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彼女、お借りします』(かのじょ おかりします)は、宮島礼吏による日本漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)で2017年32号から連載中。略称は『かのかり』。

目次

あらすじ編集

都内在住のダメダメ大学生・木ノ下和也は、彼女にフラれた寂しさから「レンタル彼女」を利用し、水原千鶴とデートすることになる。デート中に祖母が倒れたとの連絡を受けて病院に駆け付けた和也は「和也にいい人ができるのが夢」という祖母の願いを叶えるため、千鶴を彼女として紹介する。その後、和也は千鶴にもう会うことは無いだろうと思っていたが、大学で再会する。

登場人物編集

主要人物編集

木ノ下 和也(きのした かずや)
声 - 福島潤(2017年PV[1]) / 石谷春貴(2018年PV)
本作の主人公。練馬大学経営学科所属。ロイヤルヒルズ練馬の203号室に住んでいる。誕生日は6月1日
大学入学後は親からもらった百万円を食いつぶしていたが、後にカラオケ村でバイトを始める。
魚が好きでアクアリウムを趣味とし、家でも何匹か飼っている。水原とのデートも水族館が多い。
性格は優柔不断で、優越感に浸りたいがために平気で周りに嘘をつくことがある。彼の嘘がきっかけでトラブルに巻き込まれることも多い。一方で迷惑をかけている自覚はあり、他人の秘密や大切なものを身を挺してでも守ろうとする。
小学生の頃、自由研究で朝顔を育てていたときにクラスで最も早く芽が出た[注 1]のを機に毎日欠かさず水やりをした結果、大きな珍しい花が咲き、金賞を獲ったことがある。[注 2]
初めてできた彼女であるマミにフラれ、自暴自棄になっていた時期にレンタル彼女、水原千鶴を借りる。その後、家族や友人の前で水原を自分の彼女だと嘘を付いていったため、一部を除き周りからは二人が本当に付き合っていると思っている。
最初はマミとの復縁を願っていたが、フェリーで水原を助けて以来徐々に水原を意識し始める。
後に水原の夢を知り、応援することを誓う。
水原 千鶴(みずはら ちづる) / 一ノ瀬 ちづる(いちのせ ちづる)
声 - 雨宮天(2017年PV[1]) / 悠木碧(2018年PV)
本作のメインヒロイン。練馬大学文学部所属。ロイヤルヒルズ練馬の204号室に住んでいる。誕生日は4月19日
レンカノ事務所ダイアモンド所属。新人(フレッシュ)クラスではNo.1人気の記録保持者であり、レビューも星5(満点)ばかりである。
レンカノ時はおしゃれな服装と髪形をしており、周囲の視線を釘付けにするほど外見も魅力的。外見だけでなく振舞いも理想の彼女に相応しく、とっさの状況に対する適応力、判断力も高い。
一方プライベートでは、三つ編みに分厚いメガネ、地味な服装とレンカノ時と印象が全く異なっており、性格も控えめで曜子たちからはお固いと言われている。そのため、あまりの内面・外面のギャップから和也を除き、水原と一ノ瀬が同一人物だと気付かれていない。
運動神経は抜群で護身術も一通り習っている。また、ストレス発散の目的でバッティングセンターに通っており、打率も高い。
幼少期は甘えん坊な性格で、近所の上級生に泣かされては寂しくなると小百合の布団に潜り込んでいた。
駆け出しの女優であり、夢は残された祖母に女優としてスクリーン上に立っている自分の姿を見せること。レンカノのバイトをしているのはアクターズスクールの費用を稼ぐためであり、役者としての演技を磨くためでもある。同様の理由で子供のヒーローショーのバイトもしている。
当初は和也をレンカノの客として距離を置いていたが、後に「フェアなお隣さん」としてプライベートの付き合いも改める。
舞台「青鷺姫(あおさぎひめ)」では将軍に支えるくノ一「お寧々(ねね)」役を演じ、演技や動きのキレの良さから誰よりも輝いていた。しかし例の件[注 3]は汐織に決まり、自分が選ばれなかったことに涙した。
七海 麻美(ななみ まみ)
声 - 悠木碧(2018年PV)
和也の元カノ。練馬大学所属。笹野と同じテニスサークルに所属している。
和也と一ヶ月付き合っていた[注 4]が、冒頭で和也に別れを告げる。なお和也以前に二人と付き合ったことがあり程なくして別れていると本人が言っているが、その描写はないため、事実かどうかは不明である。
普段は人当たりのいい性格だが、かなり腹黒い内面があり、自分の本音を裏アカでつぶやいており、和也のことを『童貞』、千鶴のことを『あの女』、瑠夏のことを『メンヘラ』などと心の中で毒づいている。
和也が自分と別れてすぐ「彼女をつくった」ことを自分へのあてつけのつもりかと快く思っておらず、千鶴の印象が相まって別れさせようと考えている。
後に和也が墨と練習デートをしているところを偶然目撃し、墨の素性を調べたことがきっかけで千鶴がレンタル彼女であることを知る。その後、レンカノの客[注 5]を装って千鶴に接触し、和也との「恋人ごっこ」をやめるよう忠告する。
最初こそ和也のことを完全に見下していたが、自分にあっさり捨てられたはずの和也が他の女性と関わっていく様子を目の当たりにしたことで、執着心にも似た黒い感情が芽生えつつあり、和也と自分にとって目障りな存在である千鶴との仲を裂こうと画策している。
実家住まいで、かなり裕福らしく豪邸に住んでいる。弟がいる。
更科 るか(さらしな るか) / 更科 瑠夏(さらしな るか)
栗林の彼女として登場したショートヘアにリボンが特徴の少女。
レンカノ事務所メイプル所属だが、和也と付き合い始めてからはシフトを入れていない模様。
不整脈を患っており、一分間の心拍数が60前後[注 6]。そのため、幼少期は激しい運動や興奮で眩暈や息切れを起こしていた。成長するにつれ、可不可の判断は自分でできるようになり、気にしなければ生活に支障はなかった。しかし、他よりドキドキしていない自分を気にするようになり、「恋」ならドキドキできると考えレンカノの仕事を始める。
当初はレンカノを借りる人は軽薄な人ばかりだと考えていたが、レンカノであるはずの千鶴を大切にする和也の姿勢に、求めていた「ドキドキできる存在」を見つける。
後に和也の自宅前に押しかけ、条件付きで和也の仮の彼女になり、(非常に束縛力の強い)[注 7]付き合いを始める。
誰よりも本当の彼女として和也と付き合いたいと考えており、初詣では和也の祖母の和に近づき千鶴のいる前で和也の彼女であると公言し、周囲を困惑させた。和と話をしていくうちに本当に欲しいのは和也の嫁ではなく千鶴であることを悟る。それでも諦めず和に気に入られようと「持久戦」で行くといい、千鶴を一方的にライバル視する。その後、和也と同じカラオケ村でバイトを始める。
何度も和也に強引なアタックを仕掛けているが、内心では和也に迷惑をかけていることを自覚している。しかし、和也から本当は飛び跳ねるぐらい嬉しいと言われ、自分が疎まれていないことを知る。
桜沢 墨(さくらさわ すみ)
レンカノ事務所ダイアモンド所属で千鶴の後輩。双路(ふろ)の水女子大学の一年生。桜色の髪が特徴。
朝は四時起きで、書道と犬の散歩を日課にしている。ペット容認のアパートに住んでおり、「硯(すずり)」という名前の犬を飼っている。
日本史が好きで、国際コミュニケーションが苦手。
極度の人見知りで会話もままならず[注 8]、自分を変えるためにレンカノの仕事をはじめる。しかし前述の性格から客から苦情が出るほどで、千鶴の頼みで和也と練習デートをする。
その時の和也の「優しい子がレンカノに向いてないわけない」の言葉を糧に、徐々にレンカノとして成長している。
和也が千鶴の誕生日プレゼントの相談を受けたときは「大事なのは気持ち」だと伝える。

主要人物の家族編集

木ノ下 和(きのした なごみ)
和也の父方の祖母。76歳。
和也の祖父が亡くなって以来、借金と和男を背負って一人で店を守ってきたため、家族からは「神様みたいな人」だと言われ慕われている。
これまでに3回入院しており、家族全員心配している。
和也にいい人ができるのが夢であり、和也が水原を連れてきたときは感涙した。
以後、水原を「千鶴姫」と呼び、20年間女っ気の無かった和也にはじめて出来た彼女として「天女様」と評している。
同じ病院で親しくなった小百合からは「なごみん」と呼ばれている。
木ノ下 和男(きのした かずお)
和也の父。55歳。
現在は和に代わり「和酒店」を経営している。
和の無茶振りに振り回されているが、言われるがままの晴美と違い何度か引き止めようとしている。
和也が水原に金を渡しているところを目撃して和也が水原に借金してると誤解し、後に「半端な付き合いなら別れろ」と詰め寄る。
木ノ下 晴美(きのした はるみ)
和也の母。52歳。
夫の和男と共に「和酒店」を経営している。
和男と同じく和の無茶振りに振り回されている。
一ノ瀬 小百合(いちのせ さゆり)
ちづるの祖母。板橋第三病院に入院している。
ちづるが幼い頃に父が家出し、母や祖父も既に亡くなったため、ちづるの残された唯一の家族。ときどき死期が近いことを仄めかすジョークを言う。
ちづるが和也と付き合っているのを知り、祖母である和と親しくなる。和からは「さゆたそ」と呼ばれている。
後に退院し、和とその家族と共に温泉旅館に行く。その後程なくして再検査を受けるため再び入院する。

主要人物の友人・関係者編集

木部 芳秋(きべ よしあき)
和也の友人であり、小学校からの幼馴染。元空手部主将。和とも親交がある。
女っ気の無い和也のことを昔から見ており、和也に水原と一緒に歩いているときは詐欺か宗教勧誘と疑うほどだった。
和也が水原と別れると公言した際には、和也の人柄を話し、和也のことを考え直すよう水原に諭した。また、和也に彼女が出来た祝いとしてフェリーのチケットを二人に渡した。
たびたび哲学らしきことを言うが、ほとんど下ネタが入っている。
栗林 駿(くりばやし しゅん)
和也の友人。練馬大学経営学科所属。
マッシュルームカットにメガネが特徴の男性。和也からは「栗林(くり)」と呼ばれている。
実家は長野のりんご園であり、大家族の長男。大学卒業後は実家を継ぐ予定。
海での出来事の後、るかをレンタルし和也と水原にるかを自分の彼女と称してボルダリングに誘った。
後にるかからレンカノであることを和也の前でカミングアウトされ、傷心のあまり「もう恋しない」などと裏アカで女不審のツイートばかり垂れ流した。
その後、和也の接待で水原とデートをして水原がレンカノであることを知る。和也からは口が軽いと思われているが、前述の経緯から水原がレンカノである事実は秘密にしている。
笹野 たけし(ささの たけし)
和也の先輩。テニスサークル所属。
モヒカンと右耳のピアスが特徴の男性。木部たちからは「笹(ささ)パイ」と呼ばれている。
海や飲み会などで和也たちを誘うことが多い。
今井 みはる(いまい みはる)
マミの友人。笹野と同じテニスサークル所属。
ツインテールとそばかすが特徴の女性。
新保とは国際コミュニケーションで一緒になったことがあり、面識がある。
島江(しまえ)
マミの友人。笹野と同じテニスサークル所属。下の名前は不明。
新保 曜子(しんぽ ようこ)
ちづるの友人。
ポニーテールと左目付近の泣きボクロが特徴の女性。
今井とは国際コミュニケーションで一緒になったことがあり、面識がある。
海で笹野と会ったとこがきっかけで大学でもときどき話すようになり、後に和也やちづるを含めた懇親会を開く。
川中 裕希(かわなか ゆうき)
ちづるの友人。
ショートボブとメガネが特徴の丸顔の女性。
懇親会ではソフトドリンクしか飲んでいないにもかかわらず、何故か酔っ払っていた。
海(うみ)
ちづるのアクターズスクールの同期であり、役者仲間。容姿端麗な男性。本名は不明。
クリスマスでは課題の本読みと和也へのプレゼント選びの相談のため、ちづると行動を共にする。
舞台「青鷺姫」では倫子の将軍役を演じる。
汐織(しおり)
苗字は不明。舞台役者である少女。ちづるのことを「ちーちゃん」と呼ぶ。
舞台「青鷺姫」では主演である超おてんばな姫「倫子(ともこ)」を演じる。スポンサーの姪であり、例の件は彼女に決まる。
牛出 博(うしいで ひろし)
和也のバイト先であるカラオケ村の店長。36歳。
妻はキャビンアテンダントであり、妻とともに飛行機でさまざまな僻地を回った。そのため彼のパスポートはステッカーで埋め尽くされている。

書誌情報編集

コラボレーション編集

2019年5月7日からモバイルアプリ「TikTok」とコラボレーションをしており、アプリの動画内には声優竹達彩奈が“理想の彼女”役として出演している[3]

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 朝顔ではなく雑草の芽だったが、木部が誤って和也の鉢を倒し周辺の土を適当に戻したのが原因
  2. ^ しかし、当の和也は朝顔の花ではないことに悲しんでいた。
  3. ^ 詳細は不明だが、役者としての今後の仕事に繋がるものであり、もし千鶴に決まっていたらレンカノを辞める予定だった。
  4. ^ 本人は誰でも良かったため、特別和也に思い入れがあるわけでは無いことが伺える。また、和也と墨の「デート」を目撃した時も、墨を「男に困るタイプには見えないのに」と思っていることから、和也のことを「男に困ってなければつきあう理由のない人」と思っていることがわかる。
  5. ^ 登録名は「MAYA」であり、和也と話していた時に出ていた二人の間に生まれる子供の名前「麻也(まや)」と読みが同じ。
  6. ^ 常人の心拍数は平均70 - 80。
  7. ^ 一日2回は電話、ライン50通(既読スルーNG)、本人のツイートには必ず「いいね」を押すなど、和也はこれを彼女ではなく「取引相手」と表現している。
  8. ^ 作中ではほとんど喋らず、手話やスマホで入力した文面で意思疎通をする。

出典編集

  1. ^ a b 宮島礼史の2017年10月30日のツイート2018年11月13日閲覧。
  2. ^ 『彼女、お借りします』(宮島礼吏):既刊一覧”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年5月17日閲覧。
  3. ^ 「竹達彩奈が彼女だったら」というロマン、TikTokでかなう 「これは毎日レンタルしなきゃ」などの声 ねとらぼ 2019年5月7日配信, 2019年5月18日閲覧

関連項目編集

外部リンク編集