カロリナ・プリスコバ

チェコの女子プロテニス選手

カロリナ・プリスコバKarolína Plíšková, 1992年3月21日 - )は、チェコロウニ出身の女子プロテニス選手。2016年全米オープン女子シングルスの準優勝者。これまでにWTAツアーでシングルス16勝、ダブルス5勝を挙げている。身長186cm、体重72kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。WTAランキング最高位はシングルス1位、ダブルス11位。双子の姉であるクリスティナ・プリスコバもテニス選手である。

カロリナ・プリスコバ
Karolína Plíšková
カロリナ・プリスコバ
基本情報
国籍  チェコ
出身地 同・ロウニ
生年月日 (1992-03-21) 1992年3月21日(32歳)
身長 186cm
体重 72kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2009年
ツアー通算 21勝
シングルス 16勝
ダブルス 5勝
生涯獲得賞金 25,500,101 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト4(2019)
全仏 ベスト4(2017)
全英 準優勝(2021)
全米 準優勝(2016)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト4(2016)
全仏 ベスト8(2021)
全英 ベスト4(2016)
全米 3回戦(2016)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全英 2回戦(2014)
国別対抗戦最高成績
BJK杯 優勝(2015,2016,2018)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 1位(2017年7月17日)
ダブルス 11位(2016年10月31日)
2021年6月11日現在

来歴 編集

4歳から姉クリスティナと一緒にテニスを始める。2010年全豪オープンジュニアシングルス決勝でローラ・ロブソンを破り優勝している。

4大大会では2012年全仏オープンで初出場。2013年2月のBMWマレーシア・オープンで初めてのツアー決勝に進出した。決勝でベサニー・マテック=サンズを 1–6, 7–5, 6–3 で破りツアー初優勝を果たした[1]

2014年全米オープンでは2回戦で第8シードのアナ・イバノビッチを 7–5, 6–4 で破り初めて3回戦に進出した。3回戦ではケーシー・デラクアに 3–6, 6–3, 4–6 で敗れた。9月のソウル大会と10月のリンツ大会で優勝した。

2015年東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメントでは、第4シードで出場し3回戦まで勝ち進むが、準々決勝でアグニエシュカ・ラドワンスカに敗退した。

2016年のウィンブルドンまでは3回戦敗退がグランドスラムの最高成績であったが、全米オープンでは勝ち進み、準決勝でセリーナ・ウィリアムズにストレート勝ちしグランドスラムで初の決勝進出。決勝ではアンゲリク・ケルバーに 3–6, 6–4, 4–6 で敗れ準優勝となった。

2017年は全豪オープンではベスト8、全仏オープンはベスト4に進出した。ウィンブルドンでは2回戦でマグダレナ・リバリコバに敗退したが、1位のアンゲリク・ケルバーが4回戦で敗退し昨年準優勝のポイントを失ったことにより、23人目のWTAシングルス世界ランキング1位になった[2]全米オープンでは初めて4大大会で第1シードになったが、準々決勝でココ・バンダウェイに 6-7(4), 3-6 で敗れ、在位8週で1位の座をガルビネ・ムグルサに明け渡した。

2018年7月にチェコのスポーツ解説者のミハル・フルドリチカと結婚した[3]。2018年9月の東レ・パンパシフィック・オープンでは決勝で大坂なおみを破り大会初優勝[4]

2021年の全豪オープンではシングルス3回戦に進出。同じチェコ出身のカロリナ・ムチョバと対戦するが、試合中に2度にわたりラケットを故意に破壊、それぞれコードバイオレーションを取られた上での敗戦となった[5]

WTAツアー決勝進出結果 編集

シングルス: 28回 (16勝12敗) 編集

大会グレード
グランドスラム (0–1)
WTAファイナルズ (0–0)
プレミア・マンダトリー (0–1)
プレミア5 (2-1)
WTAエリート・トロフィー (0-1)
プレミア (9–4)
インターナショナル (5–4)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2013年3月3日   クアラルンプール ハード   ベサニー・マテック=サンズ 1–6, 7–5, 6–3
準優勝 1. 2014年2月2日   パタヤ ハード   エカテリーナ・マカロワ 3–6, 6–7(7)
準優勝 2. 2014年5月24日   ニュルンベルク クレー   ウージニー・ブシャール 2–6, 6–4, 3–6
準優勝 3. 2014年9月14日   香港 ハード   ザビーネ・リシキ 5–7, 3–6
優勝 2. 2014年9月21日   ソウル ハード   バルバラ・レプチェンコ 6–3, 6–7(5), 6–2
優勝 3. 2014年10月12日   リンツ ハード (室内)   カミラ・ジョルジ 6–7(4), 6–3, 7–6(4)
準優勝 4. 2014年1月16日   シドニー ハード   ペトラ・クビトバ 6–7(5), 6–7(6)
準優勝 5. 2015年2月21日   ドバイ ハード   シモナ・ハレプ 4–6, 6–7(4)
優勝 4. 2015年5月2日   プラハ クレー   ルーシー・ハラデツカ 4–6, 7–5, 6–3
準優勝 6. 2015年6月21日   バーミンガム   アンゲリク・ケルバー 7–6(5), 3–6, 6–7(4)
準優勝 7. 2015年8月9日   スタンフォード ハード   アンゲリク・ケルバー 3–6, 7–5, 4–6
準優勝 8. 2015年11月8日   珠海 ハード (室内)   ビーナス・ウィリアムズ 5–7, 6–7(6)
優勝 5. 2016年6月12日   ノッティンガム   アリソン・リスク 7–6(10), 7–5
準優勝 9. 2016年6月25日   イーストボーン   ドミニカ・チブルコバ 5–7, 3–6
優勝 6. 2016年8月21日   シンシナティ ハード   アンゲリク・ケルバー 6–3, 6–1
準優勝 10. 2016年9月10日   全米オープン ハード   アンゲリク・ケルバー 3–6, 6–4, 4–6
優勝 7. 2017年1月7日   ブリスベン ハード   アリーゼ・コルネ 6–0, 6–3
優勝 8. 2017年2月18日   ドーハ ハード   キャロライン・ウォズニアッキ 6–3, 6–4
優勝 9. 2017年7月1日   イーストボーン   キャロライン・ウォズニアッキ 6–4, 6–4
優勝 10. 2018年4月29日   シュトゥットガルト クレー   ココ・バンダウェイ 7–6(2), 6–4
優勝 11. 2018年9月23日   東京* ハード (室内)   大坂なおみ 6–4, 6–4
準優勝 11. 2018年10月14日   天津 ハード   キャロリン・ガルシア 6–7(7), 3–6
優勝 12. 2019年1月6日   ブリスベン ハード   レシア・ツレンコ 4–6, 7–5, 6–2
準優勝 12. 2019年3月30日   マイアミ ハード   アシュリー・バーティ 6–7(1), 3–6
優勝 13. 2019年5月19日   ローマ クレー   ジョアンナ・コンタ 6-3, 6-4
優勝 14. 2019年6月29日   イーストボーン   アンゲリク・ケルバー 6-1, 6-4
優勝 15. 2019年9月15日   鄭州 ハード   ペトラ・マルティッチ 6–3, 6–2
優勝 16. 2020年1月12日   ブリスベン ハード   マディソン・キーズ 6–4, 4–6, 7–5
  • *東京(有明)改修中につき立川で開催。

ダブルス: 7回 (5勝2敗) 編集

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2013年7月14日   パレルモ クレー   クリスティナ・プリスコバ   クリスティナ・ムラデノビッチ
  カタジナ・ピーター
1–6, 7–5, [8–10]
優勝 1. 2013年10月13日   リンツ ハード
(室内)
  クリスティナ・プリスコバ   ガブリエラ・ダブロウスキー
  アリシア・ロソルスカ
7–6(6), 6–4
優勝 2. 2014年5月24日   ニュルンベルク クレー   ミハエラ・クライチェク   ラルカ・オラル
  シャハー・ピアー
6–0, 4–6, [10–6]
優勝 3. 2014年7月13日   バートガシュタイン クレー   クリスティナ・プリスコバ   アンドレヤ・クレパーチ
  マリア・テレサ・トロ・フロル
4–6, 6–3, [10–6]
優勝 4. 2014年9月14日   香港 ハード   クリスティナ・プリスコバ   パトリシア・メイヤー=アッハライトナー
  アリーナ・ロディオノワ
6–2, 2–6, [12–10]
準優勝 2. 2016年3月20日   インディアンウェルズ ハード   ユリア・ゲルゲス   ココ・バンダウェイ
  ベサニー・マテック=サンズ
6–4, 4–6, [6–10]
優勝 5. 2016年6月19日   バーミンガム   バルボラ・ストリコバ   バニア・キング
  アーラ・クドリャフツェワ
6–3, 7–6(1)

4大大会シングルス成績 編集

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン A LQ LQ 1R 2R 3R 3R QF QF SF 3R 20–8
全仏オープン A LQ 1R 1R 2R 2R 1R SF 3R 3R 9–7
ウィンブルドン LQ A 1R 2R 2R 2R 2R 2R 4R 4R 11–8
全米オープン LQ LQ LQ 1R 3R 1R F QF QF 4R 19–7

脚注 編集

外部リンク 編集