大竹市
大竹市(おおたけし)は、広島県南西部に位置する市。広島県最西端の都市である。
おおたけし 大竹市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中国地方(山陽地方) | ||||
都道府県 | 広島県 | ||||
市町村コード | 34211-4 | ||||
法人番号 | 2000020342114 | ||||
面積 |
78.66km2 | ||||
総人口 |
25,072人 [編集] (推計人口、2024年9月1日) | ||||
人口密度 | 319人/km2 | ||||
隣接自治体 | 廿日市市・山口県岩国市・玖珂郡和木町 | ||||
市の木 | クロガネモチ | ||||
市の花 | サツキ | ||||
大竹市役所 | |||||
市長 | 入山欣郎 | ||||
所在地 |
〒739-0692 広島県大竹市小方一丁目11番1号 北緯34度14分16秒 東経132度13分20秒 / 北緯34.23789度 東経132.22233度座標: 北緯34度14分16秒 東経132度13分20秒 / 北緯34.23789度 東経132.22233度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
概要
編集山口県との境に位置し、山口県の岩国市・和木町とつながりが強く一体の都市圏を形成している。小瀬川を挟んで大竹市から和木町・岩国市にかけての沿岸部に石油コンビナート・紙パルプ・化学繊維などの企業が立地し、瀬戸内工業地域の一拠点として発展している。
地理
編集位置
編集広島県の最西端東経132度13分、北緯34度14分に位置する。市域は南北に細長く東西10.5キロメートル、南北14.5キロメートル、周囲59.0キロメートル、面積78.66平方キロメートルである。北部に飛地がある(栗谷町後原、栗谷町谷尻、栗谷町広原、松ケ原町)。
地形・地勢
編集市域は南西部より北東部に向かって緩傾斜をなし、地質は西部山地の古生層および花崗岩、市街地は砂および礫となっている。市街地は北西部の中国山地、南部の小瀬川、東部の瀬戸内海に囲まれ、海岸線に沿って展開された平坦地に発達している。東方の海上には宮島を望める。沿岸部の市街地を除くと平地が少なく市域の大半は山がちであり、海岸線近くまで山々の急傾斜が迫っている。地形的に居住地や耕作地としては恵まれていない[1]。
山地
編集- 主な山
河川
編集- 主な川
- 小瀬川
- 大膳川
- 恵川
湖沼
編集- 主なダム湖
- 弥栄湖(弥栄ダムによって形成されたダム湖/人造湖)
島嶼
編集- 主な島
阿多田島は有人島、甲島は無人島である。阿多田島の東隣には猪子島があり、堤防で阿多田島と繋がっている。また、白石島が存在する。
気候
編集瀬戸内式気候だが、比較的多雨である。年間平均気温は 16~17℃、年間降水量は 1,700~2,300mm となっている[2]。
大竹の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 17.4 (63.3) |
22.0 (71.6) |
23.6 (74.5) |
31.0 (87.8) |
32.0 (89.6) |
35.1 (95.2) |
38.0 (100.4) |
38.0 (100.4) |
36.4 (97.5) |
32.2 (90) |
26.8 (80.2) |
21.4 (70.5) |
38.0 (100.4) |
平均最高気温 °C (°F) | 9.7 (49.5) |
10.5 (50.9) |
14.1 (57.4) |
19.5 (67.1) |
24.2 (75.6) |
27.1 (80.8) |
31.1 (88) |
32.6 (90.7) |
28.9 (84) |
23.5 (74.3) |
17.5 (63.5) |
12.0 (53.6) |
20.9 (69.6) |
日平均気温 °C (°F) | 5.3 (41.5) |
6.0 (42.8) |
9.2 (48.6) |
14.4 (57.9) |
19.2 (66.6) |
22.8 (73) |
26.8 (80.2) |
28.1 (82.6) |
24.4 (75.9) |
18.7 (65.7) |
12.8 (55) |
7.5 (45.5) |
16.3 (61.3) |
平均最低気温 °C (°F) | 1.5 (34.7) |
1.9 (35.4) |
4.6 (40.3) |
9.6 (49.3) |
14.6 (58.3) |
19.2 (66.6) |
23.5 (74.3) |
24.6 (76.3) |
20.7 (69.3) |
14.4 (57.9) |
8.6 (47.5) |
3.6 (38.5) |
12.2 (54) |
最低気温記録 °C (°F) | −5.3 (22.5) |
−7.5 (18.5) |
−3.4 (25.9) |
−0.4 (31.3) |
4.6 (40.3) |
10.5 (50.9) |
15.7 (60.3) |
17.3 (63.1) |
8.6 (47.5) |
2.9 (37.2) |
0.1 (32.2) |
−4.3 (24.3) |
−7.5 (18.5) |
降水量 mm (inch) | 50.7 (1.996) |
73.4 (2.89) |
130.9 (5.154) |
156.8 (6.173) |
181.1 (7.13) |
257.9 (10.154) |
288.4 (11.354) |
148.0 (5.827) |
168.8 (6.646) |
109.4 (4.307) |
71.6 (2.819) |
57.6 (2.268) |
1,694.6 (66.717) |
平均月間日照時間 | 153.5 | 151.7 | 183.9 | 196.3 | 215.6 | 156.7 | 177.0 | 213.0 | 165.8 | 177.6 | 160.2 | 155.2 | 2,104.3 |
出典:気象庁 |
人口
編集大竹市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 大竹市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 大竹市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
大竹市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体
編集歴史
編集古代
編集古代山陽道の要路となっており、遠管郷と呼ばれ、遠管駅が置かれていた。
中世
編集近世
編集- 関ヶ原の戦いの後、福島正則が小方に亀居城を築き、防長の毛利氏に備えたが、幕府の圧力により完成後間もない1611年(慶長16年)、この城は取り壊された。
- 福島氏の改易後、浅野氏がこれに代わり、その家老である上田重安(宗箇)流の上田氏の知行所となる。幕末の動乱期には、長州戦争の戦禍により、沿岸部のほとんどの民家が戦火に焼かれた。
近現代
編集- 昭和
- 1923年(昭和8年)- 三菱レイヨン(現:三菱ケミカル)の前身である新興人絹が進出する一方、海兵団や潜水学校などが設けられ、海軍の重要な拠点であった。
- 1945年(昭和20年)末 - 海外引揚港に指定され、旧海軍施設において、引揚業務が行われ、約41万人が引き揚げて来る。
- 戦後、旧海軍の水道施設を引き継いで水道事業が開始されるなど、海兵団と歴史的に深いかかわりをもつ。
- 1947年(昭和22年)12月5日:昭和天皇の戦後巡幸。国立大竹病院、三菱化成工業の工場などに行幸[3]。
- 1954年(昭和29年)9月1日 - 佐伯郡大竹町、小方町、玖波町、栗谷村と友和村の一部(松ヶ原地区)が合併して市制施行。
- 広島県と大竹市の積極的な工業都市建設計画により企業誘致が行われ、日本で最初の石油化学コンビナートが形成される。
行政
編集市長
編集- 歴代市長
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 経歴 |
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初代 | 二階堂哲朗 | 1954年 | 1974年 | 大竹町長 |
2代 | 神尾徹生 | 1974年 | 1990年 | 大竹市議会議長 |
3代 | 豊田伊久雄 | 1990年 | 2002年 | 大竹市教育委員長 |
4代 | 中川洋 | 2002年 | 2006年 | 大竹市議会議員 |
5代 | 入山欣郎 | 2006年6月30日[4] | 現職 | 会社社長 |
役所
編集(平成29年4月1日現在)
- 副市長
- 総務部―総務課、企画財政課、産業振興課
- 市民生活部―自治振興課、市民税務課(大竹支所、玖波支所、木野支所、栗谷支所)、環境整備課
- 健康福祉部―地域介護課、福祉課、保健医療課
- 建設部―監理課、土木課、都市計画課
- 教育長
- 教育委員会事務局―総務学事課、生涯学習課
- 地方公営企業
- 上下水道局―業務課、工務課
- 消防本部
- 消防課、消防署
- 会計管理者
- 会計課
- 監査委員
- 監査事務局
議会
編集市議会
編集衆議院
編集- 選挙区:広島2区(広島市(佐伯区・西区)、大竹市、廿日市市、江田島市(旧能美町・沖美町・大柿町域))
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 当日有権者数:404,009人
- 投票率:51.48%
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
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当 | 平口洋 | 73 | 自由民主党 | 前 | 133,126票 | |
大井赤亥 | 40 | 立憲民主党 | 新 | 70,939票 | ○ |
施設
編集警察
編集- 警察署
- 分駐隊
- 交通機動隊大竹分駐隊(大竹市黒川一丁目)
- 交番
- 大竹駅前交番(大竹市新町一丁目)
- 小方交番(大竹市港町一丁目)
- 駐在所
- 玖波警察官駐在所(大竹市玖波一丁目)
消防
編集- 本部
- 消防署
- 大竹市消防署(立戸1丁目2-10)
医療
編集- 主な病院
郵便局
編集- 主な郵便局
文化施設
編集- 大竹市立図書館
- 下瀬美術館
- 資料館
対外関係
編集姉妹都市・提携都市
編集海外
編集- 友好都市
国内
編集- 提携都市
経済
編集第一次産業
編集漁業
編集- 主な漁港
- 玖波漁港
- 阿多田漁港
第二次産業
編集工業
編集第三次産業
編集商業
編集- 主な商業施設
金融機関
編集情報・通信
編集マスメディア
編集中継局
編集生活基盤
編集ライフライン
編集電力
編集ガス
編集上下水道
編集- 大竹市水道局
電信
編集- 市外局番
大竹市の市外局番は 0827 である。大竹市は岩国MA(単位料金区域)に属しているため、電話番号の区分では山口県として扱われる。このため、山口県の地域(下関市など)とは県内通話となるが、大竹市及び廿日市市の一部を除く広島県域(廿日市市の大部分や広島市など)との通話は県外通話となる。岩国市が広島都市圏に属していることを考慮すると、岩国MAを広島県扱いする方が良いと思われるものの、現状では中心局を大竹に移転し大竹MAとするか、大竹市域のみ岩国MAより分離して隣の廿日市MAに編入する(この場合は市外局番を0829または桁ずらしで廿日市MAごと082に変更)などしない限り困難である。
- なお、広島県南部地方の天気予報は0827-5-177で案内される(また、082-177や0829-177でも案内されるが市外料金となる。0827-177は岩国市(山口県東部)の天気予報である)。そのために51局は加入電話には割り当てられていない。
教育
編集高等学校
編集- 県立
小中一貫校
編集中学校
編集- 市立
小学校
編集- 市立
特別支援学校
編集- 県立
交通
編集鉄道
編集- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
その他、山陽新幹線が広島駅 - 新岩国駅間で当市を通過しているが、殆どがトンネル区間である。
バス
編集一般路線バス
編集かつて広島電鉄やJRバス中国、岩国市交通局の乗り入れ便が市内で運行していたがすべて市内から撤退したため、市内を運行する一般路線バスはすべて市が地元バス・タクシー事業者に委託して運行する路線のみとなっている。
- こいこいバス(おおたけ幹線バス) - コミュニティバス。大竹交通が運行する。中心市街地を通り大竹駅と玖波駅を結ぶ。
- 大竹・栗谷線バス - 大竹・玖波駅と市北西部・西部の山間地区を結ぶ。大竹交通が運行する。
- 坂上線 - 大竹駅と岩国市美和町を結ぶ。岩国市と共同運営しており大竹タクシーが運行する。
- おおのハートバス - 廿日市市が運行するコミュニティバスで、廿日市市大野地区(旧・大野町)側から玖波駅へと乗り入れている。
なお2008年に市と交通事業者等で大竹市地域公共交通活性化協議会を設置し、以降、協議を実施している。
高速バス
編集大竹IC入口停留所に東京発着の夜行高速バス「萩エクスプレス」および京阪神発着の夜行高速バス「カルスト号」が停車する。
道路
編集高速道路
編集- 西日本高速道路(NEXCO西日本)
国道
編集県道
編集- 広島県道・山口県道116号大竹美和線
- 山口県道・広島県道117号乙瀬小方線
- 広島県道・山口県道122号大竹和木線 … 計画路線
- 広島県道201号玖波停車場線
- 広島県道202号大竹停車場線
- 広島県道289号栗谷大野線
- 広島県道460号栗谷河津原線
- (主要地方道および一般県道の市内の区間の維持管理権限は2006年〈平成18年〉6月から広島県から大竹市へ移管)
航路
編集大竹港湾域にある小方港と阿多田島との間に、定期運航の離島航路が就航している。運航会社は阿多田島汽船。
港湾
編集船舶
編集観光
編集名所・旧跡
編集- 主な城郭
- 亀居城 – 市の史跡
- 主な寺院
- 称名寺 (大竹市)
- 経塚山勝善寺 – 浄土真宗本願寺派。元町二丁目10-5。大竹小学校の前身[11]。
- 立安寺 (大竹市)
- 西念寺 (大竹市)
- 顕徳寺 (大竹市)
- 誓立寺
- 光明寺 (大竹市)
- 善福寺 (大竹市)
- 安楽寺 (大竹市)
- 瑞照寺
- 主な神社
- 主な史跡
- 宿場町
観光スポット
編集文化・名物
編集祭事・催事
編集名産・特産
編集大竹市出身の著名人
編集政治・行政
編集- 二階堂三郎左衛門(貴族院多額納税者議員)
経営・経済
編集学術
編集芸能
編集- 赤谷奈緒子(セブンティーン専属モデル)
- 一柳信行(中国放送アナウンサー)
- 角川博(歌手)
- ゴッホ向井ブルー(お笑い芸人)
- 田中俊雄(元中国放送アナウンサー)
- 棚田徹(テレビ新広島アナウンサー)
- 二階堂和美(シンガーソングライター)
- 松本敏将(バンドtobaccojuice、ヴォーカリスト)
スポーツ
編集文化・芸術
編集その他
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 2022年4月現在、落石の恐れがあるため、滝周辺への立ち入りが禁止されている(錦龍公園/大竹市ホームページ)。
出典
編集- ^ 大竹市の都市特性
- ^ 第2章 大竹市の都市特性 大竹市、2019年5月26日閲覧
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、100頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 『全国市町村要覧 令和01年版』(第一法規) p.337
- ^ “市の紹介/大竹市ホームページ”. 大竹市 (2022年10月28日). 2024年3月15日閲覧。
- ^ “教育委員会の紹介”. 大竹市 (2024年3月15日). 2024年3月22日閲覧。
- ^ “市町長・議員の任期満了日 - 選挙管理委員会 - 広島県”. 広島県 (2023年12月19日). 2024年2月8日閲覧。
- ^ a b “議長と副議長/大竹市ホームページ”. 大竹市議会 議会事務局 庶務係 (2023年11月22日). 2024年3月15日閲覧。
- ^ a b “議員名簿/大竹市ホームページ”. 大竹市議会 議会事務局 庶務係 (2023年9月13日). 2024年3月15日閲覧。
- ^ “大竹市・手漉き和紙の街-ぶらり探訪”. 2021年2月11日閲覧。
- ^ 勝善寺、[1]
- ^ 大瀧神社|大竹市歴史研究会
関連項目
編集外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 大竹市ー自然と都市が調和する臨海工業都市ー (otakekoichan) - Facebook