本別町

北海道中川郡の町

本別町(ほんべつちょう)は、北海道十勝総合振興局管内の中川郡にある町。

ほんべつちょう ウィキデータを編集
本別町
本別公園のつつじ(2011年)
本別町旗 本別町章
1931年11月9日制定[1]
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道十勝総合振興局
中川郡
市町村コード 01646-2
法人番号 1000020016462 ウィキデータを編集
面積 391.91km2
総人口 6,055[編集]
住民基本台帳人口、2024年10月31日)
人口密度 15.4人/km2
隣接自治体 足寄郡足寄町中川郡池田町
河東郡士幌町上士幌町
十勝郡浦幌町
釧路総合振興局白糠郡白糠町
町の木 カシワ
町の花 エゾムラサキツツジ
他のシンボル 町の鳥 : アカゲラ
開町記念日 : 9月15日
本別町役場
町長 佐々木基裕
所在地 089-3392
北海道中川郡本別町北2丁目4番1号
北緯43度07分29秒 東経143度36分39秒 / 北緯43.12467度 東経143.61078度 / 43.12467; 143.61078座標: 北緯43度07分29秒 東経143度36分39秒 / 北緯43.12467度 東経143.61078度 / 43.12467; 143.61078
外部リンク 公式ウェブサイト

本別町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示
本別町市街地。奥の集落が本別町の中心部である
本別町市街地南部

町名の由来

編集

町内を流れる本別川のアイヌ語名「ポンペッ(pon-pet)」(小さい・川)から[2]

地理

編集

十勝総合振興局北東部の内陸に位置する。町域中央を利別川が南北に貫流し、東西の丘陵から支流を集めている。町の南部、美里別川が利別川に合流する地点に盆地状の小平野が広がっており、ここに中心市街がある。

帯広市北見市を結ぶ道路と、十勝平野北部を東西に結ぶ道路の交差する地点にあり、交通の要衝ともなっている。道東自動車道は本別町内にジャンクションを設置しており、ここで北見方面と釧路方面に分岐する。

気候は内陸性で冬の寒さは厳しいが、積雪は比較的少ない。晴天日数が多く畑作に向く。

隣接している自治体

編集

人口

編集

1921年(大正10年)4月1日に西足寄村を分村した当時の町の人口は7,985人で、1959年(昭和34年)に住民基本台帳の人口が18,858人に達したあとは減少している[3]

 
本別町と全国の年齢別人口分布(2005年) 本別町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 本別町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
本別町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 14,804人
1975年(昭和50年) 13,769人
1980年(昭和55年) 13,253人
1985年(昭和60年) 12,534人
1990年(平成2年) 11,484人
1995年(平成7年) 10,336人
2000年(平成12年) 10,021人
2005年(平成17年) 9,072人
2010年(平成22年) 8,276人
2015年(平成27年) 7,358人
2020年(令和2年) 6,618人
総務省統計局 国勢調査より


気候

編集

ケッペンの気候区分によると、本別町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、豪雪地帯に指定されている。冬季は-25℃を下回る気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。

本別(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 7.4
(45.3)
14.4
(57.9)
18.2
(64.8)
30.9
(87.6)
37.2
(99)
35.6
(96.1)
37.1
(98.8)
36.3
(97.3)
33.7
(92.7)
29.1
(84.4)
21.1
(70)
14.7
(58.5)
37.2
(99)
平均最高気温 °C°F −1.5
(29.3)
−0.3
(31.5)
4.5
(40.1)
11.9
(53.4)
18.0
(64.4)
21.4
(70.5)
24.5
(76.1)
25.4
(77.7)
21.9
(71.4)
15.8
(60.4)
8.2
(46.8)
0.7
(33.3)
12.6
(54.7)
日平均気温 °C°F −8.9
(16)
−7.3
(18.9)
−1.1
(30)
5.4
(41.7)
11.2
(52.2)
15.2
(59.4)
18.9
(66)
20.0
(68)
16.2
(61.2)
9.4
(48.9)
2.4
(36.3)
−5.5
(22.1)
6.3
(43.3)
平均最低気温 °C°F −16.1
(3)
−14.9
(5.2)
−6.9
(19.6)
−0.5
(31.1)
5.1
(41.2)
10.2
(50.4)
14.6
(58.3)
15.9
(60.6)
11.5
(52.7)
3.7
(38.7)
−2.7
(27.1)
−11.7
(10.9)
0.7
(33.3)
最低気温記録 °C°F −29.1
(−20.4)
−27.4
(−17.3)
−24.8
(−12.6)
−12.4
(9.7)
−4.3
(24.3)
−0.4
(31.3)
4.9
(40.8)
5.3
(41.5)
0.3
(32.5)
−6.3
(20.7)
−17.8
(0)
−26.8
(−16.2)
−29.1
(−20.4)
降水量 mm (inch) 29.2
(1.15)
18.9
(0.744)
32.4
(1.276)
54.2
(2.134)
78.4
(3.087)
67.0
(2.638)
100.1
(3.941)
132.4
(5.213)
118.0
(4.646)
79.4
(3.126)
42.9
(1.689)
37.5
(1.476)
790.6
(31.126)
降雪量 cm (inch) 67
(26.4)
56
(22)
59
(23.2)
15
(5.9)
1
(0.4)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
12
(4.7)
65
(25.6)
276
(108.7)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 4.7 4.2 5.8 8.3 9.8 9.2 10.0 10.9 10.1 8.3 7.1 6.2 94.6
平均月間日照時間 177.2 178.5 206.5 185.3 177.6 150.2 125.6 127.5 140.6 164.1 160.1 161.9 1,954.9
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[4]

歴史

編集
  • 1915年大正4年)4月1日 本別村、嫌侶村(きろろ)、負箙村(おふいぴら)、幌蓋村(ほろけなし)、勇足村、押帯村(おしょっぷ)が合併。本別村となる。
  • 1921年(大正10年)4月1日 西足寄村(1950年4月1日から西足寄町、現・足寄町)を分村。
  • 1933年昭和8年)5月1日 町に昇格、本別町となる。
  • 1974年(昭和49年) - 1976年(昭和51年) 町内の大字を行政字とした上で、以下のように再編。
    • 本別村 → 北1 - 8丁目、南1 - 4丁目、朝日町、錦町、東町、緑町、柳町、栄町、新町、山手町、坂下町、向陽町、柏木町、弥生町、上本別(以上1974年)
    東本別、仙美里、仙美里元町、西仙美里、美里別、共栄(以上1975年
    美蘭別、西美里別(以上1976年)
    • 嫌侶村 → 南1 - 4丁目(1974年)、共栄(1975年)
    • 負箙村 → 西勇足、美蘭別、西美里別(1976年)
    • 幌蓋村 → 勇足、勇足元町(1975年)
    • 勇足村 → 勇足元町(1975年)、西勇足、美蘭別、西美里別(1976年)
    • 押帯村 → 押帯、西勇足、美蘭別(1976年)
  • 2003年平成15年)6月8日 - 道東自動車道池田IC-本別JCT-本別IC/足寄IC間開通。
  • 2009年(平成21年)4月26日 - 道の駅ステラ★ほんべつオープン。
  • 2009年(平成21年)11月21日 - 道東自動車道本別IC - 浦幌IC間開通。

行政

編集
  • 町長:佐々木基裕

歴代首長

編集

[5]

氏名 就任日 備考
本別村長(官選)
小林六郎 1915年(大正4年)3月 1期
2 佐藤松治 1917年(大正6年)4月 1期
3-4 天野剛 1919年(大正8年)6月 2期
5 幕内小太郎 1927年(昭和2年)6月 1期
6 荒深四郎 1931年(昭和6年)3月 1期
本別町長(官選)
初-2 荒深四郎 1933年(昭和8年)5月 2期
3 大橋佐七 1936年(昭和11年)3月 1期
4 藤田松之助 1940年(昭和15年)4月 1期
5 荒深四郎 1944年(昭和19年)5月 1期
本別町長(公選)
6 倉崎克己 1947年(昭和22年)4月 1期
7 鈴木忠男 1951年(昭和26年)4月 1期
8 小池清治 1955年(昭和30年)5月 1期
9 矢野貞治 1959年(昭和34年)5月 1期
10 岡崎克雄 1962年(昭和37年)5月 1期
11-13 水元孝夫 1966年(昭和41年)5月 3期
14-16 矢野幸雄 1978年(昭和53年)5月 3期
17-18 鎌田照三 1989年(平成元年)9月 2期
19-24 高橋正夫 1997年(平成9年)9月 6期

経済

編集

産業

編集

古くから林業を産業基盤として一時期は非常に栄えていた町だったが、近年では農業が主体。畑作は小麦類・甜菜(テンサイ)を生産。酪農も広く行われている。稲作は自給的なものが小規模に行われるのみ。第二次産業は木材加工、農産物加工が主。

立地企業

編集
  • 北海道糖業株式会社本別製糖所
  • 株式会社明治(旧・明治乳業株式会社) 本別工場
  • 電源開発株式会社 本別発電所
  • 北海道新聞社本別支局
  • 十勝毎日新聞社本別支局
  • 双日北海道与志本株式会社本別工場
  • ほくでんエコエナジー社(メガソーラー)
  • JAG国際エナジー株式会社(メガソーラー)
  • 渋谷醸造株式会社
  • 有限会社やまぐち醗酵食品

組合

編集
  • 本別町農業協同組合(JA本別町)
  • 本別町森林組合
  • 北海道農業共済組合(NOSAI北海道)本別家畜診療所

金融機関

編集

郵便局

編集
  • 本別郵便局(集配局)
  • 仙美里郵便局(集配局)
  • 勇足郵便局
  • 美里別郵便局
  • 銀河線本別駅内簡易郵便局

官公署

編集

国の機関

  • 法務省
    • 釧路家庭裁判所本別出張所
    • 本別簡易裁判所

道の機関

  • 十勝総合振興局保健環境部本別地域保健支所

公共機関

編集

警察

消防

医療

編集
  • 本別町国民健康保険病院
  • ほんべつ循環器内科クリニック
  • 幡医院

姉妹都市・提携都市

編集

海外

編集

教育

編集

交通

編集
 
道の駅ステラ★ほんべつ(旧本別駅)

空港

編集

連絡バスで60分(本別岡女堂前乗り場)(2023年3月26日より運行休止)[6]

鉄道

編集

町内に鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道根室本線池田駅

廃止された鉄道

編集
北海道ちほく高原鉄道

バス

編集

道路

編集

道の駅

編集

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

編集

町の文化財

編集
  • 立木・かしわ(7本)勇足神社のかしわ林
  • 立木・かしわ(1本)上押帯神社立木かしわ
  • ヒカリゴケ
  • 義経の里本別公園内のマメシジミ個体群と生息地

旧跡

編集
  • 網走線本別川橋梁 - 2016年「旧網走線開業時の鉄道施設群」として土木遺産に選奨[14]

レジャー

編集
  • アリスト本別ゴルフ倶楽部
  • 太陽の丘パークゴルフ場

観光

編集
  • 義経の里本別公園(キャンプ場・ゴーカート場)
  • 本別温泉グランドホテル
  • 歴史民俗資料館・旧仙美里駅 - バロン西ゆかりの資料等を展示
  • 大日山密厳寺(北海道三十三観音霊場20番札所)
  • 豆屋とかち 岡女堂本家

イベント

編集
  • とうもろこし3万坪迷路が有名だったが、2004年(平成16年)で幕を閉じた。

代わりに、ひまわり迷路を(8月)に行っている。

  • きらめきタウンフェスティバル(9月上旬、2日間開催)花火大会あり
  • 本別山渓つつじ祭り(5月中旬)
  • 夜でかけナイト(6月、7月、9月の第2金曜日)
  • 赤不動院柴燈護摩(火渡り行事)(5月28日
  • ラリー北海道(9月)
  • ほんべつ ふるさと銀河線 望郷トレイル(10月)
  • 雪あかりナイト(2月)

なお上記の祭り以外にも、地域の活性化のためにさまざまなイベントが開催されている。

マスコットキャラクター

編集
  • マスコットキャラクターは、豆の「元気くん」である。

出身有名人

編集

関係の深い人

編集

脚注

編集
  1. ^ 図典 日本の市町村章 p21
  2. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、298頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  3. ^ 本別町人口ビジョン”. 本別町. 2024年11月30日閲覧。
  4. ^ 本別 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月28日閲覧。
  5. ^ 2018年町勢要覧〈資料編〉” (PDF). 本別町. 2019年9月6日閲覧。
  6. ^ スイーツライナー(十勝川温泉・帯広~釧路空港:予約制)”. 北海道拓殖バス. 2023年3月24日閲覧。
  7. ^ 各営業所、案内所”. 十勝バス. 2018年6月3日閲覧。
  8. ^ 帯広駅-釧路空港連絡バス「スイーツライナー」8月から運行 予約スタート”. 北海道新聞 (2018年6月21日). 2018年8月17日閲覧。
  9. ^ 十勝へも移動の足充実 ピーチ釧路-関西線就航 バス路線新設、JR割引切符も”. 北海道新聞 (2018年8月6日). 2018年8月17日閲覧。
  10. ^ 高速路線バス「帯広・釧路空港線」を新設します”. 本別町. 2018年8月17日閲覧。
  11. ^ 都市間バス”. 網走観光交通. 2018年8月17日閲覧。
  12. ^ 本別・浦幌生活維持路線バス”. 本別町. 2018年5月31日閲覧。
  13. ^ 太陽の丘循環バス”. 本別町. 2018年5月31日閲覧。
  14. ^ 旧網走線開業時の鉄道施設群”. 土木学会 (2016年). 2018年3月13日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集