第73回アカデミー賞(だい73かいアカデミーしょう)は2001年3月25日に発表・授賞式が行われた。司会は俳優・コメディアンのスティーヴ・マーティン

受賞結果一覧 編集

概要 編集

2000年度のアカデミー賞授賞式は、ロサンゼルスシュライン・オーディトリアムで行われた。リドリー・スコット監督の『グラディエーター』が12部門にノミネートされていたが、作品賞を始めとする5部門を受賞。また、アン・リー台湾映画グリーン・デスティニー』が、英語作品ではなかったにもかかわらず10部門にノミネートされ、4部門で受賞した。

式典 編集

授賞式自体は3時間23分で終了し、近年では最も短いものであった。司会のスティーヴ・マーティンは、後にこの司会でエミー賞にノミネートされた。

また、授賞式が開催された2001年は、1968年公開のスタンリー・キューブリック監督作『2001年宇宙の旅』の舞台となった記念すべき年ということもあり、有名なテーマ曲をオープニングに使用したり、プレゼンターに脚本を書いたアーサー・C・クラークを登用するなどの演出が施された。

視聴率はこの4年間で最も低かった。

また、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で歌曲賞にノミネートされていた歌手のビョーク白鳥を模したドレス(卵を手に持っていた)で現れ、ワースト・ドレッサーとして話題になった。後にエレン・デジェネレスがエミー賞で同じようなドレスを着て登場し、会場の笑いを取ったり、2005年度のアカデミー賞でも司会のジョン・スチュワートが"She was trying on her Oscar dress, and Dick Cheney shot her."とギャグにした。

In Memoriam 編集

In Memoriamのコーナーはジョン・トラヴォルタがプレゼンターとして登場し、ダグラス・フェアバンクスJr.ジョージ・モンゴメリージーン・ピーターズヴィットリオ・ガスマングウェン・ヴァードンリチャード・ファーンズワースロレッタ・ヤングジェイソン・ロバーズジョン・ギールグッドアレック・ギネスクレア・トレヴァーウォルター・マッソー、監督のスタンリー・クレイマー、作曲家のジャック・ニッチェ等の功績を称えた。

候補と受賞の一覧 編集

太字は受賞である。 また、以下での人名表記は

  1. 作品の日本語公式情報およびAMPAS公式サイトの日本版とWOWOWによる授賞式放送での表記に準ずる。
  2. 見当たらない場合はデータベースサイトなどを参考。
  3. それでもない場合は英語表記のままとする。

作品賞 編集

監督賞 編集

主演男優賞 編集

主演女優賞 編集

助演男優賞 編集

助演女優賞 編集

脚本賞 編集

脚色賞 編集

撮影賞 編集

編集賞 編集

美術賞 編集

  • 宮廷料理人ヴァテール - ジャン・ラバス(美術監督)、フランソワ・ブノワ・フェレスコ(装置)
  • クイルズ - マーティン・チャイルズ(美術監督)、ジル・クォーティアー(装置)
  • グラディエーター – アーサー・マックス(美術監督)、クリスピン・サリス(装置)
  • グリンチ – マイケル・コレンブリス(美術監督)、メレディス・ボスウェル(装置)
  • グリーン・デスティニー - ティミー・イップ(美術監督)

衣装デザイン賞 編集

メイクアップ賞 編集

作曲賞 編集

歌曲賞 編集

録音賞 編集

音響編集賞 編集

視覚効果賞 編集

外国語映画賞 編集

長編ドキュメンタリー映画賞 編集

  • ホロコースト:救出された子供たち - マーク・ジョナサン・ハリス、デボラ・オッペンハイマー
  • Legacy – Tod Lending
  • Long Night's Journey Into Day – デボラ・ホフマン、フランセス・レイド
  • Scottsboro: An American Tragedy – バラク・クッドマン、ダニエル・アンカー
  • Sound and Fury – Josh Aronson、Roger Weisberg

短編ドキュメンタリー映画賞 編集

  • ドルフィン - グレッグ・マクギリブレイ
  • Big Mama - Tracy Seretean
  • Curtain Call - Charles Braverman, Steve Kalafer
  • The Man On Lincoln's Nose - Daniel Raim
  • On Tiptoe:Gentle Steps to Freedom - Eric Simonson, Leelai Demoz

短編アニメ映画賞 編集

短編実写映画賞 編集

  • By Courier - Peter Riegert, エリカ・フレデリク
  • One Day Crossing – ジョアン・ステイン、Christina Lazaridi
  • Quiero ser (I want to be ...) - フローリアン・ガレンベルガー
  • Seraglio – ゲイル・ラーナー、コリン・キャンベル
  • Uma Historia de Futebol - Paulo Machline

外部リンク 編集