長谷 直美(はせ なおみ、1956年5月15日[1] - )は、日本女優、元アイドル歌手。本名、長谷川 順代[1](はせがわ のぶよ)[注 1]

はせ なおみ
長谷 直美
本名 長谷川 順代(はせがわ のぶよ)
生年月日 (1956-05-15) 1956年5月15日(67歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都大田区
身長 165 cm
血液型 O型
職業 女優アイドル歌手
ジャンル テレビドラマ映画
活動期間 1974年 -
配偶者 一般男性(1994年 - 2010年
事務所 FLYINGDASH inc
主な作品
テレビドラマ
俺たちの朝』(1976年 - 1977年)
大追跡』(1978年)
服部半蔵 影の軍団』(1980年)
トラックかあちゃん』(1983年)
太陽にほえろ!シリーズ』(1977年 - 1987年)
砂の家』(1989年)
映画
肉体の門』(1988年)
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東京都[1][2]大田区出身[3]。沢井事務所[1]を経て、現在 FLYINGDASHに所属。

来歴 編集

17歳のとき、ミス・エールフランスコンテストで入賞[4][注 2] し、芸能界へ。芸名は同コンテストを主催した旺文社から提示されたもので、まず5つの芸名候補が挙げられ、これらから旺文社の雑誌上で一般読者審査の結果、決定した[4]

1974年シングル『私は天使じゃない』でレコードデビュー[注 3]。同年、ドラマ『四季の家』(NHK)で女優としてもデビューした。

1976年よりレギュラー出演した『俺たちの朝』(NTV)におけるアクティブなヒロイン役で脚光を浴び、以後、数々のドラマや時代劇にレギュラー出演。持ち前の快活な性格を生かし、バラエティ番組でも活躍した。

ル・マン24時間レースで、T2Mモータースポーツチームの広報を担当。「長谷川憩世」のペンネーム作曲活動も始めた。

1995年 - 2011年、フランス・パリ在住。2011年 - 2012年、ロンドン・イギリス在住、舞台演劇を学ぶ。ロンドン大学ギルド・ホール演劇部門/レベル8合格。

2012年に帰国して10月、『ハローダーリン〜二人っきりの解けないバランス〜』で初舞台に立つ[3]

2013年の『警視庁南平班〜七人の刑事〜(6)』のゲスト出演で22年ぶりドラマ復帰した[6]

2013年11月~12月にかけて「長谷直美×SHOGUN」名義でライブツアーを決行[7]

2019年6月、デビュー46年目、62歳(撮影時)にして初の主演映画『悪い女はよく稼ぐ』が公開される。

人物 編集

東京都大田区生まれ。小学生の頃、神奈川県横浜市へ移るが、後に東京へ戻る。相模女子大学高等部3年[8]から東京都立駒場高等学校[1](定時制)[8]へ転校し同年大学入学資格検定合格。

特技は自動車の運転。国内A級ライセンスを持っていた。『大追跡』(NTV)や『太陽にほえろ!』では、手慣れた運転テクニックをたびたび披露している。特に『太陽にほえろ!』では劇中においてもA級ライセンスを所持しているという設定になっている。

1994年には自身初のヘアヌード写真集『本能 INSTINCT』を発表。同年、外資系会社勤務の幼馴染の男性と結婚・長女を出産、フランスで生活を続けていた。しかし2010年に離婚、長女が元夫との生活を選択したため単身でフランスを離れることになったと2012年9月7日放送の『爆報! THE フライデー』で告白した。同年、テレビ番組の企画で検診を受けたところ大腸がんが見つかり腹腔鏡手術を受けた[9]2013年3月の時点で、日本での住まいは家賃58000円のシェアハウスであったと公表している[10]。元夫は2016年に死去[11]

特技はスキー[2]モータースポーツ[2]。趣味はドライブ[2]方位学[2]

出演 編集

テレビドラマ 編集

その他のテレビ番組 編集

ラジオ 編集

映画 編集

オリジナルビデオ 編集

CM 編集

舞台 編集

  • 「ハローダーリン〜二人っきりの解けないバランス〜」(2012年10月6日 - 21日、Bace KOM・10月12日‐13日、コレドシアター) 
  • 悪い女はよく眠る(2016年2月11日 - 14日、築地本願寺ブディストホール、9月3日 - 4日、大丸心斎橋劇場)

ディスコグラフィ 編集

シングル 編集

# 発売日 曲順 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
エピックレコード
1 1974年
6月1日
A面 私は天使じゃない なかにし礼 都倉俊一 ECLB-8
B面 恋する季節 佐藤健 田辺信一
2 1975年
4月21日
A面 はじらい 村井邦彦 馬飼野康二 ECLB-17
B面 誰にもないしょ
3 1976年
1月21日
A面 街はボサノバ じゅん順弥 浜口庫之助 川口真 ECLB-31
B面 二人だけの無人島 浜口庫之助
ワーナー・パイオニア
4 1981年
1月25日
A面 レディス・アングル 森雪之丞 かまやつひろし 森村献 L-384W
B面 スタンド・イン
バウンディ
5 2018年
3月31日
01 欲望のダンス 及川眠子 黒住憲五 門倉聡 OZCA-2002
02 サクラマジック

アルバム 編集

オリジナル・アルバム 編集

写真集 編集

ビデオ 編集

  • 本能 INSTINCT(1994年11月11日、竹書房VHS BV-11014 ISBN 4-88475-947-8 C0876
  • 太陽にほえろ! 4800シリーズ(Vap
    • Vol.10 ロッキー登場編(1995年2月1日) VHS VPVX-63489
    • Vol.16 マミー登場編(1995年4月1日) VHS VPVX-63495
    • Vol.47 ロッキー婚約編(1996年4月1日) VHS VPVX-63764
    • Vol.127 マミー&ボギー・ドック編(1999年11月21日) VHS VPVX-64676

DVD 編集

  • 俺たちは天使だ! 麻生探偵事務所全事件ファイル DVD-BOXI(2001年8月5日、Vap)VPBX-11905 *第1~10話
  • 俺たちは天使だ! 麻生探偵事務所全事件ファイル DVD-BOXII(2001年10月5日、Vap)VPBX-11906 *第11~20話
  • 悪魔のようなあいつ DVD SET 2(2001年12月21日、パイオニアLDC)PIBD-7100 *第11~17話 + 特典映像
  • 大追跡 THE GREAT CHASE DVD-BOX(2003年1月22日、Vap)VPBX-11942 *全26話 + アンソロジーメイキング
  • 俺たちの朝 DVD-BOXI(2005年7月21日、Vap)VPBX-12931 *第1~24話 + アンソロジーメイキング
  • 俺たちの朝 DVD-BOXII(2005年10月5日、Vap)VPBX-12932 *第25~48話 + アンソロジーメイキング

著作 編集

共著 編集

※ かわだ わか 編/著

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 本名の「順代」の読みとして「やすよ」と表記されることがあったが、「のぶよ」が正しい。外部リンクのブログ内のコメントで「のぶよ」が本名であると本人が認めている。
  2. ^ 2010年5月17日付けのブログのコメントでは「優勝はしていない。」とのこと。
  3. ^ 1973年、ニーナ・ナプキンのCMを観たCBSソニーのプロデューサーから電話で、「レコードを出す人を探しています。デモテープを録りませんか?」と実家にオファーがあった[5]。16歳頃よりアルバイトでテレビCM数本に出演歴あり。ただし当時はモデルとしての自覚はなかった模様(本人談)。
  4. ^ 益田喜頓と共演[15]

出典 編集

  1. ^ a b c d e 日本タレント名鑑'83』VIPタイムズ社、1982年、367頁。 
  2. ^ a b c d e 長谷 直美”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2019年2月7日閲覧。
  3. ^ a b 下町の粋な情緒が色濃く残る「人形町」女優長谷直美さん”. ホームクラブ(homeclub) 住まいづくり応援ポータルサイト. ミサワホーム (2015年10月22日). 2016年11月1日閲覧。
  4. ^ a b 週刊テレビ番組(東京ポスト)1984年3月16日号「芸名由来記」54頁
  5. ^ 『長谷直美 in 太陽にほえろ!』日本テレビ放送網、1986年12月、[要ページ番号]頁。ISBN 4-8203-8646-8 
  6. ^ TBS 月曜ゴールデン「警視庁南平班〜七人の刑事〜6」みどころより。
  7. ^ 私たちは天使じゃない!LIVE」
  8. ^ a b 河北新報 1983年2月17日 20面「登場」コーナー
  9. ^ タレント・女優 長谷直美さん(58)大腸がん”. 日刊ゲンダイヘルスケア (2014年12月11日). 2023年6月9日閲覧。
  10. ^ “売れっ子女優だった長谷直美さん”. 日刊ゲンダイ (日刊現代). (2013年3月4日). オリジナルの2015年10月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151009020725/http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/141231 
  11. ^ 長谷直美「大腸がんに、元夫の死…すべて乗り越えて映画初主演」 | 女性自身”. WEB女性自身. 2020年3月28日閲覧。
  12. ^ 『俺たちの朝』終了後の1977年11月より、セミレギュラーとして女性警察官「早瀬令子」役で時折出演していた。1980年に「早瀬令子」は第420話の「あなたは早瀬婦警を妻としますか」で「岩城創」(ロッキー刑事・木之元亮)と結婚し、「岩城令子」となる。第464話の「我がいとしき子よ」で令子は双子を出産したが、1982年の第519話、「岩城刑事、ロッキーにて殉職」でロッキー刑事は殉職したため、以降は未亡人のシングルマザーの設定となり、ロッキー刑事殉職から半年後の第546話「マミー刑事登場!」(1983年3月4日放送)からジプシー刑事(三田村邦彦)に代わってレギュラー入りして以降、最終回まで出演した。
  13. ^ 寺西優真×SIZUKUがドラマ「~if~警視庁捜査一課 剣木善治」でW主演 太田奈緒、梅山恋和ら出演者第1弾も発表”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA (2023年8月7日). 2024年1月7日閲覧。
  14. ^ ラジオ「Changeの瞬間~がんサバイバーストーリー」好評放送中 【随時更新】”. 日本対がん協会. 2023年6月9日閲覧。
  15. ^ GORO』1975年5月8日号、小学館[要ページ番号] 
  16. ^ 2014年3月27日にCD版がリリースされた(規格品番:DYCL-466)。

関連項目 編集

外部リンク 編集