滝沢久美子

日本の声優 (1952-2022)

滝沢 久美子(たきざわ くみこ、1952年8月21日[5][注 1] - 2022年6月11日[4])は、日本女性声優81プロデュース所属[3]東京都出身。既婚。

たきざわ くみこ
滝沢 久美子
プロフィール
本名 滝沢 久美子[1]
愛称 久美ちゃん[2]
性別 女性
出身地 日本の旗 日本東京都[3]
生年月日 (1952-08-21) 1952年8月21日
没年月日 (2022-06-11) 2022年6月11日(69歳没)
血液型 B型[4]
職業 声優
事務所 81プロデュース(最終所属)[3]
公式サイト 滝沢久美子 - 81プロデュースの公式サイト
公称サイズ(時期不明)[4]
身長 / 体重 155 cm / 48 kg
活動
活動期間 1977年[4] -2022年
デビュー作王様と私[4]
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

来歴 編集

芝居好きの両親のもと、3人兄妹の末っ子として育つ[7]。滝沢自身も芝居が好きで、新国劇松竹新喜劇が東京に来たときは、欠かさず見に行っていた[7]。女優の宮城まり子が出演した舞台を観劇し、当時小学校低学年だったにもかかわらず、その演技の素晴らしさに感動して泣いた[7]

子供の頃は周囲に心配されるほどの引っ込み思案な性格だったが、中学生の頃に「自分を変えたい」と演劇部に入部する[7]。最初は道具作りの進行報告すらできなかったが、舞台で脇役を演じるようになり、高校ではシェークスピア劇などの出演を経て、「人前で堂々とスピーチをして、校内の評議会委員長に選出されてしまうほど」になったという[7]

品川高等学校(現:品川女子学院高等部[8]を卒業後、専門学校に通っていたが東放学園の声優募集を見つけ、「演劇部の延長のような気持ち」で応募した[7]。1年間学んだ後、先生の紹介で劇団ぐるーぷえいとに所属する。芝居をたたき込まれて、舞台に立つようになる。ぐるーぷえいとには7年近く在籍した[7]。同時に声優業も行い、『風船少女テンプルちゃん』では主演を務めたが、その時点ではまだ声優になるつもりはなかった。しかし続けていくうちに、「声の仕事の奥深さ」に気づいたという[7]

その後、ぷろだくしょんバオバブ[1][9]を経て、81プロデュース所属となった[3]

2022年6月11日、心臓麻痺のため都内で死去[10]。訃報は6月20日に公表された[11]

人物 編集

声種ソプラノ[2][12]

アニメデビュー当時はかわいらしい声を出していたが、1997年時点では母親役、姐御的な役で知られていた[9]

特技は料理絵画[4]。趣味は旅行ガーデニング[4]

後任  編集

後任 役名 概要作品 後任の初担当作品
戸田恵子 リーガン・マクニール エクソシスト2 エクソシスト 信じる者

出演 編集

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ 編集

1977年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1994年
1995年
1996年
1998年
1999年
2000年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2017年
2018年
2021年
2022年
2023年

劇場アニメ 編集

1980年
1982年
1983年
1986年
1989年
1991年
1994年
2007年

OVA 編集

1984年
1985年
  • エリア88(ジュリオラ)
  • 銀河漂流バイファム 消えた12人(ルチーナ・プレシェット)
  • 銀河漂流バイファム“ケイトの記憶”涙の奪回作戦!!(ルチーナ・プレシェット、ケイト・ハザウェイ)
  • ドリームハンター麗夢(美雪の母)
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1993年
1994年
1995年
1997年

Webアニメ 編集

ゲーム 編集

1992年
1993年
1995年
1997年
2000年
2008年
2012年
2018年

ラジオ 編集

CD 編集

吹き替え 編集

担当女優 編集

レネ・ルッソ

映画 編集

ドラマ 編集

アニメ 編集

テレビ番組 編集

  • おかあさんといっしょ(ワクワク)
  • ホテル時間旅行 クラシックホテル憧憬 ルレ ブルゴンディシュ クライス ベルギー(タペストリーの声)

人形劇 編集

ナレーション 編集

ボイスオーバー 編集

舞台 編集

  • ぐるーぷえいと公演
    • 誘拐(第二回公演・1975年)- 妹
    • ホテル・ボルティモア(第三回公演・1976年)- 女
    • 手毬の里の物語(第四回公演・1976年)- 春枝
    • わが町(第五回公演・1977年)- エミリー
    • にしん場(第六回公演・1977年)- 水江
    • 騎兵たち(第七回公演・1978年)- コジマ
    • 鼬(いたち)(第八回公演・1978年)- 村人
    • 女たちの招魂祭(第十回公演・1979年)- 若い妻

その他コンテンツ 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 一時は1954年8月21日生まれと公表していた時期もある[6]

シリーズ一覧

  1. ^ 第1作(1983年 - 1984年)、第2作『13』(1998年)
  2. ^ 第1期(1999年)、第4期『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』(2002年)
  3. ^ 第2期『銀魂’』(2011年)、第3期『銀魂゚』(2015年 - 2016年)
  4. ^ 第1期(2021年)、第2期(2022年)

出典 編集

  1. ^ a b 『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年、449頁。ISBN 4-87376-160-3 
  2. ^ a b 『アニメーション大百科』東京三世社、1981年、235頁。 
  3. ^ a b c d 滝沢 久美子 - (メモリアル):株式会社81プロデュース‐声優プロダクション”. 2022年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月31日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 滝沢 久美子”. 日本タレント名鑑. 2022年12月25日閲覧。
  5. ^ 滝沢 久美子”. 映画.com. 2023年11月5日閲覧。
  6. ^ 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、96頁。 
  7. ^ a b c d e f g h アニメージュ12月号増刊 ボイスアニメージュ』VOL.5、徳間書店、1995年、50頁。 
  8. ^ 『日本タレント名鑑(2005年版)』VIPタイムズ社、2005年4月1日、590頁。ISBN 978-4-9901242-3-6 
  9. ^ a b 小川びい『こだわり声優事典'97』徳間書店〈ロマンアルバム〉、1997年3月10日、81-82頁。ISBN 4-19-720012-9 
  10. ^ 声優の滝沢久美子さん死去 「グレムリン」のギズモ役”. 産経ニュース (2022年6月20日). 2022年6月20日閲覧。
  11. ^ 声優・滝沢久美子さん死去 69歳 『ふしぎの海のナディア』グランディス・グランバァなど”. oricon ME (2022年6月20日). 2022年6月20日閲覧。
  12. ^ 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、90頁。 
  13. ^ 作品データベース ゼンダマン”. タツノコプロ. 2022年5月21日閲覧。
  14. ^ 宇宙大帝ゴッドシグマ”. メディア芸術データベース. 2024年2月15日閲覧。
  15. ^ 鉄人28号”. トムス・エンタテインメント. 2022年6月20日閲覧。
  16. ^ フウムーン”. 手塚治虫公式サイト. 2016年5月20日閲覧。
  17. ^ 作品データベース OKAWARI-BOY スターザンS”. タツノコプロ. 2022年12月10日閲覧。
  18. ^ 牧場の少女カトリ”. 日本アニメーション. 2016年6月22日閲覧。
  19. ^ 超力ロボ ガラット”. サンライズワールド. サンライズ. 2022年11月12日閲覧。
  20. ^ 宇宙船サジタリウス”. 日本アニメーション. 2016年6月7日閲覧。
  21. ^ いきなりダゴン”. 日本アニメーションOFFICIAL SITE. 日本アニメーション. 2023年6月6日閲覧。
  22. ^ Character”. 魔動王グランゾート 公式サイト. サンライズ. 2022年11月12日閲覧。
  23. ^ CHARACTER”. ふしぎの海のナディア 公式サイト. NHKエンタープライズ. 2023年7月6日閲覧。
  24. ^ 「キャスト・リスト」『月刊OUT1991年3月号第2付録 ふしぎの海のナディア読本』1985年10月号、みのり書房、1991年3月1日、34頁。 
  25. ^ 魔法のエンジェルスイートミント”. KING AMUSEMENT CREATIVE. 2016年7月2日閲覧。
  26. ^ おれは直角”. スタジオぴえろ 公式サイト. ぴえろ. 2022年11月12日閲覧。
  27. ^ 丸出だめ夫”. スタジオぴえろ 公式サイト. ぴえろ. 2022年11月12日閲覧。
  28. ^ あしたへフリーキック”. 株式会社 葦プロダクション 公式サイト. 葦プロダクション. 2023年2月5日閲覧。
  29. ^ 快傑ゾロ”. 株式会社 葦プロダクション 公式サイト. 葦プロダクション. 2023年5月28日閲覧。
  30. ^ 『「アイドルマスター ミリオンライブ! 第1幕」パンフレット』バンダイナムコエンターテインメント、2023年8月18日、26頁。 
  31. ^ 大ちゃん、だいすき。”. メディア芸術データベース. 2021年2月25日閲覧。
  32. ^ 作品データベース タイムボカン王道復古”. タツノコプロ. 2022年11月22日閲覧。
  33. ^ “アベンジャーズ/エンドゲーム”. ふきカエル大作戦!!. (2019年5月9日). https://www.fukikaeru.com/?p=11706 2019年5月9日閲覧。 

外部リンク 編集