サッカーオマーン代表

オマーンの男子サッカーナショナルチーム

サッカーオマーン代表(サッカーオマーンだいひょう)は、オマーンサッカー協会(OFA)によって構成されるオマーンサッカーナショナルチームである。ホームスタジアムは、首都マスカットにあるスルタン・カーブース・スポーツコンプレックス

サッカーオマーン代表
国または地域 オマーンの旗 オマーン
協会 オマーンサッカー協会
愛称 Al-Ahmar
Samba Al-Khaleej
監督 オマーンの旗 ラシード・ジャービル英語版
最多出場選手 アハマド・ムバーラク英語版(180試合)
最多得点選手 ハーニー・アッ=ダービト英語版(43得点)
ホームスタジアム スルタン・カーブース・スポーツコンプレックス
ホームカラー
アウェイカラー
初の国際試合 1965年8月27日 スーダン
0-10
最大差勝利試合 2017年3月28日 ブータン
14-0
最大差敗戦試合 1966年4月1日 リビア
0-21
FIFAワールドカップ
出場回数 0回
最高成績 -
AFCアジアカップ
出場回数 5回
最高成績 ベスト16 (2019)

概要

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代表の発足以来、FIFAワールドカップ本大会への出場経験は無い。

AFCアジアカップ2004年大会2007年大会2015年大会2019年大会2023年大会の5大会に出場しており、2015年までの3大会は全てグループリーグ敗退に終わるも、2019年大会では初めてグループリーグ突破し、ベスト16入りを果たした。ガルフカップでは優勝2回(2009年2017年)、準優勝3回(2004年2007年2023年)の成績を残している。

歴史

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2000年代

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AFCアジアカップ初出場となった2004年中国大会では、敗れはしたが日本を苦しめ[1]イランとは2-2で引き分ける[2]健闘を見せたが1勝1分1敗で1次リーグ敗退に終わった。なお、この大会の予選は、2002年日韓W杯で4位に入賞した韓国を抑えて首位で突破している[3]。再び日本と同組になった2006年ドイツW杯・アジア1次予選では、ホーム・アウェーでいずれも日本に0-1と惜敗し、最終予選進出はならなかった[4][5]

2010年代

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2014年ブラジルW杯・アジア予選では、3次予選サウジアラビアを押しのけて、2002年大会予選以来3大会ぶりに最終予選に進出した[6]。その最終予選では、本大会出場権を得たオーストラリアと、ホーム・アウェイでいずれもドローに持ち込んだ[7][8]。その活躍もあり、最終節のアウェーでヨルダンに引き分け以上でアジア地区第5代表決定戦進出となるところだったが、0-1で敗れ予選敗退となった[9]

中東勢の活躍が光った[10]AFCアジアカップ2019では、オマーンも例外ではなく、1次リーグ・グループFを1勝2敗ながら各組3位の上位4チームに入り、出場4回目にして初の決勝トーナメント進出(ベスト16)を達成。ラウンドオブ16では、優勝候補と評されたイランと対戦。試合開始50秒で得たPKのチャンスで先制点を逃し[11]、逆に前半で2点を奪われて0-2で敗れた[12]

2020年代

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2022年カタールW杯・アジア予選では2大会ぶりに最終予選に進んだ。その最終予選の初戦では、当時6大会連続出場だった日本からアウェイながら金星を挙げる絶好のスタートとなったが[13]、最終的に4次予選(AFCプレーオフ)出場となる3位のオーストラリアに対し、勝ち点でわずかに1下回り、グループ4位で敗退した[14]

2026年北中米W杯アジア予選では、2次予選キルギスマレーシアチャイニーズタイペイと同組になり、4勝1分1敗・勝ち点13の首位通過でワールドカップの予選では初めて2大会連続での最終予選進出となった[15]

ホームゲームでの試合に強く、前述の2014 FIFAワールドカップ・アジア予選では3次予選でオーストラリアに勝利した[16][17]。さらに2022年大会のアジア最終予選でも、ホームでオーストラリアに2度リードされながらもドローに持ち込んだ[18]

成績

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FIFAワールドカップ

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AFCアジアカップ

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開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
  1956 不参加
  1960
  1964
  1968
  1972
  1976
  1980
  1984 予選敗退
  1988 棄権
  1992 予選敗退
  1996
  2000
  2004 グループリーグ敗退 3 1 1 1 4 3
        2007 グループリーグ敗退 3 0 2 1 1 3
  2011 予選敗退
  2015 グループリーグ敗退 3 1 0 2 1 5
  2019 ベスト16 4 1 0 3 4 6
  2023 グループリーグ敗退 3 0 2 1 2 3
合計 5/18 16 3 5 8 12 20

ガルフカップ

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年度 開催国 結果
1970   バーレーン 不参加
1972   サウジアラビア 不参加
1974   クウェート 6位
1976   カタール 7位
1979   イラク 7位
1982   アラブ首長国連邦 6位
1984   オマーン 7位
1986   バーレーン 7位
1988   サウジアラビア 7位
1990   クウェート 4位
1992   カタール 6位
1994   アラブ首長国連邦 6位
1996   オマーン 6位
1998   バーレーン 4位
2002   サウジアラビア 5位
2003   クウェート 4位
2004   カタール 準優勝
2007   アラブ首長国連邦 準優勝
2009   オマーン 優勝
2010   イエメン GL敗退
2013   バーレーン GL敗退
2014   サウジアラビア 4位
2017   クウェート 優勝
2019   カタール GL敗退
2023   イラク 準優勝

オリンピック

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歴代監督

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歴代選手

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脚注

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  1. ^ PKのサイド変更。15年前、宮本恒靖が大胆な進言に至った本当の理由”. 集英社 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva (2019年3月1日). 2024年8月24日閲覧。
  2. ^ asahi.com : スポーツ サッカー日本代表:アジアカップ2004”. www.asahi.com. 2024年8月24日閲覧。
  3. ^ 2004 Asian Cup qualification Stats” (英語). FBref.com. 2024年8月31日閲覧。
  4. ^ asahi.com : スポーツ : サッカー日本代表”. www.asahi.com. 2024年11月23日閲覧。
  5. ^ 2004-10-13 オマーン戦”. ゲキサカ. 2024年11月23日閲覧。
  6. ^ サウジ、W杯予選敗退でライカールトの進退は?”. ゲキサカ (2012年3月1日). 2024年8月24日閲覧。
  7. ^ サッカー=W杯アジア最終予選、豪州はオマーンと引き分け」『Reuters』2013年3月27日。2025年3月22日閲覧。
  8. ^ 最終予選初戦のオーストラリアは敵地でオマーンとドロー、日本が首位を独走”. ゲキサカ (2012年6月9日). 2025年3月22日閲覧。
  9. ^ Jordan into Asian playoff after beating Oman 1-0”. ALARABIYA news. 2024年8月24日閲覧。
  10. ^ 中東勢3チームのアジアカップ4強進出は6大会ぶり。日本が東アジア“最後の砦”に”. フットボールチャンネル (2019年1月26日). 2024年11月23日閲覧。
  11. ^ 【動画】アジア最上位・優勝候補イランがオマーン下してベスト8進出!4試合連続クリーンシート達成/アジア杯 | Goal.com 日本”. www.goal.com (2019年1月20日). 2024年11月23日閲覧。
  12. ^ イランがPK失敗のオマーンに完封勝利! ベスト8では中国と対戦《AFCアジアカップ2019》”. 超ワールドサッカー!. 2024年11月23日閲覧。
  13. ^ 日本代表、決定機乏しく終盤の失点でオマーン代表に敗戦… 前回の最終予選に続き苦しいスタートに【サマリー:カタールW杯 アジア最終予選 日本vsオマーン】:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)”. Jリーグ.jp(日本プロサッカーリーグ). 2024年8月24日閲覧。
  14. ^ アジアから下剋上なるか? FIFAワールドカップ初出場を狙うダークホース”. FIFA. 2024年8月24日閲覧。
  15. ^ [W杯アジア2次予選グループD日程&結果]”. ゲキサカ. 2024年11月23日閲覧。
  16. ^ Oman 1-0 Australia (Nov 11, 2011) Final Score” (英語). ESPN. 2024年8月24日閲覧。
  17. ^ World Cup 2014 Qualifiers : Oman beats Australia 1-0”. athlet.org. 2024年8月24日閲覧。
  18. ^ Oman 2-2 Australia (1 Feb, 2022) Final Score - ESPN (UK)” (英語). ESPN. 2024年8月24日閲覧。
  19. ^ المدرب: بيم فيربيك”. KOOORA.com. 2018年4月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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