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2019年オーストリアグランプリ

2019年オーストリアグランプリ (2019 Austrian Grand Prix) は、2019年のF1世界選手権第9戦として、2019年6月30日レッドブル・リンクで開催された。

オーストリアの旗 2019年オーストリアグランプリ
レース詳細
Circuit Red Bull Ring.svg
日程 2019年シーズン第9戦
決勝開催日 6月30日
開催地 レッドブル・リンク
 オーストリア シュタイアーマルク州 シュピールベルク英語版
コース 恒久的レース施設
コース長 4.318km
レース距離 71周 (306.452km)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:03.003
ファステストラップ
ドライバー オランダの旗 マックス・フェルスタッペン
タイム 1:07.475 (60周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

正式名称は「FORMULA 1 myWorld GROSSER PREIS VON ÖSTERREICH 2019[1]

レース前編集

タイヤ
本レースでピレリが用意するドライタイヤのコンパウンドは、ハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4の組み合わせ[2]前年よりトレッド面(接地面)のゴムが0.4mm薄い本年のタイヤ仕様に苦しむチームが多く、その代表としてレッドブル・レーシングが前年仕様のタイヤに戻すことを提案したが、全10チーム中5チームの賛成にとどまった。なお、タイヤの変更には7チームの賛成が必要である[3]
パワーユニット
ホンダは、前戦フランスGPから投入した「スペック3」のパワーユニット(以下PU)をトロ・ロッソアレクサンダー・アルボンにも投入する[4]。これによりエンジン(ICE)とMGU-Kが年間最大基数[注 1]を超えるため、グリッド降格ペナルティを受ける[5]マクラーレンカルロス・サインツJr.ルノーの「Bスペック」PUに全エレメント交換したため、グリッド降格ペナルティを受ける[6]
記録
メルセデスは開幕から8連勝中、通算で10連勝中だが[7]、本レースでも勝利を挙げた場合、マクラーレン1988年の開幕戦ブラジルGPから第11戦ベルギーGPで挙げた11連勝に並ぶタイ記録となる[8][注 2]

エントリーリスト編集

レギュラーシートについては前戦フランスGPから変更なし。ただし、スクーデリア・フェラーリは当初、たばこ広告の規制違反の回避から「ミッション・ウィノウ(Mission Winnow)」の削除は一時的なものと思われていたが[9]、リスク回避の観点[10]から今回のGPも削除を継続。よって、フェラーリは今回も「Mission Winnow」がないエントリー内容となる。

フリー走行編集

FP1(金曜午前)[12]
セッション開始前からバルテリ・ボッタスのPUがオイル漏れを起こし、急遽最新仕様の「フェーズ2」から旧仕様の「フェーズ1」に載せ替え[13]、ボッタスは開始30分までにコースインすることができた。1戦遅れてホンダのスペック3のPUを使い始めるアレクサンダー・アルボンにはミスファイアの症状が出た。ボッタスにトラブルがあったもののメルセデス勢が一時1-2体制を築くが、セバスチャン・ベッテルが2番手に割って入った。セッション終了4分前にニコ・ヒュルケンベルグが最終コーナーでクラッシュし、フロントウイングの左半分を失ってコース周辺に破片が飛び散ったため赤旗が出され、セッションはそのまま終了した。トップタイムはルイス・ハミルトンの1分04秒838[14]
FP2(金曜午後)[15]
メルセデス勢がが立て続けに最終コーナーでコースオフを喫したが、ここではほとんどダメージは負わなかった。ピエール・ガスリーはターン4で派手にコースを飛び出した。セッション開始から30分を過ぎると、上位勢にアクシデントが立て続けに発生する。まず37分にマックス・フェルスタッペンが最終コーナーで飛び出し、リヤからバリアに突っ込んだ。マシンは大きなダメージを負ったものの、フェルスタッペンは無線で放送禁止用語を連発したうえ、ピー音だけの無線であったが、その後は無事にピットへ戻っていった。このクラッシュは突風の影響でリアが突然向きを変えたためだったとフェルスタッペンは語っている[16]。なお、この走行で使用していたホンダPUは「金曜日用」のもので、前戦フランスGPから投入された「スペック3」のPUに影響はない[17]。これにより7分間赤旗中断となるが、再開された直後にボッタスがターン6で挙動を乱し、グラベルを突っ切ってバリアに正面から激突するアクシデントが発生する。ボッタスも自力でコクピットから脱出したが衝撃はフェルスタッペンより大きく、メディカルセンターへ向かった。これにより2度目の赤旗中断となり、7分間の中断の後再開され、その3分後にベッテルが最終コーナーでフェルスタッペンと同じようにコースを飛び出すが、バリア直前で辛うじて止まって3人目のアクシデントは回避し、コースへ復帰していった。トップタイムはシャルル・ルクレールの1分05秒086で、クラッシュを喫したボッタスが2番手、ガスリーが3番手に食い込んだ[18]
FP3(土曜午前)[19]
ホンダは既にグリッド降格が決まっているアレクサンダー・アルボンに対し、さらなるPU交換を実施した。対象は5基目のエンジン(ICE)と、4基目のターボチャージャー(TC)、MGU-H、MGU-Kで、このうちTCとMGU-Hについては今後ペナルティ無しで再使用するための「戦略的交換」である[20][21]ルノーのヒュルケンベルグもFP3を前に最新型「スペックB」のICEに交換し、これが5基目となりグリッド降格ペナルティを受けることになった[20]。ガスリーが2周を走ったところで「パワーがない」と無線で訴えてピットに戻り、ピットでの作業が終わりコースへ復帰できたのは開始から40分を経過してからであった。ハミルトンはセッション前半、たびたびコースを外れてしまったが、セッション後半に各車予選に向けたアタックを開始すると2番手のタイムを出した。トップタイムはFP2に続いてルクレールで、1分03秒987を記録した。

予選編集

2019年6月29日 15:00 CEST(UTC+2)[22]

シャルル・ルクレールが圧巻の走りで自身2度目となるポールポジションを獲得した。一方、チームメイトのセバスチャン・ベッテルはエアプレッシャーラインのトラブルでQ3を走行できず10番手に終わり[23]フェラーリ勢は明暗が分かれた。ルイス・ハミルトンはルクレールのタイムを上回ることが出来ず2番手、バルテリ・ボッタスは4番手に終わり、メルセデス勢の連勝記録ストップの危機が迫ろうとしている。さらにハミルトンは、Q1でキミ・ライコネンに対して進路を妨害したため、3グリッド降格ペナルティと2シーズンぶりのペナルティポイント加点処分が科された[24]。これにより、メルセデス勢の牙城を崩して3番手となったマックス・フェルスタッペンフロントローに繰り上がり、ホンダとしては2006年の第4戦サンマリノGP以来のフロントロー獲得となった。一方、チームメイトのピエール・ガスリーは最終アタックでのミスが響き9番手に終わった[25]。なお、Q1でダニール・クビアトの進路を妨害したジョージ・ラッセルも、ハミルトンと同様に3グリッド降格とペナルティポイント1点が科されている[24]

結果編集

順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 1:04.138 1:03.378 1:03.003 1
2 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:03.818 1:03.803 1:03.262 4 1
3 33   マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ 1:03.807 1:03.835 1:03.439 2
4 77   バルテリ・ボッタス メルセデス 1:04.084 1:03.863 1:03.537 3
5 20   ケビン・マグヌッセン ハース-フェラーリ 1:04.778 1:04.466 1:04.072 10 2
6 4   ランド・ノリス マクラーレン-ルノー 1:04.361 1:04.211 1:04.099 5
7 7   キミ・ライコネン アルファロメオ-フェラーリ 1:04.615 1:04.056 1:04.166 6
8 99   アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ-フェラーリ 1:04.450 1:04.194 1:04.179 7
9 10   ピエール・ガスリー レッドブル-ホンダ 1:04.412 1:03.988 1:04.199 8
10 5   セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:04.340 1:03.667 No Time 9
11 8   ロマン・グロージャン ハース-フェラーリ 1:04.552 1:04.490 11
12 27   ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:04.733 1:04.516 15 3
13 23   アレクサンダー・アルボン トロ・ロッソ-ホンダ 1:04.708 1:04.665 18 4
14 3   ダニエル・リカルド ルノー 1:04.647 1:04.790 12
15 55   カルロス・サインツ マクラーレン-ルノー 1:04.453 1:13.601 19 5
16 11   セルジオ・ペレス レーシング・ポイント-BWTメルセデス 1:04.789 13
17 18   ランス・ストロール レーシング・ポイント-BWTメルセデス 1:04.832 14
18 26   ダニール・クビアト トロ・ロッソ-ホンダ 1:05.324 16
19 63   ジョージ・ラッセル ウィリアムズ-メルセデス 1:05.904 PL 6
20 88   ロバート・クビサ ウィリアムズ-メルセデス 1:06.206 17
107% time: 1:08.273
ソース:[26][27]
追記
  • ^1 - ハミルトンはQ1のターン3でライコネンの進路を妨害したため、3グリッド降格とペナルティポイント1点が加算された(合計1点)[24][28]
  • ^2 - マグヌッセンはFP3で6戦以内のギアボックス交換を行ったため5グリッド降格[29][30]
  • ^3 - ヒュルケンベルグはFP3で規定を超えるパワーユニット交換(5基目のICE)を行ったため5グリッド降格[20][31]
  • ^4 - アルボンはFP1とFP3で規定を超えるパワーユニット交換を行い、グリッド降格数が15を超えたため最後尾グリッドに降格
    • FP1で4基目のエンジン(ICE)、3基目のMGU-Kに交換[5][32]
    • FP3で5基目のICE、4基目のターボチャージャー(TC)、MGU-H、MGU-Kに交換[20][33]
  • ^5 - サインツはFP1で規定を超えるパワーユニット交換(4基目のICE、TC、MGU-H、3基目のMGU-K、エナジーストア(ES)、コントロールエレクトロニクス(CE))を行い、グリッド降格数が15を超えたため最後尾グリッドに降格[6][34]
  • ^6 - ラッセルはQ1のターン9でクビアトの進路を妨害したため、3グリッド降格とペナルティポイント1点が加算された(合計1点)[24][35]。なお、決勝前にパルクフェルメを破ってフロントウイングを交換したため、ピットレーンからスタートする[36][37]

決勝編集

2019年6月30日 15:10 CEST(UTC+2)[38]

スタートで大きく出遅れたマックス・フェルスタッペンが逆転優勝を果たし、レッドブル・レーシングに2年連続のホームグランプリ制覇と、ホンダ2006年ハンガリーグランプリジェンソン・バトン)以来13年ぶり、2015年のF1復帰以来初めての優勝をもたらした。これにより、メルセデスの開幕からの連勝は8でストップし、通算でも1988年マクラーレンの11連勝に王手をかけていたが、10連勝でストップした[39][注 3]

展開編集

スタートタイヤはメルセデス勢とフェルスタッペンだけがミディアムタイヤ。11番グリッド以下は全車ミディアムで、Q3進出組はソフトタイヤでのスタートとなった。

2番手スタートのフェルスタッペンは加速が鈍く(レース後のインタビューにてアンチストールが入ったことによる失速であったことが判明)、大きく順位を落として7位まで後退。その一方、ポールポジションからスタートのシャルル・ルクレールは順当にオープニングラップをトップで抜けて首位をキープ。その後ろにバルテリ・ボッタスルイス・ハミルトンのメルセデス勢が続いた。この間、6番手からスタートしたキミ・ライコネンは4番手に浮上した。スタートに失敗したフェルスタッペン、そして予選Q3でのトラブルにより9番手スタートとなっていたセバスチャン・ベッテルは、前を行くライコネン、ランド・ノリスを攻略しながら上位陣を追いかけていく。

11周目、最初のピットストップとなったのはケビン・マグヌッセン。ペースが上がらないため、早めのピットインを選択しハードタイヤに交換。だが、マグヌッセンはスタート前にスタート位置より前にマシンが進んだ状態で停車。これはスタート時は正規のボックス内にマシンを収めるという規定に違反したため、ドライブスルーペナルティを科され大きく後退してしまう。14周目、ノリスがターン3でライコネンのインに飛び込んでパスし6番手に上がった。一方で8番手ピエール・ガスリーはライコネンの背後に迫るもののなかなか決定的なチャンスを作れずに抜くことができない。そんななか、ソフトのルクレールは好ペースを維持。2番手ボッタスとのギャップをじわじわと広げ、独走態勢に入る。

21周目、ボッタスとベッテルがピットイン。両者ハードへ交換。だが、ボッタスは問題なくコースに復帰したが、ベッテルにはタイヤが準備ができておらずタイムロスしてしまう。翌22周目には、ルクレールがピットイン。問題なくタイヤ交換を終え、暫定2位で復帰する。一方暫定トップとなったハミルトンはまだタイヤの状態が良いと報告し、その翌周にファステストラップを記録して第1スティントを伸ばすことを決める。だが、22周目の時にターン1の縁石でフロントウイングが当たったことが原因でダウンフォースが低下する症状が発生[40]。それにより、ペースが上がらず、30周目までステイアウトして踏ん張ったものの、力尽きてピットイン。タイヤ交換に加え、フロントノーズも交換したため大幅なタイムロスとなり、優勝争いから脱落。ベッテルの後方まで順位を落とした。

その間、23周目にライコネン、翌24周目にアントニオ・ジョビナッツィがピットインするが、ポジションを争うノリスはステイアウト。25周目にピットインしたノリスは、ハードではなくミディアムに換えてライコネンの前、ガスリーはハードに換えてライコネンの後ろでコースに戻った。フェルスタッペンは31周目にタイヤ交換を終え、ベッテルとハミルトンの間でコースへ復帰。32周目、ガスリーはようやくライコネン攻略を果たした。この時点でルクレール-ボッタス-ベッテル-フェルスタッペン-ハミルトンの順となり、ここからフェルスタッペンの驚異の追い上げが始まる。

45周目にベッテルはボッタスの2.5秒後方まで接近するが、すぐ後ろにフェルスタッペンが迫ってくる。50周目にフェルスタッペンがターン3-4のバックストレートでベッテルを抜いて3位に浮上。そこでベッテルは戦略を切り替え再びピットイン。これにより、ハミルトンの後方に下がったものの、交換したソフトタイヤでのハイペース走行で彼の攻略と3位奪取を狙う。フェルスタッペンの次のターゲットはボッタスで、10周若いタイヤのアドバンテージを生かしてボッタスとの差を縮めていたが、55周目(国際無線の内容は数周前の内容が流れるため、厳密には55周目の前の段階の状況)に謎のエンジン不調が起きたという無線が流れ、万事休すと思われたが、ピット側の指示に従い機器を操作して復活。一時的なペースダウンは起きたが、DRSが使える1秒以内まで接近し、56周目のターン4でボッタスをパスして2位に浮上する。

ここからはルクレールとフェルスタッペンの若き2人組による一騎打ちが始まり、エンジンのセッティングをパフォーマンス寄りに切り替え、ファステストラップを連発し、5秒前方を走る首位のルクレールにも迫っていく。ルクレールは62周目に周回遅れのカルロス・サインツJr.に引っかかってフェルスタッペンとの差は3秒に縮まる。66周目に周回遅れのガスリーがルクレールの前に現れると、フェルスタッペンはDRSが使える1秒以内まで接近し、67周目にはテール・トゥ・ノーズの展開となった。だが、勢いの差は明らかで、68周目のターン3でフェルスタッペンがインに飛び込んで一旦首位に浮上するが、ルクレールはDRSを使ってフェルスタッペンを抜き返す。69周目、フェルスタッペンはターン3で再びルクレールをオーバーテイクしようとイン側のラインとなりアーリー・エイペックスを狙う。ルクレールはアウト側のラインからブロックしつつレイト・エイペックスになる形で死守しようとするが、フェルスタッペンの勢いを抑えきれず、コーナーからの立ち上がりで両者のフロントタイヤが軽く接触。そして、前に出たのはフェルスタッペンであり、彼が遂に首位に立った。だが、この接触でルクレールがコース外に若干押し出されたことにより、審議の対象となる[41]。後方ではベッテルがタイヤの差を生かしてハミルトンを抜き、4位へ浮上する[40]

フェルスタッペンはトップでチェッカーを受けた。しかし、直後に69周目のインシデントについて審議に入る。表彰式ではフェルスタッペンとホンダの田辺豊治テクニカルディレクターが優勝トロフィーを受け取った[42]。フェルスタッペンとルクレールの接触の件はその後の審議でお咎め無しと判断され、フェラーリ側も悔しさを滲ませつつも控訴しない決断をしたため[43]、フェルスタッペンの優勝(そしてホンダにとって13年ぶりの優勝と、レッドブルのホームグランプリとフェルスタッペンのオーストリアGP2連覇も)とルクレールの2位が確定[41][44]することとなった。その後、ホンダF1で13年前に優勝を果たした現SUPER GTドライバーのジェンソン・バトンもツイッターで「(2015年の復帰後は初の優勝を果たした)ホンダに最大級の賛辞を送りたい。オメデト」と祝福。ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターには、「田辺さんは15年前、僕の担当エンジニアだった。彼を誇りに思う」とたたえていた。

一方で、ここまで無類の強さを見せていたメルセデス勢は、PUのオーバーヒート問題で、レース後にコメントした熱対策の失敗により失速[45]。若きフェルスタッペンとルクレールの2人組に歯が立たなかったうえ、ソフトで猛追したベッテルにより、ハミルトンが今季初めて表彰台を逃したうえ、今季ワーストの5位で終わり、ボッタスも背後まで迫られたが何とか3位を死守してのチェッカーとなった。連勝数はかつてマクラーレンホンダが記録した11連勝に届かずシーズンを跨いでの10連勝でストップ。残された記録は開幕から9戦連続、通算では11戦連続での表彰台獲得のみとなった[注 4]

それ以外の成績では、6位はミディアムで走り切ったノリスがベスト・オブ・ザ・レスト、7位ガスリー、8位はなんとPU交換ペナルティによる19番手スタートのサインツ、9位ライコネン、10位に初入賞のジョビナッツィという結果となり、マクラーレンとアルファロメオがダブル入賞を果たした。

本レースはリタイアが1台もなく、出走した20台全車が完走を果たした[46]。全車完走は昨年の中国GP以来9回目[注 5]である。ドライバー・オブ・ザ・デイは当初、3周遅れの最下位20位で完走したロバート・クビサとなっていたが[47]、調査の結果システム上の技術的な不具合であることが判明し、レース終了から2日遅れの7月2日にフェルスタッペンの受賞が発表された[48]

結果編集

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 33   マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ 71 1:22:01.822 2 26 FL
2 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 71 +2.724 1 18
3 77   バルテリ・ボッタス メルセデス 71 +18.960 3 15
4 5   セバスチャン・ベッテル フェラーリ 71 +19.610 9 12
5 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 71 +22.805 4 10
6 4   ランド・ノリス マクラーレン-ルノー 70 +1 Lap 5 8
7 10   ピエール・ガスリー レッドブル-ホンダ 70 +1 Lap 8 6
8 55   カルロス・サインツ マクラーレン-ルノー 70 +1 Lap 19 4
9 7   キミ・ライコネン アルファロメオ-フェラーリ 70 +1 Lap 6 2
10 99   アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ-フェラーリ 70 +1 Lap 7 1
11 11   セルジオ・ペレス レーシング・ポイント-BWTメルセデス 70 +1 Lap 13
12 3   ダニエル・リカルド ルノー 70 +1 Lap 12
13 27   ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 70 +1 Lap 15
14 18   ランス・ストロール レーシング・ポイント-BWTメルセデス 70 +1 Lap 14
15 23   アレクサンダー・アルボン トロ・ロッソ-ホンダ 70 +1 Lap 18
16 8   ロマン・グロージャン ハース-フェラーリ 70 +1 Lap 11
17 26   ダニール・クビアト トロ・ロッソ-ホンダ 70 +1 Lap 16
18 63   ジョージ・ラッセル ウィリアムズ-メルセデス 69 +2 Laps PL
19 20   ケビン・マグヌッセン 1 ハース-フェラーリ 69 +2 Laps 10
20 88   ロバート・クビサ ウィリアムズ-メルセデス 68 +3 Laps 17
ソース:[49]
ファステストラップ[50]
ラップリーダー[51]
追記
  • ^FL - ファステストラップの1点を含む
  • ^1 - マグヌッセンは正しい位置でスタートしなかったため、ドライブスルーペナルティとペナルティポイント2点が加算された(合計3点)[40][52]

第9戦終了時点のランキング編集

  • :ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ エンジン(ICE)、ターボチャージャー(TC)、MGU-Hは最大3基、MGU-K、エナジーストア(ES)、コントロールエレクトロニクス(CE)は最大2基。
  2. ^ ただし、1988年のマクラーレンは開幕からの11連勝で、メルセデスが今回勝利したとしても年またぎであるため、厳密には並んでいない。
  3. ^ マクラーレン・ホンダの黄金期にに作られた記録であり、奇しくもホンダエンジンが記録更新を止めた結果となった
  4. ^ メルセデスチームとしての連続表彰台獲得の最多数は、通算なら2014年開幕戦から2015年第9戦までの28回、シーズン別で見れば全戦表彰台を獲得したターボ復活年である2014年の19回となる。
  5. ^ このうち、2005年アメリカGPミシュランタイヤを使用する14台がフォーメーションラップで全車リタイアし、ブリヂストンタイヤを使用した6台による全車完走であり、2015年日本GPと2018年中国GPはリタイアした1台が完走扱いとなったことによるものであるため、厳密には2016年日本GP以来6回目となる。

出典編集

  1. ^ Austrian Grand Prix 2019 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2019年6月27日閲覧。
  2. ^ F1オーストリアGPのタイヤ選択が明らかに。トップ3の戦略が別れるなか、フェラーリは保守的な戦略に”. autosport web (2019年6月25日). 2019年6月27日閲覧。
  3. ^ F1タイヤを2018年仕様に戻す案は廃案に。5チームが反対票を投じる”. motorsport.com (2019年6月29日). 2019年6月29日閲覧。
  4. ^ ホンダF1、オーストリアGPでアルボンにスペック3エンジンを投入”. Formula1-Data (2019年6月26日). 2019年6月28日閲覧。
  5. ^ a b アルボン、新スペックPU投入で後方グリッドに降格「ロングランは強力、決勝に期待」トロロッソ・ホンダ F1オーストリアGP金曜”. autosport web (2019年6月29日). 2019年6月29日閲覧。
  6. ^ a b サインツJr.、PU交換でグリッド降格ペナルティが確定。グリッド後方に”. motorsport.com (2019年6月28日). 2019年6月29日閲覧。
  7. ^ ハミルトンがフランスGPで優勝、メルセデスは連勝を10に伸ばす”. AFP BB News (2019年6月24日). 2019年6月29日閲覧。
  8. ^ F1 DataWeb : 連続優勝”. F1 DataWeb. 2019年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月29日閲覧。
  9. ^ フェラーリF1、カナダGPとフランスGPで「Mission Winnow」を削除”. Formula1-data (2019年5月29日). 2019年6月29日閲覧。
  10. ^ フェラーリとドゥカティ、"Mission Winnow”ロゴを残る全戦で削除へ?”. motorsport.com (2019年6月20日). 2019年6月29日閲覧。
  11. ^ Entry List”. FIA (2019年6月27日). 2019年6月28日閲覧。
  12. ^ 特記のない場合、F1第9戦オーストリアGP FP1:トップはハミルトン。ベッテルはメルセデスに割って入る2番手。地元レッドブル・ホンダは5、6番手の位置”. autosport web (2019年6月28日). 2019年6月29日閲覧。
  13. ^ ボッタス、FP1を前にオイルリーク発生。旧スペックのPUに載せ替え”. motorsport.com (2019年6月28日). 2019年6月29日閲覧。
  14. ^ 【タイム結果】F1第9戦オーストリアGPフリー走行1回目”. autosport web (2019年6月28日). 2019年6月29日閲覧。
  15. ^ 特記のない場合、F1第9戦オーストリアGP FP2:フェルスタッペンとボッタスが単独クラッシュ。赤旗2回の波乱のなかルクレールがトップ”. autosport web (2019年6月28日). 2019年6月29日閲覧。
  16. ^ クラッシュは突風の影響。フェルスタッペン「リヤが突然向きを変えた」”. motorsport.com (2019年6月29日). 2019年6月29日閲覧。
  17. ^ クラッシュのフェルスタッペン車は“金曜日用PU”。予定通りスペック3に交換へ”. motorsport.com (2019年6月29日). 2019年6月29日閲覧。
  18. ^ 【タイム結果】F1第9戦オーストリアGPフリー走行2回目”. autosport web (2019年6月28日). 2019年6月29日閲覧。
  19. ^ 特記のない場合、ルクレールがトップタイム【タイム結果】F1第9戦オーストリアGPフリー走行3回目”. autosport web (2019年6月29日). 2019年6月29日閲覧。
  20. ^ a b c d オーストリアGP:ホンダF1、アルボンにエンジンを追加投入…ルノーも最新型をヒュルケンベルグに”. Formula1-Data (2019年6月29日). 2019年6月29日閲覧。
  21. ^ トロロッソ・ホンダのアルボン、2日連続でPU交換「予定通りのこと」”. motorsport.com (2019年6月29日). 2019年6月29日閲覧。
  22. ^ 特記のない場合、F1オーストリア予選:ルクレール圧巻PPも、ベッテルに悪夢。フェルスタッペン3番手”. motorsport.com (2019年6月29日). 2019年6月30日閲覧。
  23. ^ フェラーリ、ベッテルのトラブルは“エアプレッシャーラインの問題”と明かす”. motorsport.com (2019年6月29日). 2019年6月30日閲覧。
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前戦
2019年フランスグランプリ
FIA F1世界選手権
2019年シーズン
次戦
2019年イギリスグランプリ
前回開催
2018年オーストリアグランプリ
  オーストリアグランプリ次回開催
2020年オーストリアグランプリ