 三箇(さんが)
- 柴高(しばたか)
- 高田(たかだ)
- 竹原(たけはら)
- 竹原下郷(たけはらしもごう)
- 竹原中郷(たけはらなかごう)
- 鶴田(つるた)
- 手堤(てつづみ)
- 寺崎(てらざき)
- 中台(なかだい)
- 中野谷(なかのや)
- 納場(のうば)
- 羽刈(はかり)
- 橋場美(はしばみ)
- 羽鳥(はとり)
- 花野井(はなのい)
- 張星(はりほし)
- 部室(へむろ)
- 先後(まつのち)
旧玉里村
- 上玉里(かみたまり)
- 川中子(かわなご)
- 栗又四ケ(くりまたしか)
- 下玉里(しもたまり)
- 高崎(たかさき)
- 田木谷(たぎや)
- 東田中(ひがしたなか)
歴史編集
年表編集
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小美玉市発足前編集
- 1895年(明治28年)12月1日 - 羽鳥駅が開業。
- 1975年(昭和50年)4月1日 - 国道355号(佐原市 – 石岡市)が制定。
- 1982年(昭和57年)4月1日 - 国道355号(石岡市 - 笠間市)が制定。
小美玉市発足後編集
- 2006年(平成18年)3月27日 - 東茨城郡小川町・美野里町・新治郡玉里村が合併し、小美玉市が発足。同時に新治郡も消滅した。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 鹿島鉄道線が廃止。
- 2010年(平成22年)3月11日 - 茨城空港が開港
行政区域変遷編集
変遷の年表編集
小美玉市市域の変遷(年表) | ||
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年 | 月日 | 現小美玉市市域に関連する行政区域変遷 |
1889年(明治22年) | 4月1日 | 町村制施行に伴い、以下の町村がそれぞれ発足。[1][2][3] |
1891年(明治24年) | 9月28日 | 下野合村が改称し白河村になる。 |
1954年(昭和29年) | 12月10日 | 小川町・白河村・橘村が合併して小川町が発足。 |
1955年(昭和30年) | 3月31日 | 田余村と玉川村が合併して玉里村が発足。 |
1956年(昭和31年) | 8月1日 | 堅倉村・竹原村が合併して竹原堅倉村が発足。
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1959年(昭和34年) | 4月1日 | 美野里村が町制施行し美野里町となる。 |
2006年(平成18年) | 3月27日 | 小川町・美野里町・玉里村が合併し、小美玉市が発足。 |
旧町村ごとのチャート編集
小美玉市市域の変遷 | |||||||||
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1868年 以前 |
明治元年 - 明治22年 | 明治22年 4月1日 |
明治22年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | ||||
茨城郡 (東茨城郡) |
堅倉村 | 堅倉村 | 昭和31年8月1日 竹原堅倉村 即日改称 美野里村 |
昭和34年4月1日 町制 |
平成18年3月27日 小美玉市 |
小美玉市 | |||
三箇村 | |||||||||
鶴田村 | |||||||||
柴高村 | |||||||||
小岩戸村 | 明治8年 小岩戸村 | ||||||||
寺崎新田 | |||||||||
張星村 | |||||||||
西郷地村 | |||||||||
部室村 | 明治8年 部室村 | ||||||||
江戸新田 | |||||||||
納場新田 | |||||||||
羽刈新田 | |||||||||
下安居村 の一部 |
明治8年 高田新田 | ||||||||
明治8年 手堤新田 | |||||||||
下押部村 の一部 |
明治8年 大笹新田 | ||||||||
橋場美新田 | |||||||||
先後新田 | |||||||||
竹原村 | 竹原村 | ||||||||
竹原中郷村 | |||||||||
竹原新田 | 明治11年 竹原下郷村 | ||||||||
馬場村 | 明治8年 上馬場村 | ||||||||
羽鳥村 | |||||||||
大谷村 | |||||||||
小曽納村 | |||||||||
中台村 | |||||||||
花野井村 | |||||||||
中野谷村 | |||||||||
小川村 | 小川町 | 小川町 | 昭和29年12月10日 小川町 | ||||||
宮田村 | |||||||||
小塙村 | |||||||||
馬場村 | 明治8年 下馬場村 | ||||||||
中野四箇村 | 明治11年 中延村 | ||||||||
立延村 | |||||||||
野田村 | |||||||||
与沢村 | 橘村 | 橘村 | |||||||
山野村 | |||||||||
幡谷村 | |||||||||
川戸村 | |||||||||
外之内村 | |||||||||
倉数村 | |||||||||
上吉影村 | 下野合村 | 明治24年9月28日 白河村に改称 | |||||||
下吉影村 | |||||||||
上合村 | |||||||||
飯前村 | |||||||||
世楽村 | |||||||||
佐才新田 | |||||||||
新治郡 | 上玉里村 | 田余村 | 昭和30年3月31日 玉里村 | ||||||
高崎村 | |||||||||
田木谷村 | |||||||||
栗又四箇村 | |||||||||
下玉里村 | 玉川村 | ||||||||
川中子村 |
人口編集
小美玉市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 小美玉市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |
■紫色 ― 小美玉市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |
小美玉市(に相当する地域)の人口の推移 | ||
総務省統計局 国勢調査より |
行政編集
歴代市長編集
代 | 氏名 | 在職期間 | 任期 |
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1 | 島田穣一 | 2006年4月30日 - 2022年4月29日 | 4期 |
2 | 島田幸三 | 2022年4月30日 - 現職[4] | 1期 |
受賞編集
経済編集
市内に本社がある主要企業編集
農林水産業編集
- 2018年に第1回全国ヨーグルトサミットin小美玉を開催。
- 小川地区は、県の銘柄産地指定を受けているニラ・イチゴに加え、メロンや花卉類などの産地でもある。
- 美野里地区は酪農などが盛んで、生乳のほかヨーグルトやアイスクリームの加工品も出荷されている。
- 玉里地区は日本で2番目に大きい湖である霞ヶ浦を拠点とした漁業、低地での米や蓮根栽培、台地での柿・梨・小松菜栽培なども行われている。特に夏場の蓮花(芙蓉)の美しさと数の多さは壮観である。
金融機関編集
文化施設編集
- 四季文化館みの~れ - 徹底した市民参画によるホール運営を推進。約200名の住民実行委員会が毎年、各種事業計画に携わり、住民劇団・楽団を含むボランティア組織の「みの~れ支援隊」約160名が事業を支えるなど、ホール事業を通じたまちづくりの新たな人材育成のあり方を提示し、全国から注目を集めている。2000年 建設省第1回対話型行政推進賞受賞。2010年 地域創造大賞(総務大臣賞)受賞。
- 小川文化センターアピオス
- 生涯学習センターコスモス
教育編集
高等学校編集
中学校編集
小学校編集
義務教育学校編集
- 小美玉市立小川北義務教育学校
- 市立玉里学園義務教育学校
その他編集
交通編集
鉄道編集
JTB時刻表によると、羽鳥駅が中心駅の扱いとなっている。羽鳥駅は旧美野里町時代における交通機関の中心駅であった。しかし小川地区や玉里地区からは隣の石岡市の石岡駅や高浜駅が至近であるため、羽鳥駅が必ずしも市の中心駅となっているわけではない。
廃止された鉄道編集
バス編集
一般路線バス編集
石岡駅・高浜駅を起点としたバス路線が市内を経由するが、小川・玉里地区と美野里地区を直接結ぶ路線は運行されていない。
小美玉市コミュニティバス「おみたん号」編集
2013年10月1日から運行を開始した、羽鳥駅を起点とした小美玉市内を循環する循環バス。土曜・祝日は全線運休となる。
- 希望が丘 - 羽鳥駅東口
- 羽鳥駅東口 - 中央高校 - 小美玉市役所
- 羽鳥駅東口 - 小美玉市役所 - シビックガーデン - 小美玉温泉ことぶき - 小川総合支所 - 小川駅 - 玉里総合支所
- 羽鳥駅東口 - 小美玉市役所 - 三箇坂下 - 小川総合支所 - 小川駅 - 玉里総合支所
- 小美玉市役所 - 三箇坂下 - 茨城空港 - 小川駅
空港編集
道路編集
高速道路編集
最寄りのインターチェンジは、常磐自動車道の千代田石岡ICと岩間IC、石岡小美玉スマートIC、東関東自動車道の茨城空港北ICである。
一般道編集
出身著名人編集
姉妹都市編集
脚注編集
- ^ 小川町史編さん委員会編集『小川町史 下巻』、小川町、1988年より
- ^ 玉里村史編纂委員会編 『玉里村史』、玉里村、1975年より
- ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 8 茨城県』、角川書店、1983年 ISBN 4040010809より
- ^ “市長あいさつ”. www.city.omitama.lg.jp. 2022年4月30日閲覧。
- ^ “全国シティセールスデザインコンテスト2019/坂井市シティセールスサイト Sakai City Story”. www.city.fukui-sakai.lg.jp. 2022年5月22日閲覧。
- ^ “シティプロモーション”. www.city.omitama.lg.jp. 2022年5月22日閲覧。
- ^ “全国広報コンクール 2019(平成31)年審査結果 :日本広報協会”. www.koho.or.jp. 2022年5月22日閲覧。
- ^ “シティプロモーション”. www.city.omitama.lg.jp. 2022年5月22日閲覧。
- ^ “小美玉市”. シティプロモーションアワード. 2022年5月22日閲覧。
関連項目編集
外部リンク編集
- 公式ウェブサイト
- 小川町・美野里町・玉里村合併協議会
- 航空自衛隊百里基地ウェブサイト
- 小美玉市に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- 地図 - Google マップ