国道58号

日本の鹿児島県から沖縄県に至る一般国道
一般国道

Japanese National Route Sign 0058.svg

国道58号
地図
Japan National Route 58 Map.png
総延長 880.0 km(全国2位)
実延長 270.5 km
現道 247.4 km
海上区間 609.5 km
制定年 1972年
起点 鹿児島県鹿児島市
中央公民館前交差点(地図
主な
経由都市
鹿児島県
西之表市熊毛郡南種子町種子島
奄美市大島郡瀬戸内町奄美大島
沖縄県
国頭郡国頭村名護市中頭郡嘉手納町宜野湾市浦添市
終点 沖縄県那覇市
明治橋地図
接続する
主な道路
記法
鹿児島県
Japanese National Route Sign 0010.svg国道10号
Japanese National Route Sign 0224.svg国道224号
沖縄県
Japanese National Route Sign 0331.svg国道331号
Japanese National Route Sign 0505.svg国道505号
Japanese National Route Sign 0449.svg国道449号
Japanese National Route Sign 0329.svg国道329号
Japanese National Route Sign 0330.svg国道330号
Japanese National Route Sign 0390.svg国道390号
Japanese National Route Sign 0507.svg国道507号
Japanese National Route Sign 0332.svg国道332号
テンプレート(ノート 使い方) ウィキプロジェクト 道路

国道58号(こくどう58ごう)は、鹿児島県鹿児島市から沖縄県那覇市へ至る一般国道である。途中、種子島奄美大島を経て、沖縄本島に達する。大部分を占める海上区間の延長609.5 kmは日本最長で、海上区間を含む国道の路線別総延長では、2014年4月1日現在、国道4号に次いで2位の長さをもつ[1]

目次

概要編集

県庁所在地である鹿児島市と那覇市とを、種子島、奄美大島を中継して連絡する日本では一番長大な海上国道である[2]。沖縄県の一部区間、大宜味村宮城島を通過する。航路は、鹿児島市 - 種子島間と鹿児島市 - 奄美大島 - 沖縄本島間が就航している[2]

鹿児島市内では700m程だが『朝日通り』の愛称がある。沖縄県では「沖縄の大動脈・国道58号」などと称されている。沖縄県内では、主に若者の間で「ゴーパチ」などと呼ばれている。また沖縄県内で唯一の片側3車線道路(明治橋 - 嘉手納交差点付近の区間)である。

九州・沖縄を通じて交通量がもっとも多い国道である。平成17年度道路交通センサスによる平日24時間交通量は、沖縄県浦添市勢理客で81,255台/日であり、九州・沖縄で第1位であった。[注釈 1]

沖縄県の嘉手納町 - 北谷町嘉手納基地沿いは、ヤシ並木の優れた街路樹景観が評価され、読売新聞社選定の「新・日本街路樹100景」(1994年)のひとつに選定されている[3]

毎年10月に開催される那覇まつりのメインイベントである那覇大綱挽は、那覇市久茂地交差点付近で、可動式の中央分離帯を撤去した上で行われる。

路線データ編集

歴史編集

 
沖縄県内での起点・国頭村奥にある記念碑。本土復帰した1972年に一般国道への指定を記念して建立された。

国道58号の沖縄県内部分は、米軍が整備・指定したHighway No.1(那覇市 - 国頭村)がその起源となる[5]。この道路は那覇軍港普天間基地嘉手納基地などを繋ぐ、基地の島・沖縄の大動脈であり、当時は緊急時の滑走路としての利用も考えられて作られていた。1952年4月1日琉球政府発足後、琉球政府の道路法に基づき、読谷村大湾 - 名護町名護 - 国頭村奥は政府道一号線(政府道は日本の国道に相当)に認定されたが、那覇市明治橋 - 読谷村大湾は米軍が管理する軍道のままであった。なおこの時期は舗装はなされていたものの、歩道などの付属設備等はそれほど進んでいなかった。読谷村 - 名護町についても、政府道にはなっていたが、管理は米軍が行っていた。1972年4月25日、軍道の管理が琉球政府に移管された。以下に述べるように国道58号となった後も沖縄県内では一般には時に1号線と呼ばれた。

その年の5月15日沖縄返還と同時に「沖縄の復帰に伴う建設省関係政令の改正に関する政令」が施行され、政府道一号線を含む鹿児島県鹿児島市から沖縄県那覇市までの区間が一般国道58号に指定された。1965年に国道の一級・二級の別がなくなり、以降新設される国道には三桁(272号以降)の路線名が与えられていた。その後に新設された一般国道58号は、特例として二桁の路線名が付与されたものである。ゆえに、一級国道であったことはない。

この後、莫大な予算が投下され、読谷村から名護市にかけての山裾、海岸沿いの連続するカーブ[6]や勾配なども多くが改められ、現在に至る。2010年現在、那覇市明治橋から旧嘉手納ロータリーの区間は片側3車線の道路となっている。

路線状況編集

海上区間の航路としては、鹿児島市・鹿児島港 - 種子島・西之表港間がコスモライン、鹿児島港 - 奄美大島・名瀬港 - 沖縄本島・那覇港マルエーフェリーが就航する[2]。ただし、種子島 - 奄美大島間の航路が無いため、航路を考慮すればこの区間は断続することになる[2]

バイパス編集

別名編集

  • 国頭方西街道
    琉球王朝時代の同街道にほぼ沿っている。ただし、恩納村山田-読谷村伊良皆および浦添市牧港以南は県道指定など別ルートである。
  • ゴーパチ・ゴッパチ・ゴッパー・ゴーハチ・58号線・1号線。

重複区間編集

道の駅編集

地理編集

通過する自治体編集

接続路線編集

 
起点・中央公民館前交差点(鹿児島市)
 
種子島区間(中種子町役場付近)
 
奄美市の夜景

鹿児島県区間編集

鹿児島市内区間

種子島区間

奄美大島区間

沖縄県区間編集

 
沖縄本島起点・奥橋(国頭村)
 
塩屋大橋(大宜味村)
 
上空を飛行する米軍戦闘機(嘉手納町)
 
宜野湾バイパス(宜野湾市)
 
終点・明治橋(那覇市)

主な峠編集

国道58号にまつわるエピソード編集

沖縄県民の多くの人々にとって、国道58号は沖縄を象徴する最も慕われた道路として存在し、国道58号関連の土産物グッズは日本の国道の中でも特に多いといわれる[7]

  • 沖縄県出身のインディーズバンド「かりゆし58」の58は、この国道58号からとられている[8]。「かりゆし」とは縁起のいいと言う意味の方言。バンドはインディーズとしては異例の日本有線大賞新人賞を受賞している。
  • 沖縄県出身のハードロックバンドのアルバム『PURPLESSENCE』の中に、「58」という国道58号をモチーフにした曲がある。
  • 沖縄県出身のバンドであるBIGINのアルバム『ビギンの一五一会・58(ごっぱち)ドライブ』は、国道58号を指した「58」をアルバムの名前の中に盛り込んだ作品名で発表している[8]
  • 日本のほぼ全てでは(すね)を「弁慶の泣き所」というのに対し、沖縄地区の一部では「一号線」という。この由来は国道58号の本土復帰前のHighway No.1となっている。
  • 国道58号を取り上げたドキュメンタリー番組として『鹿児島放送開局30周年記念番組 海の道が結ぶ自然遺産〜屋久島・奄美大島 奇跡の島々へ〜』(2013年1月27日、鹿児島放送制作、テレビ朝日系列)がある[9]

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 九州・沖縄地区の交通量第2位は国道202号長崎県長崎市大黒町長崎駅前(76,346台/日)、第3位は国道3号福岡県糟屋郡新宮町大字三代(70,372台/日)である。
  2. ^ a b c d e f g h 2014年4月1日現在

出典編集

  1. ^ a b c d e f g h i 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2015. 国土交通省道路局. p. 5. 2016年11月27日閲覧。
  2. ^ a b c d 松波成行 2008, p. 87.
  3. ^ 浅井建爾 『道と路がわかる辞典』 日本実業出版社2001年11月10日、初版、127頁。ISBN 4-534-03315-X
  4. ^ 国道3・10・225226号終点より10号寄り180m程の位置にある。
  5. ^ 『やんばる国道物語』 p.70
  6. ^ 許田と名護の間は「名護の七曲がり」と称され、8km内に40以上のカーブが続くつづら折れの道であった。
  7. ^ 佐藤健太郎 2014, pp. 232-233、「58号のアイテム」より。
  8. ^ a b 佐藤健太郎 2014, p. 238、「沖縄のマザーロード」より。
  9. ^ 鹿児島放送開局30周年記念番組 海の道が結ぶ自然遺産~屋久島・奄美大島 奇跡の島々へ〜”. 鹿児島放送. 2012年1月27日閲覧。

参考文献編集

  • 『沖縄 自動車ものがたり』(1906 - 2002) 沖縄トヨタ自動車株式会社 2002年3月 (沖縄県那覇市立図書館蔵書) p.66「1号線から国道58号へ」 主に沖縄県の本土復帰後、58号線の改善について。
  • 『やんばる国道物語』 北部国道事務所 2005年3月
  • 佐藤健太郎 『ふしぎな国道』 講談社〈講談社現代新書〉、2014年10月20日ISBN 978-4-06-288282-8
  • 松波成行「国道58号」、『酷道をゆく』、イカロス出版2008年3月20日、 87頁、 ISBN 978-4-86320-025-8

関連項目編集

外部リンク編集