S

ラテン文字の19番目の文字
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Sは、ラテン文字アルファベット)の19番目の文字。小文字は sギリシャ文字Σ(シグマ)に由来し、キリル文字Сと同系の文字である。

Ss Ss
ラテン文字
Aa Bb Cc Dd    
Ee Ff Gg Hh    
Ii Jj Kk Ll Mm Nn
Oo Pp Qq Rr Ss Tt
Uu Vv Ww Xx Yy Zz
  • 太字で表した字は母音である。

字形

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筆記体
 
ジュッターリーン体。真ん中は長いs

左半円の下に右半円を重ねた形である。これはΣ(シグマ)の小文字語末形 ς と共通の形である。大文字も小文字も同じ形である。

  • 大文字の筆記体は、しばしば、左半円の右半分に、本来の曲線と交差しながら左下から線が延びる。
  • 小文字の筆記体は、前述の大文字の筆記体の下半分であり、左下からの斜線から山形に曲がって、右下半円を上から時計回りに描き、最初の斜線に到達して引き返し、次の文字に続く。
  • 過去に、「長いs」と呼ばれる、ſ(f に似ているが、横棒がある場合右に突き出さない)が用いられた。
  • フラクトゥールに関しては以下の特徴を持つ。
    • 大文字は であって、他の書体のGとよく似ている。ちなみにGのフラクトゥールは である。
    • 小文字は であるが、この字体は語尾にしか使われず、語頭・語中には長いs(ſ) の が常用される。

呼称

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音価

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この文字が表す音は、/s/無声歯茎摩擦音)ないしその類似音である。ただし、西欧の多くの言語で、母音・有声子音に挟まれた単独のsを有声の/z/で読む。この場合、母音・有声子音に挟まれた無声の/s/を表すにはしばしばssと書く。

  • ドイツ語では無声の/s/を表すのに短母音の後で ss, 長母音の後ではßを使う。標準語では母音の前のsを有声で発音する。
  • ドイツ語ではsp、stの2字でそれぞれschp、schtの綴りと同じ/ʃp//ʃt/を表す。しかし、schp、schtの綴りとは違う/sp//st/を表す例もある。
  • フランス語では、無声の/s/を表すのにしばしばcないしçを使う。また、フランス語では語末のsを原則として黙字化するが、次の単語が母音で始まる場合にはリエゾンして /z/ で発音される。
  • イタリア語では、sを有声で読むか無声で読むかは方言により変化する。標準語では単語ごとに異なる。
  • 英語も、単語ごとに異なる。単語によってはどちらで読んでもいいもの、意味により変化するもの、黙字となるものがある。また単語によっては、/z/を表すsをzで書き換えることができる。また、dessert, possession は例外的に濁る(フランス語の dessert, possession は濁らない)。
  • ハンガリー語では、/ʃ/をあらわす。/s/ をあらわすには sz を用いる。
  • 日本語のローマ字表記ではサ行の子音に用いる。ヘボン式ではシおよびシャ、シュ、ショの子音はshとする。
  • 朝鮮語のローマ字表記では初声のに用いる。はssとする。
  • sh(英語)は/ʃ/、sch(ドイツ語)も/ʃ/、tsch(ドイツ語)は/tʃ/である。

Sの意味

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宇田川榕菴が著した「舎密開宗」の化学実験図。第一図(上部)において実験に用いる器具(管部分)を「S字様管」と記している。

単位・数学記号

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自然科学

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文学・風俗

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作品名

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建築

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スポーツ

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交通・車両

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自動車

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家電・IT

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その他

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符号位置

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大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
S U+0053 1-3-51 S
S
s U+0073 1-3-83 s
s
U+FF33 1-3-51 S
S
U+FF53 1-3-83 s
s
全角
U+24C8 Ⓢ
Ⓢ
U+24E2 1-12-44 ⓢ
ⓢ
丸囲み
🄢 U+1F122 🄢
🄢
U+24AE ⒮
⒮
括弧付き
𝐒 U+1D412 𝐒
𝐒
𝐬 U+1D42C 𝐬
𝐬
太字

他の表現法

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関連項目

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